2021年度 第32回文学部特別講義が10月14日、「戦争と琵琶『琵琶新聞』からみる琵琶歌の歌詞と戦時状況の関係性」と題し、薩摩琵琶演奏家の水島結子氏を招いてオンラインで開催された。
特別講義開始にあたり、新井 明夫文学部長より「昨年度の特別講義は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となります。今日の公演は、水島先生にご講義いただきますが、芸術と歴史を一度に体験できる非常に貴重な講義です。私自身も先生のお話と演奏を大変楽しみにしています。」との挨拶があった。
水島 結子 氏 プロフィール
早稲田大学在学中、薩摩琵琶鶴田流を田中之雄に師事。
演奏のみならず、日本で初めて『琵琶新聞』の研究を始める。
在学中〈アジアの芸能〉を更に研究するため、韓国・ソウル大学国楽科(伝統芸能科)に学部生としては日本人初の交換留学。
帰国後、科学研究費助成事業基盤研究 C にて「近代琵琶楽の成立と展開」を論文発表。
2017 年『東久邇宮文化褒賞』受賞。現在は鶴田流古典曲の研鑽を志し、 田中之雄許可のもと門下を移籍し、友吉鶴心に師事。
演奏活動を中心に若者手琵琶奏者育成、近代琵琶の研究・論文発表、大学講義と多岐にわたり琵琶音楽の発展に勤めている。
学習院大学非常勤講師。2020 年度 NHK 大 河ドラマ『麒麟がくる』にも出演。
世界唯一の薩摩琵琶ライバーとして、ライブ配信で活躍中。