私どもの大東文化大学社会学研究所は、2019年に社会に関する理論的研究及び実証的調査研究を行い、その研究の成果をもって広く社会の発展に寄与することを目的に誕生しました。以来、講演会、シンポジウムの開催、研究所紀要の発行などを通じて研究成果の一部をご披露しつつ、研究活動を重ねてまいりました。

大東文化大学にいくつか開設されている学部附置研究所の中でも、社会学という懐が深い学問の特性もあり、社会学研究所の研究員の研究分野は、多岐におよび百花繚乱の如く、様々な分野でご活躍されています。一方で、研究員同士の研究分野の重なりが少ない状況でもあるのですが、「マンガ・ビジュアル」、「自転車とツーリズム・まちづくり」、「醸造文化と地域振興」といった共通のテーマを掲げて研究員それぞれの専門領域・見地から共同研究も始まっています。

このたび社会学研究所所長として就任にあたり、先生方の学部での教育活動の裏付けとなる研究活動を支え、研究員の方々の研究への情熱やたゆまぬ日々の努力へのお手伝いに尽力したいと思っております。こうして生まれた研究員一人一人の研究成果が、本学教育活動へのフィードバックにつながり、研究所として国家・地域や社会の発展に貢献できるものと信じています。日頃より私どもの研究活動にご理解とご協力してくださる皆様、これからも変わらぬお付き合いを、よろしくお願い申し上げます。

2024年4月
社会学研究所所長
塚本正文