共同研究部会/Joint Research
2006(平成18)年度の共同研究部会
東洋研究所専任研究員
兼担研究員=本学の学部に本務を持つ研究員
兼任研究員=本学外の専門研究者
特別兼任研究員=本研究所が特に必要と認めた兼任研究員以外の学外研究者
第1班
- 課題
- 東洋における異文化の本質的相違性に関する研究
- 期間
- 2004~2006年度
- 概要
- 今日の複雑な社会情勢を眺める人は、多様な価値観の存在を相互に認め合うことの必要性を痛感するであろう。地球という有限な環境の中で、多くの生命が共存する社会の在り方が模索されねばならない。本共同研究は、こうした「共生社会」の創造を視野において、東洋における異文化および東西文化に見られる相違性を抽出することを目指している。異文化の根底にある相違性が認識されれば、相互理解への途も開けてくるであろう。21世紀における新しい社会の創造を探求して先駆的な研究を進めていきたい。
- メンバー
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- 専任研究員:松本照敬(主任)・福田俊昭・兵頭徹・山田準・岡崎邦彦・小林春樹
- 兼担研究員:中村昭雄・片岡弘次・田辺清・新里孝一・大杉由香
- 兼任研究員:広井大三・多田博一
第2班
- 課題
- 歴史的にみた中国の対少数民族政策と少数民族の伝統的社会
- 期間
- 2005~2007年度
- 概要
- 今日の中国は、漢民族を主体とする多民族国家であるが国内政治において漢民族の対少数民族関係がもつ意義は大きい。漢民族と少数民族との関係は長い歴史を通じて形成されたものであり、過去において両者のあいだにはどのような関係があり、漢民族は少数民族に対してどのような政策をとってきたか、また少数明独の側の伝統的な文化や社会組織はどのようなものであったか、などの点について実証的に研究を行う。
- メンバー
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- 兼担研究員:岡田宏二(主任)・村井信幸
- 兼任研究員:加治明・谷口房男・由川稔
第3班
- 課題
- 中国21世紀の発展と課題
- 期間
- 2006~2008年度
- 概要
- 21世紀を迎えて、中国の急速な経済発展はアジアばかりか、世界のあらゆる方面に大きく影響を及ぼしている。とりわけ近年は、東アジア諸国の共同体構想という新たな展開をむかえ、中国の対外戦略、国内政治の大きな変化の時代にさしかかっている。本研究はこうした視点に立って今後中国の行方を様々な方面から検討し、中国の発展戦略と今後の問題点を見極め、明らにすることである。さらに、大学各学部やアジア研究に関する研究会との合同研究会を通じて、中国に対する理解と研究方法の発展に貢献したい。
- メンバー
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- 専任研究員:岡崎邦彦(主任)
- 兼担研究員:劉甦朝・内藤二郎・内田知行・柴田善雅
- 兼任研究員:安藤正士・伊藤一彦・上野英詞・小島麗逸・近藤邦康・富山栄吉・中島宏・丸尾常喜
第4班
- 課題
- 昭和社会経済史料集成
- 期間
- 2005~2007年度
- 概要
- 本研究班では、第I期の「海軍省資料」(全30 巻)に引き続き、第II期として「昭和研究会資料」の刊行に着手した。2008年度以降も、「昭和研究会資料」の分類と細部にわたる検討をすすめ、順次公刊していく予定である。なお、昭和研究会は後藤隆之助主宰のもと、昭和8年に発足した民間国策研究機関であるが、従来、資料の公刊はなされておらず、その活動の全容を窺い知ることが困難であった。
- メンバー
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- 専任研究員:兵頭徹(主任)
- 兼任研究員:大久保達正・永田元也
第5班
- 課題
- 日中文学の比較文学的研究-『藝文類聚』を中心にして-
- 期間
- 2005~2007年度
- 概要
- 本邦に伝来する最古の現存類書の『藝文類聚』は我が国の古典文学に多大の影響を与えていることは周知の事実である。それが今日に至るまで雑家の書として等閑視されてきた嫌いがある。それ故、未読解の本書を訓読して、原典との校勘、典拠の解明、索引の作成をすることは、単に国文学への影響のみならず、類書学上においても大いに貢献するものであると考える。その研究成果を逐年刊行して今日に及んでおり、斯学の評価を得ている。
- メンバー
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- 専任研究員:福田俊昭(主任)
- 兼担研究員:藏中しのぶ・中林史朗・成田守・浜口俊裕・日吉盛幸
- 兼任研究員:芦川敏彦・遠藤光正・進藤英幸
第6班
- 課題
- 大西洋世界とインド洋=太平洋を結ぶもの:西欧植民地主義再考
- 期間
- 2005~2007年度
- 概要
- 西欧植民地主義の成立、発展、機能、思想的背景については数多くの研究がなされてきた。これら西欧植民地主義の歴史研究は、ヨーロッパと新大陸つまり大西洋世界、ヨーロッパと旧大陸つまりインド洋=太平洋世界を対象とし、それとは別に植民地宗主国の歴史研究が存在した。これら大西洋世界における西洋植民地主義の歴史研究からは太平洋世界における植民地主義が見えてこない。逆にインド洋=太平洋世界における西欧植民地主義の歴史研究からは、大西洋世界の植民地主義は見えてこない。このように三大研究対象を比較統合した研究にはなかなか行き当たらない。そこでこの研究班では、大西洋世界、植民地宗主国、インド洋=太平洋世界の三大地域を結ぶ紐帯としての植民地主義の機能を明らかにすることを目的として、いくつかの個別的研究を分担して実施しようとするものである。
- メンバー
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- 専任研究員:山田準(主任)
- 兼担研究員:瓜生洋一・岡倉登志・中堂幸政
- 兼任研究員:生田滋
第7班
- 課題
- 中国、日本の天文・暦学に関する総合的研究
- 期間
- 2004~2006年度
- 概要
- 京都府立総合資料館蔵、「若杉家文書」第83号「日月異卜記」の購読・訳注作業を完成させ、その成果を『若杉家文書「日月災異卜記」の研究』として上梓する。
- メンバー
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- 専任研究員:小林春樹(主任)
- 兼担研究員:渡邉義浩
- 兼任研究員:大谷光男・栗原圭介・小坂眞二・小林龍彦・近藤正則・中村士・濱久雄・山下克明
第8班
- 課題
- 和漢比較文学の研究-『古金石逸文』を中心にして-
- 期間
- 2006~2008年度
- 概要
- 『古金石逸文』は日本古代の金石文を収集したものである。その研究は、まだ緒に着いたばかりで、訓読は勿論のこと、注釈書さえない。この研究班が先鞭となるべく、本文の翻刻を始め、校異、訓読、語釈、現代語釈を行い、考説・参考などを加えて刊行することを目標とする。これが日本文学の研究への一助となれば幸甚である。
- メンバー
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- 専任研究員:福田俊昭(主任)
- 兼担研究員:藏中しのぶ
- 兼任研究員:蔵中進