CULTURE

まんなか学部 100周年特別企画 第3弾 身体のまんなかで感じたことを心のレンズを通して表現する

#ブランディング#クラブ・サークル#カルチャー

2023年の創立100周年を記念して、本学をまんなかから元気にアップデートしていく〈まんなか学部*100周年特別企画〉。第3弾は芸術文化の分野から、モダンダンス部、美術部、写真部をピックアップ。三者三様の芸術性と魅力、感性やスキルをアップするために日々心がけていることなど、興味深いテーマについて自由に語っていただきました。
 
*まんなか学部:本学の新タグライン。「真ん中に文化がある。」を体現するプロジェクト。

プロフィール

●根岸 梨奈(ねぎし りな) モダンダンス部 主将
外国語学部 日本語学科4年 川口市立川口総合高等学校(2018年4月「川口市立川口高等学校」に改称)  出身

 

●小川 和真(おがわ かずま) 美術部 部長
経営学部 経営学科3年 私立川越東高等学校 出身

 

●長谷川 徹(はせがわ とおる) 写真部 部長
経済学部 社会経済学科3年 新潟県立巻高等学校 出身

やりたいことをとことん追求することができる4年間

根岸梨奈さん(モダンダンス部)

──根岸さんが大東文化大学のモダンダンス部に入部したきっかけをお聞かせください。
根岸梨奈さん(以下、根岸)
: 高校時代に出場した全国大会で賞を逃し、悔しい思いで大学部門のダンスを観ていたところ、大東文化大学のパフォーマンスが目に飛び込んできました。そのカッコよさに魅了され、モダンダンスをやるために本学へ進みました。

 

──大東のダンス部はどのへんがカッコよかったのでしょう。
根岸
:単に綺麗に踊るとういうよりは、人間の本能的な動き方とか、野性的でいて繊細で、本当に魅力的でした。

 

──小川さんは中高も美術部だったのですか?
小川和真さん(以下、小川)
:身体を動かすのが好きだったので中高は運動部に入っていて、絵は趣味の範囲でイラストなどを描いていました。大学進学を機に真剣に創作したいと思い、入学当初に美術部への入部を決めました。

 

──小川さんが専門にしている画材は何ですか? 
小川
:専門というわけではありませんが、僕の場合は主に油彩、鉛筆画、デジタル画などです。油彩は色の重さがはっきりとした絵が描け、鉛筆画は白黒で影や光を豊かに表現でき、画像編集ソフトを用いて描くデジタル画はPC上でよりクリエイティブな創作が可能になります。それぞれ違ったメリットと面白さがあります。

 

──創作のジャンルや画材は人それぞれで自由なのですね。
小川
:はい、アニメ調の作品を創っている人もいれば、立体作品を手がけている部員もいます。僕は人を描くのが好きで、画材を問わずよく描いています。変わった作風ということでいえば、徹底してアナログにこだわる先輩がいます。鉛筆やペンだけで仕上げていくのですが、完成度は非常に高いです。

 

──長谷川さんが写真部に入部した動機は何ですか? 
長谷川徹さん(以下、長谷川)
:小学校から高校まですっと野球をやってきましたが、大学入学と同時に心機一転、何か新しいことをはじめようと思いました。叔父がもともと「撮り鉄」(鉄道写真の撮影を趣味とする人たち)だったことから、カメラは身近に感じていて、新入生歓迎会に行ったら楽しそうだったので入部しました。

 

──長谷川さんがテーマにしているものは何ですか? 
長谷川
:鉄道風景写真です。常日頃、人々が利用している鉄道の中での美しい風景や情緒に魅力を感じます。自分の伝えたい部分が観る人にうまく伝わるかどうか、それが難しい点で、撮影の際に気をつけています。

知識・感性・スキルの向上のために心がけていること

小川和真さん(美術部)

──知識・感性・スキルの向上のために皆さんが心がけていることは何ですか?
長谷川
:TwitterをはじめとするSNSメディアを通じて、美しい写真(の構図やレタッチ)を見て勉強しています。ただマネをするだけでは独創性がないので、それを応用し、自分だけの一枚を撮影するよう心がけています。

根岸:私の場合は映画から学ぶことがよくあります。映画を観て感性を高め、新たな表現方法を模索します。海外作品が多いですが、ジャンルやストーリーにとらわれないよう、パッケージの第一印象でインスピレーションを受けたものを選ぶようにしています。

小川:知識や感性という点では、やはり有名な画家の作品を鑑賞することが大事だと思います。最近ではSNS上でさまざまな画家やイラストレーターが描いた絵を見ることができるので、それもよくチェックしています。スキル向上のためには、やはり描くことが大事なので毎日少しでも描くようにしています。

 

──それぞれの芸術の特性と魅力についてお聞かせください。
小川
:美術は現実をそのまま映すだけではなくて、景色でも人物でも一度自分の中に通してから吐き出す表現方法なので、作者によって異なるオリジナル作品が生まれます。すべてが写実的である必要はないので、現実ではありえないものを描いてもいいし、それが観る人の感情を揺さぶることもあります。

長谷川:写真も創作には違いありませんが、シャッターを切ったらその情景しか写りません。もちろん今はデジタルなので撮影後にも色々な処理や加工が可能ですが、基本は瞬間を切り取って見せるもの。それこそが写真であり、写真の良さだと思います。

根岸:どんなテーマでも自分の感じたことを動きで表現すること、そして今の自分自身と向き合うことができるのがモダンダンスの魅力です。難しい点は、自分の思考を相手と共有することです。
 

──時には仲間と衝突することもありますか?
根岸
:同期とは泣きながら喧嘩したこともありました(笑)。感情を表に出さないと最終的には伝わりませんから。やはりそこが最も難しいところで、こちらから100伝えても相手には半分も届きません。それで自分から耳を傾けるように努めました。すると次第に相手からの発信が増え、次第にお互いの理解が深まっていきました。それからは作品以外のことでも、なるべく会話を増やしてコミュニケーションを図るようにしています。

自分自身の再確認と状況下に応じた活動スタイルの模索

長谷川徹さん(写真部)

──部活動が制限されているこの状況下で、主将・部長として考えていること、また発信したいことはありますか?
根岸
:とても大変な時期ではありますが、自分のやりたいことなどをあらためて見つめ直し、自分自身をしっかり持って、自分を表現していって欲しいです。モダンダンスのパフォーマンスでも、現在は劇場が以前のようには使えずに皆悩んでいるとは思いますが、何かしら方法はあると思うので続けていってほしいと思います。

 

──美術部はいかがでしょうか?
小川
:新型コロナウイルスの影響で、いつになくイレギュラーなシーズンになってしまい、まだ集まることもできませんが、オンラインでの活動を実施しています。
 

──このような状況下だからこその新しい発見や気づきはありましたか?
小川
:たとえば作品の感想など、対面では伝えにくかったことがSNSでは気軽にやりとりできるので、そこは良かったです。家にいることが多い現状ですが、絵を描いたり何か創作するのには最適な時間だと思います。部員大募集中です。今まで美術部に属していなかった人たちも、ぜひこの機会に入部してほしいです。

 

──最後に長谷川さん、写真部の部長として高校生や在学生へメッセージをお願いします。
長谷川
:今年前半から、写真部はtwitterやInstagramなどのSNSを通じて作品を観てもらうよう、状況に応じた活動を模索しています。写真は一枚で人々を感動させることができ、撮影することの楽しさもあります。ぜひ皆さんにもこのことを体験していただきたいと思います。

 

(了)

※この取材は、新型コロナウイルス感染予防対策を施した上で行っております。

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