1970(昭和45)年6月の本学の理事会・評議員会にて、文学部教育学科の増設などとともに、文学部外国語学科を発展的に改組(廃止)して、新たに外国語学部を設置することについて、(一)文学部の学科中、外国語学科を廃止すること、(二)外国語学部を設置して、中国語学科・英語学科を置くこと、(三)中国語学科・英語学科の入学定員はそれぞれ80名とすること、(四)開設の時期については、昭和47年4月1日(学科増設届出昭和46年度)とすること、(五)外国語学部設置認可申請にかかる準備は管理部が総括し、経理部・教務部・図書館がそれぞれ職務を分担してその事務を行うこと、と定められたのであった。翌71年(昭和46)9月末に、「建学の精神に基づき、学問の理論と応用を教授・研究して真理と正義を愛する自主的精神に充ちた良識ある人材を育成し、文化の発展と人類の福祉に貢献することを目的とする」外国語学部の設置を申請したのである。
新設される外国語学部では、外国語科目については、第一外国語として英語または中国語を10単位以上、第二外国語は6単位以上を履修することとし、ただし、第一外国語として中国語を履修するものは、第二外国語について英語を履修しなければならないとした。なお、外国語科目の単位数は、第二年次までに取得するものとする。外国人留学生については、第一外国語を8単位のみ取得すればよいと定めている。専門教育科目については、各学科において定められた履修科目中より、計76単位以上を履修しなければならない。外国人留学生についても、第二外国語を含め計76単位以上を履修するものとする。教職専門科目については、教育原理、教育史、教育行政、教育心理学、青年心理学、教科教育法(中国語)、教科教育法(英語)、道徳教育の研究、教育実習一、教育実習二、教育方法論、視聴覚教育、教育社会学、教育課程論、学習心理学特殊講義、教育心理学特殊講義、とした。履修方法については、次のとおりであった。(一)外国語学部の課程は全日制とし、最低修業年限は4ヵ年とする。(二)入学者は指導教員のもとに、各学科に配置された授業科目について指導を受けなければならないとする。(三)単位の修得については、配置された授業科目について、132単位以上を履修しなければならないとする。また、卒業の要件については、外国語学部の各学科に4年以上在学し、一般教育科目36単位、外国語科目16単位、保健体育科目4単位、及び専門教育科目76単位以上、合計132単位以上を修得したものに対して、文学士の学位を与えるものとした。
1972(昭和47)年1月末、(一)専任教員に高齢者が多いので、今後中堅教員の補充について配慮すること、(二)基本的な図書及び辞典類を充実すること、(三)最近の学術雑誌及び言語学関係図書を増強すること、(四)文学部外国語学科は、昭和46年度限りで廃止すること、とされる留意事項が付されたが、申請のとおりに、外国語学部の設置(入学定員中国語学科80名・英語学科80名、収容定員中国語学科320名・英語学科320名)が認可されたのである。