CULTURE

まんなか学部 100周年特別企画 第5弾 日々練習を頑張っているからこそ与えられるチャンスに感謝

#ブランディング#クラブ・サークル#スポーツ

2023年の創立100周年を記念して、本学をまんなかから元気にアップデートしていく〈まんなか学部*100周年特別企画〉。第5弾はスポーツ系から特別強化運動部=男子バスケットボール部、ラグビー部、テコンドー部、陸上競技部〈男子長距離〉、スケート部のトップアスリートが大集結(※陸上競技部〈男子長距離〉とスケート部の2名は合宿中のためオンライン参加)。大会の中止や変更を余儀なくされる中、間近の目標に向けて活動を再開した運動部のリアルな声をお届けします。
 
*まんなか学部:本学の新タグライン。「真ん中に文化がある。」を体現するプロジェクト。

プロフィール

●星野 京介(ほしの きょうすけ) 男子バスケットボール部 副キャプテン
スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科3年 中部大学第一高等学校 出身

 

●南 昂伸(みなみ たかのぶ) ラグビー部 キャプテン
経済学部 社会経済学科4年 奈良県立御所実業高等学校 出身

 

●牧野 哲也(まきの てつや) テコンドー部 主将
経営学部 経営学科3年 大東文化大学第一高等学校 出身

 

●吉井 龍太郎(よしい りゅうたろう) 陸上競技部 男子長距離 主将
国際関係学部 国際関係学科4年 西海学園高等学校 出身

 

●髙橋 孝汰(たかはし こうた) スケート部 主将
経営学部 経営学科4年 白樺学園高等学校 出身

中高の時から注目を集める金の卵たちが大東を選んだ理由

──愛知県の中部大学第一高等学校は近年バスケットボールが強い高校として有名ですが、そんな強豪校出身の星野さんが大東文化大学のバスケットボール部を選んだ理由は何ですか?
星野京介さん(以下、星野)
:大東文化大学のバスケットボール部はインカレでの優勝(2017年)をはじめ、大学バスケットボール界で常にトップクラスのチームなので、自分もそのレベルの高い環境で、高校時代に達成することのできなかった日本一の夢を目指したいと思いました。また、自身の出身校の先輩方が多く進学していたことも理由の一つです。

 

──南さんの生まれは愛知県ですが、高校はラグビーの名門として名高い奈良の県立校です。高校への進学はスカウトがきっかけですか?
南昂伸さん(以下、南)
:いいえ、スカウトではありませんが、中学校の先生に相談して話し合った結果、「ラグビーを真剣に続けたいのであれば県外(の強豪校)へ出たほうがレベルアップできる」と勧められ、自分で決断しました。
 

──大学進学にあたり大東文化大学を選んだ理由は何ですか?
:高校2年生の頃に鏡さん(当時、本学ラグビー部特別顧問)に声をかけていただいたのをきっかけに、日本で一番レベルの高い関東のチームでプレーすることを望みました。また、かねてから尊敬する高校の先輩も多く進学していたので、自分も大東文化大学のユニフォームを着て頑張ろうと思いました。

 

──牧野さんは中学生の頃から大東文化大学のテコンドー部の練習に参加していたそうですが、その経緯についてお聞かせください。
牧野哲也さん(以下、牧野)
:父親がテコンドーの関係者だったことから、4歳から競技を始めていました。中学2年生の時に全国大会で優勝したのをきっかけに、もっと上を目指すため、本学の金井監督を訪ね、練習に参加させてもらうようになりました。

 

──吉井さんにお聞きします。数ある陸上部の中から大東文化大学の陸上競技部を選んだ理由は何ですか?
吉井龍太郎さん(以下、吉井)
:高校生の時に奈良前監督(当時、本学陸上競技部男子長距離監督)に誘っていただきました。また、2年上と3年上に高校時代の先輩がいて、その人たちに憧れて入部を決めました。
 

──実際に大東文化大学の陸上競技部に入った印象はいかがでしたか?
吉井
:高校時代とは比べものにならない練習量で、最初のうちは怪我にも悩まされ苦労しました。しかし、学年を重ねるごとにうまく噛み合うようになり、今年1月に行われた箱根駅伝に出場することができました。

 

──北海道出身の髙橋さんがスケートをするために大東文化大学を選んだ理由は何ですか?
髙橋孝汰さん(以下、髙橋)
:大東文化大学の監督から入部の誘いを受け、その熱意に背中を押されました。部の雰囲気や練習環境など、4年間をトータル的に考えた時に自分に合っているかどうかも考慮し、最終的には自身で判断しました。また、当時他の大学に比べて少人数であった本学のスケート部を、自分の頑張りとともに大きく、そして強くしていきたいという思いもありました。

プロへの挑戦から本番前のイメージトレーニングまで

──近年、男子バスケットボール部はプロ選手を多く輩出しています。プロリーグがあるというのはやはり励みになりますか?
星野
:Bリーグが発足されてからは大学生、高校生、さらに中学生までプロを目指す人が増えました。本学にもプロ入りを視野に入学してくる後輩が多く、僕自身その一人です。プロリーグ誕生以前は、将来の夢をたずねられても「プロになりたい」とは口にできませんでしたが、今は違います。バスケットボール少年たちの夢はかなり広がったと思います。

 

──南さんは7人制の日本代表に選抜されたこともあるエリート選手ですが、100名近い部員からなる大東文化大学ラグビー部のキャプテンとして心がけていることはありますか?
:大東文化大学ラグビー部には上下の壁がなく、とても仲が良いのが特徴です。新型コロナウイルスの影響で、今年は4カ月間のブランクを強いられていたため、外国人選手が多いということもあり、練習内容の確認など意思疎通に気を配りました。日本語が苦手な選手もいるので、普段の生活からコミュニケーションを図るよう心がけています。

 

──千を超える足技があることから「足技のボクシング」とも称されるテコンドーですが、牧野さんから見て、この競技の魅力はどんなところにありますか?
牧野
:まずはスピードと華麗で多彩な足技が見どころです。足が相手の首の上まで上がる格闘技はあまりないので、その迫力もテコンドーならではといえるでしょう。派手な技を繰り出す選手もいれば、地味な技で戦う選手もいるので、それぞれのプレースタイルに注目して観ると面白いと思います。

 

──吉井さんにお聞きします。駅伝の選手が本番前にどのようなイメージトレーニングをしているのか、ルーティンも併せて教えてください。
吉井
:本番前は、どのくらいで区間を通過するかをイメージします。レースでは何が起こるかわからないので、色々なケースに対応できるよう備えが重要です。ルーティンは、毎回同じ流れでストレッチしてアップをするようにしています。

 

──スケートに限らず、本番で緊張する選手は多くいると思いますが、髙橋さんの場合はどうしているのか、リラックス法の秘訣などあればお聞かせください。
髙橋
:本番前に10分間のリラックスタイムを設けています。その間、目を閉じて好きな音楽を聴き、何も考えずにただひたすら力を抜くことを意識します。僕自身、緊張するタイプでしたが、この10分間の効果で今は程良い緊張感でレースに臨むことが出来ています。

コロナ禍の再発見は「今やれることに全力で取り組む」こと

髙橋孝汰さん(スケート部)

──新型コロナウイルスの影響を受ける中、現在の活動についてお聞かせください。
星野
:リーグ戦中止の代替案としてトーナメント方式の大会が決定しました。この先も予断を許さない状況ではありますが、今は優勝を目指して練習を再開しています。


──モチベーションや結束など、チームの状態はいかがですか?
星野
:去年もリーグ戦で優勝しているので、「今年も必ず勝つ!」という気持ちでチーム一丸となって進んでいます。

:ラグビー部は約一週間の夏合宿を終え、秋のリーグ戦へ向けた練習を続けています。新型コロナウイルスの影響で練習のスタートが例年より遅れた部分はありますが、ポテンシャルは高いチームなので、本番では伝統の底力を発揮したいと思います。


──プレースタイルで「ここに注目してほしい」というところはどこでしょう。
:自分は攻撃的なタックルが持ち味なので、ぜひ背番号9に注目してほしいです。

 

──自粛期間中に、牧野さんがキャプテンとして発信したのはどのようなことですか?
牧野
:僕たちは知らず知らずのうちに大会出場へ向けて練習をしがちですが、逆ではないかと気づきました。試合のために練習を頑張るのではなく、練習を頑張っているからそのようなチャンスが与えられる、だからこそ今できることに全力で取り組むことが大事だと。そういうことを皆に伝えました。

 

──競技を問わず、皆さん日々練習に打ち込んでいると思いますが、吉井さんにとってハードな練習に勝る魅力とは、また練習の先に見えるもの、手にしたいものは何ですか?
吉井
:練習はきついことばかりで、報われないこともあります。でも本当に頑張った後に結果が出た時の喜びは計り知れません。今回は合宿先からのオンライン参加になりましたが、チーム一丸となって練習に励んでいます。

 

──スケート部も着実に実力を増しているようですが、部の目標に掲げる「インカレ大学日本一」はズバリ、射程圏内でしょうか?
髙橋
:男女ともに着実に力をつけています。他大と比べても、劣らないメンバーがそろっていますし、チームとしてのまとまりも良いと感じています。とくに女子はあと一歩のところまできているので、今年は目標通り優勝を狙います。

 

──今回の取材に先立ち、普段皆さんを応援する全學應援團、スポーツ大東編集部の学生さんたちにも話を聞いています。前回第4弾で、「今は応援にも行けませんが、私たち仲間を信じて頑張ってください」と温かいメッセージをいただきました。彼らをはじめ、いつも大学全体で応援しているので、これからも一緒に大東文化大学を盛り上げていきましょう。
一同
:ありがとうございます。皆さんの心の声援を胸に頑張ります。

 

 

(了)

※この取材は、新型コロナウイルス感染予防対策を施した上で行っております。
取材日:令和2年9月2日

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