今年度から始まったD-VOIS(社会貢献活動登録制度)に登録した学生を対象にした特別講義を7月下旬にオンラインで実施しました。今回は「ボランティア活動の実践に向けて」と題して、8月6日から14日まで配信しました。講師は前回に引き続き斎藤克子先生(元NPO埼玉ネット代表理事/元東松山市社会福祉協議会理事)です。
講義は、ボランティア活動に興味はあるが、何から始めれば良いのか、または自分には特技がないからと悩む学生に対して、「人と比べるのではなく、自分としては何ができるのか」を大切にしてほしいというメッセージから始まりました。そして、ボランティアの3D(できるひとが/できるときに/できることを)を挙げて、「無理をせずに自分に何ができるのか書き出しながら考えてほしい」。
活動の心構え、とりわけ謙虚であることの重要性について時間をかけて説明がありました。「より良い人間関係が生まれることで、ボランティアを受ける方が、何がしてほしいのかはっきりしてきます。自分がこれはとても良いことだから、してあげたいと思っても、相手の方が、いや、私はそれはしてほしくないという場合もあります。これを避けるには、よくそのニーズを見極めることが大切です」。
災害ボランティアについては、東日本大震災時の経験に基づく話から、昨年東松山市にも甚大な被害をもたらした台風19号により被災された方々からの声を紹介しながら、「受援力」の重要性を力説されていました。また、必ずしも現地で力を発揮することだけがボランティアの役割ではなく、いろいろな形での支援があることについても言及されました。
D-VOISへの登録について
登録者は講義内容(音声)を聞くことができます。
D-VOISとは
2019年度まで実施してきた「ベストボランティア章」に代わる新たな取組みとして、今年度新たに「D-VOIS」(※Daito VOlunteer Information System)を立ち上げました。
この事業は地域連携センターがボランティアセンターの役割を担い、学生と地域の交流におけるニーズ(需要)とシーズ(供給)をマッチングさせることを目的としています。
地域での社会貢献活動(ボランティア)や被災地支援などを通じた課題解決、本学と繋がりのある近隣自治体とのイベント参画などによるまちおこしに参加を希望する学生の皆さんに登録してもらい、さまざまな情報を配信していきます。
【地域連携センター】