【河野 芳英 ゼミ】『ピーターラビットのおはなし』が代表作のイギリス児童文学作家のビアトリクス・ポター研究
年間を通して、ビアトリクス・ポターを掘り下げて、考察してゆきます。ゼミは他の演習、講義とは違って、様々な課外活動(国会図書館、神田古書店街、ビアトリクス・ポターの展覧会、大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館、ボランティア合宿、懇親会等々)も行っています。また毎年恒例のビアトリクス・ポター資料館主催の記念講演会、クリスマス・コンサート等にも参加し、見識を深めてゆきます。
【里見 繁美 ゼミ】アメリカ文化を知るー音楽を中心にー
今日、政治やスポーツ、映画とともに、世界を席巻しているといっても過言ではないアメリカの音楽だが、そのアメリカ音楽を分析してゆきます。今のアメリカ音楽がどのようにして形成されてきたのかを、1600年代の昔にさかのぼり、今日までを歴史的にたどりながら、文化的な背景や歴史的出来事に言及し、また文学作品に触れ、さらに各時代に作り出されてきた英語の歌詞を理解して、曲を実際に聴きます。
このように見ていくことにより、今日堪能している軽快でダイナミックなアメリカ音楽が、実は複雑な歴史の中から不思議に生み出されてきたことがわかり、そこに託された重要な意味を知ることができるのです。まずは、歴史に残る数々の名曲を聴いていくことから始めましょう!
【ジョージ・ウォレス ゼミ】「不思議の国のアリス」は誰のために作られた話でしょうか?本当のアリスとは?
In my seminar class I teach “Alice’s Adventures in Wonderland”. It is one of the most famous children’s books in English literature. Everyone knows it. But not many people have read it. The book is full of fun, but it is also full of strange characters such as the Mad Hatter and the March Hare. In my seminar, we look at the background to the story and in particular we look at the man who wrote the book.
【中澤 紀子 ゼミ】英文法をより深く理解する
このゼミでは、覚えるだけの英文法ではなく、なぜそういう規則が働くのか、なぜそういう構造になるのかを解明しながら英文法をより深く理解することをめざします。伝統文法の他に、生成文法で得られた新たな知見や研究方法を紹介しながら、具体的な文法事項について「なぜそうなるのか」という観点からの深い説明をめざしていきます。
ゼミ生の活動としては、代表的な文法事項についてグループでまとめて発表したり、自分の興味のある文法事項を自分で調べてレポートを書く練習をします。このような活動を通して、英文法に関する疑問が生じたときにそれを自分で解決したり、説明したりする手段と喜びを手にすることができればいいなと思っています。
【小池 剛史 ゼミ】英語の綴りの歴史:スペリングと発音がずれているのにはワケがある!
英語の特徴の一つが、綴りと発音のずれです。<night>,<cut>,<make> 等々、綴り通りに発音しない単語は多数あります。綴りのために英語が苦手になった方もいるでしょう。このゼミの教科書 Spell It Out: A singular story of English spelling(Profile社、2012年)の著者デイヴィッド・クリスタルは、英語の綴りを覚える苦労は、なぜそのように綴るのか、理由を知ることで半減すると言います。例えば、という綴り字は、実は1000年近く前の発音を表しています(昔は「ニヒト」のような発音)。その後発音が変わったが、綴りは固定していたため、綴りと発音がズレてしまったのです。
このゼミナールのテーマは、こんな風に、英語の綴りの様々な不思議を、英語の歴史を紐解くことで、明らかにすることです。
【照沼 阿貴子 ゼミ】母語の獲得
子どもは母語の知識を無意識のうちに身に付けていきます。その言語知識は、音声、語彙、統語(文の構造)など多岐にわたります。
このゼミでは、英語で書かれたテキストを読み解いたり、実際の子どもの発話資料を分析したり、調べたことをペアやグループで発表したりしながら、英語を母語とする子どもが、英語に関するさまざまな知識をどのような過程を経て獲得するのか、子どもの英語と大人の英語はどのように異なるのかについて探ります。
【木村 竜太 ゼミ】様々な視点からイギリスの思想や文化を考察しよう
今年度の前期はウィリアム・モリスの『ユートピアだより』という本を読んでいます。ユートピアのあり方、ということを考察しつつ読むのですが、少し変わった視点から考えたいと思い、19世紀の衣服論も踏まえつつ読んでいます。『ユートピアだより』における衣服の表象を見ながら、文化と社会、19世紀とユートピアを考察しています。
後期は、反理想社会(ディストピア)を描いた文学、ジョージ・オーウェルの Animal Farm(『動物農場』)を扱っています。オーウェルの描くディストピア世界の意義・意味などを考察するだけではなく、ディストピアものの魅力、「反理想社会」を描く文化を考察します。
【菊池 かおり ゼミ】英文学作品を読み解き、今を考える
本ゼミでは、19世紀・20世紀のイギリス文学作品を読み解きながら、21世紀に生きる私たちの日常に潜む問題との関連性を考えていきます。
作品を読み進める際は、必ず、グループ・ディスカッションをして、言葉の奥に隠れている意味を自ら探りながら、ジェンダー、セクシュアリティ、階級など、当時の社会問題について理解を深めます。そして、それらの問題が21世紀の私たちの生活とどのように関わっているのか考えるために、現代の作品を交えながら、グループ発表を行います。そうすることで、読解力だけでなく、論理的思考力やコミュニケーション能力も、みんなで一緒に楽しみながら磨いていきます。
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