教育・研究/Education & Research
2023年度 研究活動等報告
2023年度の本学教員の研究等活動等報告をいたします。
文学部
日本文学科
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研究テーマ ギルバート&サリヴァン『ミカド』の受容 具体的な研究活動 今年度より科学研究費助成事業の研究課題「20世紀初頭の欧米音楽劇におけるアジア人表象に対する日本の反応の事例研究」(若手研究、23K12045)の研究代表者を務める。研究課題全体としては、日本や他のアジア諸国への蔑視や無理解を含んだ欧米のオペラ/オペレッタ作品の日本における受容を扱うものであるが、今年度はまず先行研究の比較的多いギルバート&サリヴァン『ミカド』(1885年)に関する資料調査と分析に努めた。 具体的には、この作品に関して、以下の2つの異なる切り口から基本的な調査を行なった。 (1)長門美保歌劇団による日本人初演(1948年)について、現存する複数の上演台本草稿を翻刻し、比較検討して、草稿の成立順を推定するとともに、原作から削除・改変された箇所を確認することでこの上演の狙いを推定する。 (2)この作品の現代の英語圏での上演の状況を整理する。2010年代の北米で、この作品が「イエローフェイス(yellowface)」「文化盗用(cultural appropriation)」などの観点から問題視されたことで、近年では設定を変更した演出での上演が増えている。その状況について、さまざまな上演の事例を収集するとともに、イエローフェイスや文化盗用に関する最新の議論の動向を広く確認した。 (1)については国内学会の地方支部大会で、(2)については国内開催の国際シンポジウムで、それぞれ口頭発表を行ない、来聴者から有益なフィードバックを得た。 今後の課題、計画 今年度の研究成果を、論文にまとめて投稿する。口頭発表の来聴者から得たフィードバックを踏まえて調査対象を広げ、さらに掘り下げを進める。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ■■口頭発表 大西由紀「「怒り鎮め、私達と共に歌ひませう」──長門美保歌劇団による『ミカド』日本人初演(1948年)が目指したもの」、日本比較文学会第61回東京支部大会、2023年10月28日、於日本女子大学目白キャンパス新泉山館 Yuki ONISHI, “How Could We Make The Mikado and Turandot Less Ethno-Stereotypical and Less Misogynistic?”(音楽劇における異文化表象・女性表象をアップデートする試みについて──《ミカド》《トゥーランドット》の事例を中心に)、早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所主催国際シンポジウム New Opera and Music Theatre and Other Issues(新しいオペラ/音楽劇および諸問題)、2024年1月28日、於早稲田大学早稲田キャンパス大隈小講堂
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研究テーマ 1.科研費研究課題(基盤研究C)「国語教育におけるアダプテーション」の研究 2.日本の戦後演劇を対象としたアダプテーションの観点からの研究 3.2000年以降の日本のテレビドラマ(実写、アニメ)を対象としたアダプテーションの観点からの研究 具体的な研究活動 1.「言語文化」「文学国語」の全教科書の中に含まれる「アダプテーション」課題を6つに分類し、その特徴をそれぞれ分析した結果の一部を論文化した。、 2.「言語文化」「文学国語」の全教科書の中に含まれる「連続史観」課題を3つに分類しその特徴をそれぞれ分析した結果の一部を論文化した。 3.占領期に発表された三島由紀夫の戯曲を、アダプテーションおよび検閲の観点から考察し、成果の一部の論文化に着手した。 4.2000年以降の連続テレビドラマ(実写、アニメ)の特徴を主としてアダプテーションの観点から検証し、成果の一部の論文化に着手した。 今後の課題、計画 「研究テーマ」1から3の研究課題を継続し、成果(論文、学会等)の発表をめざす。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1.論文:高校国語「言語文化」教科書9社17冊の検証―アダプテーションという〈伝統〉が支える連続史観―(『大東文化大学紀要』62号、3月予定) 2.論文:高校国語「言語文化」における現代と古典の架橋―教科書論争が見落とした〈連続史観〉の前景化―(『日本文学研究』63号、pp.107‐120、2月)
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研究テーマ 井伏鱒二および太宰治の研究 具体的な研究活動 井伏鱒二の評伝を執筆した。また、太宰治の戦中から戦後にかけての作品についての研究を行なった。 今後の課題、計画 井伏鱒二の評伝を刊行する。また、太宰治の戦後作品についての研究を引き続き行なう。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・「ネイションをめぐる旅―太宰治〈津軽〉」(「太宰治スタディーズ」2023・9) ・「エクリチュールと「革命」」(「日本文学研究」2024・2)
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研究テーマ 1文学が生み出す俗信について 2無常の表象について 具体的な研究活動 1雑誌『国語と国文学』(2023年12月号)に、論文「三途の川を渡る船 ―文学が生み出す俗信―」を掲載。 2国際日本文化研究センターの無常観に関するプロジェクトに共同研究員として参加。 今後の課題、計画 2論文「無常の表象 ―黒白二鼠の教えと絵画―」の執筆、掲載。
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研究テーマ 性差と表現 具体的な研究活動 太宰治作品における言語的異性装趣味作品の分析を行い、それを書籍化した。 また、「言語の呪術性」についての考察を発表した。 今後の課題、計画 坂口安吾作品および富岡多恵子作品の研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『失格でもいいじゃないの 太宰治の罪と愛』(講談社) 「言葉の「呪術」性はどこから来たのか...育児=「見ている対象に同一化すること」から考える」(webアステイオン)
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研究テーマ 現代日本語文法(感動詞、役割語、終助詞などの分析) 具体的な研究活動 ・個々の感動詞の意味分析 ・さまざまな役割語の実態調査と使用規則の分析 ・個々の終助詞の意味分析 今後の課題、計画 ・感動詞分析の総合的なまとめを試みる ・新たな役割語表現の分析を試みる 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・日本語学における感動詞分析(日本フランス語学会 2023年度談話会発表、2023年11月5日) ・「まあ」再考(『日本文学研究』63、2024年2月)
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研究テーマ 平安時代和歌文学の研究・古筆切資料を用いた文学研究・近世絵入版本における挿絵の研究・国語教育教材論 具体的な研究活動 昨年より、藤原俊忠集の注釈作業を継続している。また、如意宝集の再検討と、それにともなって拾遺抄・拾遺集の成立や撰者を巡る諸問題について研究を継続している。古筆切研究では、架蔵の新出断簡について、その内容や資料的価値について、これもまた継続的に研究している。国語教育教材論に関しては、新学習指導要領に準拠した教科書を検討し、その問題点や改善された点等を検討した。 今後の課題、計画 藤原俊忠集については、注釈書の刊行に向けてさらに継続していきたい。近世絵入版本関しては、『徒然草』版本の書誌情報を整理して、その全貌を明らかにしていきたい。古筆切研究では、資料収集に努めながら、架蔵断簡の整理を進めたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文「定番教材の再検討ー『竹取物語』・『枕草子』・古典和歌を中心に-」(『むらさき』第60輯・紫式部学会編輯) 論文「新出断簡三種-「尼崎切」・「多賀切」・「新浜木綿集切」-」(『日本文学研究』第63号・大東文化大学日本文学会)
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研究テーマ 曲亭馬琴の研究。 具体的な研究活動 曲亭馬琴研究の一環として、『俳諧歳時記』「冬之部」(251丁ウラ)から同「雑之部」(266丁オモテ最終行〈奥付〉)まで翻刻した。 今後の課題、計画 『俳諧歳時記』の翻刻にもとづく馬琴研究を行うとともに、これまで取り組んできた『南総里見八犬伝』の図像解析、馬琴の思想に関する研究も行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「翻刻『俳諧歳時記』(十六了)」(「日本文学研究」第63号、大東文化大学日本文学会、2024年2月15日発行)
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研究テーマ ザクセン滞在期の森鴎外に関する実証的研究 具体的な研究活動 1884年から翌年までライプツィヒに留学していた、森鴎外の足跡を実証的に確認した。特に、「ドイツ女性協会」の総会に参加していた点に注目し、当時のドイツにおける女性運動による鴎外の関心を論考した。 鴎外とドイツ文学の関連を、特にアルトゥール・シュニッツラーとの関連で考察した。『みれん』『恋愛三昧』など、鴎外が翻訳したシュニッツラーの作品について、原文との対比を行い、鴎外の翻訳作業の工夫や創意を論じた。 今後の課題、計画 ドレスデン滞在期(1885年10月~1886年3月)の鴎外の足跡を調査する。その際、鴎外とザクセン王室との交際が焦点となる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文「森鴎外とライプツィヒの女性たち ―独逸婦人会との関連で」(『鴎外』2023年7月) 講演「森鴎外とドイツ文学」(福岡ユネスコ文化講演会2023年11月)
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研究テーマ 十返舎一九の表現手法に関する研究 近世文学における笑いと怪異 具体的な研究活動 一九の膨大な著作の検討を通して、その表現の特質について解明する。 近世の庶民にとって大きな関心事であった笑いと怪異が文学作品のなかでどのように表現され、また交錯していたかについて具体的に検討した。 今後の課題、計画 十返舎一九の著作の諸本研究をおこない、表記・表現の特質とその変遷について明らかにする。
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研究テーマ 夏目漱石・川端康成・宮沢賢治の研究 具体的な研究活動 ・夏目漱石の作品研究 ・夏目漱石の滞英期間における「スタンダード」新聞の翻訳・紹介 ・川端康成の作品研究 ・宮沢賢治の作品研究 今後の課題、計画 ・上項目の研究の継続 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「宮沢賢治のアイロニー ―「シグナルとシグナレス」など」(「日本文学研究」2024・2) 「漱石の読んだ大英帝国(VIII)」(「大東文化大学紀要」2024・3)
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研究テーマ 1.古典に表れた畏怖・恐怖と倫理観について 2.大学生が『源氏物語』の読みを深められる授業について 具体的な研究活動 ・恩師河添房江先生主催の3つの研究会への参加とそこでの研究発表。東京学芸大学の源氏ゼミ(斉藤昭子先生主催)への参加。 ・大東文化大学における3つの雑誌における各論文の発表。 今後の課題、計画 1.『古事記』から『雨月物語』に至るまでの、各時代各古典に表れた畏怖・恐怖と倫理観についての本の出版。 2.『源氏物語』各巻と読み比べができる中国・日本の各古典の追究。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「長恨歌」との比較から桐壺更衣の人物像を読む(『源氏物語を読むための25章』武蔵野書院 2023年10月) 『源氏物語の授業1―人物像を読み創作する―』(「教職課程センター紀要 Vol.8」2023年12月) 『源氏物語』の「恥」「はづかし」に表れた美意識と倫理観(「日本文学研究 第63号」大東文化大学日本文学会 2024年2月) 『源氏物語』に表れた畏怖・恐怖と倫理観(「大東文化大学紀要 第62号」2024年2月)
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研究テーマ 日本上代文学の研究 具体的な研究活動 日本霊異記の比較文学的研究 今後の課題、計画 神仏習合思想が日本上代文学に及ぼした影響 成果の発表(学会、論文等)、受賞 令和6年 2月 『日本霊異記』上巻第十縁考─動物と人間の交流について─ 「日本文学研究」第63号(大東文化大学日本文学会) 令和5年5月21日 『日本霊異記』上巻第十縁考 上代文学会大会(鶴見大学) 令和5年8月25日 古代日本の疫病退散の儀礼と東アジア 東アジア比較文化国際会議韓国大会(韓国中央大学)
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研究テーマ 石牟礼道子の思想と文学 具体的な研究活動 口頭発表および論文の執筆 今後の課題、計画 石牟礼道子の思想と文学に関する調査、検討の継続 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【共編著】 野田研一・後藤隆基・山田悠介(編)『石牟礼道子と〈古典〉の水脈――他者の声が響く』文学通信、2023年。 【論文】 「はじめに 石牟礼道子の水脈――受容・変奏・応答」野田研一・後藤隆基・山田悠介(編)『石牟礼道子と〈古典〉の水脈――他者の声が響く』文学通信、2023年、7-17頁。 「受容と創出の物語――石牟礼道子『椿の海の記』の〈変身〉譚をめぐって」野田研一・後藤隆基・山田悠介(編)『石牟礼道子と〈古典〉の水脈――他者の声が響く』文学通信、2023年、268-296頁。 「石牟礼道子の「声音」の思想」野田研一(編)『耳のために書く――反散文論の試み』水声社、2024年、249-275頁。 「リチャード・K・ネルソンのネイチャーライティングにおける列挙法」『文体論研究』第70号、日本文体論学会、2024年、1-11頁。
中国文学科
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研究テーマ 中国の文言小説(書き言葉で書かれた説話) 具体的な研究活動 文言小説の中で、唐代には作者とされる者が創作せずに書き留めたと考えられる筆記小説と、人に語るために創作された伝奇小説がある。、筆記小説のなかには虚構の作品が含まれている。そのためこの二者を見分けるのは非常に困難とされている。それを探る端緒として筆記小説の作品を丹念に探ることで、筆記小説の虚構の部分を見いだせると考えている。そのために筆記小説の小説集の整理や文化的背景の解明が必要である。 今後の課題、計画 今後は唐代の文言小説に関して、小説集の整理、文化の解明等をしていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 漢学会誌等に論文を発表する予定である。
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研究テーマ 六朝史、建康 具体的な研究活動 六朝建康に関わる歴史史料および考古資料の収集と分析を継続的におこなうとともに、当時の東アジアの国際情勢の実情とそれに連動する中国都城制の日本への影響を探究すべく日本国内の調査をも実施した。 今後の課題、計画 六朝の歴史史料と考古資料の収集・分析、中国および日本における学術調査の実施。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年10月21日(土)にオンラインで開催された2023年度大東文化大学漢学会秋季大会において、「建康の北郊域について」と題する研究発表をおこなうとともに、2024年1月23日(火)に東京大学において、「建康の北郊域とその都市空間」と題する講義をおこなった。また、「建康の北郊域とその開発」と題する論文を、『大東文化大学漢学会誌』第63号、2024年3月に公表した。
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研究テーマ 王羲之書法の唯物論 具体的な研究活動 王羲之書法を唯物論的観点、すなわち書写材料と執筆姿勢の面から再検討する。唯物論(materialism)とは、政治・経済的含意を取り払えば、文字通り、物質(material)の次元においてある事象を説明しようとする態度である。王羲之は、日常的な書写材料が簡牘から紙へと大きく転換した直後の時代に活躍した。王羲之が旧来の書法から一線を画す書法を生みだすにいたった背景を、その時代の書写習慣を条件づけていた物質的基盤から解明することを目指す。 今後の課題、計画 従来の王羲之研究は、もっぱら伝世の模本と、伝記や書論といった文献資料によってなされてきた。しかし、それだけでは、王羲之書法の実態や、それが東晋という時代に現れた理由を説明できない。そこで、簡牘や残紙などの新出土資料と王羲之の伝世書跡とを比較検討することによってその実態にアプローチすると同時に、絵画史料を援用することで、書写材料と執筆姿勢の変化という唯物論的観点から王羲之書法の解明を目指したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・講演「中国書字思想の探究」2023年度大東文化大学漢学会春季大会(オンライン)、2023年5月 ・亀澤孝幸・川内佑毅・承春先・陳達明編「〈道〉字例集5(清)」『中国美学範疇研究論集』第11集、2024年3月
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研究テーマ 明末清初における文人の交遊関係や文化活動に関する研究 張潮『虞初新志』の研究 『金剛経』の霊験譚に関する研究 具体的な研究活動 東洋研究所研究班(第2班、第9班[班長])に参加 各テーマに関する研究、成果の執筆、発表等。 今後の課題、計画 引き続き、上記テーマについて研究する予定。 『『虞初新志』訳注 卷四~卷六』(東洋研究所、2024年度)の刊行 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『藝文類聚(巻五十二)訓読付索引』(共著、大東文化大学東洋研究所編) 「錢肅潤の旅―「十峰主人傳」および『十峰詩選』を手がかりに―」(『漢学会誌』63号) 等
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研究テーマ 老子解釈史の展開の研究 中国の思想と景教の交渉に関する研究 具体的な研究活動 今年度の研究テーマは、唐代から宋代にいたるまでの老子解釈史の展開についての考察を行った。このテーマに関しては現在論考を執筆中である。また、人文科学研究所「中国三教と景教の相互交渉」研究班に所属し、中国三教と景教の相互交渉を探るべく、「洛陽碑」の「大秦景教宣元至本経」の内容を共同で分析した。計4回の研究会を行い、当該資料について、道家・道教分野の専門家として所見を述べた。ほか、東洋研究所第2班「類書文化研究-『藝文類聚』を中心にして-」に所属し、月一回の研究会に参加し、また担当部分について『藝文類聚』の読解、訳注作成を行った。 今後の課題、計画 引き続き、上記の研究テーマに取り組んでいく予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『藝文類聚訓読付索引(巻51)』(共著、大東文化大学東洋研究所編) 書評・新刊紹介 堀池信夫著『老子注釋史の硏究 櫻邑文稿(1)』(東方宗教 (142), 70-76, 2023-11) 訳注 王弼「老子指略」(共著、大東文化大学中国学論集 第39号、2024-3)
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研究テーマ チベットの宗教文化 具体的な研究活動 宗教文献の研究、及び海外におけるフィールド調査を2回実施した。 今後の課題、計画 チベットの宗教文化に関わる儀礼具について研究・記述を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「『頓悟大乗正理決』叙と蔵文資料」(漢学会誌)、「『セルミク』訳註(2)」(大東文化大学紀要)、『光の少年:チベット・ボン教の二つの図像から読み解く秘密の口承伝統』(翻訳。ナチュラルスピリット)
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研究テーマ 1第五回 全国実践国語研究会 東京大会の実施 前回から通算25回目相当 主催者 2夏季井上靖研究会 大東文化会館で実施 主催者 具体的な研究活動 1全国から国語実践研究家が参集し、シンポジューム。現場教師による実践結果発表3本を実施 大東文化会館で大東文化大学文学部学生10名がボランティアとして参加しだ。全国から80人程度の国語科教師が参集し熱く国語教育を語った。 2井上靖研究会の夏季大会大会を実施した。現在ホームページ上に掲載されている。 今後の課題、計画 1来年度は滋賀大会が計画されている。そこへの参加。発表予定 2内年度は國學院大學で開催予定。
英米文学科
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研究テーマ 古英詩Beowulfの本文批評史 具体的な研究活動 これまでの研究の軌跡を改めて追い直した。新たなテクスト(対訳付き)などが刊行されており、本文の読みや新しい解釈が施されているのかどうかを検討した。 今後の課題、計画 15回の継続で主要テーマに関し論考を学科の論叢に発表してきた。それを整理し一つにまとめ直したいと考えている。
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研究テーマ Beatrix Potter 研究 具体的な研究活動 論文、エッセイ執筆。講演、講座。 今後の課題、計画 引き続き Beatrix Potter 研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 英国 The Beatrix Potter Society が発行している Journal & Newsletter への執筆:No.160(January 2023)/No.161(May 2023)/No.162(September 2023)/No.163(January 2024)等。
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研究テーマ 英国モダニズムと世界の分断 具体的な研究活動 2016年のトランプ政権誕生以降、英国EU離脱、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の拡大、そしてロシアのウクライナ侵攻により鮮明になった世界の分断と英国モダニズムの関係性はいかなるものか。かなり大きなテーマであるが、そこに関わる諸問題を考える契機として近年のモダニズム研究の動向を批判的かつ反省的に考察する。 今後の課題、計画 今後は、具体的に、20世紀の作品を取り上げつつ、モダニズムと世界の分断との関わりを考察しながら、モダニズム研究の転回を模索したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ● 口頭発表 「社会・世界の分断と(英語)文学・文化研究」日本ヴァージニア・ウルフ協会 第136回例会(2023年7月、一橋大学) ● 書評「New Modernist Studies」『D.H.ロレンス研究』第34巻(2024年)pp.7-11.
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研究テーマ 19世紀イギリスの思想史・文化史 具体的な研究活動 クロポトキンとともに『フリーダム』誌を創設し、その編集者としても活躍したシャーロット・ウィルソンのアナーキズム思想について考察している(論文「シャーロット・ウィルソンのアナーキズム思想 -その生活と仕事への視点を中心に-」)。ウィルソンはヴィクトリア朝期にアナーキズム、社会主義、フェミニズム思想・運動において活躍した人物だが、その研究の蓄積はまだまだ多くないと言える。そのシャーロット・ウィルソンのアナーキズム思想をまずはウィルソン自身の言説を中心に分析した。 今後の課題、計画 ウィルソンの研究を引き続き行うこと(同時代的な視点からだけではなく、現代的な視点からも考察したいと考える)、また従来から行っているウィリアム・モリスの思想研究も踏まえながら、ヴィクトリア朝期の思想(特に社会主義、アナーキズム)の考察を行うこと。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文「シャーロット・ウィルソンのアナーキズム思想 -その生活と仕事への視点を中心に-」
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研究テーマ ウィリアム・モルガンのよるウェールズ語訳聖書(1588年)およびその改訂版(1620年)が、標準ウェールズ語文章語の形成にどのように貢献したのかの検証 具体的な研究活動 上記の大きな課題を踏まえ、今年度はウィリアム・モルガン訳聖書の中でも、その前にウィリアム・セイルズべりらによって翻訳されている新約聖書(1567年)に注文し、モルガン訳がセイルズベリ訳と比べ、どのように異なっているかを検証した。具体的には、新約聖書の中の「マルコによる福音書」に関してセイルズベリ訳とモルガン訳とで比較対照を行った。(資料は、両訳とも、ウェールズ国立図書館蔵のデジタルライブラリー上で開示されているものを用いた)。一般的に、モルガン訳聖書は、「詩的な表現」であると評価されることが多く、それが一体何を意味するのかを、セイルズべり訳にモルガンが加えた修正を見て検証している。今研究では、主に動詞句構造がどのような形になっているかに注目した。 今後の課題、計画 まずは、上記の作業を、調査範囲をもう少し広げて、他の福音書や「詩編」についても、セイルズべり訳、モルガン訳の比較を行いたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年10月21日・22日に開催された日本ケルト学会第43回研究大会(於 慶応義塾大学日吉キャンパス)二日目に開催のフォーラムオン(テーマ:「ウェールズ語訳聖書の成立と受容について」)で、本研究成果を発表した。この発表内容は、本学会の学術誌『ケルティック・フォーラム』にて報告する予定である。
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研究テーマ 私は、アメリカ文学および比較文学を中心に研究しています。 具体的な研究活動 特に、Henry James とLafcadio Hearnにスポットライトを当てた研究を行っています。 今後の課題、計画 二人の作家に関して、それぞれまとまったものが書ければ、と考えています。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年度は、日本アメリカ文学会、日本英語表現学会そして金沢大学英文学会に出席し、積極的に議論に参加して、様々な知的刺激を受けた。
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研究テーマ 宮沢賢治の童話の世界を英語で紹介すること 具体的な研究活動 宮沢賢治の童話の英訳及び解説すること 今後の課題、計画 宮沢賢治の童話を英語に訳して、英語圏の読者にその文化的な背景を説明する。
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研究テーマ 名詞句内に生起する場所を表す表現の獲得について 具体的な研究活動 場所を表す表現の自己埋め込みの獲得と場所を表す表現の多様な意味の関係について検討し、論考をまとめた 今後の課題、計画 上述のテーマおよび他の言語事象に関するテーマについて、調査・分析を行う
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研究テーマ 【英文法研究】現代英語及び後期近代英語の文法研究 【伝承文化研究】英語圏におけるマザー・グースの唄と日本のわらべ唄の研究。 具体的な研究活動 【英文法研究】1.英語の仮定法についてーその成り立ちと派生を考察する。 2.分詞構文の分類を行い、それぞれの特徴を考察する。 【伝承文化研究】3.マザー・グースのうたと日本のわらべ唄の共通点と相違点の考察 今後の課題、計画 1.2.については研究を継続発展させる。 2.については論文にまとめていく予定。 3.については、それぞれのうたのリズムと英語と日本語という言語のリズムの関係を解明したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 大東文化大学100周年記念ホーム―カミングデーの英米文学科トークイベントの一環として 英文法研究とマザー・グースのうたの研究の接点について、実際の マザー・グースのうたを披露しながら講演を行った。「マザー・グースのうたとthere接触節」2023年6月3日(土)東松山校舎2号館 2023年7月23日(日)のOPEN CAMPASにて体験授業を行った。 「マザー・グースのうたを歌って英語のリズムを体験しよう!」東松山校舎2号館
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研究テーマ ハワイにおける文学作品の研究 具体的な研究活動 ハワイ出身の作家、Kawai Strong Wasuburnの小説、Sharks in the TIme of Saviorsの翻訳、出版。 現代アメリカ文学を代表する作家、Don DeLilloの小説、Americanaの出版に向けた、翻訳準備、研究。海外研究員としてこれらの研究活動を行った。 今後の課題、計画 Don DeLilloの小説Americanaの翻訳を2024年内に完成させ、2024年度中に出版を予定している。
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研究テーマ ナサニエル・ホーソーンの後期作品における南北戦争表象 具体的な研究活動 私が研究対象とする19世紀のアメリカ作家ナサニエル・ホーソーンの後期作品、特に未出版草稿"Septimius Felton"と"Septimius Norton"における南北戦争の表象を考察した。関連して、アメリカ南北戦争、および、内乱一般に関する他の作品における表象や、最近の研究を調査分析した。 今後の課題、計画 過去数年間行ってきたナサニエル・ホーソーンの後期作品群における南北戦争表象の研究を、研究書としてまとめることを目指す。
教育学科
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研究テーマ 1.近現代日本における環境に適応した半水上生活の総合研究―「船乗りの村」の都市民俗誌 日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2022年4月 - 2026年3月 2.リンの物質循環からとらえる地域循環共生の統合的研究 日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 2021年4月 - 2026年3月 3.在来知識を再構築し生業道具を保存活用するための統合的研究 日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓) 2019年6月 - 2023年3月(延長) 具体的な研究活動 1.盆行事の記録映像作成および集落構造調査(日本)/海外の元水上生活者集住地の現状調査(中国、韓国) 2.ラオスにおける土地開発と精霊信仰の関係についての調査・研究 3.地域博物館における有形民俗文化財の活用についての調査・研究 今後の課題、計画 1.調査を継続する。 2.調査結果をまとめる。 3.調査を継続する。
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研究テーマ 「近代日本中等教育史」「近代日本地域教育史」 具体的な研究活動 「文部大臣管理山口高等中学校の『管理』に関する一考察」(『中等教育史研究』第30号、2023年。 「私立尋常大村中学校の設立と性格に関する一考察─徴兵令認定中学校の性格に関する一断面─」『地方教育史研究第44号、2023年。 「防長教育会の性格に関する一考察─資本金に着目して─」『第等文化大学紀要第61号、2023年。 今後の課題、計画 『明治前期の国家と地域教育』(吉川弘文館)刊行予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 研究成果報告書・『義務教育制度成立過程における就学構造の研究─地域史的アプローチ 2020年度~2023年度』(課題番号20H01635)刊行予定。
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研究テーマ 大学生の動物園イメージの検討 具体的な研究活動 2023年度は、動物園における生涯発達教育の基盤とするため、大学生を対象にアンケート調査を行い、大学生の動物園体験や動物園に対するイメージに関する調査研究を行った。また、継続して行っている保育士課程4年生を対象とした動物園での遠足を想定した模擬保育についても実践し、データを収集、分析を行っている。 今後の課題、計画 2024年度には、保育士課程学生を対象とした動物園にへの遠足を想定した模擬保育に関するデータを分析した結果を論文にまとめ、公表する予定である。また、動物園との地域連携と生涯発達教育の実践に関する調査研究を計画している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1.論文「大学生における動物園イメージの検討」大東文化大学紀要第62号 掲載予定(2024年2月) 2.学会発表(ポスター) 「大学生における動物園イメージの検討」ヒトと動物関係学会第30回学術大会(2024年3月)
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研究テーマ ダンスの美学的研究 具体的な研究活動 舞台芸術としてのダンスについて、観客と演者の見るー見られるという構造において、表現としての身体の機能を明らかにする。 今後の課題、計画 身体を議論する際に、映画論や、メディア論、さらにVR理論を取り込んで、理論構築をしていくことを課題とする。理論面では、映画論のドゥルーズを分析し、それから、身体を見るということについて敷衍していく。
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研究テーマ 1日本の平和教育とナショナリズム 2社会教育士養成に関する研究 3鳥取家における人権意識調査(八頭町・智頭町・琴浦町) 具体的な研究活動 本年は、1日本の平和教育教育科学研究会大会におけるフォーラム発表(8月)、日教組中国地区教育課程編成研究大会木尾町報告(8月)、日本平和学会秋季大会(11月)、鳥取民団在日講座において報告した。 2社会教育士養成に関する研究は、中央教育審議会生涯学習分科会人材養成部会(6月)、社会教育士養成研究連絡協議会第1回研究会(10月)にて実践報告をした。 この他 3として鳥取県智頭町、八頭町の人権意識調査を実施、報告書のとりまとめをし、八頭町においてはその報告会で講演をした。また琴浦町では琴浦町の人権意識調査に基づく「無自覚な差別」という講演を町議会議員に対して行った。 4として日本平和学会春季大会シンポジウムゲスト報告者として、安倍政権における教育改革の特徴について報告した。 5として3の八頭町調査から子どもに関する集団行動のデーターを抽出し、特別活動に関する研究論文を作成した。 今後の課題、計画 1の日本の平和教育とナショナリズムに関する報告の原稿化 次年度は、本来の研究に戻り、地中海全域の人種主義?植民地主義の研究をマルタ大学人文学部歴史学科にて文研収集を中心に取り組む。
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研究テーマ 1地域への親しみを育むための保育実践の検討 2多文化保育に関わる研究 具体的な研究活動 1科研の最終年度であったため、学会発表及び月1回の研究会を開催に加え、現場保育者を交えた研究会を実施し、これまで集積したデータの検討を行ってきた。 2多文化保育に関わる文献研究および面接調査を実施した。 今後の課題、計画 1引き続き保育現場のフィールドワークをはじめとしたデータ収集を行い、分析、検討を行う。 2保育現場のフィールドワークおよび保育者への面接調査を実施する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1学会発表とシンポジウムの開催 2教職センター紀要での論文発表
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研究テーマ Issues in Cooperation between Early Childhood Educators and Families of Children with Diverse Cultural Backgrounds : Focusing on Children’s Language Development 具体的な研究活動 科研の研究成果発表 今後の課題、計画 引き続き現場との共同研究を進めていく予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 国際学会発表 Colloque Acedle 2022 Universidade de Aveiro(ポルトガル)
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研究テーマ スローフード発祥の地における保育 具体的な研究活動 ・一年間、イタリア,ブラ市にて幼稚園の観察を行った。受け入れ機関BRA2下の4か所、他 ・スローフード・インターナショナル、スローフード・エディケーションへの聞き取り ・食科学大学と観察園のORTO in Cndottaの観察と、担当教授への聞き取り(経緯と課題)。 今後の課題、計画 上記、海外長期研修で収集した観察記録、聞き取り調査をまとめる予定(食プロジェクト、ORTO in Cndotta、スローフード協会とBRAの保育、食品廃棄への取り組みなど)
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研究テーマ 「社会正義に基づく心理支援:アドボカシー活動としての包括的セクシュアリティ教育」 具体的な研究活動 今日,臨床心理士や公認心理師,カウンセラーなどの心理専門職が, 社会正義に基づく心理支援を提供することが求められている。今年度は心理専門職がクライエントを支援するために必要なアドボカシー能力をテーマに文献検討を行い, 書籍の分担執筆を行った。 また近年, 国内でも関心が高まっている包括的セクシュアリティ教育に焦点を当て,スクールカウンセラーをはじめとした心理専門職が,学校における性暴力やその他のセクシュアリティに関する支援において,果たすべき役割を明確にすることを目的として文献検討を行い、論文の執筆を行った。 今後の課題、計画 次年度は心理専門職と教員との協働による包括的セクシュアリティ教育の実践について、欧米やアジア諸国の現状、および国内の現状について調査する。また、包括的セクシュアリティ教育の実践形態としてのグループ・アプローチ、サイコドラマについて、文献研究および調査研究を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 北風菜穂子「社会正義に基づく心理支援:アドボカシー活動としての包括的セクシュアリティ教育」マクロ・カウンセリング研究 第16巻 (印刷中)
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研究テーマ 1.協働学習の「評価」に対する教師の専門性の検討(「若手研究」) 2.教職課程学生における体罰容認的態度と公正世界信念の関連 3.教職課程学生のグループ学習に対する認識の発達的変化 具体的な研究活動 1.は、協働学習において教師が行う学習中の評価(assessment)と学習後の評価(evaluation)に着目し,「評価」に対する教師の専門性を明らかにすることを目的とし、小学校教師対象の実験調査を行うための動画刺激の作成に取り組んだ。また、連携中学校の授業観察及び教師へのインタビューを行った。さらに、前年度以前に取得したデータより論文化し、1本が掲載・公開された。 2.は、教職課程学生の体罰への容認的態度と公正世界信念の関連を明らかにすることを目的とし、3校の教職課程学生を対象に調査研究を行った。また、調査結果は学会で発表し、2024年夏に紀要掲載予定である。 3.は、教職課程学生のグループ学習に対する認識の発達的変化を明らかにすることを目的とし、1校の教職課程学生を対象に調査研究を行った。調査結果は学会で発表した。 今後の課題、計画 1.は、動画刺激を利用した実験を2024年夏~秋に実施予定である。 2.は、調査方法の改善点を踏まえながら、現職教員に対する調査へと発展させる予定である。 3.は、調査方法の改善点を踏まえながら、再調査および個別インタビューを実施予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・論文等 児玉佳一 (2023). 場面想定法を用いたグループ学習場面に対する小学校教師のモニタリングとサポートの検討―実践経験と学習観に着目して 教師学研究, 26, 31-42.(査読有) Kodama, K. (2023). Teacher-training students’ recognition of the teacher employment examination: Comparing “recognition as a system” and “recognition for me”. Journal of Center for Teacher Development and Educational Research, Daito Bunka University, 8, 21-29. ・学会発表等 児玉佳一 (2024). 教職課程学生のグループ学習に対する認識の発達的変化 ―ライフラインメソッドを援用した小学校から大学までの回顧的検討 日本発達心理学会第35回大会発表論文集, 374. 児玉佳一 (2024). 教職課程学生における体罰容認的態度と公正世界信念の関連 日本教師学学会第25回大会発表要旨集, 33-34. ・書籍等 児玉佳一 (印刷中). 学級集団と授業:学び合う学級に向けて 弓削洋子・越良子 (編) 学級経営の心理学 ナカニシヤ出版
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研究テーマ コミュニケーションにつながる英語使用について 具体的な研究活動 コミュニケーションで英語が使用できない現象 を脳におけるルートが違うからだという仮説に 基づき、言語と脳の機能、Communicative Language Teaching との関わりやその 問題点などについて文献調査し、分析した ものをまとめた。 今後の課題、計画 上記の研究がまだ途中なので、継続して まとめたい。
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研究テーマ 1)学齢期にある人工内耳装用者の社会情動的スキルに関する検討 2)人工内耳装用者における高等学校卒業後の進路に関する検討 具体的な研究活動 上記、2つの研究テーマについて、日本特殊教育学会および日本聴覚医学会にて演題発表した。 今後の課題、計画 上記の研究テーマについて、検討を継続する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1)齋藤友介(2023):「学齢聴覚障害児における社会情動的スキル評価を目的とした日本版 SDQ の妥当性の検討」Audiology Japan、 66(5)、467p DOI https://doi.org/10.4295/audiology.66.467 2)西山 信宏・齋藤 友介 他(2023):「人工内耳装用者における中学時国語学力評価と高校卒業後の進路」。Audiology Japan、 66(5)、473p DOI https://doi.org/10.4295/audiology.66.473
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研究テーマ 進路指導についての見直しと、その書籍化。 具体的な研究活動 学校選択指導に偏っている日本の進路指導を見直す、 今後の課題、計画 離職転職の急増する日本社会のさらなる分析と、子どもや若者に必要な力についての言及。
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研究テーマ 主体的に学び合える算数の授業づくりをめざして 具体的な研究活動 ・教材研修、授業研究、文献研究を行う。 ・模擬授業で授業力を高める。 ・研究会の参加や学校訪問などを通して、研鑽を積む。 ・学校ボランティア活動を通して子ども理解を進める。 今後の課題、計画 ・教師の力量を高めるための研究 ・模擬授業の実施 ・公開研究会への参加 ・学校ボランティア活動への参加
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研究テーマ A.平和心理学の理論的・実践的検討 B.平和教育の理論的・実践的検討 具体的な研究活動 A.心理科学研究会 平和心理学部会責任者として、年2回の全国研究集会において平和心理学分科会を主催。 (1)2023年春の研究集会(4月23日)歴史研究部会・平和心理学部会合同分科会の企画・司会 テーマ:平和と歴史を巡るアンリ・ワロンの子ども研究を語る―ワロン研究会×若手研究者のダイアローグ― (2)2023年秋の研究集会(10月15日) ジェンダー部会・平和心理学部会合同分科会の企画・コメンテーター テーマ:ジェンダー平等と平和への心理学的アプローチとは B.日本平和学会 平和教育分科会共同責任者として、年2回の研究大会において分科会を企画・主催。 (1)2023年春期研究大会(6月18日)平和教育分科会の企画・主催・討論・司会 テーマ:平和教育をめぐる新動向 報告:松井ケティ(清泉女子大学)「東アジアにおける平和教育の展開 APCEIU平和教育プロジェクト構想」 報告:松並知子(同志社大学)「IPV(親密な関係における暴力)の予防から考える平和教育」 討論・司会:杉田明宏(大東文化大学)、野島大輔(立命館大学) (2)2023年秋期研究集会(11月26日)平和の教育分科会の企画・主催・討論・司会 テーマ:平和教育の再構築に向けて 報告:一盛真(大東文化大学)「日本の平和教育とナショナリズム」 報告:松井ケティ(清泉女子大学) *「地球市民学の学び:『ピース・アルマナック2023』を用いた学習プログラム」 *短報「APCEIU東北アジア共通カリキュラム」最終ドラフト紹介 司会:杉田明宏(大東文化大学)、野島大輔(立命館大学) 今後の課題、計画 A.心理学的側面からのガルトゥング平和学研究の理論的深化 B.教育的側面からの平和学研究の深化による学校教育、子ども・青年発達支援への寄与
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研究テーマ 晩年(1854年)のキルケゴールの日記翻訳 具体的な研究活動 NB31ー36の日記のうち、重要な部分の抄訳を作成した。 今後の課題、計画 翻訳のブラッシュアップ。 その他、監訳者として、他の部分の翻訳の修正を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年度は翻訳の期間のためアウトプットは2024年度からになる。研究成果については適宜発表していく。
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研究テーマ 金属工芸作品制作と発表・他の工芸技法研究との融合による作品制作と発表 美術鑑賞教育の社会実践活動 具体的な研究活動 金属工芸における作品制作と発表に加え、陶芸技法を加える研究を進め、金属と陶による作品制作に取り組んでいる。 これら作品制作とは別に美術鑑賞教育の社会実践活動を進めている。 こちらは「さいたま国際芸術祭2023」において対話型の現代アート鑑賞会(2023年11月10日)を市民参加企画として、旧市民会館大宮での「さいたま国際芸術祭2023本展示」において実践した。 併せて所属する、さいたま市美術家協会の「さいたま国際芸術祭2023」連携事業「さいたま市の美術家展2023」において、市民参加型作品「わたしたち で さいたま」を企画した。 今後の課題、計画 これまで金属工芸作品に万華鏡システムを取り込むことで、美術工芸作品と玩具の境界を研究してきたが、更に金属工芸技法以外の陶芸技法に領域を広げた造形研究を進める。 鑑賞教育の社会実践については、県・市の主催する公的美術展覧会の運営に携わりながら「さいたま国際芸術祭2026」に向けて、鑑賞者を主体とした都市型の現代アート行事のあり方を考察する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「第71回埼玉県展」「第21回さいたま市美術展」「さいたま市の美術家展2023」「彫刻になった動物展(大阪高島屋)」出品 「さいたま国際芸術祭2023本会場を鑑賞する現代アート鑑賞会パネル報告」(さいたま市の美術家展2023会期中・うらわ美術館にて) 「さいたま市の美術家展2023 市民参加企画作品・わたしたち で さいたま」うらわ美術館で会期中制作展示後、大宮レイボックホールにて2024年11月まで発表展示
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研究テーマ 学びと育ちの波紋的共同体 ー地域の複数の実践共同体と学校に参加する学びー 具体的な研究活動 本年度は、複数の共同体に参加をする過程で生じる学びに焦点を当てて、共同研究を行った。 1、若手教員の学びの過程を探究する一環として、教員の働き方と教育実習に関するインタビュー調査を行い、人文科学研究所の共同研究者や学部学生らと共に研究会を開催し、論文執筆の準備を行った。 2、1994年から研究を続けてきたインドネシアの大学教員らと共に、人文科学研究所の共同研究を再構築し、日本とインドネシアで論文を執筆する関係性を築いた。 3、人文科学研究所の研究報告書で、複数の共同体に参加をする過程において矛盾や葛藤が生じる過程を波紋的共同体の観点から探究する視点を論文にし、共同研究者達の対話の土台とした。 今後の課題、計画 1、状況的学習論や佐伯胖の学びのドーナッツ論をもとに、複数の共同体に参加する過程を理論的な視座をより精緻化する。2、地域における複数の実践共同体と学校の関係性をフィールドワークをもとに描く。3、インドネシア、アフリカのセネガルで行ってきた研究を植民地旧宗主国でもある欧州で資料収集する事で更に深める。4、欧州における教員の学びや働き方に関する調査を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 田尻敦子・佐藤悦子 編著 2024.3 『波紋的学びの共同体』 人文科学研究所 pp1-47 (頁数は印刷後用確認)
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研究テーマ 日本の氷河地形の研究・古道沿いの石碑の岩質に関する調査。 理科教育に関する教育履歴との関連の研究 具体的な研究活動 10年間行ってきた、理科教育に関する教育履歴との関連の研究についての誌面調査についてのまとめを行った。 日本の氷河地形の研、古道沿いの石碑の岩質に関する調査は、野外調査を行った。 今後の課題、計画 日本の氷河地形の研、古道沿いの石碑の岩質に関する調査の継続を行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 教職課程センター紀要、第8号 論文 中井睦美 学習指導要領の改変による学習履歴および理科教科内容の理解の変化―初等教育系学生を対象としてー
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研究テーマ 城丸章夫の教育理論における「子どもの生活と遊びの指導」について 具体的な研究活動 文献研究による城丸章夫の教育理論の分析と検討。主に執筆物の収集と分析。また参考文献などの収集と分析。 今後の課題、計画 遊びの指導論が、保育における遊びの指導論とどう異なっているのか、影響関係はどうかなど、教育の外側の学問領域との比較検討。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (査読あり)「総合学習の「総合性」の原理的問題:城丸章夫の「学習の総合化」論をてがかりに」『教育方法学研究』第48巻2023年3月
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研究テーマ 教室で離席する子どもと教師のまなざし 具体的な研究活動 ・小中学校での校内授業研究会へ、教師たちの共同研究者として参加しながら、教師の成長や教材研究などを検討すること。 ・小学校1年生の教室へ継続的に参与観察することをとおして、1)教室という場の生成変容のプロセス、2)離席する子どもの自己形成等について検討すること。 ・人が人と向かい合うということの倫理的・社会文化的・政治的な意味を、レヴィナスの<応答可能性>概念をとおして理論的に検討すること。 今後の課題、計画 今年度行っている研究活動を、論文や学術文献としてまとめ公表する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【単著】 「教師の応答的専門性」、『教育』8月号(no.931)、教育科学研究会編/旬報社、2023年7月、5-12頁。
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研究テーマ 古代東アジアの交流史 具体的な研究活動 渤海使の入京路の研究 今後の課題、計画 唐・渤海・新羅を通じた古代日本の仏教受容 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・論文)浜田久美子「渤海と日本」(佐藤信編『古代史講義【海外交流篇】』ちくま新書、2023年9月) ・論文)浜田久美子「古代日本の対外交流と美濃絁」『郷土研究岐阜』139、2023年9月
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研究テーマ 教育工学、 教科教育学 (キーワード : 音楽学習環境、 ICT、 デジタルコンテンツ開発、 演奏技能〉 ピアノ教育、オンラインレッスン 具体的な研究活動 今年度のアウトプット(著書) 「この一冊でわかる楽典と音楽実技」(2023年3月 音楽之友社 深見友紀子・小林田鶴子 共著)の内容について、2024年度に合わせ、保育士試験の音楽実技などの情報を差し替えた(2刷)。 科研費研究については、汎用性の高い『ロイロノート』のような仕様をキープしつつ、音楽授業での使用に限定したアプリを開発したいと考えていたが、プログラマーが2023年3月末に急死するという不幸があり、その後もなかなか進んでいない。教育芸術社のデジタルコンテンツに関して詳細な分析を行い、その結果をまとめている。 今年度のアウトプット(公演) 2023年10月15日(日)、早稲田奉仕園 スコットホールにて、PIANO PARTY 2023を開催した。 2024年3月3日(日)、「ピアノ学習者によるピアノ演奏とDTM(DeskTop Music)との融合Fusion of Piano Performance and DTM(Desk Top Music) by Piano Learners」(公益財団法人かけはし芸術文化振興財団、2023年度助成対象)の成果発表をオンラインで実施した。 今後の課題、計画 科研費研究を軌道に乗せる。 音楽教室活動に注力して、定年後の活動の基礎を築く。
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研究テーマ 2023年度参加している科学研究費プロジェクトとしては以下のものがある。 1)教師の戦後教育史-参加と共有の場としての民間教育研究運動- 2)近現代日本における環境に適応した半水上生活の総合研究―「船乗りの村」の都市民俗誌 3)学童保育指導員の「専門性」再考――多領域横断性と力量形成に焦点をあてて 4)高校普通科におけるキャリア意識形成のプロセスとその影響要因の解明 5)ポスト工業化社会における地方の若者のライフコース形成と東日本大震災のインパクト 具体的な研究活動 1)については、2023年8月に、技術教育研究会に関する論文を発表した。 2)については、2024年2月に大分県臼杵市津留地方にてインタビューなどを行った。 3)については、2024年3月にスウェーデン調査を実施する。 4)については、2023年11月に、高校調査を実施している 5)については、質問紙調査の分析をおこない、論文などを発表している 今後の課題、計画 1)については、産業教育研究連盟についての論文を執筆する予定である。また、当該分野の先行研究についてまとめる。 2)については、津留地方の調査を進めると同時に、海運業の史的展開を整理する予定である。 3)については、学童保育指導員の専門性のあり方について検討する。 4)については、高校でのインタビュー調査を進める予定である。 5)については、被災地出身の若者に対するインタビュー調査を実施する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・松田洋介「教育機会拡大期における中学校技術教育の課題の変容 : 1960-70年代の技術教育研究会に焦点をあてて 」『〈教育と社会〉研究 』 一橋大学〈教育と社会〉研究会 編 (33) 53-64 2023年 ・清水 睦美, 妹尾 渉, 日下田 岳史, 堀 健志, 松田 洋介「地方小都市の高校生の進路分岐と東日本大震災のインパクト : 学校基本調査の個票の再集計から—」『教育学研究紀要』 研究紀要編集委員会 編 (14) 17-31 2023年9月 ・松田 洋介「ワイドアングル(第21回)障害のある子どもを育てるひとり親家族と貧困問題 : 「依存の私事化」と生活保護受給の論理 」『障害者問題研究』障害者問題研究編集委員会 編 51(1) 68-73 2023年5月 ・松田洋介「教室を多様なストーリーが出会う空間に—特集 「困った行動」に改めて向き合う : 学校に子どもが育つ権利を」『生活指導』全国生活指導研究協議会編集部 編 (768) 14-17 2023年
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研究テーマ 「自ら成功を拡大し、エンパワーしていった中学3年生女子のケース」 具体的な研究活動 先述の「研究テーマ」に基づくケース論文を、大学の紀要に投稿、掲載された。 今後の課題、計画 保健所における、精神保健デイケア事業に関する事例研究を論文にまとめる計画である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 先述の「研究テーマ」の論文が、今年度の大学紀要に掲載された。
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研究テーマ 真に「深い学び」をめざす国語科の授業 具体的な研究活動 文科省によって示された「「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実」が学校現場の実践でどのように具現化されているかを検討した。特に国語科の授業で求められる「深い学び」について、国語科で真に学ばせたい教科内容を問い直しながら、さまざまな授業実践から検証していった。 今後の課題、計画 「個別最適な学び」を推進するためにICT機器を活用しようとする動きが活発になっているが、それが国語科における真に「深い学び」につながるのか、小学校での実践を中心に確認していきたい。
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研究テーマ ここ数年の研究テーマは「1生徒指導(特別活動・部活動等を含む)」「2学校外教育(学習支援・生涯教育等を含む)」「3未来教育論(教育DX、GIGAスクール等を含む)」の3種類である。 具体的な研究活動 「1生徒指導」については雑誌論文3、学会報告1、講演4、メディア報道5。計13である。また非常勤講師として東京大学で「生徒指導・進路指導」、日本女子大学で「道徳教育論」を担当し、研究内容について社会還元を行った。 「2学校外教育(部活動含む)」についてはシンポジウム登壇1のみである(当該シンポジウムの内容は、大幅な加筆の上で、2024年4月に学会誌の特集論文として掲載される)。 「3未来教育論」については、今年度は科研基盤C「科学的根拠に基づくGIGAスクール実践論」(3年間)の2年目である。業績は雑誌論文13、学会報告1、講演1、計15である。 2023年度の業績数は全体で雑誌論文16、学会報告等3、講演5、メディア報道5、計29である。手元のデータでは2018〜2020年度の3年間の研究業績が書籍7冊、論文8本、その他(新聞記事・連載等)45 本。2022年度は書籍3冊、論文6本、その他20本である。2023年度は小粒な業績が多い印象だが、業績の総量は増加した。 今後の課題、計画 2024年度は科研基盤C「科学的根拠に基づくGIGAスクール実践論」の最終年度であり、日本教育公務員弘済会の研究助成「教職支援のための対話型AIの開発と無償公開」(1年間)も採択された。仕事を精選し、助成テーマに関する単著をまとめる等の作業をしていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ▌学術論文(その他): 2023/09 生徒指導提要の改訂と子どもの権利保障 2023/12 「不登校」公式統計の不都合な真実(教育情報1172) 2023/12 新『生徒指導提要』を待ち受ける試練 ▌その他の文筆活動: 2023/04 2040年の日本社会と公教育(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 02) 2023/05 対話型AIが教育にもたらすメリットとリスク(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 03) 2023/06 バイオ・センシングAIが学校を変える(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 04) 2023/07 仮想現実(VR/AR)技術と教育の未来(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 05) 2023/08 2040年のエンハンスメント革命(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 06) 2023/09 エンハンスメント論争のゆくえ(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 07) 2023/10 202X年、教職支援AI誕生(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 09) 2023/11 2023年、迷走する教育ダッシュボード開発(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 08) 2023/12 2040年のAI教員評価(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 10) 2024/01 2040年、教員監視社会誕生(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 11) 2024/02 2040年、仕事の未来(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 12) 2024/03 大学進学格差の現在と未来 2024/03 データ駆動型進路指導の時代(2040年、教育の旅 少し先のリアルな未来を考える 13) ▌学会発表: 2023/06/25 部活動のトリレンマ:「学校か地域か」の前提を問う 日本体育社会学会第1回大会シンポジウム「学校運動部活動のこれまでとこれから:文化・社会的意義から見えてくるもの」 2023/08/24 服装・所持品規定を問いなおす 日本教育学会 第82回大会 2023/08/24 人工知能の教育倫理:不適切指導・校則・子ども理解 日本教育学会 第82回大会 ▌講演: 2023/05/13 これからの校則の話をしよう(子どもと教育を守る高知県連絡会) 2023/05/14 これからの校則の話をしよう(高知教科研(後援:香美市教育委員会)) 2023/09/23 これからの校則の話をしよう 2023/12/02 スマホと子ども: 悩める保護者のための10のヒント 2023/12/09 教育DXと私学の学校づくり ▌メディア報道: 2023/05 【高知新聞】不合理な校則、生徒の納得感得て見直しを 高知市で研究者講演 2023/09 【読売新聞】孤立させないことが急務...大東文化大学准教授 山本宏樹氏 2023/11 【NHK】なぜ長野は無言清掃? 2024/02 【日本テレビ】100クエスチョン「お寺に併設された幼稚園は寺子屋の名残り?」 2024/04 【共同通信】学びはどこに:第25部 指導死 「息子の夢かなわず」訴え 教員の卵に授業、手応え確か ※詳細は研究業績プロをご覧いただきたい。
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研究テーマ 気づきにくい偏見や差別「マイクロアグレッション」 具体的な研究活動 「マイクロアグレッション」についての事例研究と聞き取り調査、文献調査等 今後の課題、計画 「マイクロアグレッション」について最新の知見を研究し、道徳教育論に活かす。
書道学科
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研究テーマ ・書作品の制作 ・日本書学の研究 具体的な研究活動 ・展覧会等での書作品の制作発表 今後の課題、計画 ・展覧会等での書作品の制作発表 ・学術雑誌における論文発表 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【展覧会活動】 ・第51回日本の書展東京展(国立新美術館6月) ・第39回読売書法展(国立新美術館8月) ・第10回日展入選(国立新美術館11月) ・第61回藍筍会書作展(東京都美術館3月) ・大東文化大学100年の書―書の大東を受け継ぐ人々―(上野の森美術館3月) 【研究(制作論)】 ・大字仮名作品における「割り書き」の展開 『大東書道研究第30号』大東文化大学書道研究所発行 【審査】 ・東京都立志村学園 書き初め指導・審査 ・第39回読売書法展審査員 【講師】 ・大東文化大学オープンカレッジ講師「書道(かな)」
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研究テーマ 漢字作品制作 中国宋元・明・清時代の行草書を中心として 具体的な研究活動 第10回日展第5科書会員出品「曹子建詩」 第39回読売書法展常任理事出品「謝玄暉詩」 第86回謙慎書道会展常任理事出品「貫徳隠詩」 今後の課題、計画 中央公募展への出品を通じて、多彩な表現を求めていく。
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研究テーマ ・璽印を素材とした書表現について ・古代文字の書表現について ・狂草の字形考察 具体的な研究活動 ・日展準会員、読売書法会常任理事、謙慎書道会常任理事等、展覧会役員として作品出品 ・書道研究所紀要作品制作論投稿 「璽印を素材とした書表現における展開」 今後の課題、計画 ・展覧会の出品作品において、自らテーマを定め、最先端の表現を展開していく。
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研究テーマ ・中国書学並びに書法美学をめぐる研究 ・詩書画作品制作の実践 具体的な研究活動 ・国内外の学術雑誌における論文発表および著書の刊行 ・書学書道史学会の理事長として斯界の研究動向の把握 ・人文科学研究所「東アジア美学史研究」班の研究推進 ・国内外の展覧会における作品発表 ・海外の研究教育機関における研究論文審査 今後の課題、計画 ・論文並びに著書の執筆 ・国内外の展覧会における作品制作 成果の発表(学会、論文等)、受賞 〔論文〕 ・ 「道と書」,大東文化大学人文科学研究所,『〈道〉研究論集』,2023年3月,233-255 ・ 「近二十年的大学書道教育之私見」,鄭州大学《大学書法》編輯部,《大学書法》第5期(総25期),2023年9月,34-41 〔著書〕 ・ 『書法の形態と解釈』,邱振中著/河内利治監訳/浅野天童訳,白帝社,2023年4月,全540頁 ・ 『書話拾遺−−書を学ぶ83のエピソード』,河内利治・洪丕謨・沈培方著,東方書店,2023年7月,全346頁 〔刊行物〕 ・私立大学研究ブランディング事業「漢学・書道の学際的研究拠点の形成による『東洋人の〝道〟』研究教育の推進」D「〝道〟研究」チーム研究報告書『〈道〉研究論集』,大東文化大学人文科学研究所,東アジア美学史研究班(班長:河内利治),2023年3月,全255頁 〔その他〕 ・制作論「日中国交正常化五十周年を祝して」,大東文化大学書道研究所,『大東書道研究』30号,2023年3月,16-17 ・李澤厚・劉綱紀著/河内利治監訳/梁開印・村田萌・李松樺・山田天人・陶坤訳注「漢代書論における美学思想 第三節訳注」,大東文化大学大学院書道学専攻発行,『書道学論集』20号、2023年3月、(9)-(15) ・葉朗著/河内利治監訳/馮景一明・山田沙奈・李源・丁子戌・楊鐸熙訳注「葉朗著『中国美学史大綱』第23章 梁啓超の美学 第1節〜第3節 訳注」,大東文化大学大学院書道学専攻発行,『書道学論集』20号,2023年3月,(1)-(8) ・ 「日中書法学術交流」(特集:西林昭一先生のご功労),書学書道史学会編集局,『書学書道史研究』33号,2023年10月、70-71 〔展覧会(中国)〕 ・「欣于所遇−−中日韓名家書法篆刻邀請展」,紹興市蘭亭書法博物館,2023年6月20日-7月19日 ・「書学之路−−高校書法教育60年成果展」特邀海外校友参展,中国美術館(北京),2023年7月6日-26日 ・「三代古風・完白遺韻−−古漢字書法作品国際展」,安徽芸術学院美術館(合肥),2023年10月20日-25日 ・「伝承・流変−−中日韓書法名家作品展」,天津美術館,2023年10月29日-2024年3月31日 ・「慶祝西泠印社建社120年系列活動−−西泠印社社員作品展」,浙江省文化会堂,2023年11月7日-20日 〔展覧会(国内)〕 ・第9回肆心展(東京鳩居堂画廊4F3月) ・第57回雪心会書作展(奈良県文化会館3月) ・第77回日本書芸院三月審査会展(未展示) ・第16回許我篆書展(茨城県古河市篆刻美術館4月〜6月) ・第36回書索展(有楽町朝日ギャラリー5月) ・第51回日本の書展東京展(国立新美術館6月) ・第39回読売書法展(国立新美術館8月) ・第23回参和展(有楽町交通会館エメラルドギャラリー12月) 〔海外研究論文審査〕 ・パンジャブ大学(パキスタン・ラホール),歴史・パキスタン学部,博士論文外部審査員,2023年5月-6月 ・清華大学(北京),美術学院,書画史専家庫専家,研究論文外部審査,2023年9月
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研究テーマ 書の屈指の名品について、改めて観察点検を行い、先学が見落としてきた事象を発見し、その事象を多角的に考察する。 具体的な研究活動 孫過庭の真跡「書譜」には補筆が頻出することを明らかにし、補筆の種類を分類した。加えて、「書譜」は、点去(見せ消ち)が認められることをもって稿本である根拠とされてきたが、点去した字句のほとんどが他の場所に認められ、しかもその書きぶりが類似するほか、点去した字句は、駢文構造上そもそも当該箇所に収まらない内容である。この補筆と点去の両面から、真跡「書譜」を揮毫した際の孫過庭の意識は、もはや書論としての論述内容に向けられていたのではなく、草書作品としての仕上げに向けられていたと考えることが穏当であることを論じた。 今後の課題、計画 2024年度中に 「孔子廟堂碑」に関する研究成果を公表する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 「孫過庭「書譜」の補筆と点去について―揮毫時の意識―」(「大東書道研究」第31号、2024年3月刊行予定に収録)
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研究テーマ 日本の書に関する広範な研究 具体的な研究活動 小山やす子に関する研究 書の紙に関する研究 江戸時代の書に関する研究 今後の課題、計画 日本の書跡に関する時代を超えた研究を行う 特に大口周魚に関する研究を行う予定である 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・「小山やす子の書―筆づかひのやうは古筆をよく御覧候て」(『生誕一〇〇年小山やす子展』カタログ、編集・執筆、展覧会運営、成田山書道美術館) ・「江戸時代の「蘭亭序」」(野田麻美編『輞川図と蘭亭曲水図―イメージとテクストの交響』勉誠出版) ・『書の紙』展カタログ、編集・執筆、展覧会運営、成田山書道美術館 ・展覧会評「前衛と手腕と」(『奎星会報』春季第五〇号、奎星会) 講演等 ・座談会「小山やす子先生を語る」司会(成田山書道美術館、十一月四日) ・講演「文化財としての書とその鑑賞」(全日本高等学校書道教育研究会、十一月十日) ・対談「大倉喜七郎と松本芳翠―大正・昭和の実業家と書道界」(大倉集古館、十二月二日)
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研究テーマ 金文を中心とした書法研究 具体的な研究活動 金文、および篆書、また書作品に関連する研究や発表を行った。 主に作品制作と論文である。 今後の課題、計画 作品発表は例年に引き続き行い、加えて来年度は論文を発表する予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 謙慎書道会、読売書法展、日展への作品出品 『大東書道研究』執筆
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研究テーマ 前近代日本書道史における執筆環境の復元的考察 具体的な研究活動 執筆環境に関する資料の収集、分析等を継続した 今後の課題、計画 継続的な関連資料および情報の収集等
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研究テーマ 篆書・篆刻の作品制作研究 具体的な研究活動 作品制作論 「意在譲之缶廬之閒」 『大東書道研究』第30号 作品発表(篆刻) 第67回 現代書道二十人展(東京展・大阪展・名古屋展) 第39回 雅涎会展 第66回 有山社展 第48回 埼玉書道三十人展 第85回 謙慎書道会展 第51回 日本の書展 第36回 全日本篆刻連盟展 第39回 読売書法展 改組 新 第10回 日展 今後の課題、計画 例年の作品制作発表
歴史文化学科
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研究テーマ 18世紀ロシアの教会政策と教会建築 具体的な研究活動 主な活動として、エリザヴェータ帝の教会政策と教会建築について調査し成果にまとめた。 今後の課題、計画 政治外交史と文化史の関連、外交史の二つの分野で研究を進める 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「 スモーリヌイ大聖堂の玉葱頭————エリザヴェータ・バロックと伝統」『日本18世紀ロシア研究会会報』(2023年9月)。 「エリザヴェータ帝の正教会政策————聖職者との関係に注目して」、森原隆編『ヨーロッパの「統合」の再検討』(成文堂、2024年3月)。
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研究テーマ 中世東国の武士団研究 具体的な研究活動 【論文】 1.「河越経重考」(新井浩文編『旧国中世武蔵重要論文集成』 戎光祥出版、 2023年3月) 2.「入間郡毛呂山・高麗郡平沢の中世」( 『毛呂山町埋蔵文化財調査報告書第37集 毛呂山町東原遺跡第1次発掘調査報告書』 毛呂山町教育委員会・株式会社中野技術、 2023年3月) 3. 「中世武士と酒宴」( 『図録 第50回企画展 酒と宴』 川越市立博物館、2023年10月) 【学会発表】 1.2023年11月18日 中世武蔵武士と墳墓(シンポジウム比企・入間の中世史研究の礎) 2.2023年6月3日 岩殿地区の年中行事(2023年度大東文化大学歴史文化学会春季大会) 【講演】 1.2023年2月 鎌倉街道と畠山重忠(東松山市きらめき市民大学) 2.2023年2月 地域の力を歴史にさぐる─中世の河越を例にして(ウェスタ川越) 3.2023年3月 中世武蔵武士とその本拠 -平一揆を中心に-(日高市総合福祉センター「高麗の郷」1階研修室) 4.2023年5月 地域の力を歴史にさぐる 大東文化大学文学部歴史文化学科の挑戦 ー(大東文化大学東松山校舎) 5.2023年11月 中世武士と酒宴(川越市立博物館) 今後の課題、計画 来年度は、武士の本拠地における墳墓の役割について、考古学や文献史料を活用しながら論文を著す予定である。 また、河川と中世武士の本拠の関係について、災害史・芸能の視点から明らかにしたい。近いうちに単著の刊行を考えている。
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研究テーマ 幕末期徳川将軍の研究、将軍上洛錦絵の研究 具体的な研究活動 宇和島伊達家文書の調査(愛媛県宇和島市、11月) 今後の課題、計画 徳川慶喜、家茂に関する史料収集。国立歴史民俗博物館、福井市立郷土歴史館、鳥取県立博物館、茨城県立歴史館などでの史料・文献調査。これらに関わる著書、論文執筆。
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研究テーマ 西欧におけるシノロジー形成の契機と背景 具体的な研究活動 (1)アジア交流史研究会の主宰。 ※いずれも会場は大東文化会館。第6回(2023年4月5日):講演者は祝平一教授、第7回(4月18日):劉洋氏、第8回(2023年5月23日):呂雅瓊氏、第9回(6月27日):呉政緯氏、第10回(7月18日):鎌田満希氏、第11回(9月26日):砂田恭佑氏、第12回(10月17日):木下慎梧氏、第13回(11月14日):韓朝建氏、第14回(12月12日):兪昕ブン氏、第15回(2024年1月26日):劉洋氏・中越亜理紗氏、第16回(2月27日):韓喬宇氏。 (2)科研費助成事業・各研究課題の推進。 ※基盤研究(C)「中国をめぐる知の形成と環流――在華宣教師とオランダ中国学を中心に」(代表:新居洋子)、基盤研究(C)「フランス・アカデミーの総合的研究」(代表:栗田秀法)、基盤研究(B)「モリソンコレクション形成過程の総合的分析による東アジアをめぐる知的体系の解明」(代表:箱田恵子)。 (3)大東文化大学人文科学研究所・共同研究班「中国三教と景教の相互交渉」(代表:高橋睦美)研究会への参加。 (4)大東文化大学東洋研究所・共同研究班「インド洋が取り結ぶ東西交流の諸相に関する研究」(代表:栗山保之)への参加。 今後の課題、計画 1.前項に記載の各研究活動の継続。 2.2024年度採択の科研費課題・基盤(B)(代表:村上正和)に研究分担者として参加。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1.【口頭発表】『教科書等における「典礼問題」観 ―その形成および史料との比較―』 (東洋研究所共同研究班第10班「インド洋が取り結ぶ東西交流の諸相に関する研究」研究会 2024年2月23日)。
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研究テーマ 歴史文化資源を基にした地域ストーリーの異文化間インタープリテーション 具体的な研究活動 インタープリテーションの具体的な場面として、埼玉県の史跡を対象としたガイド育成を事例に地域の歴史を活用した観光の可能性、課題を整理した。訪日旅行者の評価の実態把握のため台湾、韓国の調査協力者を対象とした質問紙調査の設計について検討した。 今後の課題、計画 地域の歴史文化資源に対する評価収集を進め、内容分析から、特性を把握する。さらに、旅行者評価の特性をふまえて、地域側の観光推進組織がどのような情報発信、受け入れ体制を整えるべきか検討する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1. 歴史資源を活用した広域連携の地域固有のストーリーの発信, 日本観光研究学会全国大会論文集, Vol.38, 2023, pp.289-294 2. 史跡におけるヘリテージ・インタープリテーションの実践, 2023年日本人文学研究国際学術研究会(台湾・淡江大学)
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研究テーマ 日本古代の環境史・災害史研究 具体的な研究活動 上記研究テーマにかかる既発表論文をまとめて出版する予定があり、個々の論文を、最新の研究状況に照らして検証し、加筆・除筆を行った。『日本古代の災害と民衆』(仮題)は、2024年度中に、同成社から刊行の予定である。 今後の課題、計画 上記の書籍に続いて、2024~2025年度中に、1日本古代の民衆史に関する既発表論文をまとめて出版する予定、また、2出版社からの依頼により平安時代の地方武士である平将門の伝記を出版する予定があり、鋭意取り組む予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年5月、2022年に刊行した『新羅郡の時代』(共著・雄山閣出版)が、高麗浪漫学会主催の「第5回渡来文化大賞」の渡来文化研究啓蒙賞を受賞した。
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研究テーマ 古代末期シリアを中心とする東西の多言語資料の間テクスト性 具体的な研究活動 まずは、「ユダヤ教、ユダヤ・キリスト教、キリスト教」(キリスト教発祥前後のアラム(セム)語圏の宗教)の連続性と非連続性を研究した。死海文書のアラム文書を中心に、ユダヤ教とキリスト教の比較によって、連続性と非連続性を見出した。具体的には、後代のユダヤ教との接点として、4世紀のシリアのエフライムを中心に、シリア(アラム)語圏のキリスト教を取り上げ、時代を超えてそれとユダヤ教思想を代表するマルティン・ブーバーを比較した。ついで、時代上はその中間に位置する、唐代の中国景教とシリア(アラム)語圏のキリスト教及び同じく4世紀のシリアのギリシア語圏のアンティオキア釈義学派と比較した。 今後の課題、計画 古代末期シリアを中心とする東西の多言語資料のうち、比較的古いギリシア語、ラテン語、シリア語、ヘブライ語、漢語資料については十分検討できたが、比較的新しいアラビア語、ペルシア語、アルメニア語、教会スラヴ語資料についてはほとんど検討できなかったので、今後の検討対象としたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1、2023年6月24日に同志社大学で開催された京都ユダヤ思想学会第16回学術大会のシンポジウムのシンポジストとして、「シリア・キリスト教から見た『我と汝』」を研究発表した。その発表原稿は、2024年発行予定の雑誌『京都ユダヤ思想』第16号で公刊される(すでに校正済で現在、印刷中)。 2、2023年9月7日から9月9日まで、シンガポールのトリニティ神学大学で開催された2023年アジア・太平洋初期キリスト教学会に参加し、最終日に「Theology of Diversity in Ephrem the Syrian(シリアのエフライムにおける多様性の神学)」と題して、研究発表を行った。 3、2023年9月21日から9月25日まで、ウズベキスタンのサマルカンドで開催された第7回国際景教学会に参加し、9月25日に「Divine Accommodation in Jingjiao in Tang China(唐代の中国景教における神の適応)」と題して、研究発表を行った。
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研究テーマ 五井蘭洲の仏教批判 具体的な研究活動 ・陳致著『詩経の形成―儀礼化から世俗化へ』(翻訳)を出版し、その所見を公表した。また、その内容を香港での講演で発表した。 ・五井蘭洲が著した仏教批判書『承聖篇』の翻刻・注釈を完成し、科研費の出版助成を申請した。 ・日本中国学会大会の日本漢学の司会を務め、発表内容についてアドバイスを行った。 今後の課題、計画 五井蘭洲の老荘思想観について論文にまとめる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 陳致書『詩経の形成―儀礼化から世俗化へ』(翻訳)を出版し、その所見を公表した。また、その内容を香港での講演で発表した。
経済学部
社会経済学科
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研究テーマ ■明治期地方企業家の経済思想 ■発酵産業の歴史と文化 ■大木遠吉の思想 具体的な研究活動 ■慶應義塾福澤研究センタープロジェクト「近代日本の慶應義塾とローカル・リーダー研究会」例会への参加 ■大東文化大学経済研究所プロジェクト「発酵産業と地域の経済、文化の関係性に関する研究」例会への参加・研究報告 ...研究報告2023年12月8日 ■大木遠吉の政治活動に関する論文執筆 今後の課題、計画 ■慶應義塾出身の地方企業家の資料調査 ■発酵産業に関する資料収集 ■大木遠吉に関する資料収集 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ■論文 「大木遠吉と伯爵同志会(1)」『大東文化大学史研究紀要』第8号、大東文化大学百年史編纂委員会、2024年3月
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研究テーマ 1. イノベーションを促進するための最適な規制政策についての一般均衡モデルを用いた分析 2. 中所得国の罠についての理論研究 3. 民主主義体制が整った国において、真に民主的な選挙が行われるかについての理論研究 4. 性別役割規範が労働市場における意思決定にどう影響を与えるかについての研究 5. AI技術への投資の国際間競争についての研究 具体的な研究活動 1. 新規に開発した財の品質が直ちには買い手に伝わらないような状況において、参入規制が経済厚生に悪影響を与えることを理論的に示した。この研究について国際学会で研究報告を行い、コメントに基づいて論文を改訂、国際雑誌に投稿した。 2. 理論モデルを構築した。子育て費用に比べて教育費用が比較的に高いときは、経済成長の過程において停滞が生じる(中所得国の罠に陥る)ことがわかった。 3. 理論モデルを構築した。軍のクーデター費用が小さい時は、選挙は与党と野党の競争として機能せず、事実上、国民は与党と軍政、あるいは与党のみしか候補が存在しない状況に置かれ、軍のクーデター費用が大きい時は、与党と軍の政治的選好にある程度の差があると、真に民主的な選挙が行われやすくなることがわかった。 4. 理論モデルを構築し、実証研究の結果を裏付けた。賃金率の合計が学歴の組み合わせによって 異なることに着目し、賃金率の合計が大きい夫婦(高学歴夫婦)が性別役割規範にしたがった行動ができていることを理論的に示した。 5. アイデアを出した。 今後の課題、計画 1. 国際雑誌に投稿し、掲載を目指す。さらに、理論モデルを国際貿易モデルに拡張し、参入規制が企業の立地に与える影響について分析する。 2. 論文を完成させ、学会で報告し、論文の質を高める。 3. 論文を完成させ、学会で報告し、論文の質を高める。 4. 論文を完成させ、学会で報告し、論文の質を高める。 5. 先行研究をサーベイし、理論モデルを構築する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会報告 ・Oura, Asuka., “Deregulation: Why We should Sometimes Welcome Even Low-Quality Firms,” the 50th Annual Conference of EARIE, August 24, 2023.
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研究テーマ 思考力と大学の英語教育 具体的な研究活動 思考力を促進させるタスクを作成し、英語の授業に取り入れる。 今後の課題、計画 上記タスクのテストとしての研究
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研究テーマ 銀行理論と情報の経済学 具体的な研究活動 1.情報の経済学の理論分析を行った。 2.産業コモンズと銀行の役割についての研究を行った。 3.環境問題と銀行の役割の研究を行った。 今後の課題、計画 シュンペーター動学と銀行の役割についての研究を推進する。
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研究テーマ 2021年度・2022年度に引き続き、ベネズエラにおけるハイパーインフレーションや「オランダ病」の実態解明をおこないつつ、(ベネズエラに代表される)権威主義的な政治体制と(主要国の)民主主義的な政治体制を比較し、政治体制の違いが外国為替相場制度や外国為替相場に与える影響、ひいては通貨危機の発生をもたらす可能性について研究テーマとした。 また、大東文化大学経済研究所専任研究員として、研究プロジェクト「発酵産業と地域の経済、文化の関係性に関する研究」に参加した。 具体的な研究活動 上記の研究テーマに沿って、先行研究をサーベイしつつ、権威主義的な政治体制と民主主義的な政治体制の指標に関するデータを整理した。 また、大東文化大学経済研究所の研究プロジェクト「発酵産業と地域の経済、文化の関係性に関する研究」では研究会に参加し、2回、研究発表をおこなった。 今後の課題、計画 上記2つの研究テーマに沿ったデータを整理しつつ、分析を進め、論文を執筆する予定である。
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研究テーマ 自治体政策、森林政策 具体的な研究活動 森林経営管理計画の進捗状況の検証 今後の課題、計画 森林環境税の改革状況 成果の発表(学会、論文等)、受賞 行政管理研究2023年12月号 森林管理と市町村
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研究テーマ 論文1 “Work, family life and wellbeing of couples during COVID-19” 論文2 "Is Remote Work Compatible with Childrearing? - A Difference-in-Difference Analysis of COVID-19 School Closures in Japan-" 具体的な研究活動 上記論文1の執筆及び学会発表、国際学術雑誌への投稿を行なった。 さらに、論文2の執筆及び国際学術雑誌への投稿を行なった。 今後の課題、計画 今後の計画として、現在取り組んでいる家族介護に関する論文を国際学会で発表できるよう投稿中。 また、新しい研究テーマで科研費に採択されたため、2024年春にそのデータの申請を行い、研究をスタートさせる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 The 2023 ACFEA(Asian Consumer and Family Economics Association) International Conference(小倉・北九州国際会議場)で発表 2023 Econometric Society Australasian Meeting(オーストラリア・New South Wales University)で発表 The 18th East Asian Economic Association Conference(韓国・Seoul National University)での発表
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研究テーマ 自己実現としてのライフスタイル・バランス 具体的な研究活動 自己実現としてのライフスタイル・バランスに関して縦断的調査結果を用いた検討 今後の課題、計画 同テーマの研究を引き続き行う
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研究テーマ 韓国における外国人労働者受け入れにかかる研究 具体的な研究活動 韓国の外国人労働者について、マイクロデータを用いて分析を行った。日本地域学会全国大会における報告、九州大学における報告を行った。 今後の課題、計画 韓国における外国人労働者受け入れにかかる研究を引き続き深めていく所存である。
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研究テーマ 1近世石見銀山領における生産と流通の展開過程についての研究 2近世越後国における港町と城下町の展開過程についての研究 3地域のなかの醸造業 具体的な研究活動 1町方史料・廻船問屋史料の収集・読解 2御用日記など町政・村政史料の収集・読解 3醸造業関連史資料の収集・読解 今後の課題、計画 史料収集と読解を継続するとともに、これを基に事例地域における産業や社会の実態とその地雨域的特徴についての検討を進める。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学内の研究会での発表
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研究テーマ オークション設計に関する理論・実験分析 具体的な研究活動 1. 即決価格ありのオークションにおける買手の即決戦略について、行動経済学をベースとした理論分析を行うとともに、学内外の研究者と共同して実験研究を行った。 2. 生成AIの影響力の大きさに鑑みて、オークション理論の実験研究においてChatGPTを実験被験者として活用する可能性を分析した。 今後の課題、計画 1. 上述の実験研究に関して、現在は一連の実験セッションを実施中である。実験終了後、結果をまとめた後に、国内外のセミナー・カンファレンス。学会で発表する予定である。また、理論研究は現在、国際学術誌に論文を投稿中であり、しかる時期に刊行する予定である。 2. 予備的な研究成果はすでに論文として出版した。今後はフォローアップ研究を実施し、その成果をカンファレンス等で発表する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 Tsuchihashi, Toshihiro. (2023). "How Much Do You Bid? Answers from ChatGPT in FIrst-Price and Second-Price Auctions." Journal of Digital Life, 2023, 3, 11. 【学会発表】 土橋俊寛「How much do you bid? Answers from ChatGPT in first-price and second-price auctions」第26回実験社会科学カンファレンス、早稲田大学、2023年11月26日 Tsuchihashi, Toshihiro, and Tomohisa Okada. "Buyout Decisions of Level-k Bidders in Second-price Auctions." XXXVII Jornadas de Economía Industrial 2023, Department of Economic Analysis of the Faculty of Economics and Business of the University of the Basque Country (UPV/EHU) (Spain), September 8, 2023.
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研究テーマ 中国の経済情勢について、月次および四半期毎に資料、データを渉猟し、現状把握と情勢分析を行う。具体的には、以下の内容を中心に分析を行った。 ・中国のマクロ経済政策の情勢分析 ・中国の不動産市場の動向分析 ・中国の財政状況(特に地方財政)の実態把握 具体的な研究活動 ・月次、および四半期毎の経済データの整理と分析を定期的に行った。 ・「田中修;中国塾」に3回出席。 ・国際情勢研究所「中国研究会」(月1回)に出席し、中国の政治経済問題等について議論、発表 ・経団連21世紀政策研究所「中国研究会」(年10回)に参加し、中国の政治経済外交問題等について議論、発表。 ・財務総合政策研究所「中国研究会」(年4回)に出席し、中国の政治経済問題等について議論、発表。 ・大和総研理事会において中国の財政と不動産市場の問題について講演(2023年9月4日)。 ・防衛省防衛研究所にて中国の財政問題について講演(2023年12月4日)。 ・現代技術経営研究所にて講演(2023年12月18日)。 ・新唐人テレビ(本部:ニューヨーク)に出演(2023年12月5日)。 ・アジア政経学会(6月10・11日;於東京大学駒場)に参加。 ・日本財政学会(10月21・22日;於九州大学)に参加、討論を担当。 ・中国経済経営学会(11月11・12日;於同志社大学)に参加、理事会に出席。 今後の課題、計画 ・引き続き、中国のマクロ経済情勢、政策に関する実証研究を行う。特に財政問題について集中して取り組む計画がある。2024年度に財務総合研究所・フィナンシャルレビューの中国特集に研究論文を投稿することが決定している。また、21世紀政策研究所「中国研究会」委員として、研究会参加のほか、シンポジウム講演が予定されている。国際情勢研究所「中国研究会」でも委員を継続することが決定している。 ・2024年度は国内研究期間を取得しており、長崎大学に定期的に出張して「地域経済問題(地域振興、産業立地、産官学の協働など)について事例研究および実地調査を中心に研究を深め、中国の地域経済、地域産業政策への適用を試みる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・2023年12月22日:経団連21世紀政策研究所「中国研究会」で研究発表 ・2024年2月16日:国際情勢研究所「中国研究会」で研究発表 ・2024年2月19日:台湾政治大学『問題と研究」(2024年6月特集号)に研究論文を投稿、掲載予定 ・2024年3月14日:財務総合政策研究所「中国研究会」で研究発表の予定 ・2024年3月28日:経団連21世紀政策研究所シンポジウムで講演、パネルディスカッションに参加予定 ・2024年3月:21世紀政策研究所報告書に論文投稿予定
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研究テーマ 公共経済学、制度の経済学 具体的な研究活動 日本の人的資本形成メカニズムとその変容 今後の課題、計画 日本の政府システムの契約理論的分析
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研究テーマ 中国語教育及び中国語における社会言語学 具体的な研究活動 教材開発(授業用プリント)と中国の社会言語学に関する図書の翻訳作業(継続中) 今後の課題、計画 同上
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研究テーマ 1.明治期以降の経済官僚と経済政策構想の研究 2.日本統治期における台湾と日本の教育機関 具体的な研究活動 文献調査、学会報告 今後の課題、計画 論文、もしくは著作としてまとめる。 2は2024年度に現地で学術交流および調査を計画している。
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研究テーマ 都市における人口増減と地域の持続性 具体的な研究活動 都市における地域や地区の維持について,人口維持の視点から活動している. 今後の課題、計画 若者の転出動向と地域の人口的な持続性の関係について空間的に考察する.
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研究テーマ 子ども・子育て支援策に関する研究 具体的な研究活動 日本の子ども・子育て支援策に関して、費用負担、子育て意識の観点から研究を行った。 今後の課題、計画 今後もこの研究を引き続き行う。
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研究テーマ 1820年のスペインにおける左翼軍事クーデター、1825年のロシアにおける左翼軍事クーデター、1936年の日本における右翼軍事クーデターの比較研究 具体的な研究活動 本年は4月より在外研究でロシアに赴くはずであったが、長期ビザ取得に困難が生じ、その結果、渡航先をスペイン、アリカンテ大学に切り替え、6月末に渡航し、2024年3月末まで当地で1820年のスペインにおける左翼軍事クーデターの調査を実施中である。 なおまた、4月から6月までの渡航待ち期間を利用してナポレオン戦争時のロシア軍の構成研究の権威、ボロジノ戦史博物館公園研究員ツェロルンゴの代表的著作である以下の書籍の私訳を作成したД. Г. Целорунго, Офицеры русской армии – Участники бородинского сражения. Москва, 2002. その後アリカンテに来てからは、大量の文献資料の収集を行った。ここまでで、ロシアとスペインとで士官と下士官兵との関係が全く異なっていることが判明した。ロシアは日本に知覚、スペインはそうではないのである。 また、10月23日から翌日にかけては別掲の通りペテルブルグで行われた学会にズームで参加し、この時の発言内容を論文化して、ロシアの学術雑誌に投稿した。 2024年1月29日から2月24日まではセゴビアのセゴビア総合軍事文書館で1814年から1820年にかけての、左翼軍事クーデター直前のスペイン軍の軍法会議資料を閲覧した。ここで得た大きな収穫は、スペイン人士官とロシア人士官との行動様式が全く異なっており、スペイン人は不快なことがあるとすぐ上官に助けを求めるのに対して、ロシア人は直ちに暴力をふるうことが判明した 今後の課題、計画 2025年がロシアの1825年の左翼軍事クーデター(デカブリスト叛乱)の200周年に当たるので、各地で予定されている研究集会で、ロシア、スペイン、日本の比較研究を発表する予定である。2024年はその準備にあてる。こうした報告はその後一冊の本にまとめられる予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 また2023年10月23日から24日にかけては「国際学術会議『時代の曲がり角でのロシア:クリミア戦争(1853-1854年)開戦170周年記念』」(2023年10月23-24日、於聖ペテルブルグ)(Международная научная конференция «Россия на изломе эпох: к 170-летию начала Крымской войны. 1853–1856 гг.» (23–24 октября 2023 г.). )に参加し討論者として少しばかり意見を申し述べた。 このコメントはロシア科学アカデミー聖ペテルブルグ支部歴史研究所先任学術研究員歴史学博士タチアナ・ワシリエヴナ・アンドレーエヴァの助言によりロシア語論文МАЦУМУРА Такэси Путятин и «открытие» Японии.に発展した。この論文はロシアの適当な雑誌に投稿される予定である。
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研究テーマ Dynamics Approach to Rural Community Resilience: A case study of the COVID-19 Pandemic. India and Vietnam 具体的な研究活動 インドとベトナムを中心に災害時の社会構造農民観点から見る必要があります。 今後の課題、計画 災害は時期や国境選びません以上Social Capital を通じてその社会の今後を見えてくると思っております。
現代経済学科
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研究テーマ 企業の研究開発投資と知的財産権保護について 具体的な研究活動 企業が行う研究開発に対し、それを模倣する企業が存在する場合、適切な知的財産権保護がなされない限り、研究開発投資が過少になる可能性がある。特に国際市場における適切な知的財産権保護の水準とはいかなるものか、市場の特性に合わせた最適政策を考察した。 今後の課題、計画 これまでの知的財産権保護に関する研究を発展させる形で、輸入関税や輸出補助金などの貿易政策なども考慮し、最適政策を考察していく。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 "Intellectual property rights policy against imitations of product innovations under vertical product differentiation," Journal of Industrial and Business Economics, forthcoming.
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研究テーマ 日英語の証拠性の認知言語学的研究 具体的な研究活動 証拠性とモダリティの関係についての先行研究を確認し、残された問題の整理をしている。推論の位置づけが証拠性研究の最重要課題であることから、推論の種類と表現形式に関する言語間の異同を明らかにするために、関連資料の収集と分析を進めている。 今後の課題、計画 証拠性の研究者が多数在職するアントワープ大学に在外研究員として赴き、欧米諸言語と日本語の証拠性の対照研究をさらに深める予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 現在、発表論文の準備中である。
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研究テーマ 1.連星系の惑星運動と力学系 2.遺跡展示施設の最適立地 3.天文教育 具体的な研究活動 テーマ2について 地域に存在する2カ所の遺跡を観光対象にするための遺跡展示施設を共同で1つ設ける状況を考え、施設設置による訪問者の誘発により遺跡周辺の観光利潤の合計額が最大になるような、展示施設の最適立地を数学的に研究した。 今後の課題、計画 状況設定などの根本的見直しをし、再計算しなおして論文にする予定。
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研究テーマ 1人間の認知能力に着目したオークション実験の研究 2独裁者ゲーム実験をもちいた制度設計の研究 具体的な研究活動 1は、公立はこだて未来大学の川越敏司先生と本学の土橋俊寛先生との共同プロジェクト。 主に実験プログラムの作成とデータ分析を担当。 昨年度までに理論論文を完成させ、現在投稿中。 現在は、その理論論文をもとにした実験研究に取り組んでいる。 2023年1月から10月までオンライン実験を行い、現在はそのデータを用いて分析を行っている。 2は、本学の土橋俊寛先生との共同プロジェクト。プロジェクト全般を担当。 実験計画の作成中であり、3月4〜7日まで関西大学実験センターで実験を実施する予定。 今後の課題、計画 1、2ともに国際的に評価された学術誌への掲載を目指す。 来年度中にワーキングペーパーを仕上げ、学会などで報告したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1について、共同研究者の土橋先生が9月にスペイン経済学会で報告を行った。 また、現在国際的な学術誌でR&R。 2について、2024年1月に中京大学で行われたワークショップで報告。 2月14日に本学経済研究所が主催するランチタイムセミナーで発表予定。 3月に関西大学で行われるワークショップでも発表予定。
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研究テーマ 労働分配率の低下、格差指標・集中度指標の応用 具体的な研究活動 現在、共同研究者との毎週のオンラインミーディングを行い、論文の執筆を進めているところである。 下の1のテーマについての検討が中心だが、現時点(24年3月)では、共同研究者の主たる関心事である、地域または産業ごとの労働や生産の集中度と、労働市場での賃金設定能力の関連についての分析内容を検討している。今後24年度に向けて、下の1。のテーマについて、具体的な実証分析結果を得ることになる予定である。 今後の課題、計画 1 買い手独占市場と労働分配率の論文執筆 2 ミクロデータを使った賃金格差の計測の再検討 の2つの論文を執筆中である。1については、現在進行しているが、2については、ミクロデータの入手も含めて準備段階である。
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研究テーマ 交通分野における価格形成理論の研究、規制政策の研究等 交通関連産業の現況・動向に関する研究 発酵産業と地域の経済、文化の関係性に関する研究 具体的な研究活動 研究テーマにもとづく文献研究 統計データの収集、分析 経済研究所研究プロジェクトにおける共同研究 今後の課題、計画 発酵食品と産業、文化の関係性について、個別テーマの漬物、食酢に関する研究の推進と深化 研究所期研究プロジェクトの第2期への効果的な継続 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『経済研究』等への論文掲載
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研究テーマ ノンパラメトリック統計を用いた母分布に関する検定方法の構築 具体的な研究活動 シミュレーション計算を行っている。2023年に出版した本にはノンパラメトリック検定に関する基本的な情報を記載した。 今後の課題、計画 引き続き計算を行う。
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研究テーマ 紙を折りたたんだ後に開いてできる図形をドラゴン曲線という.開く角度を一般化したドラゴン曲線に対して,曲線が自己交差するかどうかを研究している. 具体的な研究活動 開く角度を一般化したドラゴン曲線に対して,開く角度がある程度大きい場合には,曲線は自己交差しないことがわかった. 今後の課題、計画 開く角度を一般化したドラゴン曲線に対して,開集合条件が成り立つ範囲を探求したい.
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研究テーマ 金融政策の実証分析 具体的な研究活動 金融政策の実証分析を中心に研究を行った。第1に、インフレーション・ターゲット政策が2008年の世界金融危機時の企業にどのように影響を与えたのかを分析した。論文は査読付き学術雑誌Applied Economics Lettersに掲載された。第2に、日銀のETF買い入れ政策が企業業績に影響を与えたかどうかを推定した。論文は査読付き学術雑誌Asian Economic Journalに掲載された。第3に、マイナス金利政策が銀行貸出を増加させたかどうかを分析した。論文は、査読付き学術雑誌The Japanese Economics Reviewに掲載予定である。第4に、第2次黒田バズーカによって家計の借り入れ意欲が変化したかどうかを検証した。論文は査読付き学術雑誌Japan and the World Economyに掲載予定である。第5に、政策金利の変化がマクロ経済変数に及ぼす効果をShift-Share Regressorと呼ばれる変数によって推定した。論文は査読付き学術雑誌に投稿中である。第6に、準備預金制度が銀行の預金に制約的となっているかどうかを分析した。論文は査読付き学術雑誌に投稿中である。 金融政策の他にも、金融仲介コストの推定、銀行の流動性創出の推定(査読付き学術雑誌に掲載予定)、租税控除の各種指標への影響の分析(査読付き学術雑誌に掲載予定)なども行った。また、まだ結果は出ていないが、ゾンビ企業の研究も始めた。 さらに、学術雑誌の査読も多数行った。査読を務めた雑誌は、Economic Modelling、International Economics and Economic Policy、Economic Papers、Journal of the Japanese and International Economies、『財政研究』である。 今後の課題、計画 来年度も引き続き金融政策の実証分析を行っていく。また、今年度研究を開始したゾンビ企業の分析を本格的に進めたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 [1] Gunji, Hiroshi (2023), “Does Inflation Targeting Really Matter? Doubly Robust Estimation,” Applied Economics Letters, Vol. 30, Issue 12, pp. 1578–1581, Taylor & Francis. [2] Gunji, Hiroshi, Kazuki Miura, and Yuan Yuan (2023), “The effect of the Bank of Japan's Exchange‐Traded Fund purchases on firm performance,” Asian Economic Journal, Vol. 37, Issue 3, pp. 346–370, September 2023, Wiley. [3] Gunji, Hiroshi, Arito Ono, Masato Shizume, Hirofumi Uchida, and Yukihiro Yasuda (2023), “Unit Cost of Financial Intermediation in Japan, 1954–2020,” Discussion papers 23076, Research Institute of Economy, Trade and Industry (RIETI), October 2023. [4] Gunji, Hiroshi (forthcoming), “Did BOJ’s Negative Interest Policy Increase Bank Lending?” forthcoming in the Japanese Economic Review. [5] Gunji, Hiroshi (forthcoming), “Impact of the Kuroda Bazooka on Japanese households’ borrowing intentions,” forthcoming in Japan and the World Economy. [6] Gunji, Hiroshi, Kazuki Hiraga, and Kenji Miyazaki (forthcoming) “Tax Deduction Matters: Elasticities of the Laffer Curve, Taxable Income, and the Tax Revenue,” forthcoming in International Advances in Economic Research. [7] 郡司大志・小野有人・鎮目雅人・内田浩史・安田行宏(掲載予定)「日本の銀行における流動性創出指標」『日本経済研究』、日本経済研究センター。 【学会等での報告】 [1] Gunji, Hiroshi, and Kazuki Miura (2023), “Do reserve requirements restrict bank behavior?” 日本経済学会2023年度秋季大会(於関西大学)、2023年9月17日。 [2] Gunji, Hiroshi, and Kazuki Miura (2023), “Do reserve requirements restrict bank behavior?” The 4th Vietnam Symposium in Global Economic Issues (VSGE), Ho Chi Minh City, Vietnam, October 30, 2023.
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研究テーマ 本年度は主に二つのテーマに取り組んでいます。 一つは、中国における戸籍制度と経済成長効率性についてです。もう一つは、日本の地価形成に関する研究です。 具体的な研究活動 中国における戸籍制度と経済成長効率性の研究テーマでは、主に理論モデルの構築と、理論モデルから導出された理論的知見に対して、データを用いて検証作業に取り組んでいます。 一方、日本の地価形成については、地価公示など政府統計を用いて実証研究を行っています。 今後の課題、計画 本年度では、上記した研究課題について、主に推定に用いるデータベースの構築に取り組んでいます。今後の研究計画では、具体的な推定作業に着手して、回帰分析の結果を取りまとめる予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年11月17日、大東文化大学経済研究所第41回経済シンポジウム 「マクロ経済学の最新研究─経済問題へのデータ活用の最前線─」 コーディネィターを務めました。
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研究テーマ N.W.シーニアの救貧思想 具体的な研究活動 紀要や書籍などへの執筆 今後の課題、計画 シーニアのみならず、同時代人の救貧思想についても考察する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「N. W. シーニアの児童教育に関する見解」『経済研究』 (36) 5-19、2023年3月
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研究テーマ 制度制約下のマクロ経済変動の分析。 具体的な研究活動 コロナ禍での行動制限の地域間波及効果に関し、昨年度に整備したデータを使用して実証分析を行い、論文化した。 今後の課題、計画 地域間の景況格差について、コロナ禍後の動向を引き続き分析する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文は『経済論集』第118号(2023年9月)にて刊行した。公表論文等については以下を参照。 Researchmap URL: https://researchmap.jp/read0109333
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研究テーマ 税制が企業活動に及ぼす影響 具体的な研究活動 2023年度は主に以下の3つの研究に取り組んだ。 (1)外形標準課税の導入が大法人(資本金1億円超の法人)の減資行動(有償減資)と減資後のパフォーマンスに及ぼした影響に関する実証分析、(2)中小法人向け優遇税制が上場企業の減資行動(無償減資)に及ぼした影響に関する実証分析、(3)成長志向の法人税改革による実効税率の変化に関する実証分析 (1)については昨年11月に国際雑誌に採択され、現在オンラインで公開されている。(2)については国内雑誌に投稿し、現在は審査段階に入っている。(3)は法人申告データを用いた税務大学校との共同研究であり、現在はDiscussion paper(第1弾)執筆に向けた最終調査段階に入っている。 今後の課題、計画 2024年度は今年度に引き続き、上記の(2)と(3)の研究に取り組む。(2)に関しては雑誌掲載を目標とする。(3)に関してはできるだけ早くDiscussion paperを執筆し、国内外の雑誌に投稿したい。そのほか、2024年度は新たに以下の研究に取り組む予定である。 (4)成長志向の法人税改革が企業成長(設備投資、生産性)に及ぼした影響に関する実証分析 (5)被用者保険の適用拡大が企業の賃金、労働、企業成長に及ぼした影響に関する実証分析 (4)については税務大学校との共同研究の一環として実施し、Discussion paper(第2弾)を執筆する。(5)については経済産業省の企業データを用いて分析を行う(既に利用申請を行い使用許可を得ている)。これまでの分析は税制の影響に注目してきたが、社会保障制度の影響にも分析対象を拡大する。
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研究テーマ 情報及び交通ネットワークに関する数理的研究 具体的な研究活動 本年度は役職者就任の為、推論などに使う時間が不足し、資料収集などにとどまっている。 今後の課題、計画 資料収集が何年か続いていて、公表成果物が出来ていないので、その状態を早く抜け出さないといけない。
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研究テーマ ・水産業の経済分析 ・太平洋島嶼国の海底ケーブル敷設に伴う影響についての調査 ・その他(教育効果に関する研究) 具体的な研究活動 1.水産経済学に関する図書の執筆(執筆中) 2.太平洋島嶼国の海底ケーブル敷設と社会変容(調査継続中。国際会議招待講演1回) 3.「ベーシック経済学と水産マーケット」の連載(6話掲載済み) 4.オンデマンド授業の学習効果に関する論文執筆(2023年度刊行予定) 5.魚の発酵産業の研究(学内研究会にて推進中) 6.水産加工残滓の有効利用に関する研究(国内学会一般報告1回、海外招待講演1回。今年度終了) 今後の課題、計画 1.について:2024年6月刊予定⇒英語版に向けての準備 2.について:調査継続 3.について:6話執筆・掲載予定⇒図書の出版に向けての検討 5.について:研究論文の執筆予定 6.について:研究論文の執筆中⇒2024年度投稿予定 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <学会報告>山下東子「諸外国における水産加工残滓処理の考え方と取り扱い―日本の先進性の検証―」(一般報告)、地域漁業学会第65回大会、2023年11月4日、於愛媛大学 <その他(隔月刊誌連載)>山下東子「海外魚あら事情~日本は先進的なのか~(ベーシック経済学と水産マーケット 26)」『全水卸 2023年11月号』vol.400、(一社)全国水産卸協会、2023年11月、pp.14-19. 山下東子「バイオ技術と経済倫理学―ゲノム編集魚をめぐって―(ベーシック経済学と水産マーケット 25)」『全水卸 2023年9月号』vol.399、(一社)全国水産卸協会、2023年9月、pp.14-19. 山下東子「養殖にスポットライトを―媛スマのできるまで―(ベーシック経済学と水産マーケット 24)」『全水卸 2023年7月号』vol.398、(一社)全国水産卸協会、2023年7月、pp.14-19. 山下東子「養殖にスポットライトを―水産物ブランド考―(ベーシック経済学と水産マーケット 23)」『全水卸 2023年5月号』vol.397、(一社)全国水産卸協会、2023年5月、pp.16-21.
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研究テーマ 人々のライフイベントを通じた行動の変化と各個人の持つ慣習や嗜好を明らかにする研究 具体的な研究活動 研究テーマに関するデータを用いた実証分析。 今後の課題、計画 学会報告および論文の執筆と投稿を行う。
外国語学部
中国語学科
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研究テーマ 中国語の結果構文及び関連する文法事項 具体的な研究活動 母語話者が物事をどのように捉えて言葉にしているのかという認知的視点から中国語文法、特に結果構文について、北京語言大学のBCCコ―パスを用いてデータ収集し、途中経過を語学教育研究所(学内)にて、口頭発表を行った。 今後の課題、計画 引き続き、結果構文を中心に研究し、明らかになったものをまずは学内紀要等に投稿する計画である
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研究テーマ 現代中国語における描写性状語の意味機能について 具体的な研究活動 中国語の状語に関する先行研究を整理した。 文中で状語となる形容詞についてコーパスを用いて用例を収集し、分類した。 今後の課題、計画 収集した用例を基に状語の使用と文中における意味機能について考察する。
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研究テーマ ・日本語、中国語、韓国語における変化と移動を表す表現に関する考察 ・2022年度中国語学科新入生アンケートの結果に関する考察 具体的な研究活動 ・日本語、中国語、韓国語における変化と移動を表す表現について用例を収集し、考察をおこなった。 ・2023年度外国語学部FD研究会(2023年7月10日)にて、「2022年度中国語学科新入生アンケートの結果報告」という題目で口頭発表をおこなった。また、同じ題目の報告書を作成し、『外国語学会誌』第53号(大東文化大学外国語学会編)に投稿した。本報告書は本年度中に刊行予定である。 今後の課題、計画 日本語、中国語、韓国語における変化と移動を表す表現について引き続き考察するとともに、他のテーマにも取り組めるよう努力する。
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研究テーマ 1 現代中国語におけるアスペクト助詞“了”に関する認知言語学的研究 2 清末政治小説における言語的特徴について 具体的な研究活動 1 2023年7月開催の第25回国際シンポジウムの立案、実施責任者 2 2023年11月開催の第26回学術シンポジウムの立案、実施責任者 3 大学院中国言語文化学専攻『中国言語文化学研究』第13号(2024年3月刊行)編集責任者 今後の課題、計画 研究テーマ二題はいずれも今後とも継続して研究を進め、逐次成果として公表する。1については2024年度学術シンポジウムでの発表、2については『語学教育論叢』第42号への投稿を行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1 2023年11月開催の第26回学術シンポジウム口頭発表:「「“了”のいる時といらぬ時」の解釈をめぐって―心的走査の視点からの考察」 2 『語学教育研究論叢』第41号2024年3月刊:「『六月霜』における言語的特徴について」投稿 3 『大東文化大学紀要』第62号2024年3月刊:「学習成果の可視化に関する試案(4)―発音習得に関するアンケート調査の結果を中心に―」投稿 4 『中国言語文化学研究』第13号2024年3月刊:「中国語認知言語学序説―ことばとコミュニケーションの関係について―」投稿
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研究テーマ 1中国古典文学。2楽府文学。3名取新宮寺本一切経の「続高僧伝・玄奘伝」研究(文学と宗教の関係)。4中国人研究者の研究論文翻訳と紹介。 具体的な研究活動 上記の1については研究発表と英文論文発表を行い、2については共著の訳注を発表し、3については論文を執筆中で来年度上梓される予定であり、4については紹介のための研究発表と単著の日本語訳を発表した。 今後の課題、計画 上記の1から4を継続する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ●2023/07/08(土)「「遊石門詩序」と、遊覧詩序の系譜と「遊天台山賦」」京都大学中国文学会第38回例会。京都大学文学部新館2階第7講義室(ハイブリッド方式)。●2023/11/13(月)10:30~11:00 2023年度外国語学部FD研究会発表「王友琴氏とその仕事の紹介」(Zoomによるビデオ会議)。●Continuity and Discontinuity between Metaphysical Poetry and Landscape Poetry: The Pioneering Position of Chih Tun's Poems /ACTA ASIATICA (BULLETIN of THE INSTITUTE OF EASTERN CULTURE)125 The Emergence of Landscape Poetry.THE TOHO GAKKAI 2023 ●「王友琴1998-2004論文5篇の日本語訳」『大東文化大学紀要』第62号〈人文科学〉2024年3月、全20頁。●「『宋書』楽志二訳注稿(五)」狩野雄・佐藤大志・釜谷武志・柳川順子・林香奈との共著。『未名』(神戸大学文学会)42号。2024年3月。全119頁。担当部分は24-40頁と100-109頁。
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研究テーマ 「中国語初学者に対するPPT教材の活用について」 具体的な研究活動 2023年9月2日に行われた「中国語分野教育研究会」において、「中国語初学者に対するPPT教材の活用について」というテーマで発表した。初学者用に自ら作成したPPT教材を紹介すると同時に、それをどのように活用することで一定の学習効果が上がるかについて論じた。 今後の課題、計画 中国語の語彙、文法に関するPPT教材の作成。
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研究テーマ 中国における文法学説史と中国語教育に関する研究 具体的な研究活動 中国人が西洋の言語学の成果を如何に文法研究に取り入れたのかを研究している。また,学習者が効率よく中国語を修得する事についても研究活動を行っている。 今後の課題、計画 民国初期の文法著作を引き続き調査することと,オンデマンド教材の研究を行いたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 田村新2023.「初級中国語において取り扱われる語彙について-本学での事例を中心に-」。大東文化大学教職課程センター『教職課程センター紀要』8:75-86。 田村新2024.「孫俍工『中国語法講義』に関する一考察」。大東文化大学語学教育研究所『語学教育研究論叢』41:17-31。
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研究テーマ 言語の変化と発展について 具体的な研究活動 今年度は主に文献資料や、3年前現地調査で得た方言資料に基づいて、音韻・語彙・アスペクトの変化を考察しました:1,朝鮮時代の中国語教科書を考察し、give義動詞「給」の発音変化を引き続き研究しました。2,同じく昨年度に続いて宋代の言語録文献を考察し、場所表現と進行形マークの関連性を考察しました。3,武漢方言の熟語資料を整理し、発音記録と意味解釈を施しました。これらの研究成果を、国際学会やシンポジウムで口頭発表し、雑誌に掲載し、フォーラムで出版しました。また今年度、科研費の申請もいたしました。大変時間がかかりましたが、自分の研究の整理と今後の計画が出来ましたので、良かったと思います。 今後の課題、計画 来年度の研究は科研費のテーマに移りたいと考えています。中国語の動詞とその周辺に関する語義・構文の変化について研究します。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 一、論文 1.「処所結構的存在用法———《朱子語類》後置“在這里/那里”的使用特点」,『中国言語文化学研究』(12)pp.109-125 (大東文化大学大学院外国語学研究科) , 2023.3.30 2.『武漢方言熟語資料考釋』(語学教育研究フォーラム第39号), 大東文化大学語学教育研究所, 2024.3.1 二、学会発表 1. (審査付)「由朝漢対音文献再説“給(give)[kei214]”的読音」, The 29th Annual Conference of the International Association of Chinese Linguistics, Macau University of Science and Technology, 2023.5 2. 「《朱子語類》謂詞前在這裡/那裡用法考察」, 大東文化大学中国言語文化学専攻第26回学術シンポジウム , オンライン , 2023.11
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研究テーマ 「中国農業の構造転換と課題」 具体的な研究活動 2023年度は「食糧」(特に、トウモロコシ)を対象に、中国国内生産、輸入の動向を整理し、増減の要因を農業政策の変化、内外価格差、疫病、対外農業直接投資、米中関係などを焦点に明らかにした。 今後の課題、計画 中国の食糧需給が世界にもたらすインパクトについて、短中期的な最大のポイントは飼料用穀物であることが明らかになった。今後の研究課題は、飼料用穀物、飼料産業といったサプライチェーンの構造変動を明らかを焦点にしたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・森路未央(2023)「<要覧>対外貿易」『中国年鑑2023』一般社団法人中国研究所336-340頁。 ・森路未央(2023)「<動向>対外貿易」『中国年鑑2023』一般社団法人中国研究所181-184頁。 ・森路未央(2023)「食糧の輸入急増と輸入調達戦略」『中国経済経営研究』中国経済経営学会7(1),3-19頁。 ・森路未央(2023)「食糧輸入の急増と調達戦略」『東亜』一般財団法人霞山会No.670,70-77頁。 ・森路未央(2023)<書評>韓俊編、安同信訳『中国における食糧安全と農業の海外進出戦略研究』『中国経済経営研究』中国経済経営学会7(2),61-66頁。 ・森路未央(2024)「中国 20年連続食糧増産するも輸入増、その背景は?」『食品産業新聞』2024年2月8日版。
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研究テーマ 研究テーマ:西洋文化受容後の中国人の意識変化 具体的な研究活動 中国社会において、西洋文化の受容と服飾意識の変化にどのような関連があるのかを数年かけて探求する予定である。 古代中国には、自然主義思想が存在した。だが、主流イデオロギーの根幹は、儒教であり、このため女性に「婦行」の遵守を厳しく求め、女性は女性らしい性的特徴を隠さなければならなかった。だが、西洋文化の影響を受けた1920年代後半、全身を覆い隠していた女性たちが、身体の魅力を外に向けてアピールするように変化する。ここに至る羞恥心の変化を雑誌に掲載された裸体画像の量的、質的変化から分析する。今年度は『北洋画報』(1926年7月創刊から1937年7月停刊までの158期)を中心に1920年代から1940年代までを研究対象とした。 今後の課題、計画 今年度の研究は『北洋画報』を中心に進めたが、研究の結果、『北洋画報』は、裸体画像に関して、質的にも量的にも他雑誌がピークを迎える前に『北洋画報』内でのブームが去っている。この理由として、他雑誌との差別化が目的であったのか否か、或いは他の原因や目的があったのか否か、という疑問が生じる。これらの疑問の検証には、他雑誌との比較が必要となるため、来年度は、『良友』画報との比較から、上記記載の問題点を検証していきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 パイオニアとしての『北洋画報』―雑誌から見える近代中国都市社会における羞恥心の変容(上編)」(『大東文化大学紀要』第62号)
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研究テーマ 中国語の効果的な習得のための参考書 具体的な研究活動 自習用参考書の執筆 第1章 中国語のメカニズムと4つの基本構造 第2章 中国語学習の目標と過程 第3章 中国語の音・音声 第4章 中国語の品詞と文成分 第5章 中国語の語・単語 第6章 中国語の句・連語 まで執筆完了。 今後の課題、計画 自習用参考書の出版 成果の発表(学会、論文等)、受賞 九州中国学会 第71回大会 発表 「中国語初級段階における文法学習の意義――品詞と文成分の知識――」
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研究テーマ 日中法律分野の文化交渉 具体的な研究活動 本年度は、主に清末期に日本の法律用語辞典の翻訳を中心に調査を行っている。 明治維新以降、日本は英語の影響を受け、品詞の表示、語義の説明、発音による見出し語の配列などを特徴とする近代的な辞書が編纂され、刊行された。このような形式を持つ日本語の辞書は、漢和辞書だけでなく、専門用語辞書の進化をも促進した。特に専門用語辞書は、西洋の知識を近代日本に取り入れる上で重要な役割を果たした。 一方で、中国の法律専門用語辞書の歴史は見当たらず、史料文献から「法律答問」と呼ばれる問答形式で法律の条文と用語に対する解説が行われている。近代的な法律専門用語辞典の編纂は、日本の辞書の翻訳から始まっている。本研究は、1907年に発行された初期の段階で3回の改訂を経て成立した最大規模の『法律名辞通釋』に焦点を当て、項目(見出し)、項目の配列、語彙体系、表記、語釈、用例、注記、根拠条文などの観点から考察する。 また、1900年、留日中国人学生を中心にして東京で「訳書彙編社」が設立され、同年12月6日に《訳書彙編》が発行された。この機関誌は中国人留学生による初期の法政資料の翻訳として広く知られ、日中文化交渉の貴重な資料として位置づけられている。 その後、《訳書彙編》は1901年にかけて12刊、続く年にも12刊が発行されたが、1903年4月に『政法学報』と改名され、8刊が刊行された後に閉刊した。 本研究は、これまでに注目を受けてこなかった《訳書彙編》(1900~1903年)に収められている翻訳書、記事などに焦点を当て、その掲載内容の詳細について調査を行っている。 今後の課題、計画 二つの調査いずれも膨大な資料整理が必要であるため、今後も引き続き調査を深めていくと考える。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 初期の法律字典の編纂 ー『法律名辞通釈』の調査を通じて(第4回 東西近代知識移動と言語接触国際シンポジウム) 論文「明治日本における法律学教育の自国語化」単著 語学教育研究論叢 語学教育研究所 15-29頁 2023/03
英語学科
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研究テーマ 19世紀末から20世紀初頭にかけてのドイツ語圏の文学および文化 具体的な研究活動 オーストリアの作家フーゴ・フォン・ホーフマンスタールとアルトゥーア・シュニッツラーの演劇作品の分析して論文にまとめた。 また、ウィーン宮廷歌劇場監督グスタフ・マーラーの劇場監督としての業績を、オーストリア国立図書館所蔵の資料をもとに分析・紹介した。 今後の課題、計画 今年度に引き続き、上記の課題の研究を続ける。宮廷歌劇場の研究については、科研の予算で研究書の刊行を予定している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 早稲田大学総合研究機構オペラ・音楽劇研究所例会(於 早稲田大学オンライン)にて研究発表。発表題目:『見かけ上、ごく率直に』 ― 劇中劇とツェルビネッタの自己演出(2024年1月20日) 科研シンポジウム:地域横断的に見る劇場上演の変遷:データベースの利活用から(於 神戸大学オンライン)に登壇。発表題目:グスタフ・マーラー 宮廷歌劇場監督の一年(2024年1月21日) 論文:二人のアンドレア ーフーゴ・フォン・ホーフマンスタールの韻文劇『昨日』とアルトゥーア・シュニッツラーの喜劇『姉妹あるいはスパのカサノヴァ』の人物造形(大東文学大学紀要第62号、2024年2月) 上記すべて単独発表および単著
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研究テーマ 学習者用デジタル教科書の活用と効果 具体的な研究活動 小学校および中学校における学習者用デジタル教科書の活用事例の実地調査と、効果的な活用方法の分析と提案を行った。 今後の課題、計画 教師用および学習者用デジタル教科書の、教室内・課外での活用方法についてさらに調査検討し、より効果的な活用方法を提案する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 デジタル教科書に関する調査研究委員会の調査報告書として出版予定
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研究テーマ 英語の空間語彙の研究、英語の迂言使役動詞の研究 具体的な研究活動 Sidney Sheldonによって2001年に書かれた小説のThe Sky Is Fallingに現れるすべてのforを調べ、分析した。紀要第62号に掲載される予定である。 今後の課題、計画 Sidney Sheldonによって2001年に書かれた小説のThe Sky Is Fallingに現れるすべての迂言使役動詞、make, let, get, haveを調べ、分析する予定である。
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研究テーマ 共通語としての英語の使用実態:会話・談話分析およびその教育的示唆 具体的な研究活動 今年度は在外研究で、下記の観察およびデータ収集の機会を得た: ・世界諸英語(World Englishes)のサンプリング。 ・研究協力者の出身国の言語政策/教育政策および個人の英語その他言語の教育背景と言語観。 ・英語を母語としない話者同士の共通語としての英語(English as a lingua franca, ELF)によるコミュニケーションの実態。 今後の課題、計画 上記のデータを、主に語用論的特徴に焦点を当てて会話・談話分析をしていく予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 The 14th International Free Linguistics Conference(タイトル:An analysis of talk-in-interaction in academic and professional contexts: implications for ELF-oriented pedagogy)
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研究テーマ 名称言語記号論の理論的・実証的研究 具体的な研究活動 多くの研究活動を行なったが、幾つかの成果を纏めると以下のようになる。 名称の禁忌を言語学的に位置づけ、その解除条件につき内容を開示した。 揶揄的綽名の主体的受け入れにつき、社会的アイデンティティ及び意味変化との関連で追究した。 言語の起源・進化研究との関連で、動物のコミュニケーション体系における名称相当物とその称呼、及びヒトの言語における名前の付与と使用について進化論的に考察した。 命名・言語化の困難な身体操作をいかに命名・言語化するかという問題につき、それに伴う負の側面・問題点も含めて、具体的な事例により考究を進めた。 今後の課題、計画 昨年度行った研究のうち、特に「揶揄的綽名の主体的受け入れ」は、集団・カテゴリーへの帰属意識・アイデンティティの問題と深く関連し、社会的意識と意味変化の関係について多くの示唆を与えるものである。このテーマにつき、意味論・社会言語学・社会学・社会心理学などの知見も組み込みながら更に追究していく所存である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文:「揶揄的「あだ名」の受け入れ」『言語の世界』Vol. 41, No. 2 (2023)
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研究テーマ 形態論と意味論の観点から日本語と英語の言語現象の背後にある仕組みを明らかにする。 具体的な研究活動 「無意味形態素」というキーワードで、日本語のさまざまな単語の分析を進めた。例えば、「ひとりぼっち」の「ぼっち」には具体的な意味はないが、「ぼっちキャンプ」や「ぼっちカラオケ」では意味がある形態素のようにふるまう。なぜこのようなことが起きるのか。また、「美しくない」や「高くない」などの形容詞の語尾の「くない」が、あたかも独立した形態素のように切り取られて新たな表現を作る現象が見られる。例えば「好きくない?」や「無理くない?」といった表現がそれである。本来は、形態素のまとまりを成していないもの、つまり意味のない形態素が、新たな形態素として造語力を持つという現象である。このような現象がなぜ起こるのかを実例を集めながら考察した。 今後の課題、計画 現在、出版に向けて形態論の本の原稿と、意味論の本の原稿を準備中である。来年度中か再来年度の早い時期に刊行したいと考えている。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Spring, Ryan and Naoyuki Ono (2023) Creating an automated tool to assist with event-conflation studies: An explanation and argument for its importance. Research Methods in Applied Linguistics. Elsevier. Online.
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研究テーマ ドイツ語圏を中心とするヨーロッパにおける抒情詩の「話者」概念の展開 具体的な研究活動 科研費助成事業基盤研究(C)「ドイツ語圏を中心とするヨーロッパにおける抒情詩の「話者」概念の展開」(22K00454)を中心に活動を行った。 1. 2023年度日本独文学会春季研究発表会でシンポジウム「近現代ドイツ抒情詩における『話者』再考ー『リュリコロギー』の批判的受容に基づくケーススタディ」を開催し、他のパネリスト3名とともに研究発表を行った。また、このシンポジウムを基に同会の機関誌"Neue Beiträge zur Geramistik" 169号の特集を企画。特集責任者に就任したうえで、同特集に論文を投稿した(現在査読中)。 2. 日本シェリング協会の年次大会で研究発表を行ったほか、その内容を査読付き論文として投稿、掲載が決定した。また、同会の第19回研究奨励賞を受賞した。 3. 成城大学編集文献学センター主催のシンポジウム「ヘルダーリン 学術版編集の歴史ー翻訳のための歴史を考える 」で研究発表を行った。 4. 英詩研究会と共催で、シンポジウム「英語圏の抒情詩における話者、作者、パーソナリティ」を3月30日に開催予定。 今後の課題、計画 来年度も科研費助成事業を中心に研究を進める。 1. 世界文学会の機関誌『世界文学』に古田耕史『ジャコモ・レオパルディ』(2020年、春風社)の書評を投稿すべく、現在準備中。 2. 日本シェリング協会の年次大会で、日・独・伊におけるドイツ観念論美学の受容にかんするシンポジウムを開催。パネリストとして研究発表も行う。 3. 日本比較文学会関西支部で、英独仏伊における抒情詩理論についてのシンポジウムを開催。パネリストとしての研究発表も行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 1. ヘルダーリンの詩作における 「発信源(Adressant)」と作者との関係 ─ 未完の頌歌「詩人の勇気(Muth des Dichters)」の草稿群と 「詩人の勇気(Dichtermuth)」ならびに「臆心(Blödigkeit)」について (「ドイツ文学」第166号、2023年、108-125頁) 2. 理論家と詩人たちー18世紀後半から20世紀初頭にかけてのドイツにおける「抒情詩」をめぐる論争 (「世界文学」第137号、2023年、1-9頁) 口頭発表 1. シュテファン・ゲオルゲ「前奏曲」における「天使」の詩学的機能(日本独文学会2023年度春季研究発表会シンポジウム I 「近現代ドイツ抒情詩における『話者』再考ー『リュリコロギー』の批判的受容に基づくケーススタディ」、2023年6月3日、明治大学 ) 2.ヘンリーケ・シュタールの多形的主体モデル(polymorphes Subjektmodell)の批判的検証(日本シェリング協会第32回学術大会 、2023年7月2日、大東文化大学) 3. 著作集の配列とジャンル区分の問題ーヘリングラートを中心に(編集文献学センター主催シンポジウム「ヘルダーリン 学術版編集の歴史ー翻訳のための歴史を考える」2023年7月15日、成城大学) 受賞 日本シェリング協会第19回研究奨励賞
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研究テーマ ドイツ東洋文化研究協会(OAG)の歴史。 在日ユダヤ系ドイツ人 具体的な研究活動 夏休み中ミュンヘン市にハウショーファー家の人と待ち合わせして、3日間Martha Haushoferの書類をチェックした。後はMartha Haushofer の孫からスキャンしたPDF・JPEGのファイルを貰いました。 今後の課題、計画 Albrecht Haushoferの1937年の日本日記を出版する。 Wiltrud Preibischの1937-1944年の日本日記を出版する。 Martha Haushoferの絵葉書・日記(1908-10)を出版する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年度は5つの研究発表をしました。日本語・英語で二つづつ、ドイツ語で一つだった。 •2023年6月5日(語学教育研究所の研究発表): 「戦前期の日本の旧制高等学校のドイツ人教師」 •2023年6月7日(ドイツ東洋文化研究協会の発表): „Vorstellung der Geschichte der OAG” (mit Sven Saaler und Rolf-Harald Wippich), Deutsche Gesellschaft für Natur- und Völkerkunde Ostasiens (OAG), Tokyo •2023年6月24日(アジア研究の国際会議の発表、テグ[大邱廣域市]、韓国)“Dr. Werner Preibisch in Japan, 1936-1945. A half-Jewish German teaching at a Japanese elite high school (kōtōgakkō) during the Axis era”, Asian Studies Association Conference in Asia (AAS-in-Asia), Daegu, South Korea (6/24-27/2023). •2023年10月6日(ドイツ研究の国際会議の発表、モントリオール、カナダ)“Werner Preibisch in Yamaguchi: A Half-Jewish German High School Teacher in Rural Japan during the Nazi Years”, The 47th German Studies Association (GSA) Conference, Montréal, Canada (5-8/10/2023) •2024年1月19日(奈良県立大学ユーラシア研究センターの近世・近代思想研究会の発表)「山口旧制高等学校ドイツ語「教授」のヴェルナー・プレイビッシュ博士の生涯と活動」 もうすぐ、教書の『Die OAG 1879-1979』(600頁程度)という本はミュンヘンのIudicium出版社で発行する予定です。
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研究テーマ 古英語の言語と文体 具体的な研究活動 古英語の散文作家Ælfricによる「聖ロレンス伝」の言語に関して論文を執筆し、Leeds Medieval Studiesに掲載されました。 今後の課題、計画 Æfric作品を中心に古英語研究を続ける予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 "Ælfric’s Use of Epithets as Hagiographic Diction in the Life of St Laurence" Leeds Medieval Studies, vol. 3, 2023, pp. 1-15. https://ims.leeds.ac.uk/wp-content/uploads/sites/29/2023/11/LMS3_2023.pdf
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研究テーマ Political Humor in Japan in the 21st Century and the Audiences That Seek It Out 21世紀日本のポリティカルユーモアとそれを求める観客 具体的な研究活動 This last year I have been focusing on analyzing and translating the works of political comedian Seiyarogai Ojisan, a performer who regularly posts comedy routines on YouTube that are both educational and humorous in nature. Through transcription, analysis, and translation I hope to show that there is political humor in Japan, a field of study that has not been explored in current English-language academia. In addition to this research, I continued to research the activities of comedian Muramoto Daisuke and his attempts to perform his style of topical humor in English to international audiences. I conducted a short interview with Muramoto just before he left for the United States. 昨年、私は政治コメディアンのせいやろがいおじさんの作品の分析と翻訳に焦点を当ててきました。彼は、本質的に教育的でユーモアのあるネタを YouTube に定期的に投稿しているパフォーマーです。 私は、転写、分析、翻訳を通じて、日本には政治的ユーモアが存在することを示したいと考えています。これは現在の英語の学術界では研究されていない研究分野です。 この研究に加えて、私は以前の研究に続いてコメディアンの村本大輔の活動と、彼のスタイルの話題のユーモアを英語で外国人に披露する試みについても研究を続けました。 また、村本氏が渡米する直前に取材しました。 今後の課題、計画 After completing the analysis, transcription, and translation of Seiyarogai Ojisan’s routines, I plan on conducting interviews with the performer, looking into his approach to the subject matter, comedic style, and motivation for performing this type of humor. Once the interviews are conducted, transcribed, and translated, I plan on writing an article on it which I aim to publish within the next two years. I also plan to present my findings at the International Humor Conference 2025. せいやろがいおじさんのルーティンの分析、転写、翻訳が完了したら、演者にインタビューを行って、主題に対するアプローチ、コメディのスタイル、この種のユーモアを演じる動機を調べる予定です。 インタビューの実施、文字起こし、翻訳が完了したら、それに関する記事を書き、今後 2 年以内に公開する予定です。 また、2025 年の国際ユーモア会議で研究結果を発表する予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 As I was conducting research, this year I did not present at any conferences although I was consulted on by the production staff from Belgium that was producing a documentary which focused on humor around the world. They asked me for background and guidance regarding the world of manzai as well as locations and comedians that they should focus on. I was also consulted on the topic of scandals in the Japanese comedy world by a writer from the French newspaper Le Monde. The reporter was looking for perspective on the place that Matsumoto Hitoshi holds in the Japanese comedy industry. 研究を進める中で、世界各地でユーモアをテーマにしたドキュメンタリーを制作しているベルギーの制作スタッフから相談を受けました(漫才の世界についての背景や指導、注目すべき場所や芸人について教えてもらいました。)が、今年は学会で発表をしませんでした。フランスのルモンド紙の記者から、日本のコメディ界のスキャンダルについて相談を受けたこともありました。 記者は日本のコメディ業界における松本人志の地位についての視点を探していた。
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研究テーマ 音声・音読能力向上のための英文マークアップの方法論の模索 英語例文のリズムのマークアップ ライティング教材の開発 具体的な研究活動 『日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる単語の教科書』(テイエス企画) の執筆・完成 Writing Accelerator (松柏社) の執筆・完成 Reading in More Action (金星堂) の執筆・完成 今後の課題、計画 英文マークアップの効果の検証のためのデータ収集 成果の発表(学会、論文等)、受賞 発音とプロソディ可視化のための英文マークアップ 〜TEDトークと歌を題材として〜 2023年8月 LET 62(外国語教育メディア学会第62回全国研究大会)ワークショップ 英語教師のためのリアル発音トレーニング 一般社団法人 語学教育研究所 アラカルト講座5 2023年10月 第59回KELES(関西英語教育学会)セミナー 音声指導の心・技・体 〜音連続とリズム可視化のための英文マークアップの試み〜 2023年12月17日
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研究テーマ 舞台芸術研究 舞台芸術としてのフィギュアスケート 具体的な研究活動 舞台芸術作品としての原作の研究 原作とフィギュアスケートのプログラムについての比較考察 プログラムの制作意図・演技構成が目指すものについての考察 今後の課題、計画 今後も引き続き 上記のテーマについての研究を継続し、まとまったものを単行本として刊行したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 舞台芸術としてのフィギュアスケート(18) 「羽生結弦の『オペラ座の怪人』― 音楽はひそかにお前を虜にする」 Ice Jewels(18),86-87頁(舵社、2023年7月) 舞台芸術研究 髙橋大輔/フェデリコ・フェリーニ の『道』 大東文化大学研究紀要(2024年3月刊行予定)
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研究テーマ 詩と詩学 日本の詩を翻訳したりして、日本についての詩も出版します。 具体的な研究活動 詩人と連絡して詩集める、印刷会社も連絡して、出発します。 今後の課題、計画 今年度も本を出版します。テーマは一冊が視覚的な詩、も一冊が東京を映画いてる詩、も一冊が環境問題にする予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 第十一五、第十六、第十七Tokyo Poetry Journal 印刷する予定です
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研究テーマ 古英語頭韻詩の従属節のMV/VM語順の決定要因について 具体的な研究活動 古英語頭韻詩におけるMV/VM語順の決定要因に関する研究を進めた。具体的には生成文法および認知言語学の理論を応用し研究を深化させているが、今年度は古英語頭韻詩の代表的作品Beowulfを中心に決定要因としてのAlliteration、Scope(MVの現れる範囲)と散文で見られるExtra Elementsの要因との相互作用を考察した。 今後の課題、計画 調査結果を論文にし、来年度発行の日本中世英語英文学会の学会誌、SIMELLに投稿する。また調査した古英語詩の資料を基にデータベースの構築を推進する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 会長講演 第39回日本中世英語英文学会全国大会(早稲田大学) 2023年12月2日(土) タイトル: MV/VM Order in Beowulf再考 ―Alliteration, ScopeおよびExtra elementsの相互作用
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研究テーマ 19世紀のフランスにおいて「神秘的」とか「エゾテリック」とか形容されていたさまざまな思想の読みなおし。 具体的な研究活動 ポーランド出身でフランス語によって著述活動をおこなったHoené Wronskiの思想の解読。 今後の課題、計画 ひきつづきHoené Wronskiの思想の研究。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「メシアニスムと現象学」(2024年2月発表)。
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研究テーマ 主に以下の3つの研究に取り組んだ。(1)フランスの前ロマン主義時代の旅行記記述における詩性の解明、(2)フランス語学習者にむけたオンラインコミュニティの運営、(3)日本の高等学校におけるフランス語の学習指針および教材づくり 具体的な研究活動 2023年度は3つの研究テーマを中心に研究活動に従事した。(1)については、シャトーブリアンの自伝的作品に対する評価についてまとめ、そのロマン主義的な記述が旅行記ジャンルにも適用できるという仮説をもって、デュパティのイタリア旅行記における南イタリア地域の描写に関する文献調査、現地調査を行った。(2)については、フランス語学習に特化した学習コミュニティを立ち上げてその管理や運営を行い、その運営方法の基盤を構築した。また本コミュニティに対する参加者の意識調査を学会にて発表し、それを論文に仕上げた。(3)については、『フランス語の学習指針』に基づく授業を作成、実施し、そこからフランス語学習教材を作成した。 今後の課題、計画 引き続き外部競争的研究費を得ている課題に取り込む。まず、科研費の最終年度にあたるフランスの前ロマン主義時代の旅行記研究のアウトプットに注力する。具体的にはデュパティの旅行記の分析・考察を行い、デュパティの旅行記記述を整理する。また、これと並行して(1)フランス語学習のオンラインコミュニティ運営、(2)フランス語の学習指針と教材づくり、(3)日本における英語以外の外国語教育の現状調査)の3つの語学教育に関する共同研究に主に携わる。
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研究テーマ 1. 滞日外国人支援におけるメディエーション 保育者の専門性と複言語・異文化間能力 2. Latin American Nikkei Japanese in Japanese Society: languages, migration, otherness, and plurilingual pedagogy. 具体的な研究活動 今年度は成果報告に注力した。 今後の課題、計画 2024年度より上記テーマ2について科研費基盤研究Cに採択された。研究課題名は「在日日系ラティーノ第2世代の言語レパートリーと家庭言語政策」 2024年6月に海外研究者を招聘し本学で研究会をおこなう。同じく2024年6月に、SS25にて研究発表をおこなう。 2024年度4月〜9月 NHKラジオ「まいにちフランス語」講師。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文(刊行予定) "Expériences plurilingues des personnels d’accueil en crèche : communication avec les parents allophones nouvellement arrivés et les enfants bilingues émergents. Étude de cas au Japon", Actes du colloque Acedle 2022 : Didactique(s), plurilinguisme(s), mondialisation(s). 採択決定、刊行予定 研究発表 Brazilian and Peruvian Nikkei families: plurilingual repertoires, family language maintenance, and multiple identities in Japanese society Himeta, M, Marshall, S the 20th AILA World Anniversary Congress ([SYMP01] ReN - A plurilingual and pluricultural vision for languages education) 2023年7月20日
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研究テーマ 文学における時間の表象−−ウラジーミル・ナボコフの場合 具体的な研究活動 ナボコフ作品のおよび関連する文献の読解 日本ナボコフ協会主催「『アーダ』読書会」への参加 今後の課題、計画 今後、ナボコフの自伝における時間の表象について考察したい。
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研究テーマ a)戦後ドイツ司法と「過去の克服」 :第二次世界大戦後のドイツ司法が実施してきたナチ犯罪追及、およびナチ体制下で 司法が演じた役割と戦後ドイツにおけるナチ司法の検証を究明する。 b)再統一後の東西ドイツ地域の統合と戦後ドイツ史をめぐる歴史認識 :1990年の再統一後の東西ドイツ地域の政治的、社会的統合の発展と現状、今後の展望を追究する。 具体的な研究活動 1. 本年度は、おもにa)に関する研究に取り組んだ。連邦司法省とナチの過去の関わりを考察し、論文を執筆中。本年度に論文集に寄稿する予定であったが、未完成のため、次年度に研究雑誌に投稿する。 2. b)については、ライプツィヒ市の旧国家保安省記念館、市歴史博物館、現代史フォーラム等を見学するとともに、分断時代および再統一後の歴史に関する文献・資料を収集した。 3. 史学会の依頼に基づき、『史学雑誌』の「2022年の歴史学会 回顧と展望 ヨーロッパ(現代―ドイツ・スイス・ネーデルラント)」を執筆した。 今後の課題、計画 a)について、引き続き、1970年代以降の展開に重点を置いて考察するとともに、戦後初期の状況についても検討する。 b)について、とくに歴史認識や「想起の文化」を中心に究明する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「2022年の歴史学会 回顧と展望 ヨーロッパ(現代―ドイツ・スイス・ネーデルラント)」『史学雑誌』、第132編 第5号、2023、382-389頁。〔史学会依頼原稿〕
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研究テーマ 1. 教育史 在外フランス学校の歴史(特に日本の場合) 2. ジェンダースタディーズ 外国語教材からみたジェンダー問題(特に日本のフランス語教材の場合) 家族法:日本とフランスの比較 具体的な研究活動 1. 日本におけるフランス人学校について、外交史料を基に神戸のフランス人学校の歴史について論文を準備中。 2. 外国語教材からみたジェンダーについて、過去5年間日本で出版されたフランス語教科書から見たジェンダーについて学会発表準備中。 今後の課題、計画 1. 日本におけるフランス人学校について、外交史料を基に今後は京都のフランス人学校の歴史に関する論文を作成予定。 2. 外国語教材からみたジェンダーについて、日本における過去5年間のフランス語検定試験から見たジェンダーについて論文を作成中。 3. 日仏民法比較について、家族問題等について研究を続ける予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学術論文 「在外「リセ・フランセ」設立の背景と経緯―リセ・フランコ・ジャポネ・ド ・東京の場合」、『仏蘭西学研究』第49号(p48-73)、日本仏学史学会(2023年6月)。 学会発表 「Parental Child Abduction in Japan」 (Topic: Family and inheritance: legal issues in French-Japanese relationships)、AJ Legal Summit 2023、AAJ (日仏弁護士協会)、東京、2023年11月4日。
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研究テーマ 自然言語における定形節のフェイズ性に関する理論的・実証的研究 具体的な研究活動 今年度は、2021年度より助成を受けている科研費課題『自然言語における定形節のフェイズ性に関する理論的・実証的研究』(基盤研究(C))の研究計画に基づき、日本語における「主語条件」に関する研究を実施した。その研究成果の一部については、2023年9月にモンゴル国立大学で開催された「Workshop on Altaic Formal Linguistics 17」でポスター発表を行った。 今後の課題、計画 今年度実施した日本語における「主語条件」に関する研究から着想を受け、主語の構造的位置に関する理論的・実証的研究を進める。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会発表:Workshop on Altaic Formal Linguistics 17(2023年9月:モンゴル国立大学)でのポスター発表
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研究テーマ 放送通訳訓練が大学生の語学力と国際情勢理解に与える影響 具体的な研究活動 TVニュース通訳訓練を行うことで、語学力だけでなく国際情勢の理解も深めることができるのか調べた。国際的に大きなニュースであっても、単発で取り上げるだけでは学生の学習へのモチベーションや関心を喚起できないが、特定の社会問題を扱った複数のニュース素材を使い学習させることで、英語力の底上げだけでなく、国際的な問題を自分との関係で捉えることができるようになることが分かった。 今後の課題、計画 同様の手法が海外事情に関心がない学生に対してもどの程度有効なのか調べる。
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研究テーマ 「即身仏の文化史」と「日本近世思想史」 具体的な研究活動 比較思想の方法を使用しながら、近世、近代と現代の世俗文化における即身仏の受容史について資料調査と分析を行った。成果を国際学会で発表した。また、二つの研究書の一章を出版準備の段階まで進ませた。分担者として、日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)への申請に参加しましたが、不採用でした。 今後の課題、計画 サブカルチャー論に基づいて現在日本文化における即身仏の描写と受容を分析する。伊勢神宮と民間宗教者の関係を研究テーマにし、研究グループに参加する。研究成果をインドネシア開催予定の国際学会で発表する予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 研究発表: ‘Interpreting the Sokushinbutsu in Rumiko Takahashi’s Inuyasha’ 17th Annual Conference on Asian Studies (ACAS) オンライン・パラツキー大学オロモウツ、令和5年11月24日
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研究テーマ 学習者の英語発音における強勢の実現と母音の弱化についての研究 具体的な研究活動 JP18K00549, JP18K00662, JP19K00585, JP22K00625, JP23K00489に参加 今後の課題、計画 2024年3月18日に上智大学音声学研究室主催の研究会で発表し、学習者の英語発音における強勢の実現と母音の弱化についての研究のこれまでとこれからについての発表を行った(北原・田嶋・米山)。今後の課題としては、どのように母音の正規化を行うかという点が挙げられた。この点については、統計方法についてさらなる検討を行い、問題点を解決していきたい。また、 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Tajima, K., Kitahara, M., and Yoneyama, K. (2023). Phonetic realization of multiple stress levels by speakers of a non-stress language: A case of Japanese-accented English. ICPhS 2023 (20th International Congress of the Phonetic Sciences), Prague, Czech Republic, August 7-11, 2023. Peroceedings also available. Yoneyama, K., Tajima, K., and Kitahara, M. (2023). Is secondary-stress phonetically real for second-language learners? Evidence from Japanese-accented English. Acoustics 2023 Sydney, Sydney, Australia, December 4-8, 2023.
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研究テーマ 述語を先行詞とする関係節における関係詞の選択(wh形、that、ゼロ形)についての研究 具体的な研究活動 上記テーマに関して、データを収集し、論考にまとめる作業を行ってきた。 今後の課題、計画 動名詞、現在分詞の-ing構文および小節についての研究。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「述詞関係節における関係詞の選択と属性帰属力について」『英語語法文法研究』第30号(開拓社、12月発行)に掲載済み。
日本語学科
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研究テーマ 茨城県央方言で用いられる「ヨウダ」の意味に関する研究。 具体的な研究活動 茨城県央方言では〈必要〉の意味で「ヨウダ」が用いられる(「歯医者に行くようだ」≒「歯医者に行かなければいけない」)ことに着目し、共通語における〈必要〉を表す形式との意味的異同を分析した。 今後の課題、計画 〈必要〉の意味での「ヨウダ」について、茨城県北、及び茨城県西での使用実態を調査し、分析する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 [論文] 大塚貴史・菅野倫匡(2023)「茨城県央方言における「評価のモダリティ」を担うヨウダ」『方言の研究』9,pp.133-160,日本方言研究会
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研究テーマ 日本語教師の国家資格化をめぐる政策過程 インターネット・ガバナンスのあり方の変容 具体的な研究活動 日本語教師の国家資格化をめぐる政策過程については、文化審議会および文化庁における審議・検討のプロセスを、審議・検討資料をもとに政策過程論の観点から分析した。インターネット・ガバナンスのあり方の変容については、2025年の「WSIS+20レビュー」を見据えた、国内外の体制整備について、学外組織(一般財団法人国際経済連携推進センター)における研究プロジェクトとの連携を踏まえて、研究を行なった。 今後の課題、計画 インターネット・ガバナンスのあり方の変容については、2025年の「WSIS+20レビュー」を踏まえて、2024年以降に大きな動向の変化が予期される。今後、この動向の把握と、国内体制に及ぼす影響について注視した研究活動を進める計画である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 上村圭介(2023)「日本語教師の資格創設における更新講習導入の「迷走」 — 政策形成の検証 — 」『社会言語学』第23号、1-24
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研究テーマ 琉球列島の言語の記述研究とドキュメンテーションの作成を行っています。特に沖縄県伊平屋村で話される伊平屋方言を研究してきました。ドキュメンテーションの作成として、日琉諸語オンライン辞書というオンライン辞書の他、琉球列島の伝統行事で歌われる神歌のオンラインコーパス作成も進んでいます。 具体的な研究活動 本年度は言語資源構築の構成を目的とするプロジェクトを進んできました。特に琉球列島の伝統行事で歌われる「神歌」のコーパスを作るプロジェクトを進めました。このデータベースは沖縄諸島を出発点にし、その後宮古諸島の神歌に拡大すると予定している。本年度中にまず文献を収集し、分析し、コーパス作成のための作業を進めました。また、神歌の言語の理解を深めるため、沖縄と宮古島で現地調査を行いました。語彙収集、そして文法記述のための調査を行いました。本年度末にまず長く研究してきた伊平屋島の神歌を公開する予定です。同時に、以前から運営している「日琉諸語オンライン辞書」のデータを拡大しました。日琉諸語オンライン辞書と神歌データベースの構築・拡大は日本の地域言語と文化の研究だけではなく、次の世代への継承のための記録保存にも貢献できます。 今後の課題、計画 本年度末までに公開する神歌コーパスを拡大する予定です。また、以前から運営している日琉諸語オンライン辞書の拡大も続けます。今まで記述してきた沖縄語伊平屋方言の記述研究も続ける予定です。さらに、宮古島で話される宮古語の記述研究も進める予定です。琉球列島の他に、いわゆる本土方言の研究も開始する予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 査読あり 1. Miyagawa So, Carlino Salvatore (2023) Building Okinawan Lexicon Resource for Language Reclamation/Revitalization and Natural Language Processing Tasks such as Universal Dependencies Treebanking. Proceedings of JADH conference, vol.2023, 33–35. Tokyo: JADH Program Committee and Local Organizing Committee. (共著) 2. So Miyagawa, Kanji Kato, Miho Zlazli, Salvatore Carlino, Seira Machida (2023) Database of Writing Systems and Orthographies for Okinawan Language: Toward Preservation of Okinawan Linguistic Cultural Heritage. Proceedings of the Second Workshop on Resources and Representations for Under-Resourced Languages and Domains (RESOURCEFUL-2023), Stroudsburg, PA: Association for Computational Linguistics (ACL) 86-91(共著) 研究会{査読あり} 1. So Miyagawa, Salvatore Carlino (2023) Database of Writing Systems and Orthographies for Okinawan Language: Toward Preservation of Okinawan Linguistic Cultural Heritage The 12th Conference of Japanese Association for Digital Humanities (JADH2023) “Possibilities for Data-Driven Humanities(共) 2. So Miyagawa, Kanji Kato, Miho Zlazli, Salvatore Carlino, Seira Machida (2023) Building Okinawan Lexicon Resource for Language Reclamation/Revitalization and Natural Language Processing Tasks such as Universal Dependencies Treebanking The 24th Nordic Conference on Computational Linguistics (NoDaLiDa 2023), Second Workshop on Resources and Representations for Under-Resourced Languages and Domains (RESOURCEFUL-2023) 2023年5月22日(共) 研究会 査読なし 1 Carlino Salvatore(2023)北琉球沖縄語伊平屋方言のアクセント体系を考え直す令和5年度 第1回「危機言語の保存と日琉諸語のプロソディー」合同研究発表会2023年6月10日. 2 Carlino Salvatore(2023) カルリノ•サルバトーレ, カーズ•バーバラ「琉球の神歌コーパス構築の初期報告」第55九州方言研究会、福岡女学院大学2023年7月8日 その他 「クラシックでしまくとぅば ワークショップ」(講師)那覇、2023年12月1日~3日 大東文化大学 東洋研究所国際交流講演会「琉球列島のことば」2024年2月28日
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研究テーマ 1.「伝・賛と肖像の生成と出典・翻訳翻案のクロスメディア」 2.江戸の絵入り百科事典『茶譜』巻15注解 3.『芸文類聚』巻52~53訓読 4.出典翻訳研究 5.『箋注倭名類聚抄』巻1注解 具体的な研究活動 1.1.JSPS基盤研究(C)「伝・賛と肖像の生成と出典・翻訳翻案のクロスメディア」(課題番号:20K00321) ・日本古代の伝・賛と肖像の生成 ・『南総里見八犬伝』の伝・賛と肖像 2.大東文化大学東洋研究所研究班:「茶の湯と座の文芸」江戸の絵入り百科事典『茶譜』巻15注解 3.大東文化大学東洋研究所研究班:『芸文類聚』巻52~53訓読 4.水門の会翻訳論出典論研究会:出典翻訳研究 5.水門の会『箋注倭名類聚抄』研究会;『箋注倭名類聚抄』巻1注解 6.早稲田大学古典籍研究所研究会:渤海使詩・『聖徳太子伝暦』 今後の課題、計画 1.伝・賛と肖像の生成と出典・翻訳のクロスメディア 1中国高僧伝における伝・賛と肖像について分析を加え、日本古代の高僧伝への影響を検討する。(「古代日本の高僧伝の成立と玄奘・道宣」(JSPS科研費「名取新宮寺一切経本を中心とした『続高僧伝』の総合的研究」第五回研究集会「日本における高僧伝の継承と展開」講演会、2022年12月25日)の論文化。 2『南総里見八犬伝』の伝・賛と肖像 重層する出典コンテクスト(文脈)の構造 本地物『富士山の本地』と冨士山、『庚申縁起』と庚申における本地物の物語構造、 『維摩経』「不二法門」の「善悪不二(富士)」と日本神話の出典コンテクスト(文脈)の構造。 ・「白拍子・静御前と龍の道、太陽の道」の論文化。 2.大東文化大学東洋研究所『茶譜注釈』巻15の刊行。 3.大東文化大学東洋研究所『芸文類聚』巻53研究会参加。 4.水門の会翻訳論出典論研究会 ・「日本文化と国語教育・日本語教育が出逢うとき」 宮澤賢治『セロ弾きのゴーシュ』の本文校訂、読解、朗読劇指導。 5.水門の会『箋注倭名類聚抄』研究会、『箋注倭名類聚抄』巻1注釈。 6.渤海使詩、『聖徳太子伝暦』研究会参加。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【共著】 ・大東文化大学東洋研究所「藝文類聚」研究班(代表 田中良明)、共著:芦川敏彦・藏中しのぶ・小塚由博・小林敏男・高橋睦美・田中良明・中林史朗・成田守・浜口俊裕・宮瀧交二『藝文類聚 (巻52) 訓読付索引』(大東文化大学東洋研究所研究班「類書文化研究-『藝文類聚』を中心にして-」の研究成果による刊行物、pp1-48,pp1-37、2024年2月26日、ISBN978-4-904626-51-1 C3001/頒価2,000円(税別) 【学術論文】 ・藏中しのぶ「インド僧・菩提遷那の〈文学交流〉―天平文化と『南天竺婆羅門僧正碑并序』」(青山学院大学文学部日本文学科編『文学交流入門』V文化交流の広がり、pp.80-81、2023年9月1日、武蔵野書院。ISBN978-4-83860659-7 C1091/定価1,500円(税別)。JSPS基盤研究(C)「伝・賛と肖像の生成と出典・翻訳翻案のクロスメディア」(課題番号:20K00321)の成果、以下同)。 ・藏中しのぶ「『南総里見八犬伝』の富士山図 ―仇討ち譚と『維摩経』「不二法門」 附、稗史七則と「対」の構造―」(『東洋研究』231号、pp.33-71、2024年1月25日、大東文化大学東洋研究所) ・藏中しのぶ「非道の菩薩・犬村角太郎と『維摩経』『法華経』―返璧の草庵と『方丈記』「外山の菴」―」(水門の会編『水門―言葉と歴史―』31、pp294-313、2024年2月26日、勉誠社) ・藏中しのぶ「《小特集》宮澤賢治と日本語教育が出逢うとき・巻頭言」(同上、pp7-8) 【学会発表】 ・藏中しのぶ「The Law on Monks and Nuns and the Wakodojin Doctrine(僧尼令と和光同塵)」(2023年度第17回ヨーロッパ日本研究協会ベルギー・ゲント大会、EAJS2023, the 17th International Conference of the European Association for Japanese Studies (EAJS)、2023年8月18日、ベルギー・ゲント大学)。 ・藏中しのぶ「『八犬伝』の富士山と庚申―富士山図と庚申の場面から―」(2023年度東アジア比較文化国際会議韓国大会「東アジアの文化多様性」、Session3「東アジア言語と比較文学」、2023年8月25日、韓国中央大学310館305号外、Zoom併用) 【招聘講演、講座、その他】 ・藏中しのぶ「日本の伝記文学の成立-平城京・大安寺の仏教と「伝・賛と肖像」―」(令和五年度日本大学国文学会大会講演、2023年7月8日、日本大学文理学部3号館3403教室) ・藏中しのぶ「白拍子・静御前と龍神の道、太陽の道」(大東文化大学創立100周年・日本語学科開設30周年記念第15回「東西文化の融合」国際シンポジウム「日本文化と日本語教育・国語教育が出逢うとき」基調講演、パネルディスカッション司会、2023年12月24日、大東文化会館ホール)
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研究テーマ 現代日本語のアスペクト 具体的な研究活動 動作の継続を表すシテイル形のアスペクト的な意味と動詞の意味的なタイプとの関係について研究し、論文化した。また、東アジア国際言語学会の奥田言語学研究会において、奥田靖雄の日本語研究に関する口頭発表を数回行った。 今後の課題、計画 引き続き、アスペクトについての研究(特に連体形のアスペクト)を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 大東文化大学紀要第62号に「シテイル形で〈動作の継続〉をあらわす動詞の諸タイプ」という論文を執筆した。
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研究テーマ アカデミック・ライティング、場面によるスタイル・類義表現の使い分け、ことばの選び方 具体的な研究活動 ・文章表現(作文・レポート等)のデータ収集・分析 ・アカデミック・ライティングの資料収集・分析 ・科研費 (研究分担者) 「日本語アカデミック・ライティングの学習および教育を支援するポータルサイトの構築」 今後の課題、計画 ・スタイル差のある類義表現の収集・分析、論文執筆等 ・日本語教育教壇実習における話し方・ことばの選び方 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・姫野昌子〔監修 柏崎雅世、田山のり子〔編集代表〕 『研究社 日本語複合動詞活用辞典』2023年8月25日発行 執筆 ・日本語教育学会秋季大会:交流ひろば 2023年11月25日 参加 伊集院郁子(東京外国語大学)・李在鎬(早稲田大学)・鈴木泰山(株式会社ピコラボ) 「AI 時代に求められるライティング学習・教育支援とは何か」
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研究テーマ 第二言語による読みのプロセスの研究 第二言語による読みにおける音声、および足場掛け(scaffolding)の役割に関する研究 具体的な研究活動 第二言語による読みにおける読みの黙読速度(silent reading rates)についてその発達の段階が直線的に伸びるのではなく、上下を繰り返しながら発達していくことを、過去に発表した研究の未完校のデータを提示して論文にまとめ、国際学術誌に投稿し、現在は修正要求を受けて、修正校を提出済である。 今後の課題、計画 第二言語による読みにおける読みの黙読速度(silent reading rates)と足場掛け(scaffolding)である音声モデル、そして繰返しなどの相互作用について研究を深めていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Taguchi, E., Gorsuch, G., Lems, K., Toda, H., Kawaguchi, T., & Snipp, K. (Revised and resubmitted for publication, 修正後再投稿済) The Interplay Among Silent Reading Rate, Reading Comprehension, and an Audio Reading Model.
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研究テーマ ・日本人学生と留学生のコミュニケーションの促進・阻害要因の解明 ・日本人学生と留学生の共修授業の内容・方法の開発 具体的な研究活動 ・授業における日本人学生と留学生のコミュニケーションの分析 ・ゼミにおける日本人学生と留学生の質疑応答の分析 今後の課題、計画 ・共修授業における日本人学生と留学生のコミュニケーション促進のための活動提示 ・ゼミにおける日本人学生と留学生の配慮表現の相違の解明 成果の発表(学会、論文等)、受賞 田崎敦子(印刷中)「日本語学科における「日本語教育学概論」の効果―学生の学びの分析を通して―」『大東文化大学紀要第62号
法学部
法律学科
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研究テーマ 法における論理と哲学 具体的な研究活動 1.法哲学・政治哲学の古典的テキストの読解と検討 1-1.『法概念史』(ドイツ語圏における教科書)の紹介と翻訳。 1-2.プラトン『国家(ポリテイア)』篇の検討 2.論理学教育方法の研究 2-1.司法的判断における論理の働きの研究 2-2.論理学教育方法の研究 今後の課題、計画 1.法哲学・政治哲学:古典的テキストの検討と現実的課題に照らした検討 1-1.法概念史翻訳出版 1-2.プラトン『国家((ポリテイア)』篇、『法律(ノモイ)』篇、アリストテレス『政治学』研究。ホッブスにおけるアリストテレスとプラトンへの言及(まずは『市民論』から)の確認。 1-3.刑事司法、刑罰・処遇制度の検討。国内人権機関(とそれと連携する社会の働き)の創出にむけた研究。 2.論理学教育方法の研究 2-1.Adversary Criminal Trial、限定合理性、(裁判官の)良心論、福祉的支援が必要な方の証言、などにおける論理学的観点を加味した検討 2-2.人間における言語習得過程の研究に学びつつ、論理学教育の方法を考え実施し反省しつつ検討する。林竹二『若く美しくなったソクラテス』、村井実『ソクラテスの思想と教育』、田中美知太郎『ソクラテス』などから学び方を学ぶ。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「資料紹介 アレクサンダー・アイヒュレ『法概念史』」、大東文化大学紀要第62号<人文科学>、2024年(2023年度)、305頁以下。
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研究テーマ 1:行政手続法 2:経済行政法 具体的な研究活動 1:行政手続法 行政手続研究会で収集した、行政手続法に関する実務上の問題点、課題などについて、分担して検討し、成果を執筆をした(行政手続研究会編『明解行政手続の手引』(追録68号)(新日本法規)(加除式のため、分担部分は明示できない。)。 2:経済行政法 本年度は資料収集を行った。 今後の課題、計画 1:行政手続法 次年度も継続する予定である。 2:経済行政法
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研究テーマ 近現代法の法主体と社会環境に関する法社会学的考察 具体的な研究活動 ・近現代社会の法主体の様態と、法主体を取り巻く社会・経済・文化等の諸環境要因について、社会学的視点から考察し直す研究を行っている。今年度は、諸環境要因の方を中心に研究を進めた。 ・法学研究所の共同研究の一環として、Mary Lyndon Shanley, Feminism, Marriage and the Law in Victorian England (Princeton: Princeton University Press, rep. 1993)の翻訳作業を通じて、19世紀英国のジェンダーと法の関係についての研究を行っている。 今後の課題、計画 ・研究テーマに関する成果発表が今年度はできなかったため、2024年度に改めて発表したい。 ・法学研究所の共同研究については、2024年度に法学研究所報に翻訳担当者として翻訳を掲載予定である。
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研究テーマ 国際法、国際人権法、先住民族の権利 具体的な研究活動 いままでの研究のまとめとして、『大東法学』33巻1号に「私の国際法・先住民族の権利研究について:メモ書き」という文章を掲載した。 今後の課題、計画 先住民族の権利についてカナダやオーストラリア、日本などの事例の比較研究をさらに進める予定。
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研究テーマ ハラスメントに係る法制の研究 具体的な研究活動 諸外国のハラスメント法制につき知見を深めるとともに、編者として、『欧米のハラスメント法制度』(2024年、独立行政法人労働政策研究・研修機構)という研究書を取りまとめた。 今後の課題、計画 最近のハラスメントに係る日本の裁判例の渉猟・分析(五年前までの裁判例については既に渉猟・分析済みである)。
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研究テーマ 少年司法の現状と課題 具体的な研究活動 近時の法改正を受け、少年司法手続きがどのように変化したのか、そこに問題はないのか、あるとすればどう改善すべきかについて検討している。 今後の課題、計画 今の研究活動を引き続き継続する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 未だ成果の発表には至っていない。
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研究テーマ 演劇上演の政治性を観客受容の観点から考察する。合わせて、劇作家とスポンサーの関係も考慮する。 具体的な研究活動 三十年戦争時にイギリスで上演された劇の政治的意義を研究する。 今後の課題、計画 引き続き、三十年戦争と演劇上演の関係性を考察する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「『冬物語』の宮廷上演と三十年戦争」(サウンディングズ英語英米文学会第75回研究発表会) 「公衆劇場での仮面劇上演―ミドルトンとローリーのThe World Tossed at Tennisをめぐって」(シェイクスピア学会第61回研究発表会)
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研究テーマ 研究テーマは、「日本の短編アニメーションと発展と魅力について」です。 具体的な研究活動 これまでの研究成果から、ドキュメンタリー映画「Doors to Fantasy」を制作しました。その映画を中国、フランス、ニューヨーク、ホノルル、の映画館・美術館にて上映しました。 今後の課題、計画 今後の計画は、中国の大学にて、近年の中国映画の発展と制作について研究をする予定です。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 "'Doors to Fantasy' Screened at the Le Grand Rex, Paris (7th Golden Tree International Documentary Film Festival, 2023)" "'Doors to Fantasy' Screened at the Honolulu Museum of Art's Doris Duke Theater" "Cultural Animation Film Festival, Honolulu Springfest 2023 Animation Showcase" "Opening screening of 'Doors to Fantasy' at the 9th International Short Film Festival Canton"
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研究テーマ 追完請求権の本質と射程(1)、ドイツにおけるアライアンス契約の法的評価と位置付けに関する研究(2)、連帯債務規程の変容に関する研究(3) 具体的な研究活動 (1)について 今年度は、(1)テーマに関連して2回の研究報告を実施した。報告内容は、目的物に瑕疵があり、買主は追完請求として代替物の引渡しを求めているが、買主の購入した製品のモデルがすでに製造中止となっており、市場には次世代モデルの同種製品のみが流通しているという場合に、買主が次世代モデルの製品を引き渡すように請求できるかという問題を扱った。これに関してはドイツにおいて裁判例と学説の蓄積があり、日本法にも参考となる示唆を得ることができた。この成果については来年度以降、論文公表を考えている。 (2)について (2)テーマについては、椿民法塾という研究会における共同研究として、報告者が希望するテーマである。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどのいわゆる英米法圏では、多数当事者が協力し合って複合的な建築計画を成功させるための特殊な契約システムが存在する。それらはいわゆるアライアンス契約と言われており、日本やドイツなどの大陸法圏ではあまりなじみのない契約システムとなっている。近年、日本において多数当事者が関係する契約を二当事者関係に還元して法的に構成するのではなく、多数当事者間契約として把握しなおすべきという議論が見受けられる。こうした議論に一定の示唆を与えるため、ドイツにおいても近年注目が集まっている英米法由来のアライアンス契約に対する評価などを研究した。来年度以降も継続して研究する予定である。 (3)について (3)については、法律行為研究会という研究会における共同研究のために報告者が選択したテーマである。共同テーマは民法の変容であるところ、連帯債務の規定は民法の改正前後で大きく変わった。改正前ではいわゆる不真正連帯債務といわれる、法律に規定されている連帯債務規定が適用されない連帯関係があるとされていた。そうした関係は主に、共同不法行為者間の連帯責任など法定の連帯責任の場合に生じることが多いとされていた。民法改正に当たっては、この不真正連帯債務という概念が分かりにくいという指摘もあり、契約のみならず法定の連帯責任・連帯債務をすべて法律規定の適用下に置くこととされた。これによって不真正連帯債務概念は消滅することとなったが、近年の学説ではなおこの概念の有用性などについて指摘するものもある。 今後の課題、計画 (1)テーマについて このテーマについては、ドイツにおいては多数の関連文献、判例があり、それらを収集整理していく必要がある。また、ドイツにおける追完制度(追履行制度)と日本における追完制度が位置付けとしてやや異なる部分があるので、ドイツ法との比較法の成果を日本法に持ち込むためにはやや工夫が必要と思われる。 (2)テーマについて このテーマを直接扱う先行研究は、ドイツにおいては多くはない。しかし特に建築関係に関連して比較的多数の文献がドイツには存在するため、法律(民法)分野のみならず、建築工学など他分野の文献も視野に入れて資料を集めたい。 (3)テーマについて このテーマについては収集すべき資料のめど等はたっているので、今後は収集した資料を整理しつつ、論文として構成していきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (1)について:第1回:2023年11月30日明治民法研究会、第2回:2024年1月11日ドイツ民法研究会にてそれぞれ報告 (2)について:2023年12月3日と2024年3月2日に椿民法研究塾にてそれぞれ準備報告と本報告を行った (3)について:2023年5月13日の研究会で趣旨報告を行った 以上のテーマ以外の成果として、 「契約の終了と原状回復――無効、取消し、解除の効果としての原状回復を中心に」椿寿夫編著『≪契約の終了≫を開拓する』(商事法務、2023)79頁以下がある。
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研究テーマ 「環境憲法学」 「エコロジー憲法」 「エネルギー法政策」 具体的な研究活動 後掲の単著『環境憲法学の基礎』を上梓し、論文博士の博士学位論文として承認され、博士号を授与された。 「エコロジー憲法」および「エネルギー法政策」の論文執筆のために、文献を収集し、執筆を進めた。 今後の課題、計画 「エコロジー憲法」と「エネルギー法政策」についての論文公表・学会報告を計画している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 藤井康博 『環境憲法学の基礎――個人の尊厳に基づく国家・環境法原則・権利』 (日本評論社、2023年) 愛敬浩二・藤井康博・高橋雅人編(水島朝穂先生古稀記念)『自由と平和の構想力――憲法学からの直言』(日本評論社、2023年)所収 藤井康博「自由と平和の国家論と個人権論――国家目的・国家目標と平和的な人格権・生活権」同書2-20頁 藤井康博「国法とSDGsは持続可能か――経済憲法に対峙する環境憲法のタクソノミー」〔特集/経済システム・経済的自由と憲法――理論的アプローチ〕全国憲法研究会編 憲法問題34(日本評論社、2023年)94-105, 127頁 藤井康博「国家の基本権保護義務論の基礎づけへの疑問」大東法学32巻2号(大東文化大学法政学会、2023)175-193頁 藤井康博「1人ひとりを最大限尊重するために――個人の尊重と基本的人権のスタイル」西原博史・斎藤一久編著『教職課程のための憲法入門〔第3版〕』(弘文堂、2024年)8-21頁
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研究テーマ 暴利行為規制における数額的規制から総合判断方式への変遷について 具体的な研究活動 今日、多くの国がいわゆる暴利行為に関する規定を民法内に有している。日本において明文は規定ないが、民法90条の解釈論として暴利行為論が採用されている。そして、今日、暴利行為に該当性するか否かは、(a)契約内容の不当性に加えて、(b)被暴利者の困窮や強制状態と(c)(a)と(b)に対する暴利者の認識を総合的に判断して決定されている。こうした判断方法を民法典の中で初めて採用したのがドイツ民法典138条2項である。しかし、ドイツがそれまでの数額的な規制からこうした総合判断方式へと移行したのか、特に、総合判断方式がどのようにして登場したのかについては、従来の研究では明らかにされていなかった。ここに着目し、ドイツ民法138条2項のベースとなったオーストリア暴利法(1881年)の立法過程について検討し、総合判断方式がどのようにして近代法に登場したのかを「オーストリア法における暴利行為論の成立について」『社会の多様化と私法の展開小野秀誠先生古稀記念論文集』(2024年、法律文化社)で明らかにした。 今後の課題、計画 今年度は、暴利行為論の現代的・各論的課題として、現在問題となっているファクタリング取引における貸金業法等の適用の可否ん並びに公序良俗規定による規制の可能性について検討したい。その際、貸金業法・出資法違反による刑罰法規の発動と民事法的観点から見た貸金業法における「貸付け」概念の範囲の問題の関係について、刑事事件に関する令和5年の最高裁決定を視野に入れつつ検討を進めていきたい。
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研究テーマ 1 違法性論の研究 2 共同不法行為論の研究 3 医事法に関する研究 4 交通事故賠償の研究 具体的な研究活動 1 違法性論の研究 論文の発表に向けてドイツ語論文の収集、翻訳を行った 2 共同不法行為論の研究 「ドイツ民法830条1項2文の成立過程の研究」大東法学33巻1号145頁(2023年) 「民法719条1項後段類推適用の正当化根拠についての立法史的視点からの考察」島村健・大久保邦彦ほか編『環境法の開拓線』(第一法規、2023年)を公表した 2023年12月の国際取引法研究会で発表を行った。 3 医事法に関する研究 科研費の「介護老人保健施設で起こる介護事故の実態解明班」において共同研究を継続中である ナーシングキャンバスにて医事法に関する論文を毎月掲載中である 4 交通事故賠償の研究 国土交通省交通事故相談員総合支援事業編集委員として、研究者、実務家とともにハンドブックjの作成を行った。その成果は『交通事故相談ハンドブック〔資料編)』(国土交通省)として2024年3月に刊行された。 今後の課題、計画 1 違法性論の研究 長期的なテーマであるとため、3年間を目標に長編論文を執筆予定である 2 共同不法行為の研究 2024年度中に、ローマ法における共同不法行為規定の論文を公表することを予定している 3 医事法に関する研究 科研費の「介護老人保健施設で起こる介護事故の実態解明班」において共同論文を公表予定である 4 交通事故賠償の研究 今年度も国土交通省交通事故相談員総合支援事業編集委員としてハンドブックの作成、研修を行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1「ドイツ民法830条1項2文の成立過程の研究」大東法学33巻1号145頁(2023年) 2「民法719条1項後段類推適用の正当化根拠についての立法史的視点からの考察」島村健・大久保邦彦ほか編『環境法の開拓線』(第一法規、2023年) 3国土交通省編(共著)『交通事故相談ハンドブック〔資料編)』 ➃国際取引法研究会にて「民法719条1項後段類推適用の正当化根拠についての立法史的視点からの考察」と題する研究報告を行う(2023年12月明治大学)
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研究テーマ ・財政調整法理論(地方税立法権、地方税制度、地方交付税制度) ・行政裁量論 ・行政行為論 ・所有者不明土地問題と法 ・地域公共交通に関する法体系のあり方(交通政策基本法および地域公共交通活性化再生法を中心に) 具体的な研究活動 ・地方自治総合研究所における「地方自治関連立法動向研究」→「地方自治法コンメンタール作成プロジェクト」に参加、主に地方税制、地方交付税制度を担当。 ・日本地方自治学会における研究発表のための、地域公共交通と日本の公法学との関係(「成果の発表」の欄も参照) 今後の課題、計画 ・地域公共交通活性化再生法改正法の立法経緯および条文解釈の研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・「地域公共交通と公法—『交通権』の問題を含めて(日本地方自治学会2023年度総会・研究会)
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研究テーマ 消費者取消権と消費者の権利の総合的研究 具体的な研究活動 改正された消費者契約法における取消権の意義を、消費者被害の実態を通して検討した。また、消費者契約法だけでなく、特商法、景表法との関連についても検討した。 今後の課題、計画 取消権の生成とその歴史的意義の研究
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研究テーマ 経済法(独占禁止法) 具体的な研究活動 研究会・学会に参加し、他大学の研究者や実務家との意見交換を行った。他大学の教員および実務家と共著での著書出版に向けて準備を行った。学内紀要に公表した単著論文は学界回顧(法律時報2023年12月号)に取り上げられた。 今後の課題、計画 経済法(独占禁止法)と商事法の交錯する領域に関し研究を深める 成果の発表(学会、論文等)、受賞 判例評釈(「アスファルト合材の製造販売業者による排除措置命令・課徴金納付命令取消請求訴訟について―東京地裁令和5年3月30日判決(令和2年(行ウ)第31号排除措置命令等取消請求事件。公正取引委員会審決等データベースシステム―」公正取引875号)および単著論文(「販売店契約における優越的地位の濫用―流通業者の販売能力を超える仕入れの強制について」大東法学32巻2号)を公表した。
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研究テーマ 賄賂罪の日独比較 具体的な研究活動 将来の職務に関する賄賂について、日独の議論を比較した。韓国の研究者とも情報を交換し、2024年2月に関西大学で開催された、賄賂罪に関する講演会においてコメンテーターとして参加した。 今後の課題、計画 対価関係の認定が現実的な問題であることが判明したため、この点の歴史的経緯を検討する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『近代刑法原理と過失犯論』を信山社から出版した。
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研究テーマ ・ハンス・ケルゼンの憲法の番人論と民主制 ・穂積重遠の婚姻観 具体的な研究活動 上記2つのテーマにつき、文献収集をしている。 今後の課題、計画 上記2つのテーマにつき、各々1本以上の論文を刊行する。
政治学科
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研究テーマ 今年度は、これまでの研究の継続として、東ティモールにおける国家構築/平和構築と文化、体制変動と文化をテーマに研究を行った。また直近2~3年で取り組みを始めてきたジェンダーと政治に関する研究を、さらに深めている。 具体的な研究活動 2022年度までの研究期間で助成を受けていた2つの科研研究会が、コロナ禍の影響もあり延長になったので、それぞれから研究助成を受けながら研究を行った。9月には京都大学から科研費の支出を受ける形で東ティモールでのフィールドワークを行った。下記の成果の発表の他、それぞれの科研費研究会の成果報告の形で来年度中に出版物が出る予定であり、私もそれぞれに論稿を寄せて、脱稿済みである。 今後の課題、計画 ジェンダーに関する研究の研究成果を論文の形で発表する予定である。 またこれまでの研究成果をまとめてできるだけ早い時期に単著を出版したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 主なものとして ・ 「東ティモールにおけるリベラル国家構築~国際文化論の視点から」(報告)、国際政治学会国際交流分科会定例研究会報告、2023年5月 ・ 「過去との和解、インドネシアとの共生~東ティモールにおける「争い」の終わらせ方とそのジレンマ」(論稿)、千里文化財団『季刊民族学』186号、2023年10月。 ・ 「ネイション構築における女性~東ティモールにおけるDV禁止と堕胎禁止をめぐって」(報告)、大東文化大学100周年記念事業シンポジウム、2023年2月。
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研究テーマ 心理学の知見をまちづくりやコミュニティづくりに生かすこと 具体的な研究活動 文献による調査に加えて、北海道登別市や比較的人口の少ない地方のまちを訪れて現地調査を行っている。 今後の課題、計画 得られた知見を整理して、何等かの形で公表することを考えている。
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研究テーマ 科研費の課題および授業科目に関係する研究 具体的な研究活動 科研費の課題および授業科目に関係する研究を行った。 今後の課題、計画 科研費の課題および授業科目に関係する研究を引き続き行う予定である。
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研究テーマ 1)カナダにおける政治と宗教の関係:政教分離の実態分析 2)日本における震災・復興をめぐる基本理念と政策の研究 具体的な研究活動 国際比較政治研究所が主催したシンポジウムに討論者として参加。その成果は研究所の年報である『国際比較政治研究』、第33号(2024年3月刊行)に収録されている。年報のテーマは「震災と復興をめぐる記憶と記録ー伝承と文書管理の課題と可能性」、担当部分は62頁から67頁。 今後の課題、計画 1)カナダにおける政治と宗教の関係:政教分離の実態分析 2)日本における震災・復興をめぐる基本理念と政策の研究
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研究テーマ ・ドイツにおける地方自治制度改革の研究:二元代表制と住民投票制度の比較分析 ・都市ガバナンスをめぐる理論の整理検討 具体的な研究活動 ・首長公選制の多様性と影響力の違いを産み出す要素を検討した。 ・戦後に展開した都市政治理論を整理し、中央地方関係をめぐる諸理論との接合について検討した。 今後の課題、計画 ・地方自治体の首長を媒介とした政治・行政関係 ・地域公共交通の維持をめぐる日独政策比較 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・「都市政治をめぐる分析視角と理論展開」中央大学法学部編『都市政治論』中央大学出版部,2023年4月 ・「参加・協働と住民投票」中央大学法学部編『都市政治論』中央大学出版部,2023年4月 ・「ドイツの都市自治体における首長公選制の導入」国際比較政治研究所2023年度第1回研究会,2023年5月
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研究テーマ 20世紀中国における外来の政治思想について 具体的な研究活動 20世紀以降の中国において、中国の国家的・社会的課題の解決方法の工具として、欧米諸国をはじめとする外来の政治思想が流入したことは有名である。中でも焦点を当てるのは、中国共産党が外来の政治思想に対してどのような姿勢をとったのかである。 今後の課題、計画 艾思奇に代表される弁証法的唯物論の紹介者が、中国共産党のイデオロギーとりわけ毛沢東思想として公式化される指導思想を形成するにあたっての関連性を観察することが、今後の課題の第一歩である。さらに、他の理論家たちを巻き込んだ集団思想としての中国共産党のイデオロギーを研究する。
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研究テーマ 2000年代以降のアメリカにおける教育改革の展開(主に教員の業績評価制度など) 具体的な研究活動 オバマ政権期に実施された教員制度改革(特に「付加価値モデル(Value Added Model:VAM)」を利用した教員の「有効性」評価とそれに基づく業績給の導入)をめぐる政治過程を分析し、その成果を論文一本にまとめた。(『大東法学』第81号、2023年刊行) 今後の課題、計画 上記の論文は三回連載予定である。(三)については、2024年度中に上記『大東法学』に投稿する。またこのオバマ政権期の教員制度改革の前史となる1980年代以降の業績給導入論の展開に関する論文を、別途執筆中である。
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研究テーマ ・松村謙三関係文書の整理・公開 ・重光葵関係資料の編纂 ・大河内一男関係資料の整理・目録化 ・日本外交におけるモンロー主義の研究 ・日本外交におけるソ連要因の研究 ・ミドルパワーとしての日本の研究 具体的な研究活動 海外研究員としてポーランド、台湾を拠点に研究活動を行った。 松村謙三資料編纂委員会編『松村謙三日記 明治篇・大正篇・昭和篇1、2』(私家版、2023年)の出版と各巻解題執筆 ・『先哲叢書 重光葵史料集1』(「大分県先哲史料館、2023年)の監修と解題執筆。解題は後に、「 『巣鴨日記』と「巣鴨日記」(底本) ― 『大分県先哲叢書 重光葵資料集 第一巻』(大分県先哲史料館、二〇二三年)について」 『史料館研究紀要』 大分県立先哲史料館、 第28号(2023年10月)として発表 ・「大東文化大学図書館「大河内文庫」原史料の部 仮目録 第一部」(『大東法学』を連載(4まで) ・東京大学アメリカ・太平洋研究地域研究センターにおける報告(2023年12月2日)と同報告をもとにした「東亜モンロー主義とアメリカのモンロー主義――「新秩序外交」の視点から」( 『アメリカ太平洋研究』東京大学アメリカ太平洋地域研究センター24、2024年3月)の刊行 ・東アジア近代学史会シンポジウム「東アジア近代史における『ロシア』という存在」で「日中戦争以後の日本外交におけるソ連要因‐冷戦初期までを視野に入れて」を報告(2023年7月1日) ・ワルシャワ大学主催「対外関係から見た日本~現代の課題について歴史は何を語るか」The 17th Annual Days of Japanにて「From ”meddling” to ”middling” power? Reconsidering Japanese external influence in the 20th century」を報告(2023年10月23日) ・台湾中央研究院近代史研究所研究会にて「ミドルパワー」としての日本:アイデンティティと外交戦略をめぐる歴史と現在(「中等國家」日本的再出發:自我認同與外交戰略相互交錯的歷史與現在)を報告(2024年2月26日) 今後の課題、計画 ・松村謙三資料集の第5巻として、早稲田大学時代の中国訪問記を復刻するに際し、監修・解題執筆 ・重光葵資料集2の監修・解題執筆 ・「大東文化大学図書館「大河内文庫」原史料の部 仮目録 第一部」(『大東法学』の連載(5-6) ・「日中戦争以後の日本外交におけるソ連要因‐冷戦初期までを視野に入れて」の刊行 ・「『はざま』を生き抜く――「ミドルパワー」としての日本(仮)」の英語・日本語での刊行
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研究テーマ アーレント革命論における政治的共同体の秩序形成 具体的な研究活動 アーレントの政治理論における持続に対する関心が『革命について』の意見論にどのような性格を与えているかについて考察し、論説「アーレント政治理論における複数性と安定性についての考察」『大東法学』第33巻第1号『大東法学』第32号第2号(2023年12月発行)として公表した。また、博士論文の刊行に向けて準備を進めている。 今後の課題、計画 引き続き博士論文の刊行準備を進めると共に、アーレントの政治理論に見出される永続する政治体の議論についてコンテクストを含めて分析し、リクールやベルクソンの時間概念を参照しながらアーレントの政治理論において持続の議論が哲学的・政治的にどのような含意をもつか分析し、論文として発表する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 寺井彩菜「アーレント政治理論における複数性と安定性についての考察」『大東法学』第33巻第1号、2023年12月、pp. 115-143
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研究テーマ 近現代チェコおよび中東欧(政党)政治 具体的な研究活動 本年度では、2020年度から継続している、東欧を強く意識したヨーロッパのネオリベラリズムに関する著作翻訳企画の最終段階の作業にチームの一員として時間を割いた。それに関連して、1989年の体制転換(いあゆる「東欧革命」)後の中東欧諸国の政治に関する著書の書評を執筆した。同時に、科研費の研究も進め、その一環として世紀転換期チェコ政治に関する報告を行った。また、今までの自分の研究を一般向けにまとめたものを執筆するとともに、学界で中心的な活動を担ってきた研究者の聞き取り調査とその成果の公表にも引き続き協力した。 今後の課題、計画 世紀転換期のチェコ政党政治の分析を進めつつ、非マルク主主義的な社会主義とナショナリズムを標榜した政党の分析に着手する。
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研究テーマ 近代日本の中国認識 具体的な研究活動 大東文化大学・国際比較政治研究所において、戦前の「支那通」と呼ばれた人々の中国認識を分析する共同研究を続けており、共著の刊行の企画が具体的に進行しつつある。 あわせて、政治思想史に関する教科書(共著)を執筆した(今年4月に刊行予定、戦前を中心に、日本の政治思想史について複数の章を担当)。 今後の課題、計画 上記の国際比較政治研究所の共同研究に加え、学外の研究会でも共著が企画されており、その準備を進めていく。
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研究テーマ 宇宙物理学・物理学史・物理教育 具体的な研究活動 19 世紀の電磁気学から特殊相対性理論の成立,19世紀末から20世紀初頭にかけての量子論の成立,17-18 世紀にわたるニュートン力学から解析力学への発展について調査研究した. こうした歴史的な分析を踏まえた物理教育・数理教育の方法を研究した. 今後の課題、計画 引き続き前期の活動を進める. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『「数学 I」の「2 次関数とグラフ」』 『TECUM数理教育セミナー』@日本大学文理学部(2023/8/27) 『数学と物理におけるものの見方の違い』 『TECUM数理教育セミナー』@日本大学文理学部(2023/5/14)
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研究テーマ 哲学・倫理学および関連領域に関する研究。 具体的な研究活動 かねて共訳作業中の古典的哲学書について、分担部分の末尾まで一応の訳出を終えた(なお要推敲)ほか、近く予定される学会報告の準備を進めた。学外の所属学会・研究会における研究活動は概ね従前同様である(司会・査読など)。学内では法学部附置国際比較政治研究所の運営委員会および研究会に出席した。なお、2017年初版の共訳書が5月に重版(修正箇所を含む)されたことを付記する。関連URLは〈http://www.shumpu.com/kant_2nd/〉。 今後の課題、計画 引き続き、哲学・倫理学(とりわけイマヌエル・カントの思想)を軸として関連領域に目配りしつつ研究を継続する予定。
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研究テーマ 戦後日本の行政と政策に関する実証研究。 具体的な研究活動 これまでに行ってきた気象庁に関する行政史研究の成果をまとめ、学会や研究会で報告した。また行政組織史研究に向けた資料収集を進めた。 今後の課題、計画 これまでに行ってきた気象行政に関する研究成果をまとめること。さらに政策史や行政組織史に関して引き続き資料収集を行うこと。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「現代日本気象行政の行方―組織的性格をめぐる近年の構想とその展開」日本行政学会総会・研究会、 2023年5月14日。 「日本気象行政の過去と現在―気象庁をめぐる行政学的分析と論点」第3回ClimCORE勉強会、2023年8月10日。
国際関係学部
国際関係学科
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研究テーマ 経済グローバル化に伴い世界の流通業が多様化する中で、東南アジア・タイの青果物のサプライチェーンがどのように変化しつつあるかを主たる論点とし、とりわけ主要生産国であるタイの小規模農家の組織化と中間流通業者の役割に注目して研究している。 具体的な研究活動 コロナ禍前に実施した現地調査の結果を英語の論文としてまとめつつ、その調査研究を継続する準備を行っている。具体的には、インターネット上で収集可能な英語圏の学術論文やタイ政府の行政報告書・統計書、一般研究費を使って定期購読しているタイ語経済紙などを渉猟し、独自のデータベースの構築作業を継続している。 今後の課題、計画 2023年度から4年間の科研費(基盤研究C)を獲得することができた。その初年度の今年度中に、予備調査のためタイへ行く予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 *(学術論文,単著)“The Key Role of Producer Organizations and Intermediate Distributors in Thailand’s Mango Distribution System.” Geographical Review of Japan Series B, Vol. 96, No. 1, 2023, pp. 1-24. *(学会発表)「タイの輸出志向マンゴーのサプライチェーン─生産者組織と中間流通業者の役割─」日本タイ学会研究大会(於大東文化大学・大東文化会館),2023年7月8日. *(その他)「アジアの卸売業(2)タイ」(日本流通学会編『現代流通事典 第3版』白桃書房,2023年3月).
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研究テーマ 中国の都市化と経済構造-人口オーナス論への挑戦 具体的な研究活動 現在中国の人口と経済の関係について研究を行っている。2022年に中国の総人口が減少を始める中,少子化と高齢化がもたらす経済的な帰結について研究を行っている。これまで都市化と人口移動を組み合わせた産業連関分析を行ってきた。 今後の課題、計画 産業連関モデルの枠組みから離れ,ソローモデルを中心として,人口と経済の関係を実証することを考えている。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 岡本信広(2023)「人口オーナスが中国経済に与える影響」『中央大学経済研究所年報』第55号pp.395-413 岡本信広(2023)「コロナ後の中国経済:アジアや日本への影響」広島東南ロータリークラブ第 1 回経営研究会,ANA クラウンプラザホテル広島,2023年9 月 4 日 その他,国際貿易促進協会の『国際貿易』紙に連載を行った。
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研究テーマ 「ドイモイ路線におけるベトナムの国防政策及び人民軍隊の実相」 「ベトナム政治の実相」 「現在の中越関係」 具体的な研究活動 今年度も「ベトナムにおける中越戦争の史実公開の動きから見た中越関係」に重点を置いた研究を継続した。とりわけ、中越戦争に関する一次資料の収集、さらに、中越戦争勃発の契機となった「ベトナム軍とポル・ポト軍の戦争(カンボジア侵攻)」の参戦経験者へのインタビュー及び資料収集を行い、タイ国境にあるカンボジアのプレアビフィア一帯においてかつてベトナム軍が進軍、戦闘をした行程を確認するなど現地調査を行った。 今後の課題、計画 1.ベトナム軍のカンボジアにおける戦争及び中越戦争に関する一次資料の収集に努め、ひいてはそれらの史実公開が現在の中越関係におよぼす影響を引き続き調査、研究して活字化する。 2.カンボジア・ラオス・ベトナムの三か国の研究者(自信を含めて三人)と共に、これらの国々の政治状況と今後の展望をまとめて本として出版する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 共同通信系NNAベトナムに掲載の連載記事 2023年10月ベトナム政治の座標軸(1)「中国重視、原点は成都会議」 2023年11月ベトナム政治の座標軸(2)「史実公開からみる中国との関係「―西南部と北部の2つの国境戦争―」 2023年12月ベトナム政治の座標軸(3)「カンボジア政権を支えるベトナム軍諜報機関 グエン・チー・ヴィン将軍の著書「恩師」」 (上記掲載記事のリンク) https://www.nna.jp/web_contents/articles/16961
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研究テーマ インド文化研究(芸能と社会、宗教文化、映画、言語など) 具体的な研究活動 〇科学研究費 基盤研究(B) 「独立後のインド音楽世界を文化資源化する知の統合研究」研究分担者 4年間をかけて共同研究者と世界初のインド音楽データベースを完成させた。近日中に一般公開する予定。 〇科学研究費 基盤研究(C) 「媒体の変遷から見たインド映画の映像的特性の研究」研究分担者 インド映画の中の古典音楽的要素について研究を進めている。 〇現地調査(インド) 2023年12月21日~2024年1月3日 南インドで古典音楽が民間に普及し、1世紀近くにわたってなお発展しつづける理由を探った。 〇社会活動 スリランカからの難民申請書のタミル語翻訳 今後の課題、計画 インド映画に欠かせない「映画音楽」の変遷を研究し論文にまとめる。 また、これまで南インドのいわゆる知識層と音楽の関係性について研究してきたが、今後は低所得層から生まれた若者音楽に着目していく予定である。 また、南インドタミル地方とスリランカで話されているタミル語の需要が高まっている状況を受け、タミル語教材を作成する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (口頭発表) 「Madras Music Academyのプログラムに見るカルナータカ音楽のバラモン性ー楽曲形式ヴァルナムに着目してー」 独立後のインド音楽世界を文化資源化する知の統合研究 最終成果発表会( 2024年1月28日、京都) (論文) 「南インド古典音楽の楽曲形式「ヴァルナム」に関する一考察」『大東文化大学紀要』(人文)第62号(2024年3月発行予定) (民間) 朝日カルチャーセンター 「今知りたい南インド(音楽・舞踊・映画)」3回連続講義(2023年11月~12月、オンライン)
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研究テーマ 韓国の 「新しい労働運動組織」を支える社会的基盤に関する研究と、「女性団体の活動・資源に関する包括的実態調査:ジェンダーギャップの解消に向けて」 具体的な研究活動 2023年1月から5月にかけて、インタビュー調査を実施。 6月Npo学会にて「日本の政治・社会におけるジェンダー不平等と女性運動・女性団体:アンケート調査の結果から」共同発表。 8月 EAJS「Promoting women's participation in decision-making in Post-Abe Japan: a focus on political and economic arenas 」の討論者 9月 日本政治学会にて「日本の女性団体調査の分析:政策分野の比較を中心に」共同発表 2024年2月、韓国で現地調査を実施。 今後の課題、計画 日本NPO学会に論文の投稿を準備 成果の発表(学会、論文等)、受賞 6月Npo学会にて「日本の政治・社会におけるジェンダー不平等と女性運動・女性団体:アンケート調査の結果から」共同発表。 9月 日本政治学会にて「日本の女性団体調査の分析:政策分野の比較を中心に」共同発表
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研究テーマ Japanese foreign and security policies in the context of the Free and Open Indo-Pacific (FOIP) approaches, development of partnerships, and transformation of international relations in the Indo-Pacific region. 具体的な研究活動 Interviews have been conducted in Japan, Australia, Taiwan, the UK, Ireland, and the Netherlands. These were concerning to how Japan promotes its FOIP approach, through foreign and security policies and related means, and how other states engage with these approaches. Furthermore, there was an investigation of how Japanese FOIP approaches provide a platform upon which other states and institutions are able to build initiatives and engage with established and prospective partners, with allies, and also with states regarded as not amenable to international engagement. Documentation was also collected related to these matters, as well as secondary source analyses of related matters. 今後の課題、計画 The hope is to extend this further to engage with other states, within and beyond the Indo-Pacific region. There is also an aim to investigate the development of Ocean Governance, Strategic Communication, and Community Building for Japan and its established and potential partners, and other state and non-state actors through or upon the platform of FOIP, and how different iterations of FOIP-equivalent concepts have developed and may further develop. The security aspect is particularly related to changes in Japanese defence policy, the relationships with China, Russia, and North Korea, and the situation facing Taiwan, and all states of the East and South China Seas. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Presentations on this and related matters were made in the University of Cambridge, the University of East Anglia, Leiden University, the University of St Andrews, Melbourne University (OCIS 2023), Waseda University (ISA-AP 2023), for YCAPS (Yokosuka Council on Asia-Pacific Studies) events in Fussa, Tokyo, and online. An article has been published as part of the Daito Bunka University Research bulletin (2023(令和5)年度大東文化大学紀要第62 号), a book chapter has been accepted for a related project under the guidance of Dr Thomas French, Ritsumeikan University, and another for a project with Dr Catherine Jones, University of St Andrews.
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研究テーマ 東南アジアの自然資源管理、アジアにおける環境問題と資源エネルギー政策。 具体的な研究活動 図書・資料収集とそれらのレヴュー、現地フィールド調査、関連書の分担章等の執筆。 今後の課題、計画 上記活動を続けながら、可能な事柄については成果を随時、論文等としてまとめ、公表する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 倉島孝行 2024 「第7章 止められない消失と維持されている影の構造-カンボジアと森林資源をめぐる30年」 pp. 260-294. 小林知(編)「カンボジアは変わったのか『体制移行』の長期観察1993〜2023」めこん (印刷中) 倉島孝行 2024 「コラム 中部プレイロン周辺村概史-林政失敗のもう1つのビハインド・ザ・シーン」 pp. 295-298. 小林知(編)「カンボジアは変わったのか『体制移行』の長期観察1993〜2023」めこん (印刷中)
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研究テーマ 1 移民・難民・人身取引研究 2 ジェンダー研究 3 国際協力・アクティブラーニングに関する研究 4 アジアの染織文化の歴史と伝播 3 アジアの染織文化の歴史と伝播 具体的な研究活動 1 移民・難民・人身取引研究 日本国内の移民・難民の調査および活動を共にしながら参与観察(2023年8月、年間を通じて) タイに研究調査(2023年9月) 2 ジェンダー研究 主にバックラッシュ、困難な状況にある女性支援新法、移民女性に関する調査研究 3 国際協力・アクティブラーニングに関する研究 主に「人間の安全保障」に関する研究、アクティブラーニングは、ボランティアやフィールドワークの方法論、教育論に関する実践的な研究 4 アジアの染織文化の歴史と伝播 日本国内の染織文化の研究(結城紬、明石縮、紅型、博多織など) 今後の課題、計画 1 移民・難民・人身取引研究 人身取引に関する著書執筆、移民・難民に関する調査の継続 2 ジェンダー研究 論文執筆 3 国際協力・アクティブラーニングに関する研究 「国際協力・ボランティア」に関する著書執筆と出版 4 アジアの染織文化の歴史と伝播 沖縄とインドネシアでのバティック(臈纈染め)の伝播に関する調査研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1 移民・難民・人身取引研究 ・日本タイ学会(2023年7月)にて「開発と女性の移動:人身取引から移住・定住への考察」を研究発表。 ・国際開発学会研究大会(2023年12月)ブックトークセッションにて『入管の解体と移民庁の創設 出入国在留管理から多文化共生への転換』コメンテーター。 ・大東文化大学社会科学紀要第62号に論文『人身取引防止のための社会開発論的研究 治療や支援の対象としての被害者(Patient)から変革の主体(Agent)への変容の可能性』投稿(2024年2月) 2 ジェンダー研究 ・『ジェンダー事典』(丸善)刊行(2024年2月)「人身取引」の項目を執筆。 ・国際ジェンダー学会(2023年9月)「開発とジェンダー:困難を抱える女性支援信奉とバックラッシュの諸相の考察」研究発表。 3 国際協力・アクティブラーニングに関する研究 ・国際ボランティア学会(2024年2月)にて「自分ゴトとして考え、行動できるかー「難民問題」アクティブ・ラーニングの試み」を研究発表 4 アジアの染織文化の歴史と伝播 ・埼玉県東松山市きらめき市民大学「アジアから見る日本文化のルーツ」講演。
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研究テーマ バングラデシュとインドを中心とした南アジアの農村社会経済の変容。特に国内外出稼ぎの実態と農村経済への影響。 具体的な研究活動 2023年9月にインドとバングラデシュ、2024年3月にインドで農村調査(主に国内外出稼ぎの実態と農村経済の変容調査)を行った。また、その成果を研究会、論文等で公表した。 今後の課題、計画 インドとバングラデシュを中心に南アジアの農村社会経済の変化に関する現地調査を継続し、それに基づく研究成果を公表する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 須田敏彦「コロナ後のバングラデシュ農村を歩く―フィールドノート・クミッラ県編―」『東洋研究』第231号、2024年1月、57ー102頁。
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研究テーマ 「欧米茶書の研究」「茶と女性・読書と会話」「物語と科学」「茶と健康・医薬思想」 「18世紀スイスの画家 リオタール研究」 「子どもの本・絵本を通した国際理解教育と文化交流の推進」 具体的な研究活動 ・茶論の著者に関する資料収集と読解 主に17世紀〜18世紀のフランスとイギリスの茶論について 資料の収集と読解を継続して行った。 ・スイス出身の画家リオタールに関して、主にイギリスとの関係に関する研究を行った。 イギリス人(画家・商人・貴族を含む)との交友関係、日記・手紙など同時代資料の研究。 ・日本における子どもの本、昔話研究に関する講演会、研究会(オンラインを含む)に出席。 今後の課題、計画 1)「欧米茶書のなかの東洋」欧米茶書の系統的研究を本にまとめて出版する。 2)「17~18世紀ヨーロッパ文化の形成とアジア」 茶・読書・会話を軸として、これまで等閑視されてきた女性の社会的文化的役割(学問・藝術・共同体形成など)に光をあてた比較文化史を執筆する。 3)東西の画家・詩人・茶人・茶商人などの人物評伝・列伝(Life) を執筆する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (研究資料)『茶の文化史―英国初期文献集成―』日本語解説(後半) A Collection of Early English Books on Tea: Notes in Japanese (Part II) 『大東アジア学論集』23号 2023年5月31日
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研究テーマ 若年有権者に対する政治教育 具体的な研究活動 若年有権者の投票率を高める諸施策について検討した 今後の課題、計画 政党綱領の研究 政党政治家の他党認識 地方議会における「会派」の研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「政治教育における政党学習の転換」(『大東文化大学紀要(社会科学)』(62号)2024年3月刊行予定
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研究テーマ キャリア教育、インターンシップ教育 具体的な研究活動 1.三省合意に基づくインターンシップの類型のうち、タイプ3に該当するのインターンシップを大学教育にて展開することの意義と教育効果の検証 2.同様に、タイプ2の低学年向けキャリア教育の実践における教育効果の検証 実践例:正課科目「キャリアデザイン」、および全学横断プロジェクト「大東キャリアプロジェクト」 今後の課題、計画 課題;効果測定において、目的変数に影響を及ぼす事象(測定外の説明変数)を排除しきれないことによる結果の検証。 計画:上記課題を踏まえた上で、ダミー群との比較で効果を検証していく計画えある 成果の発表(学会、論文等)、受賞 日本インターンシップ学会 第5回槇本記念賞 (秀逸なるインターンシップ) 受賞延久報告 「正課に位置づけた5日間インターンシップの実践報告」
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研究テーマ 1.エジプト近代政治史 2,イエメン地域研究(現代政治、部族社会史など) 3,中東諸国の民主化および権威主義 具体的な研究活動 1,立憲君主制期エジプト(1922~1952)の主要な政治家、思想家にかかわる経歴や人脈形成などの調査、分析 2,現在のイエメン内戦にかかわる調査、分析 3,中東諸国で実施される選挙の結果分析や政党研究 今後の課題、計画 1,エジプトへの調査出張による資料の収集 2,イエメン内戦にかかわる情報収集とその分析 3,中東諸国の選挙と政党にかかわる資料や情報の収集とその分析 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「アラブの民族主義と立憲政治」、『アジア人物史 第10巻 民族解放の夢』、集英社、2023年3月、pp.529-583。
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研究テーマ インドネシアにおける選挙 具体的な研究活動 インドネシアでは2024年2月14日に5年一回の議員と大統領の選挙が行われた。5年や10年前の選挙の特徴はナショナリスト対宗教の二極化であったが、今回の選挙の特徴は異なった。2024 年大統領選挙は、現政権ジョコウィ政権の路線を継承するのか、それとも現政権に対して批判的な立場をとっているかが特徴である。 選挙日に合わせて現地調査を行った。調査先は強力な政党の基盤地という特徴を持つ地域であるソロ、ジョグジャカルタ、ジャカルタと西スマトラであった。 今後の課題、計画 2024年度では専門であるカルティニにおける研究を継続する予定。インドネシアにおける女性英雄としてのカルティニの再評を考える時に、別の女性英雄と比較する必要がある。女子学校を設立した女性英雄や有名な人物としては西ジャワ出身のデウィ・サルティカと西スマトラ出身のロハナ・クドゥスがあげられる。2023年度では西スマトラにあるロハナ・クドゥスの学校などを現地調査を行ったため、2024年度には西ジャワに現地調査を行う予定。
国際文化学科
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研究テーマ ミャンマーにおける福祉と宗教に関する人類学的研究 具体的な研究活動 1.SNS等を介した高齢者の宗教実践に関する聞き取り調査 2.隣国に避難した難民に関する聞き取り調査 今後の課題、計画 先行研究の分析と、対面での調査 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「くらしの中で、死を見つめる:ミャンマー上座部仏教徒社会における高齢者のウェルビーングと宗教実践」(印刷中)『大東文化大学紀要』
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研究テーマ 特別研究期間の主要な研究テーマとして「古代東西音楽交流史」を掲げた。日本の飛鳥~奈良時代における仏教伝来に伴う音楽文化の東西交流と国際化の様相については、従来、正倉院の楽器と雅楽の発展に注目して研究されてきた。中国の仏教遺跡についてはかなり研究蓄積があるが、インドについては未だにほとんど研究されていない。これに関する資料収集が、本年度の最も重要な研究活動である。 具体的な研究活動 日本の飛鳥~奈良時代における仏教伝来に伴う音楽文化の東西交流と国際化の様相について調査するため、インド、スリランカ、中国を訪問、資料収集と現地調査を行った。また、古代の東西音楽交流が、19世紀以降にいかなる形で研究されてきたかについては、ヨーロッパの楽器博物館を訪問して、資料収集と現地調査を行った。 2023年6月1日~8月1日 インド、スリランカ (海外出張) 2023年10月19日~10月31日 中国 (自費での研究旅行) 2023年11月22日~12月3日 オーストリア(ウィーン)、ベルギー (海外出張) また、海外で収集した資料を整理し、その一部を研究会で中間報告した。 今後の課題、計画 2023年度中に海外で収集した資料を整理し、2024年1月6日に一度、中間報告を行ったが、1年間の特別研究期間に収集した資料は非常に多いので、今後も収集資料の整理と資料の分析を継続する。当面の課題としては、東洋研究所機関誌『東洋研究』に「古代東西音楽交流史―仏教東漸とシルクロード・イメージ―」と題する論文1本、またオーストリアで開催された国際会議の成果については、Music and Minorities Research Centerの機関誌に"Musical Activities among Cosmopolitan Indians: Fostering Ambiguity and Fluidity of Identity through Music"と題する論文1本を執筆予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 これまでの研究活動に基づき、以下のような学会等で研究発表を行った。 2023年8月28日 日本ポピュラー音楽学会、オンライン会議 JASPM Workshop: Gendering Popular Music Studies in Japan vol.1: Celebrating Sociology of Women Jazz Musicians by Marie Busucato. “Women in J-Rock: From Rockin’ Diva to Rockin’ Pretty.” 2023年11月25日 Music, Migration, Belonging/s in 21st-Century Europe. Music and Minorities Research Center, University of Music and Performing Arts Vienna. Panel 3: “Unsilent Strangers” and Cohabitation: Japan’s Multicultural Coexistence and Musicking as Seen through European Experiences. “Musical Activities among Cosmopolitan Indians: Case Studies on Asian Underground and Tyagaraja Aradhana.” 2024年1月6日(日) 音楽学同人会、大東文化会館 「古代東西音楽交流史―仏教東漸とシルクロード・イメージ―」
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研究テーマ 中国語学・中国語教育 具体的な研究活動 ・国会図書館等にて、漢語音韻学にかかわる文献調査を行った。 ・明儒學案研究会に参加し、担当発表を行った。 今後の課題、計画 ・継続して漢語音韻学にかんする文献調査を行い、成果発表へつなげる。 ・継続して研究会に参加し、担当発表を行う。 ・中国語教授法にかんする予備調査を行う。
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研究テーマ グローバル競争下での日本企業の現状と課題 具体的な研究活動 現在、以下の2つのテーマで研究活動を実施している。 1) 三菱重工の航空機事業の撤退にみる組織能力と組織慣性に関する研究 論考化および学会発表実施済み 2) 日本半導体産業の凋落の歴史と復活の可能性に関する研究 論考化、学会発表および講演会実施済み 今後の課題、計画 1) については、学会誌「アジア経営研究」(アジア経営学会主催)に論文投稿予定 創価大学の安田先生と共同執筆 2) については、本年度科研申請済 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1)「三菱重工の航空機事業の撤退にみる組織能力と組織慣性に関する研究」 ・論考:東レ経営研究所「経営センサー」 https://cs2.toray.co.jp/news/tbr/newsrrs01.nsf/0/3A2E06DF5A270698492587AD000C851B/$FILE/K2112_012_017.pdf ・学会発表:アジア経営学会 第29回 東部部会 アジア経営学会第30 回全国大会 2)「日本半導体産業の凋落の歴史と復活の可能性に関する研究」 ・論考:東レ経営研究所「経営センサー」 https://cs2.toray.co.jp/news/tbr/newsrrs01.nsf/0/45BF09407FFCD35E492588FD00074BA8/$FILE/K2211_020_030.pdf ・学会発表:多国籍企業学会 第88回 東部部会 ・講演会:実践アジア社長塾オンライン講座
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研究テーマ 初期イスラム時代のアラブ史研究 具体的な研究活動 引き続き、G. van Vloten, DE OPKOMST DER ABBASIDEN IN CHORASAN, Leiden, 1890 (オランダ語)の翻訳を続けた。 今後の課題、計画 五年計画で上記の著作を完訳する予定である(次年度は三年目)。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 上記の成果を大東文化大学紀要第62号に投稿しており、2024年3月に刊行予定。
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研究テーマ 「グローバル化、ヒンドゥーナショナリズム、新自由主義下インドのカーストとダリト運動」 具体的な研究活動 2023年度は、おもに1文献調査、2現地調査、3研究成果の刊行、4国際会議に取り組むことで大きな成果が得られた。まず、1については、研究テーマに関する文献資料を分析した。2現地調査については、8ー9月にインド調査を行い(2024年3月も渡航予定)、研究テーマに関する最新の資料収集とダリトコミュニティの聞き取り調査を行った。3研究成果の刊行は、カーストに関する単著図書を刊行し、英語雑誌での論文掲載も行うことができた。また国内の雑誌にも寄稿した。4大東文化大学大学院アジア地域研究科との共催で、アジアのマイノリティとエンパワーメントに関する国際会議を開催した。インドから若手研究者と写真ジャーナリストを招聘し、さらに他の登壇者との議論を深めることができた。 今後の課題、計画 今年度の成果を踏まえて、引き続き、研究テーマに取り組んでいきたい。研究成果の発表については、すでに日本語論文の執筆を進めている。また。2024年7月には、採択された国際会議で報告することが決定している。可能であれば、夏と春のインド調査と実施してインタビュー調査を継続させていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <図書> ・鈴木真弥『カーストとは何か――インド「不可触民」の実像』中央公論社、2024年. <英語論文> ・Maya, SUZUKI, 2023, “Socio-spatially Segregated Experience of Urban Dalits and their Anti-caste Imagination: A Study of the Balmiki Community in Delhi, India,” CASTE / A Global Journal on Social Exclusion 4(2): 196-212. <新聞・雑誌> ・鈴木真弥、「残るカーストーーいまだに消えぬ差別の慣習」『週刊エコノミスト』2023年11月7日号 (2023年10月30日刊行).
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研究テーマ 1タイ北部のイチゴ栽培に関する研究 2タイのキリスト教徒カレン村落における身体とつながりに関する研究 具体的な研究活動 1.7月の日本タイ学会にてパネル「経済グローバル化の中でのタイ農業の新たな諸相:北部のマンゴー・イチゴ・ニンニク・コーヒーの生産と流通」を組み、タイから関連する2人の研究者を招聘。同パネルで発表「タイ北部におけるイチゴ栽培:国内市場の拡大と生産から出荷におけるローカルな社会経済関係の変容に着目して」を行った。その後、学会誌『年報タイ研究』に特集として応募するための英語論文 Strawberry Cultivation in Northern Thailand: Expansion of the Domestic Market and Transformation of Socio-Economic Relationships in the Production Area.を執筆し、現在投稿中である。 2.9月、11月、1月、2月、3月にZoomで研究会に参加。2月にタイへ渡航しフィールド調査の実施。投稿論文の下書き作成。 今後の課題、計画 課題2に関する研究を進める。来年度前半は論文を1本執筆(共著として京都大学出版会から出版する予定のもの)、後半は資料の整理と次の論文の執筆、可能ならばタイへ渡航してのフィールド調査も行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会発表 田崎郁子2023「タイ北部におけるイチゴ栽培:国内市場の拡大と生産から出荷におけるローカルな社会経済関係の変容に着目して」日本タイ学会2023年度研究大会、於大東文化大学大東文化会館、2023年7月8日
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研究テーマ 香港基本法、香港国家安全維持法および香港法 具体的な研究活動 香港国家安全維持法に関する論文の執筆および研究報告を行なった。 今後の課題、計画 2024年度も引き続き、香港国家安全維持法に関する論文の執筆および研究報告を行なっていく。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023年度は、以下の成果を得た。 【論文】 廣江倫子「全人代常務委の香港国家安全維持法解釈権」『法と文化の制度史』第4号、2023年10月、137―168頁。 廣江倫子「香港における煽動罪の合憲性―羊の村事件および裁判傍聴師事件を事例として―」『大東文化大学紀要<社会科学>』62号、2024年2月、 頁。 【その他】 「香港 国家の安全関わる裁判 外国弁護士制限へ 条例改正案可決」 (NHK NEWS WEB) 2023年5月11日 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230511/k10014063651000.html
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研究テーマ 朝鮮近代の教育構造研究 具体的な研究活動 朝鮮近代の教育構造研究として、特に1910年代の公立普通学校の普及・定着様相について研究を進めた。 今後の課題、計画 植民地期朝鮮における、私立学校や書堂の動向分析を行う。
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研究テーマ 「前近代カイロにおける都市インフラ整備と水施設」 具体的な研究活動 本年度は、昨年度受託した科研費に基づく研究成果の取りまとめを行い、英文論集の掲載する論考の執筆を行った。また、9月にエジプト現地調査を行い、アラビア語写本史料調査、カイロ旧市街の史跡調査を行った。 今後の課題、計画 来年度は本年度に引き続き、前近代カイロにおける水資源の管理をテーマとした研究と、科研費に申請した、14〜15世紀の中世エジプトにおける地方行政制度の変遷をテーマとした研究を並行して行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文(共著) Naoko Fukami, Susumu Sato, Yuta Arai, Takenori Yoshimura, Yuko Abe, and Wakako Kumakura, "Morphological Analysis of Nineteenth-Century Cairo" in Abd Alla Gad et. al. eds., Applications of Remote Sensing and GIS Based on an Innovative Vision: Proceeding of The First International Conference of Remote Sensing and Space Sciences Applications, Egypt 2022, Springer, 2023, pp. 99-105.
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研究テーマ 日中戦争をめぐる日本と中国共産党・中国国民党およびソ連との相互関係 具体的な研究活動 これまでの研究を踏まえて、科研費課題と結び付けて、1930~40年代における「防共」と「容共」、「抗日」と「反ソ」をめぐる日本・中国・ソ連の間に展開された複雑な競合の究明を続けている。 今後の課題、計画 今年度では防疫態勢の緩和を受けて、教育と学科主任として公務をこなしながら、大学の休暇期を利用して、米国や中国、台湾での研究調査を再開し、資料収集と学術交流に努めてきた。今後は、その成果を教育活動と研究活動に活かすよう頑張っていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (1)『日中全面戦争に至る中国の選択(1933-1937):「防共」と「抗日」をめぐる葛藤』と題する著書を書き上げた。1933−1937における国民政府の対日対ソ政策を総合的、相関的に探索することを目的とする本書は、国内外の学界では初めての試みであり、東京大学出版会による匿名の専門家による審査では、「視角・方法・資料・内容の面において共にクオリティとオリジナリティがある」と評価された。 (2)「東アジア近代史学会」主催のシンポジウム「東アジア近代史におけるロシアという存在」(2023年7月2日・東京大学駒場校舎)において、「中国国民政府の対ソ認識とその政策決定におけるソ連要因」と題する報告を行ったうえ、会場での議論を吸収して、同題目の論文を作成し、学会誌『東アジア近代史』に採用された。 (3)南京大学中華民国史研究センター主催の国際シンポジウム「中華民族復興視域下的民国史研究」(2023年10月27-30日・南京大学)において、「太平洋戦争前夜における蒋介石の対日誤判」と題する報告を行ったうえ、同題目の論文を作成し、中国の学会誌に採用された。 (4)研究成果を社会に向けて発信するために、「日中友好神奈川県婦人連絡会」主催の「7・7盧溝橋事件記念の集い」で、「日中戦争はなぜ回避できなかったのか」と題する講演を行なった。
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研究テーマ 視覚文化、映画、写真、音楽、芸術 具体的な研究活動 個展の為に写真を撮影する。 大東紀要、東洋研究紀要、アジア論集用論文を提出予定です。 今後の課題、計画 イランかイスラエルの大学で写真のワークショップをやりたいので今は連絡してる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 このホームページで最近の出版した論文を見えます、是非ご覧下さい https://daito.academia.edu/ARWoollock/Papers
経営学部
経営学科
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研究テーマ 1 現代エンパワーメント経営の探求 2 支援型リーダーシップの有効性の検討 3 エンパワーメント・エンゲージメント・スライヴィング:その概念の異同の研究 具体的な研究活動 1 現代エンパワーメント経営の探求 共著を出版し、現代エンパワーメント経営の有効性を理論的・実証的に検討した 2 支援型リーダーシップの有効性の検討 論文を執筆し、支援型リーダーシップの一つであるエンパワリング・リーダーシップの文献をサーベイし、 その有効性を検討した 3 エンパワーメント・エンゲージメント・スライヴィング:その概念の異同の研究 いくつかの文献をサーベイし、 エンパワーメント・エンゲージメント・スライヴィングの概念の違いや類似点を検討した 今後の課題、計画 1 現代エンパワーメント経営の探求 従業員の心理的エンパワーメンントを高める要因の分析 2 支援型リーダーシップの有効性の検討 わが国におけるエンパワリング・リーダーシップとサーバントリーダーシップの有効性の違いの検討 国や文化によるエンパワリング・リーダーシップの有効性の違いの検討 3 エンパワーメント・エンゲージメント・スライヴィング:その概念の異同の研究 特にエンゲージメントとスライヴィングに関する文献研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 青木幹喜・當間政義・北野康(2024)『現代エンパワーメント経営研究:日本企業と台湾企業を対象にした実証分析』創成社 青木幹喜(2024)「エンパワリング・リーダーシップの文献サーベイ」『経営論集』45号
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研究テーマ 日本における広告/マーケティング・コミュニケーションの研究 具体的な研究活動 今年度は、参加中の研究プロジェクトでの論文2編と個人課題にもとづく研究ノート1編(24年1月時点:印刷中)を発表した。加えて、書評を2編寄稿した。さらに、科学研究費助成を受けているプロジェクトも継続して研究を続けている。いずれも、日本における今日の広告/マーケティング・コミュニケーション事情の変化を捉える試みとして研究シーンにとって重要な意味を持つものと自負している。 また、日本広告学会常任理事(本部事務局担当理事)、日本広報学会理事(学会誌委員会委員)として関連学会の運営側での仕事に特に重きを置いた。個人としての研究成果を提出することもさることながら、学会の運営を通じて日本における研究の活性化に貢献することも重要であるとあらためて認識するに至った。 教育活動において、指導学生グループが学会の学生論文賞にて一定の評価を得るに至った。さらなる研究と教育のシナジーを求め模索したい。 今後の課題、計画 参加中の研究プロジェクトにおいては、コロナ禍を経て次なる展開が期待されており、チームにて検討を進めている。また、個人研究課題、科研プロジェクト研究においても、今期の課題を通じて次の取り組みの焦点が見えてきた。さらなる具体的な探求を進めていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 松本大吾・五十嵐正毅・坂井直樹「広告定点観測―2022年9月から半年間の広告をレビューする」『日経広告研究所報』, 第328号, pp.2-17, 2023. 松本大吾・五十嵐正毅・坂井直樹「広告定点観測―2023年3月から半年間の広告をレビューする」『日経広告研究所報』, 第331号, pp.2-19, 2023. 五十嵐正毅 研究ノート「日本の広告自主規制」『経営論集』 (大東文化大学経営学会), 第45号, 印刷中, 2024.
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研究テーマ 1、物流中小企業における賃金等の課題についての考察 2、台湾におけるジョブ型インターンシップの探索的研究 具体的な研究活動 中小物流企業の労務管理データ企業との共同研究を行い、以下に述べる成果を発表した。 また、台湾のインターンシップとジョブ型賃金との関係についてホテル産業を中心に聞き取りを行い、成果を発表した。 今後の課題、計画 引き続き、中小企業の物流企業の雇用に関する課題と台湾のインターンシップとジョブ型雇用について探索的研究を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 1. 國府俊一郎「トラックドライバーの時間外労働規制はディーセントワークを実現させるか」『経営論集』第44号, 大東文化大学経営学会, pp.15-31, 2023年3月. 2. 國府俊一郎「台湾におけるICT産業の成長が労働市場及び高等教育への進学に与えた影響の検証」, 『九州経済学会誌』, 第61号, pp. 17-26, 2023年12月. 【学会発表】 1. 國府俊一郎「中小物流企業の労務管理における課題-24年問題に臨んで-」第33回 労務理論学会 全国大会(於沖縄大学)2023年6月24日. 2. 國府俊一郎「台湾におけるインターンシップの採用への活用-サービス系企業を中心に-」アジア経営学会、第30回全国大会、(於慶應義塾大学三田キャンパス)2023年9月16日.
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研究テーマ 進行中の研究テーマ: *革新的技術のアドプションー企業と個人の視点からー *消費者のオンライン購買行動 具体的な研究活動 Fuyume Sai & Guannan Su (2023). An Empirical Study of Impulse Purchase in E-Commerce Live Streaming from the E-Commerce Marketing Mix Perspective. Proceedings of the International Conference on Electronic Business Volume 23, pp.25-35, Outstanding Paper Award. Fuyume Sai & Meiling Zeng (2023). Conceptualizing and Analyzing Blockchain Technology Acceptance. The 23rd Asia Pacific Industrial Engineering and Management Systems (APIEMS): The Book of Abstract, pp.156. Fuyume Sai (2023). A Co-word Analysis df Research on Impulse Purchase Behavior in Live Streaming E-Commerce, Presenting at the 7th International Conference on Computer Science and Artificial Intelligence, Dec. 8-10. 今後の課題、計画 今後の課題: *進行中の研究テーマを継続 *サービス・マネジメントに品質管理の視点からアプローチ 成果の発表(学会、論文等)、受賞 以下の論文は、国際会議(International Conference of Electronic Business (ICEB2023) において、Outstanding Paper Awardを受賞しました。 Fuyume Sai & Guannan Su (2023). An Empirical Study of Impulse Purchase in E-Commerce Live Streaming from the E-Commerce Marketing Mix Perspective (Eコマース・ライブストリーミングにおける衝動購買の実証研究ーEコマース・マーケティングミックスの観点からー).. Proceedings of the International Conference on Electronic Business Volume 23, pp.25-35, Outstanding Paper Award.
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研究テーマ 19世紀英国における異文化の表象 具体的な研究活動 オスカー・ワイルド、J.M.ホイッスラー、クリストファー・ドレッサーによる日本芸術観を研究し、論文化した。 今後の課題、計画 「オリエンタリズム」の視点からヴィクトリア朝小説を再考する予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『経営論集』へ論文投稿。
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研究テーマ ロジスティクス(トラックの駐車問題、労働問題) 具体的な研究活動 物流史研究会(任意団体による勉強会に参加) 物流用語研究会「物流の重要な用語に関する研究」(任意団体による勉強会に参加) 物流分野における外国人人材に関わる研究(経営研究所の研究に参加) 宅配便の受け取り方に関する研究(個人研究) マンション等における荷さばき駐車場の関わる研究(個人研究) 今後の課題、計画 本年度も継続して、物流史研究会、用語研究会に所属し、研究活動を継続する。 荷さばき駐車に関しては、東京都市圏物資流動調査検討委員会委員の立場に立ち、端末物流の効率化に資すると荷さばき活動の研究を継続する。 経営研究所でのテーマである我が国における外国人材のキャリア形成に関する研究を継続する。 災害時における緊急輸送として、燃料の補給に関する研究を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 査読論文 1)清水真人・土井義夫・岩尾詠一郎「自宅以外の受取場所の利用促進に必要な情報提供時期と内容に関する研究」『日本物流学会誌』第30号,日本物流学会,pp177-184,2023年6月 論文(学会発表) 2)清水真人「大規模マンションにおける荷さばき活動の実態に関する研究」『第43回交通工学研究会発表論文集(研究論文)』,交通工学研究会,pp,747-752,2023年8月 3)清水真人・岩尾詠一郎「駐車場附置義務の地域ルールにおける荷捌き駐車施設数の設定方法の比較」『第40回日本物流学会 全国大会研究報告集』,pp.101-104, 2023年9月 4)清水真人・長谷川礼「物流事業者における外国人労働者の受け入れに関する現状と課題」『経営論集』第45号,大東文化大学経営学会,pp.55-69,2024年3月
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研究テーマ 「スポーツ・ビジネスのマネジメントと診断―倫理マネジメント問題を踏 まえて―」(日本経営診断学会2023年度第2回(第271回)関東・東北部会) 具体的な研究活動 標記のようにマーケティングおよびスポーツ・マーケティングまたはスポーツ・ビジネスにおける倫理観に関する問題について東京オリンピック問題も含めて検討・考察した。 今後の課題、計画 現代とりわけ問題になっている、ステルス・マーケティングやインフルエンサー・マーケティングといった問題も併せて、議論・検討していきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 日本経営診断学会2023年度第2回(第271回)関東・東北部会にて報告済み。
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研究テーマ 産業界における実データを用いたデータ分析手法の開発と実証, 深層学習による自然言語処理解析,ならびに社会シミュレーションに関する研究 具体的な研究活動 主な研究テーマは以下の通り. ・インターネットアンケート結果に対して,信頼度概念を導入した新たな解析手法に関する研究 ・社会,経済活動における社会シミュレーションによる予測技術の開発 ・購買履歴データにおける価格感応度の推定 ・購買動線解析による購買シミュレーション技術の開発 ・スポーツデータ(プロ野球データ,Jリーグなど)に基づく評価指標の研究 ・自動車の移動履歴に基づく渋滞回避行動に関する分析 各テーマに関して,関連する技術コンペティションへの参加,企業との共同研究,また,経営情報学会等の学会や研究グループを通じて研究を行っている. 今後の課題、計画 インターネットアンケートに関して,信頼度解析のための実データを収集し,分析結果の効果を解析する. 特に,「不明」を含むデータの取り扱い方法に関する指針を明らかにする. また,スーパーマーケット等の顧客や自動車の時系列的移動履歴データから,移動履歴の予測に関する研究を継続して行う. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Takayuki Suzuki, Yoshito Amai, Yasuyuki Shirai, Ryuzen Kawabe, Masahiko Ishihara, Yusuke Goto, "Estimating the price sensitivity of e-commerce site users based on anomaly detection methods using probability ellipses", 23rd Asia Pacific Industrial Engineering & Management System Conference (APIEMS 2023), October 22nd - 26th, 2023, Kuala Lumpur 齋藤岳,古池克圭,白井康之,"守備範囲の時系列的変化から見るペナントレースのゆくえ",2022年度スポーツデータサイエンスコンペティション(ポスター発表),2023年1月7-8日,オンライン開催 鈴木崇之, 天井義人, 清瀬凪央, 菅野瑠空, 清水清吾, 川辺琉善, 石原正彦, 白井康之, 後藤裕介, "確率楕円を用いた異常検知に基づくECサイトユーザの価格感度分析", 令和4年度データ解析コンペティション 日本計算機統計学会データ解析スタディグループ(CS-DAS) 最終報告会,2023年2月23日, [online] /千葉工業大学 森田裕之,白井康之,後藤裕介,河合亜矢子,楠木祥文, "CBAI(Customers Behavior Alteration Index)による社会的重要イベントの影響に関する分析", 令和4年度データ解析コンペティション JIMA部会 最終報告会,2023年2月26日,上智大学 名越翔,森田裕之,白井康之,"店舗内エリアの滞在時間に着目した購買行動シミュレーションモデル", 第31回社会システム部会研究会 (ショート発表), 2023年3月5-7日, アートホテル石垣島 森田裕之,白井康之,楠木祥文,河合亜矢子,後藤裕介, "CBAI による社会的重大イベントの影響に関する分析", 経営情報学会 2023年全国研究発表大会, 2023年11月12日, 東京理科大学 白井康之,河合亜矢子,森田裕之,楠木祥文,後藤裕介, "時系列売上データの STL 分解に基づく商品分類", 経営情報学会 2023年全国研究発表大会, 2023年11月12日, 東京理科大学 古池克圭, 西脇諒, 白井康之, "四球後と3-0後の配球傾向", 2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション,2023年1月6-7日 中川太翔, 白井康之, "不快指数と走行距離・スプリント回数の相関から見る試合への影響", 2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション,2023年1月6-7日
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研究テーマ 明治時代初期の株式会社制度の導入と会計 具体的な研究活動 現在、経営研究所リサーチペーパーを執筆中 今後の課題、計画 明治時代中期の株式会社の発展と会計
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研究テーマ This past academic year my research theme focused on investigating Japanese as a Second Language education for recent immigrant workers and their families who recently arrived in Japan. 具体的な研究活動 The surge in foreign residents living in Japan requires a critical examination of the inadequacies in Japanese language education for both foreign workers and their children. Despite the increasing demographic need for foreign labor to make up for a declining and aging population the Japanese government lacks a cohesive immigration policy, leaving local governments and volunteers to address the integration of immigrants through ad hoc programs. By examining demographic data and the opinions of policy makers, experts, immigrant laborers and their families my research concludes that a well-planned and well-funded Japanese as a second language education policy is imperative for foreign workers to integrate into Japanese society. This research also found that improved Japanese language education for foreign children is crucial to attract the skilled labor that will be necessary to mitigate Japan's demographic crisis. 今後の課題、計画 Next year academic year I hope to present these research findings to academic conferences within Japan. However, my research goals will change to focus on learning English as a second language themes. Specifically, I will examine the coverage of the top 3,000 most common English vocabulary items for first -year and second-year university students. I will also examine how successfully first-year university students learn the most common reduced English sound changes between April and January. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 My paper entitled "Japanese Language Education as a Barrier to Immigration Policy Success" will be published in the business department publication 「大東文化大学経営研究所叢書40日本における外国人材のキャリア形成に関する予備的考察」
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研究テーマ Discourse participation styles and turn-taking in business English contexts Immigrant labor in Japan 具体的な研究活動 I transcribed meeting discourse from recorded data and performed conversation analysis of turn-taking sequences and participation styles. Then, I wrote the Method, Results, and Conclusion sections of a paper (to be published in 2024) based on the analysis. I performed a literature study of immigrant labor in Japan and interviewed immigrant workers. Then, I wrote and published a paper based on the data I collected. I attended the IAIR conference in Philadelphia and SIETAR Japan conference in Tokyo as well as two SIETAR seminars in Tokyo. 今後の課題、計画 I will complete the participation studies paper I started in 2023 and publish the results. I will start another analysis of the recorded meeting data and investigate participation styles further. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 I presented on participation styles at the International Academy for Intercultural Research in Philadelphia, USA in August, 2023. I presented on participation styles at the SIETAR Japan (Society for Intercultural Education, Training, and Research) conference in Tokyo in November. I published a chapter titled "An overview of labor immigration to Japan in the modern era 近代日本における労働移民に関する概要" in a Daito University, Faculty of Management Sciences book.
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研究テーマ 1. 世界鉄鋼業における技術選択に関する研究 2. ASEAN地域鉄鋼業における高炉一貫製鉄所の建設と貿易への影響に関する研究 3. 経験価値マーケティングを用いた外国籍クルーズ船に関する研究 具体的な研究活動 鉄鋼業と技術選択 背景: 脱炭素化の推進に伴い、鉄鋼業界では将来の生産技術についての議論が活発化している。そのため、過去の技術選択を検証することが重要である。また、日本からの主要な輸出先であるASEAN地域では、近年、複数の国で高炉一貫製鉄所の建設が進み、その影響が注目されている。 研究活動: 鉄鋼業界に関する大量の生産設備や貿易データを収集し、統計分析を実施している。成果は第95回OECD鉄鋼委員会において発表予定である。 クルーズ業界の回復と経験価値マーケティング 背景: 新型コロナウイルスの影響を乗り越え、クルーズ業界は回復傾向にある。消費者が「経験価値」を重視する現代の流行を反映している。 研究活動: 経験価値マーケティングやクルーズに関する先行研究の収集・分析を進めている。 今後の課題、計画 1. 世界鉄鋼業における技術選択に関する研究、ASEAN地域の鉄鋼業における高炉一貫製鉄所の建設とその影響に関する研究を進め、OECD鉄鋼委員会で発表予定。また、これらの研究を資源経済の学術論文に投稿予定。 2. 経験価値マーケティングを用いた外国籍クルーズに関する研究を進め、マーケティングの学術論文に投稿予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 第95回OECD鉄鋼委員会(2024年3月25日〜26日)において、世界鉄鋼業における技術選択に関する研究、ASEAN地域の鉄鋼業における高炉一貫製鉄所の建設及び貿易への影響に関する研究のプレゼンテーションを実施予定。
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研究テーマ 酸化物セラミックスの合成とその性質について 具体的な研究活動 今年度は,主に無機蛍光体に注目したマイクロスケール化学実験教材の開発を行った。微量の試料で発光を確認するためには,高い発光効率を持つ蛍光体である必要がある。また,安全に短時間で実験を行うために,WASSR法で目的の蛍光体が得られることを期待して,RbVO3蛍光体に注目した。RbVO3蛍光体をマイクロスケールで合成を試み,その発光特性を調べた。 今後の課題、計画 今後も引き続き,無機蛍光体に注目したマイクロスケール化学実験教材の開発を行う。今年度はRbVO3蛍光体に注目したが,その他の蛍光体について調査し,最適な条件を検討する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「学会発表」 ・無機蛍光体のマイクロスケール化学実験,第9回関東磐越地区化学技術フォーラム 2023年11月18日 「論文」 ・無機蛍光体のマイクロスケール化学実験,大東文化大学 教職課程センター紀要 (8) 153-158 2023年12月 ・廃ガラス粉末を用いたペクトライトの水熱合成,大東文化大学紀要 自然科学 (62),印刷中
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研究テーマ 少子 高齢化社会の財政的課題 具体的な研究活動 日本は、明治期から多くの国際紛争や対外戦争に対峙する立場にあり幾多の国難を乗り越えてきたが、国際紛争や対外戦争の都度、日本の安全保障を支えてきたのが税制・財政の存在であり、安定した国家財政が安全保障の基盤となる。しかし、現在、日本の人口動態は、未曾有の少子・高齢化の状態を迎えている。そのため、本研究では、近代から現代までの史的分析に基づき日本の安全保提策について考察したのである。 今後の課題、計画 今後は、移民政策により財政的課題に取り組んでいるシンガポールの税制及び財政について研究したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・髙沢修一著、「少子高齢化社会の財政的課題 ー移民政策及び安全保障対策からのアプローチー」『経営 論集』45号(大東文化大学経営学会、2024年3月) ・髙沢修一著、『日本の安全保障と税制・財政』(財経詳報社、2024年3月)
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研究テーマ 一、オーストリア=ハンガリー帝国における弩級戦艦の建造 二、大日本帝国のアジア太平洋政策(中国を中心に) 三、メルセデス・ベンツの経営史 具体的な研究活動 テーマ一は、主に本学経済研究所研究員としての活動であり、昨年度開催の経済シンポジウムを踏まえ、2023年3月のオーストリア・ハンガリーでの収集資料をもとに、シンポジウム報告レジュメで示された研究課題に取り組んだ。 テーマ二は、主に本学東洋研究所研究員としての活動であり、下記の論文を東洋研究所第1班(中国研究班)研究会で報告し、活字化した。 テーマ三は、主に本学経営学部教員としての活動であり、本年度は前年度に引き続き、資料収集とともに、当該研究成果を随時、学部の講義「企業家論AB」で学生に還元した。 今後の課題、計画 テーマ一について、今後は2024年3月にチェコでの追加資料収集を行って、分析を補強する予定である。 テーマ三について、次年度以降も継続して取り組み、成果がまとまり次第、論文化に努めたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 高田茂臣「蒙疆政権官吏の日中戦争」『東洋研究』第229号、pp. 27-44、2023年11月。
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研究テーマ 岩石・石造物の風化,地形の成り立ち 具体的な研究活動 岩石の風化速度に関する室内実験,岩石の風化速度に関する野外実験 今後の課題、計画 岩石の風化速度に関する室内実験(継続中),岩石の風化速度に関する野外実験(継続中) 成果の発表(学会、論文等)、受賞 高屋康彦「山地小流域の地中に埋設した石灰岩の風化速度に関する野外実験(第二報)」『経営論集』第45号, pp. 147-157, 2024.
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研究テーマ 1「日本における外国人労働者の現状と課題―転職、スキルアップ、昇進を中心にー」 2「マンガとダイバーシティ経営:日本企業のケースから学ぶ」 3「Setting the stage for EEO and diversity in Japan: The case of Japanese women managers 2000-2010」 4「日本企業におけるLGBTのアライ=Allyの実証研究」 具体的な研究活動 1「日本における外国人労働者の現状と課題―転職、スキルアップ、昇進を中心にー」 新しい共同研究プロジェクト「日本における外国人労働者の現状と課題―転職、スキルアップ、昇進を中心にー」は2023年から始まりました。この研究はダイバーシティ経営と人的資源管理論(HRM)の視点に焦点を当てています。2023年中に企業を訪問し、インタビューを行いました。 2「マンガとダイバーシティ経営:日本企業のケースから学ぶ」 2024年度を向けて新しい共同研究プロジェクト「まんがにおけるダイバーシティ表象:LGBTQ+を含む国際比較」の中で、私が担当している「マンガとダイバーシティ経営:日本企業のケースから学ぶ」のテーマ概要を作成し、研究計画を進めてきました。さらにこのテーマで研究費を申し込みしました。 3「Setting the stage for EEO and diversity in Japan: The case of Japanese women managers 2000-2010」 共同研究プロジェクト「Setting the stage for EEO and diversity in Japan: The case of Japanese women managers 2000-2010」のテーマに基づき、研究メンバーで研究の枠組みを整理し、各自の分担を具体的に決定しました。さらに、過去に行ったインタビューの分析を開始しました。 4「日本企業におけるLGBTのアライ=Allyの実証研究」 「日本企業におけるLGBTのアライ=Allyの実証研究」の研究テーマに対して、日本のメディアからのインタビューを受けて、研究内容を整理することができました。 今後の課題、計画 1「日本における外国人労働者の現状と課題―転職、スキルアップ、昇進を中心にー」 今後も引き続きインタビューを行い、その分析を行う予定です。さらに、研究の枠組みを整理し、論文の形で成果を発表します。 2「マンガとダイバーシティ経営:日本企業のケースから学ぶ」 今後、この研究テーマにおいて研究計画を実行していく予定です。 3「Setting the stage for EEO and diversity in Japan: The case of Japanese women managers 2000-2010」 今後、この研究から得た発見を論文の形でまとめる予定です。 4「日本企業におけるLGBTのアライ=Allyの実証研究」 今後、この研究を進める予定です。
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研究テーマ システムの失敗を捉える共通基盤(システムの失敗を捉える共通言語としての方法論、メタ方法論)を開発し、現在の日本を取り巻く各種社会問題(例えば、高齢化、社会インフラの老朽化、食品・医薬・公共交通機関の安全、金融のグローバル化への対応、年金財源の確保、持続可能な電力の創生、サイバーセキュリティー等)へ適用する方法論的共通基盤の整備を試みる。 具体的な研究活動 失敗学会や他大学と連携して失敗分野の事例をSOSF (System of system failures:システムの失敗を捉える共通言語としてのメタ方法論)で理解、分析し対策を明らかにする活動を推進中。 今後の課題、計画 SOSF (System of system failures)からSOHAS(System of human activity systems)へ論理基盤を拡大し広範囲な適用事例を積み重ねる。そのため各種学会で趣旨を説明し協同研究の機会を開拓する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【著書】 1.Nakamura.T, System of human activity systems: A novel way to visualize invisible risks, Springer, ISBN:978-981-99-5133-8, 1st December 2023 【学会・論文】 1.中村隆文(2023)「スカイスポーツの安全を実現する方法論とその効果」経営情報学会、2023年11月 2.中村隆文(2023)「システムリスクを可視化する方法論の提案とICTシステムへの適用」『経営論集』第45号、pp.83-102、2024年3月 【口頭発表】 1.【学会・論文】1項と同じ
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研究テーマ 会計制度の研究 具体的な研究活動 今年度は、基本的に3つの方向性から制度会計2ついての研究をす薄めた。 1基会計規制のグローバル化に関わる研究 2会計基準設定の史的研究 3高会計制度に関する研究 今後の課題、計画 今年度も引き続き、上記3つの領域に対する研究活動を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 単著「制度資本に関する議論の指摘連続性」『會計』第204巻第2号。
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研究テーマ 「整数の剰余環上における誤り訂正符号生成手法の耐量子暗号への応用」 「工学オントロジーを用いた多言語対応情報セキュリティポリシー作成システムの研究と開発」 「情報セキュリティe-Learningシステムへの多言語自然言語処理の組込み」 具体的な研究活動 「整数の剰余環上における誤り訂正符号生成手法の耐量子暗号への応用」 ・ 近年話題となっている量子コンピュータによる素因数分解の効率的な計算アルゴリズムは,既存の暗号方式に対する脅威となっており,耐量子暗号開発の必要性が叫ばれている.その候補一つとして符号理論の応用があるが,いまだ研究段階である.本研究は,学位論文等で発表済みの整数剰余環上のSelf-Dual誤り訂正符号生成アルゴリズムを応用して耐量子暗号を効率良く作成できるかといった問題を対象としている. ・ On Post-Quantum Cryptography with Error-Correcting Code, The 1st International Conference on ICT Application Research (IAR 2023), 2023/09/12 Awara-onsen, Fukui 「工学オントロジーを用いた多言語対応情報セキュリティポリシー作成システムの研究と開発」 ・ 組織における情報セキュリティ確保は組織運営の持続可能性の視点からも重要な課題となっている.そのための統合的な手段として情報セキュリティポリシーの作成があるが,基本方針,対策基準,実施手順といった事柄を網羅するには多くの人的,財務的資源が必要であり,特に中小企業においてはその作成が大きな課題となっている.本研究では,情報セキュリティポリシーの自動生成システム開発を最終的な目的としており,Java言語によるアプリケーションソフトの作成を行っている.現段階では多言語対応の基本方針作成のみであるが,組織の特性を反映したものとするため,オントロジーを導入することを提案し,その実装を目的としている. ・ Automatic Generating System of Information Security Policy, Athens Journal of Technology and Engineering - Volume 10, Issue 4, December 2023, pp. 227-236 「情報セキュリティe-Learningシステムへの多言語自然言語処理の組込み」 ・ 留学生や海外の教育機関でも活用できるような,情報セキュリティ教育におけるe-Learning学習システムの開発を行っている.学習者の特性,セキュリティ意識,環境などを配慮してシステムの構築を目指しているが,学習項目間の関係を組込むためにオントロジーの活用を提案した. ・ Ontological Approach for Information Security e-Learning System, International Congress on Education and Learning (ICEL - 2023), 24th -25th October 2023, Milan, Italy 今後の課題、計画 ・ 生成システムで欠けていた距離の概念をしっかりと組込むこと,およびIndraprastha Institute of Information Technology DelhiのAnuradha Sharma教授らが近年行っているより一般的な環上の構成システムを応用すること,等が今後の研究課題となる. ・ 情報セキュリティポリシーにおける用語,重要項目などの関係性を示すオントロジーを作成し,提案したシステムを実装すること. ・ 情報セキュリティe-Learningシステムの多言語版をアプリケーションとして完成し,実際の学習に用いた場合に効果などを測定し,評価改善を行う. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・ On Post-Quantum Cryptography with Error-Correcting Code, The 1st International Conference on ICT Application Research (IAR 2023), 2023/09/12 Awara-onsen, Fukui ・ Automatic Generating System of Information Security Policy, Athens Journal of Technology and Engineering - Volume 10, Issue 4, December 2023, pp. 227-236 ・ Ontological Approach for Information Security e-Learning System, International Congress on Education and Learning (ICEL - 2023), 24th -25th October 2023, Milan, Italy
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研究テーマ 在日外国人労働者のキャリア形成 具体的な研究活動 経営研究所の活動の一環として、「在日外国人のキャリア形成」に関連して、移民研究チームを立ち上げた。その活動として、多文化社会研究会との共催で、12月16日、下記の通り、シンポジウムを開催した。さらにその成果を冊子ととしてまとめた。 2023.12.16 “グローバル経営の明日を拓くー外国人とともに働く職場の未来―”、大東文化大学経営研究所2023共同シンポジウム、共催:多文化社会研究会(大東文化会館ホール) 今後の課題、計画 引き続き、同一テーマ「在日外国人労働者のキャリア形成」の研究を継続する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2023.8.19 “What Managerial Status Mean for Female Workers in Japan” 17th International Conference of the European Association for Japanese Studies (EAJS), (Ghent University, Ghent, Belgium) (Rei Hasegawa & Shinji Hasegawa) 2024.3. 『日本における外国人材のキャリア形成に関する予備的考察』大東文化大学経営研究所経営叢書40 共著:長谷川礼、James McCrostie、Josef Williamson、清水真人 2024.3. 「物流事業者における外国人労働者の受け入れに関する現状と課題」『経営論集 大東文化大学創立100周年記念号』第45号 pp.55-69 大東文化大学経営学会 (共著:清水真人、長谷川礼)
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研究テーマ 研究テーマは、魅力ある地域づくりという視点からの地域活性化である。日本では、人口が東京圏(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)に集中している(注)。こうした中、地域社会では、様々な課題に直面している。各地域の魅力的な産業と文化等を更に充実するということが大切である。こうした問題意識から、今後の日本の持続可能な発展に役立つと思われる地域社会の活性化について、研究している。 (注) 内閣府(2021)「地域の経済2020-2021」第1章第1節を参照している。 https://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr20-21/chr20-21_01-01.html ダウンロード20230310 具体的な研究活動 以下の視点から研究を行っている。 日本では、人口が東京圏に集中する中、各地域が自らの特性を有効活用し産業と文化等を更に充実させるということが重要である。これが今後の日本の持続可能な発展に役立つと思われる。内需拡大をするためには、設備投資やIT活用等により生産性を向上させる必要がある。その際、地域の特性を有効活用し、こうした恩恵を企業だけでなく家計、ひいては地域全体に還元する必要がある。 ここで重要なことは、社会的な課題を解決するための視点である。行政の縦割りの弊害をなくし、行政・企業・専門家が横断的な連携がとれるネットワークを構築する。さらに、地域で試行錯誤する取り組みをサポートする仕組みを構築することである。財政の制約の中、民間企業の活力を引出し、社会の課題を解決することが期待されている。 今後の課題、計画 今後の課題は、以下の通りである。こうした視点から、問題意識を深めたい。 第一の課題は、厳しい財政状況の中、公的な支援・協力を得ながらも、企業、個人が協力することにより、自らの地域の魅力を自らの想いで高めていくことである。例えば、企業は、様々な不確実性に直面する中、設備や人材育成に投資することにより、企業価値の向上を図っている。個人も教育や住宅に投資を行っている。こうした投資の成果を地域の財産として積み重ね、安定的に発展していくことが期待される。 第二の課題は、少子高齢化、グローバル化の中での地域のインフラ整備の再構築である。どのような魅力のある地域社会を作るか、という具体的なビジョン・目標を明確にすることである。そのために必要なインフラを考えることである。ここでは、インフラとは、鉄道、道路、上下水道、橋などの物理的なモノだけでなく、地域の自治体、企業、住民をつなぎ相互に支援を行う仕組みやネットワークも含んでいる。地域では、特色のある産業を複数育成することが重要である。例えば、観光業と魅力ある地場産業(伝統的な工芸品の産業等)である。観光業では、地域の特性を有効活用し、四季の変化を楽しめる工夫を行うほか、複数の観光地を巡る観光コースを充実させる工夫が求められる。これにより、特定の時期に特定の観光地に集中するのを防ぎ、観光収入について年間を通じて安定化する効果が期待できる。 第三の課題は、東京圏と地域の自治体同士や住民同士による連携強化である。今後、地域社会の活性化に資する財政支援や協力を検討していくことが期待される。その際、東京圏と地域とが対立するのではなく、東京圏と地域がお互いの魅力を補完する形で交流を深めるほか、人の移動が循環する形でwin-winの関係を構築することが期待される。例えば、地域の住民は、大学進学や就職を機に東京圏に移動し、東京圏の生活をエンジョイする一方、観光等を通じて地域との交流を深めることができる。さらに、老後は地域に移住し豊かな人生を過ごすことも想定される。東京圏と地域の生活の良いところをライフスタイルの変化に応じて楽しめるよう、東京圏と地域の自治体同士や住民同士による連携強化が期待される。
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研究テーマ 高校教育におけるキャリア教育、就職活動における学生の葛藤とその特徴 具体的な研究活動 神奈川県内における高校での参与観察 就職活動で行き詰まった学生への聞き取り調査の実施 今後の課題、計画 高校における参与観察の継続、キャリアデザイン授業の量的・質的省察、就職活動で困難を抱える学生への聞き取りの継続
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研究テーマ 提携値情報が不完備な協力ゲームとその解の考察 具体的な研究活動 論文収集や学会参加による情報収集など. 今後の課題、計画 提案した理論の現実問題への応用など. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文発表】 1. Satoshi Masuya, “Two Approaches to Estimate the Shapley Value for Convex Partially Defined Games”, Mathematics, vol.12, 17, 2024. 2. M. Josune Albizuri, Satoshi Masuya, Jose M. Zarzuelo,” Values for Restricted Games with Externalities”, Group Decision and Negotiation, 2023. https://doi.org/10.1007/s10726-023-09864-8 【口頭発表】 1. M. Josune Albizuri, Satoshi Masuya and Jose M. Zarzuelo, “The Bargaining Set and the Nucleolus for Partially Defined Cooperative Games”, 18th European Meeting on Game Theory, Italy, June, 2023. 2. 桝屋聡,”不完備情報協力ゲームの近似Shapley値”,日本オペレーションズ・リサーチ学会2023年春季研究発表会, 2-B-6,東京,March,2023.
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研究テーマ 組織における女性のリーダーシップについての研究。とくにリーダーシップ能力を阻害する要因についての検討 具体的な研究活動 正規社員として働いている男女2000名を対象としたWeb調査を実施した。 研究に関する検討や情報収集のため、共同研究者と定期的に打ち合わせと勉強会を行った。 今後の課題、計画 今年度実施したWeb調査の結果を分析し、学会等での公表を行う。 調査結果を参考にして、調査対象者をしぼりインタビュー調査を実施する。さらに今年度の調査やインタビュー調査で得られた知見を参考とし、調査項目を検討し、Web調査を実施する。
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研究テーマ 機械学習および計算知能の研究 具体的な研究活動 計算理論の観点を通じて知能論の系譜を確認し、生成系機械学習の社会普及を知識の技術可の観点で整理してきた。 今後の課題、計画 1. 知識の技術化は21世紀の科学課題として挙げられている再現可能性の危機が社会拡大される可能性がある。技術利用による社会格差の問題とも併せて考えたい。 2. 代数的な観点から力学系の研究を進めたい 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『Pythonで実験研究する力学系』(2024年) A4版323ページ http://www.ic.daito.ac.jp/~mizutani/distr/python_book.pdf
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研究テーマ 「経営者の自発的開示行動についての理論的研究」 具体的な研究活動 経営者による会計情報の自発的開示を解明するためには、経営者が直面するさまざまな状況を特定化し議論することが必要である。そこで特定の状況を描写する数理モデルを構築し、経営者の自発的開示行動による経済的影響を考察する。 現在は、経営者の自発的開示行動が資本市場および製品市場といった複数の市場に影響を与える状況に関心を持っている。 今後の課題、計画 経営者の開示情報が資本市場や製品市場といった複数の市場に影響を及ぼす状況 を分析するために関連文献をサーベイし、数理モデルを構築する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「会計情報が経営者の投資行動と証券市場における意思決定に与える影響」というタイトルで学内紀要に投稿した。
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研究テーマ 1. 非営利組織における経営および会計制度の国際比較―特に自治体・交通・医療分野を中心に― 2. プラットフォーム型ビジネスの分析―楽天、アマゾン、アリババの比較研究― 具体的な研究活動 1.1在外研究員としてイギリスに赴任し、現地でNHSイングランドの歴史研究および財務分析を行った。 2日本の地方の公的病院グループの財務分析を進めた。 2.プラットフォームビジネスとして流通業を中心に営む日本・米国・中国の代表的な企業として、楽天・アマゾン・アリババを経営状況と財務状況を比較分析し、現状と今後の展開を調査した。 今後の課題、計画 日本での病院グループの分析は現在論文化を進めている。イギリスでの調査は今後も継続的に行う予定。 プラットフォーム型ビジネスから研究を発展させ、現在、国際的競争企業としてトヨタ(日)、テスラ(米)、BYD(中)の3企業の比較分析を進める予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 〇口頭発表 山口由二、山口不二夫、ラス・グレノン「NHSイングランドの財務分析―コロナの影響を中心に―」、2023年度、会計理論学会 〇論文等 山口由二、「現代のグローバル企業分析 Amazon・アリババ・楽天の比較分析」『経済』12号、2024年12月、新日本出版社。 山口由二、「イギリスNHSの成立の歴史とその組織」『経済研究』37号、2024年4月(予定)、大東文化大学経済学会。
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研究テーマ コーポレート・ガバナンス・コードと会計情報開示の関係に関する研究 具体的な研究活動 資料収集及び内容検討 今後の課題、計画 論文の執筆
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研究テーマ 1.DXイノベーションの創造と「両利きの経営」におけるミクロ的基礎づけに関する研究 2.イノベーションを促す組織マネジメント要因に関する時系列的研究 3.リモートワーク時代の企業倫理確立に関する研究 4.醸造文化と地域振興に関する研究 具体的な研究活動 研究テーマ1がメインの研究領域となるが、ここではDXイノベーション創造を支える両利きの経営実現に向けたメカニズムの解明を推進した。理論面での研究活動として、イノベーション創造のプロセス(アイデア創造、受容、実現の3段階)において、両利きのリーダーシップを構成する2つの行動(開放的行動と収束的行動)がどのような影響を及ぼすのか、といった点を解明するために、アンケート調査を実施し、そこから得られたデータの分析を基盤に学会発表を行うと共に論文化した。さらに、3年間の科研費研究の集大成として、1高業績促進のための人事制度(ハイ・パフォーマンス・ワーク・システム:HPWS)が、個人の内発的動機づけや従業員エンゲージメントにどのような影響を与え、それが個人レベルの両利きの行動に結びつくのか、さらに2個人レベルの両利きの行動が組織レベルの両利き経営の実現に結びつくために、HPWSや両利きのリーダーシップがどのような影響を及ぼすのか、3以上のような両利きの経営のミクロ的基礎づけのメカニズムがどのようにDXイノベーションの創造を促すのか、といった複数の関係性解明に向けたアンケート調査を実施し、データの収集・分析を行った。 以上のような個人研究以外に組織的イノベーション創造を支えるマネジメント要因の時系列分析に関する共同研究、職場メンバーの非同期的な働き方が中心となるリモートワーク時代における企業倫理確立のメカニズム解明に向けた共同研究、醸造文化と地域振興に関する実態調査研究(聞き取り調査中心)も並行して進め、それぞれアンケート調査や聞き取り調査から得られたデータ分析を基に論文執筆、学会誌への投稿等を行った。 今後の課題、計画 両利きの経営におけるミクロ的基礎づけに関して、これまで構築してきた理論の検証を行う。また、日本企業のイノベーション創造を日本特有の視点から考察するための枠組み作りとして、新たに儒教を基盤とする組織風土や家父長型リーダーシップに関する理論的研究を進める予定である。さらに、進行中の各種共同研究を推進していくと共にその成果についても学会報告および論文執筆を進めていく予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【書籍】 高沢修一・山田敏之他(2024)『現代マネジメントの基礎』財経詳報社(3月刊行予定) 【論文】 ・山田敏之「個人の双面性と従業員エンゲージメント:モデレータ要因としてのストレス対応力、心理的安全性の役割」『実践経営』, No.60, pp.7-21, 2023. ・山田敏之「イノベーション創造を導く組織文化、個人の双面的行動、双面的リーダーシップ:調整媒介モデル」『経営論集』, 45号, pp.115-132, 2024. ・十川廣國・山﨑秀雄・遠藤健哉・山田敏之・周 炫宗・横尾陽道「イノベーションを促すマネジメント要因の時系列分析:2014~2022年度のアンケート調査をもとに」『武蔵大学論集』, 第71巻,第1,2,3,4号, 2024(近刊) ・山田敏之「個人の創面的行動を促すワーク・エンゲージメント、組織文化の役割」『大東文化大学紀要』, 第62号, 2024(近刊). ・植野一芳・中村利春・山田敏之・塚本正文「青森酒造コラボレーションとは何か:日本酒醸造の現況、構造転換、地域振興の視点から」『社会学研究所紀要』, 第5号, 2024(近刊). ・山田敏之・福永晶彦・中野千秋「リモートワークの進展と企業倫理の確立:組織の倫理風土、倫理的リーダーシップの役割」『日本経営倫理学会誌』, 第31号, 2024(採択決定:印刷中、近刊). 【学会報告】 ・山田敏之「イノベーション創造プロセスの推進と双面的リーダーシップの役割:調整媒 介分析による因果経路の解明」実践経営学会第66回全国大会(於:摂南大学), 2023年 9月2日 【受賞】 2023年9月2日 実践経営学会 学術研究奨励賞 受賞 「個人の双面性と従業員エンゲージメント:モデレータ要因としてのストレス対応力、心理的安全性の役割」『実践経営』第60号、2023年6月.
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研究テーマ 多面的な業績目標の達成を促進する目標設定要因に関する研究 具体的な研究活動 1.昨年度実施したウェブ調査から得られたデータを分析し,分析結果を「日本医療BSC研究学会・第20回学術総会」にて報告した。本報告では,財務目標および非財務目標を課された医療従事者を対象としたデータを分析して得られた知見を示した。 2.管理会計研究において自己決定理論を用いた論文のレビューを行った。レビューの結果を「日本原価計算研究学会・第49回全国大会」にて報告した。本報告では,おもに海外の論文をレビューし,研究の現状と今後の研究課題を示した。 今後の課題、計画 1および2の研究を発展させ,具体的な目標設定要因として,従業員の目標設定への参加と自律支援環境による目標達成に対する動機づけ効果を検証する研究を計画している。
スポーツ・健康科学部
スポーツ科学科
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研究テーマ 健康な社会づくり 1、地域住民に対して健康指導による介入研究 2、健康なまちづくりのために環境を整備 具体的な研究活動 1、子どもから高齢者まで、心身の体力測定法・健康度測定、生活スタイル調査など、前後の測定と介入研究を行う 2、健康づくりを行う住民が多い地域、健康づくりの環境づくりを積極的に実施されている市町村の特徴を調査 今後の課題、計画 コロナ禍がおさまり、調査やイベントの開催が増えてきました。コロナ禍前後で健康づくりの様子が変化してきたところもあるため、調査や諸々のデータや情報集を行い、傾向をまとめていきたい。
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研究テーマ 戦前日本における児童法制をめぐる問題と社会意識について 人口動態から見た戦前日本における児童のあり様 具体的な研究活動 現在、政治経済学・経済史学会傘下の福祉社会研究フォーラムのメンバーである石原俊時氏(東京大学)と福澤直樹氏(名古屋大学)と共に、現代の生活の原型が表れ、かつ生存権が意識されるようになった戦間期を軸に、子どもの権利の国際比較を行っており、私自身は当時の日本の児童法制、児童の人口動態がドイツやスウェーデンと如何に異なっているかの分析を進めている。児童法制に関しては、本学所蔵の日本児童学会発行の『児童研究』等を活用した。人口動態に関しては日本帝国統計年鑑を利用して、1910年代から30年代にかけての変化を統計的分析を進めている。 今後の課題、計画 2024年の前半に、『戦間期における子どもの権利をめぐる国際研究』を出版する方向で研究を進めている。また災害時における子どもの問題については研究が寡少であるので、その研究も進めていきたいと考えている。
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研究テーマ 体操競技の技術について 具体的な研究活動 体操競技はオリンピックを周期にルールの見直しがされている。2024年度以降のルール改正は大幅な改正となる可能性があり、国際的な動向を調査、過去との相違点、今後の技について競技の方向性を研究する 今後の課題、計画 体操競技における国際的動向と変遷について 海外からの情報などを含め情報を集め、新ルールについての情報精査行う。
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研究テーマ 明治・大正期の日本における美人観、健康観と女子体育 戦前期日本における「月桂冠」に関する誤解の検討 具体的な研究活動 国際学会(国際体育・スポーツ史学会)に参加し、研究内容を口頭発表した。 また、史料収集を行った。 研究課題について、2024年2月17日に行われた大東文化大学100周年記念シンポジウムで発表した。 今後の課題、計画 国際学会での発表、論文執筆
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研究テーマ (1)動作への錯視の影響から検討する視覚情報認識-動作生成の過程 (2)反応時間の限界に挑むスポーツ動作方略についての実践的検討 具体的な研究活動 (1)について 科研費(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)の研究期間を昨年度より延長して実施し、その最終年度としてデータ分析結果のとりまとめに着手しており、目途が立ち次第論文作成に入る。 (2)について 科研費(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)の研究期間の最終年度であるが、実験継続中である。そのため、期間を延長して来年度早期にデータ分析に取りかかる。今年度に投稿した論文は、査読者からのコメントに対して回答および論文の加筆修正を行い、再査読中である。 今後の課題、計画 現在、継続中の実験データの分析と結果の取りまとめ。 テーマ(1)については、ここまで実施した実験によるデータ分析結果から論文を作成する。 テーマ(2)については、昨年度計画した実験内容に基づいた実験データを獲得・分析し、論文作成に結びつけたい。 これまでに実施した実験結果を基にした、新しい研究プロジェクトの基礎実験に着手する予定である。
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研究テーマ バレーボール競技におけるゲーム分析 具体的な研究活動 バレーボールの大学男子トップレベルにおける戦術の動向に関する論文を共著で投稿した。また、高校生男子トップレベルについても調査を行った。 今後の課題、計画 継続調査をしているバレーボール競技のサーブについての研究とゲーム分析を中心に計画をしている。
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研究テーマ 保健体育授業力向上 具体的な研究活動 学会等への参加、文献精読、教育現場との連携、教職を目指す学生の変容について分析 今後の課題、計画 ゼミ活動として教育現場での実習経験のある学生に対して面接、質問紙調査を実施し現状を把握し、保健体育授業力向上の基礎資料としていきたい。
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研究テーマ サッカーを中心としたスポーツバイオメカニクス 具体的な研究活動 サッカーのボールコントロール技術に関するバイオメカニクス的研究を中心に行なった。 今後の課題、計画 現在投稿中の論文の査読結果を踏まえて、成果公表に向けて研究を進める予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「サッカーにおける異なるスピードのパスに応じたインサイドでのボールストップに関するバイオメカニクス的研究」という題目の論文を投稿中である。
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研究テーマ 「女子・女性の運動・スポーツ活動の現状と課題」「国民体育大会におけるスポーツボランティアの活用・課題」「スポーツ界におけるスポーツコンプライアンスの現状と課題」「パラスポーツ団体におけるガバナンスコードの適用・評価」 具体的な研究活動 「女子・女性の運動・スポーツ活動の現状と課題」 ・スポーツ庁、笹川スポーツ財団の全国調査の結果をまとめ、検定本に執筆担当をした。 「国民体育大会におけるスポーツボランティアの活用・課題」 ・日本スポーツ協会と共同で、国民体育大会におけるスポーツボランティア活動についての、情報収集・分析を行い、日本の今後のスポーツ振興に資する基本資料を得ることができた。 「スポーツ界におけるスポーツコンプライアンスの現状と課題」 ・スポーツ推進6団体のハラスメントに関する取り組みをまとめるとともに、スポーツコンプライアンスに関する研修会の運営に関わり、最新の情報収集を行った。 「パラスポーツ団体におけるガバナンスコードの適用・評価」 ・日本パラスポーツ協会と共同で、パラスポーツ団体に関するガバナンスコードの適用・評価に関わった。 今後の課題、計画 専門とする、スポーツ社会学の視点では、上記の研究テーマは、社会情勢に応じて変化していくため、今後も引き続き、現状把握・課題の抽出を行っていき、関係するスポーツ関係機関に公表・還元を行っていく。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「女子・女性の運動・スポーツ活動の現状と課題」については、(一社)スポーツを止めるな編者『1252公認女子アスリートコンディショニングエキスパート検定~テキストブック』発行:東洋館出版社、発行日:2024年1月30日に掲載された。 「スポーツ界におけるスポーツコンプライアンスの現状と課題」については、2024年3月3日開催の(一社)日本スポーツ・コンプライアンス教育振興機構主催の「スポーツ・コンプライアンス養成講習会」の中で、講演を通じて公表をする。
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研究テーマ 1柔道の授業における「形」の指導に関する研究 2教員採用試験の問題分析による思考力を問う問題の検討 具体的な研究活動 1「投の形」の指導に関しどのような方法が学習者の理解及び演武に好影響を与えるか検討している。 2数県の教員採用試験専門科目「保健体育」の問題分析をし、受験者のどのような力を問うているのか分析している。 今後の課題、計画 1演武の成果を客観的に評価をするために細かいルーブリックを作成することを課題としたい。 2単年度ではなく継続して年度及び兼相互の比較をしていくことが課題である。
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研究テーマ 楽しい体育授業のあり方 ~運動の特性を手がかりに~ 具体的な研究活動 運動の一般的特性における「機能的特性」に基づいた授業研究会を、京都市体育学習研究会に求め、授業参観から研究を実施した。今回の運営母体となった京都市小学校体育研究会は、100年の年月を既に超えた歴史ある研究団体として、全国に名を馳せている。これまでの児童中心主義による授業研究の蓄積は、今後の体育学習のあり方に大きな手がかりを与えてくれるものとなった。全国から参集した参加者と共に、これからの体育学習のあり方について、その考え方と共に具多的な指導方法についても、討議を重ねることが出来た。 今後の課題、計画 機能的特性を手かがりにした体育授業づくりは、全国的に普及しているとは言えない。しかし今日、国が求めている「主体的・対話的で深い学び」を具現化するには、この機能的特性を手がかりに授業づくりを重ねる以外、方途は見出せないもの考えられ、様々な校種における・様々な運動領域での研究を重ねる必要を感じている。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 今回の研究成果は、全国体育学習研究会「つみかさね」(2024年3月末に刊行予定)により、公開される。そこでは、研究委員長として、研究の方向性について投稿している。
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研究テーマ 陸上競技短距離の競技力向上を目指した低酸素トレーニングの長期的検証 具体的な研究活動 基盤研究(C) 低酸素トレーニングは持久的な競技種目のみならず、比較的短時間で終了する競技種目においても実施されている。しかしながら、陸上競技の100m、200mに代表されるような10秒から20秒程度で終了する競技種目のパフォーマンス向上を目的として、低酸素環境で長期(数ヶ月以上)的にトレーニングを行い、競技パフォーマンスに対する効果とその背景にある筋機能や骨格筋エネルギー代謝への効果を検証された報告はみられない。そこで本研究では、陸上競技短距離選手を対象に、長期的な低酸素環境でのトレーニングを行わせ、その効果を陸上競技のレースでのパフォーマンスとコントロールテストによる筋機能や骨格筋エネルギー代謝の面から検証することを目的し研究を実施した。 今後の課題、計画 本研究は4年計画とし、1年目は評価指標の確立およびトレーニング介入前のベースライン評価を行う。2年目から4年目においては冬季トレーニングと呼ばれる11月から2月にかけて16週間の長期的な実験のトレーニングを実施し、その効果を生理学的検討とコントロールテストで検証するとともに、3月から10月にかけて実施される競技会において、自己最高記録更新率、記録の推移などからも実験のトレーニング効果を検証する。評価指標としては以下の内容を予定している。運動時の無酸素性エネルギー供給量・有酸素性エネルギー供給量(呼気ガス分析)、血中乳酸濃度、筋酸素動態(近赤外分光法)、身体組成(空気置換法)、筋厚(超音波画像診断装置)、等速性筋力、疾走速度変化(光電 管)、跳躍能力(光学センサー)。研究初年度に評価法を確立した上で、その後のトレーニング期間の前・中・後に測定を行い、トレーニングの成果を評価する。
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研究テーマ 唾液アミラーゼ計測によるストレス反応とDrop Vertical Jump着地動作との関連性 ~異なるジャンプ条件による比較~ 具体的な研究活動 上記のテーマの研究内容を計画している。足関節捻挫既往歴者を対象に、ドロップジャンプ動作を実施させ、既往歴の有無による動作およびストレス変化を観察する。 今後の課題、計画 東京体育学会、臨床スポーツ医学会で学会発表。東京体育学会への論文投稿を予定している。
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研究テーマ 「長距離走トレーニングとハーフマラソントレーニングの関係 −走行距離と走速度の追跡からみたトレーニングのあり方−」 具体的な研究活動 男子大学生長距離選手のトレーニングについて、走行距離の速度別割合や各走速度の頻度から、トレーニングの組み立て方を検証していく。また、トレーニング内容によって栄養補助食品の効果についての体調等の主観的評価も実施している。 今後の課題、計画 長期にわたるデータの収集を実施し、傾向や効果をまとめ上げ、トレーニング方法の提案や確立を目指している。
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研究テーマ 「スクーバダイビング時の心身の経時的変化について」 「マリンスポーツにおける参加者の心理的影響について」 具体的な研究活動 コロナ禍により現地での測定が困難であったが,コロナが収束してきたことから測定の準備を開始した.測定は2024年に行う予定であるが,現在は心身の変化を測定するための方法論について,プレ測定等を通じて機材の選定等を行っている. 今後の課題、計画 スクーバダイビングについては,次年度に測定を行い,データを取得する予定である. マリンスポーツにおいては,特にリゾートでの参加者に対して測定を行うことを計画中であり,シーズンに入る前に愛用を確定させたい.
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研究テーマ 自然体験活動における安全マネジメント 具体的な研究活動 Jeff A Baierlein “RISK MANAGEMENT FOR OUTDOOR PROGRAMS” 2019. の翻訳(共同)および同内容の日本版教材作成(共同). 今後の課題、計画 ・ヒューマンファクターの視点からの事故分析. ・安全文化を構築するための組織体制. ・その他
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研究テーマ 「高齢者の転倒予防に有効な運動量と頻度についての研究」 具体的な研究活動 85歳以上の大腿骨近位部骨折246例(男性53例、女性193例)を対象とした。受傷前歩行能力が独歩・杖歩行であった者155例(男性42例、女性113例)について、受傷前の1週間あたりの外出日数および1回の外出における連続歩行時間と退院時の歩行能力につき関連を調査した。週3日以上または1回1時間以上の歩行が退院後のQOLを低下させないために望ましいと考えられた。 今後の課題、計画 今回は歩行による調査であったが、運動の種類によりどの程度転倒予防効果が異なるのかの評価を行いたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 第10回日本転倒予防学会(京都市)にてポスター発表
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研究テーマ (1)健常競泳選手と両下肢麻痺パラ競泳選手のクロールの全身泳および部分泳での生理的応答 (2)陸上競技短距離の競技力向上を目指した低酸素トレーニングの生理学的検証 具体的な研究活動 (1)健常競泳選手(健常スイマー)と両下肢麻痺パラ競泳選手(パラスイマー)を対象に,クロール泳での全身泳(Swim),上肢の動作での泳ぎ(Pull),下肢の動作での泳ぎ(Kick)を低速度から最大努力まで多段階の泳速度で行わせ,その際の生理的指標(心拍数,血中乳酸濃度)を測定した. 健常スイマーにおいて,Swim,Pull,Kick の血中乳酸濃度は 4mmol/L 相当の相対的速度 (Swim:86.3±3.5%,Pull:89.7±4.4%,Kick:88.7±5.6%、n.s.)までは同様に変化し,それ以上の速度においては 3 種の運動間で差がみられた。 健常スイマーとパラスイマー を比較したところ,Pull の最大下の相対的速度での血中乳酸濃度 はパラスイマーのほうが健常スイマーより低く,心拍数は高かった.また,血中乳酸濃度 4mmol/L 相当の相対的速度はパラスイマーのほうが健常スイマーより高く,最大努力泳時の血中乳酸濃度はかなり低かった.以上のことから,両下肢麻痺のパラスイマー は健常スイマーに比べて,持続可能な最大レベルの相対的速度が高く,上肢の筋の有酸素性作業能が特異的に発達していることが示唆された. (2)陸上競技短距離選手を対象に,陸上競技の専門的トレーニングは通常通り実施した上で,短時間・高強度の自転車運動トレーニングを常酸素環境で行う群(常酸素群)と低酸素環境で行う群(低酸素群)の2群に分けて実施し,その効果を検証した.その結果,陸上競技100m走時の血中乳酸濃度は両群で低下したが,その低下の幅は低酸素群のほうが大きかった.このことから,約10秒間で終了する陸上競技の100mにおいても,短時間・高強度の自転車運動トレーニングによって有酸素性作業能力が向上し,その幅は低酸素環境でトレーニングを行うほうが大きく,後半の減速を小さくすることに有効であることが示唆された. 今後の課題、計画 (1)クロール以外の泳法(背泳ぎ,平泳ぎ,バタフライ)での全身泳(Swim),上肢の動作での泳ぎ(Pull),下肢の動作での泳ぎ(Kick)における生理応答を評価し,その特徴を明らかにする. (2)陸上競技短距離の競技力向上を目的とした低酸素トレーニングを行わせ,その効果を骨格筋エネルギー代謝および呼吸循環機能の面から生理学的に検証する. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・下田嶺,小池さくら,本間俊行.クロール泳のSwim・Pull・Kickでの生理応答.日本水泳・水中運動学会2023年次大会.
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研究テーマ 「スノーボードのロングターンとミドルターン滑走中における心拍数と移動距離について」 具体的な研究活動 スノーボード滑走中の心拍数は、携帯型心拍計(Polar社製:S610i)を用いて5秒毎に測定した。また、滑走中の移動距離は、GPS(EXELIO社製:GPEXE)を用いて測定した。このGPSの重量は38g、そして周波数が18.8Hzであり、滑走中は専用のベストを着用して肩甲骨の間に固定した。 滑走中の測定は、2024年2月21日~2月24日の期間中に北海道朝里川温泉スキー場で行った。 今後の課題、計画 今後は対象者を全日本スキー連盟公認のスノーボード指導員資格をもつ成年男子と成年女子を対象に行い、競技レベルの高い選手のデータをまとめ、男女間の比較についても併せて検討していく予定である。
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研究テーマ スポーツにおける参加するものの権利保障 〜特に参加資格制限、リスクマネジメント、スポーツ仲裁 具体的な研究活動 <執筆・出版> ・「スポーツ事故をめぐる指導者の法的責任と注意義務」、友添秀則編著『運動部活動から地域クラブ活動へ〜新しいブカツのビジョンとミッション〜』(大修館書店、2023年9月) ・「スポーツにおける人権保障」、「スポーツの紛争解決制度」、日本体育・スポーツ政策学会編『スポーツ政策学』(成文堂、2024.5刊行予定) <シンポジウム座長> 日本教育法学会第52回定期総会・公開シンポジウム「部活動とスポーツ・文化芸術の権利保障」(国士舘大学、2023年6月4日) <学会活動> 日本教育法学会第52回定期総会(国士舘大学、2023年6月4日) 学校安全と子どもの人権に関する研究特別委員会委員長 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会(2023年8月、同志社大学) 体育・スポーツ政策専門領域事務局長 日本体育・スポーツ政策学会(2023年12月2〜3日、筑波大学) 日本スポーツ法学会第31回大会(2023年12月9日、早稲田大学) 紛争解決機関研究専門委員会委員長 今後の課題、計画 ・競技スポーツにおける、特にジェンダー関連の参加資格制限について考究する。 ・中学校部活動の地域移行に関して、中学生世代の課外活動のあり方について考究する。 ・途中で止まってしまっている『スポーツ基本法逐条解説』(大修館書店より刊行予定)を進める。 ・その他 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <出版> 「スポーツ事故をめぐる指導者の法的責任と注意義務」、友添秀則編著『運動部活動から地域クラブ活動へ〜新しいブカツのビジョンとミッション〜』(大修館書店、2023年9月)
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研究テーマ 競技アスリートにおけるトレーニングとコンディショニング 具体的な研究活動 第73回日本体育・スポーツ・健康学会大会、日本トレーニング指導者協会研修交流会、NSCAジャパンS&Cフォーラム、NSCAジャパンカンファレンスへの参加 今後の課題、計画 競技アスリートにおける足関節および中足趾節関節(MPI)の角度が足趾筋力に及ぼす影響について実験、論文執筆を行う 成果の発表(学会、論文等)、受賞 トレーニング科学への論文投稿(査読中)
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研究テーマ ・バレーボールに関する技術・戦術・戦略スキルの研究 具体的な研究活動 ・大学リーグを対象とした戦術変遷に関するゲーム分析 ・男子バレーボール部を対象とした戦術システムに関する研究 ・高校・大学・Vリーグの各カテゴリーにおけるゲーム状況のスプレッドシートによる情報収集 今後の課題、計画 ・アメリカ金メダル監督(Hugh McCUTCHEON)の著書「CHANPIONSHIP BEHAVIORS」の訳 ・用具の違いによる戦術特徴の違いについて 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・バレーボールの大学男子トップレベルにおける戦術動向に関する一考察 (日本バレーボール学会機関誌:バレーボール研究 第25巻1号,2023年7月発行)
健康科学科
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研究テーマ 生活習慣による血液検査値との関連性についての研究 具体的な研究活動 ・生活習慣がおよぼす血液検査値をはじめとする生体情報の変化および嗜好品による影響についての文献検索をおこなった。 ・各種学術集会や研修会において情報収集、スキル向上のセミナーに参加した。 今後の課題、計画 生活習慣(嗜好品含)と血液検査項目がかかわる項目に注目し、生活習慣の改善や健康維持につながる取組みを明確にできる手法を検討する。
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研究テーマ ・色素増感太陽電池の仕組みを理解する、実験教材の開発と授業実践 ・発光を伴う化学反応を利用した、反応速度実験教材の開発 具体的な研究活動 色素増感太陽電池の開発に当たっては、電池に使用する、電解質の検討および増感色素の検討を行った。また、学校現場での使用を前提とし、毒性の低い物質の選定と、実験操作の簡略化、実験費用の経済的な軽減を念頭におき、物質選定とその機能の評価を行った。 今後の課題、計画 引き続き、色素増感太陽電池の作成を試みる。今年度は、電解質に固体伝導体(電荷移動錯体など)やイオン液体に変えることで、溶液の乾固による電池の劣化を軽減できるような仕組みについて検討を行う。
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研究テーマ 各種生理検査の基礎的研究(脳神経系、循環器系、精度管理) 具体的な研究活動 ゼミ学生および庄司助教授とともに、循環器系および脳神経系の基礎的研究を施行した。 1脳神経系:神経伝導検査における神経破格の精査についてボランティアを募り施行した。 2循環器系:血管内皮機能検査におけるコーヒー摂取の影響についてボランティアを募り施行した。 今後の課題、計画 前述の脳神経系および循環器系研究を継続し発展させるとともに、生理検査の精度管理における今後の方向性について検討し、本学検査機器を使用したデータ採取を計画している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会発表(2023年12月3日 第51回埼玉県医学検査学会) 1「運動神経伝導検査におけるMartin-Gruber吻合の検出」 健康科学科3年 柏本楓子 2「運動神経伝導検査における副深腓骨神経の検出」 健康科学科3年 小島弥子 3「コーヒー摂取によるFMD検査への影響」 健康科学科3年 舘野結衣 (学会奨励賞受賞)
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研究テーマ 糖尿病における継続的なグルコースモニタリング 具体的な研究活動 血糖値の日内変動は食事、睡眠、日常生活においてどのように変動していくか、経時的にグルコースパターンを客観的に把握する。 今後の課題、計画 1日のグルコース変化を通して食事内容、睡眠とグルコーススパイクの関連性をみる
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研究テーマ ヒト癌細胞株におけるγ-glutamyltranspeptitase(γ-GTP)の癌特異性の検討 具体的な研究活動 細胞株からセルブロックを作成し、包埋、薄切、GGTに関与すると考えられる複数の分子について免疫染色を行った。阻害剤実験では、細胞を培養したのち、阻害剤を文献を参考に阻害時間と濃度を変えて培養を行った。阻害後の工程は阻害なしのものと同様。阻害剤の添加時にリン酸緩衝液(PBS)を加えたものを陽性コントロールとし、前駆脂肪細胞(SW782)を陰性コントロールとして染色を行い、詳細に観察を行った。 今後の課題、計画 細胞株を増やすことや追加の免疫染色を行ったあとは臨床検体を加え、論文執筆を行う予定です。
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研究テーマ 1,運動誘発性食欲抑制の個体差を生じさせる原因の探索 2,肥満を抑制する食品成分の探索 3,皮膚カロテノイド量の運動による変動 具体的な研究活動 1.本学運動部所属学生を対象に、運動誘発性食欲不振と生活習慣、栄養状況についてweb調査を行い、その関連を解析した。 2,マウスを用いた動物実験により、イミダゾールジペプチドの摂取が肥満抑制に有効であることを確認した。 3,本学学生の皮膚カロテノイド量を測定し、運動量の違いによる影響を解析し、部活動所属男子学生では、野菜摂取量が多いにもかかわらず、カロテノイド量が低いことが確認された。 今後の課題、計画 1,運動誘発性食欲不振のスクリーニング調査票の開発を進める予定である。 2,ヒトを対象とした研究を進め、イミダゾールジペプチドの生活習慣病予防効果を検討する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 ・Kaburagi T et al. Antiobesity Effect of N-Acetylneuraminic Acid by Enhancing Antioxidative Capacity in Mice Fed a High-Fat Diet. J Med Food . 2023 Aug;26(8):550-559. doi: 10.108 学会発表 ・運動誘発性食欲不振の発症歴に関係する個体差因子の抽出。村野静香 、蕪木智子。日本ウエルネス学会第20回大会 ・ナンバンモウ水抽出物は脂肪細胞の脂質生成およびアディポサイトカイン産生を制御する 。蕪木智子他. 第77階日本栄養・食糧学会大会(札幌)
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研究テーマ 1,新学習指導要領の観点別評価が高校教育に与える影響 2,教育DXと個別最教育教育 具体的な研究活動 1,科研「学習指導要領体制」で観点別評価の実態を明らかにする 2, 教育DXの問題と教育効果を考察する 今後の課題、計画 1,教育評価の原点を振り返り誰のための何の評価か明らかにする 観点別評価の何が問題か明らかにする 学校訪問を行い、聞き取り調行う 2,教育DXの実態を把握するため学校訪問調査を行い,課題を明らかにする 研究会で研究協議 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「高等学校学習指導要領と観点別評価-資質・能力に関する考察-」(単著) 大東文化大学教職課程センター紀要Vol.8 「主体性を奪う観点別評価」(単著) 高校生活指導 2024・217号 教育実務センター
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研究テーマ 裸足生活が子どもの足部形態および自律神経機能に与える効果検証 具体的な研究活動 これまでの調査で測定してきた、子どもの足部形態の測定結果を分析し、学年別の土踏まずの形成率、外反母趾角度、内販小趾角度等を算出した。 また、次年度、調査対象となる小学校と調査日程等の調整および各学校の生活状況調査を実施した。 今後の課題、計画 「裸足教育」実践校と非実施校の子どもの足部形態・自律神経機能の実態調査と比較を行う。
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研究テーマ 神経線維腫症の病態、悪性化に関わる因子の解析 具体的な研究活動 日本レックリングハウゼン病学会(神経線維腫症の病名)の理事として学会活動に参加。 科研費(基盤研究C)の代表研究者として細胞生学研究を実施。 今後の課題、計画 引き続き日本レックリングハウゼン病学会の理事の一員として学会を通して患者団体に関わる。 研究開発、治療薬の治験の推進、啓蒙活動の推進。 基盤研究Cの継続。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 発表準備中
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研究テーマ 血流依存性血管拡張反応検査における測定結果に及ぼす影響因子の検討 具体的な研究活動 今年度はコーヒー摂取前後の血流依存性血管拡張反応を測定した。 主にコーヒーに含まれるカフェインに注目し比較検討を行った。 今後の課題、計画 コーヒーに含まれるカフェイン以外の成分にも注目し結果がどのように変化するのか検討していく。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 第51回埼玉県医学検査学会にて学生とともに発表し埼臨技奨励賞を受賞した
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研究テーマ 埼玉県における森林帯区分に関する研究 具体的な研究活動 暖温帯域と冷温帯域との推移帯に発達する森林の実態を精査した。 今後の課題、計画 植生調査データの集積。群落の種組成と構造の分析および更新の持続性について検討する。
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研究テーマ 免疫学的手法を用いた検出法の確立 具体的な研究活動 ・循環抗凝血素(抗第VIII因子抗体、抗第IX因子抗体など)を免疫学的手法であるELISA法やWestern Blotting、dot blot)にて簡易的に検出する方法の検討 今後の課題、計画 ・循環抗凝血である抗von Willebrand Factor抗体の検出のELISA法やWestern Blotting、dot blotでの検出法の検討
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研究テーマ 研究テーマ:「Covid19収束後の「 新しい生活様式」に資する欧米(アメリカ・ドイツ・オランダ)の柔道指導実態の調査分析」 具体的な研究活動 研究活動 1)2023年12月末 アンケート調査実施。 2)2024年1月データ分析・論文執筆 3)2024年2月埼玉武道学研究 第13号に投稿予定 今後の課題、計画 今後の課題 ☆正しい転び方(受け身も含む)について様々な角度からその知見を集約し、子ども、並びにシニア向けの転倒予防に関するガイドブックの作成を計画している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 研究テーマ・成果の発表 1)論文: 「COVID-19 蔓延禍におけるオランダの柔道指導実態 」埼玉武道学研究 日本武道学会 埼玉支部会 (12),1-17頁 2022/03 2)著書:「ID(知的障がい者)柔道ハンドブック」公益財団法人全日本柔道連盟 教育普及・MIND委員会 2021/04 【https://www.judo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/07/柔道ハンドブック.pdf)】
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研究テーマ 1凝固作用におけるステロイド(メチルプレドニゾロン)の影響について 2難病指定288関連テーマ 血中抗VWF抗体の簡易的検出法の検討 具体的な研究活動 1炎症性疾患を伴っていないメチルプレドニゾロン治療患者(7例のITP症例)において、FVIII、FIX、FXI、FXII、vWF、AT、PCをトロンビン生成試験(TGT)により検討した。 2 免疫化学的手法による血中抗VWF抗体の簡易的検出法の検討 ニトロセルロース膜を用いたドットブロット法により血中抗VWF抗体の有無を定性的に検討した。 今後の課題、計画 2 免疫化学的手法による血中抗VWF抗体の簡易的検出法の検討 通常のニトロセルロース膜での抗原固定化は非効率的であったことから、IC法(ラテラル方式)用のニトロセルロース膜にての検討を引き続き検討する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Hemostatic balance between pro- and anticoagulant is maintained during glucocorticoid treatment、PBl C,2023,e30812,1-9.
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研究テーマ ガスクロマトグラフィ質量分析計を用いたtrans型脂肪酸の検出の検討 具体的な研究活動 trans型脂肪酸(trans fatty acid; TFA)の血清中濃度の増加は冠動脈疾患、メタボリックシンドロームに関連する。本学保有のガスクロマトフィ質量分析計(gas chromatography - mass spectrometry; GC-MS)を用いて各脂肪酸と疾患との関連性をみいだすことを目的としてcis型及びtrans型脂肪酸の一斉分析法を構築する。-COOHをもつ脂肪酸をそのままでは分離することは困難である。また本学保有GC-MSのMS部は四重極であり高極性である脂肪酸を検出するのは困難である。したがって各種脂肪酸をメチルエステル化して検出を試みた。 今後の課題、計画 反応条件の確認ともに、酸塩化物、酸無水物からメチルエステル化する方法も検討し、測定対象の脂肪酸のメチルエステル化法を確立する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 発表できる段階でない。
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研究テーマ 模擬試験の点数と国家試験の正答率の関係について 具体的な研究活動 国家試験形式の模擬試験を作成し、授業中に試験を実施し採点する。業者の模擬試験の点数との比較を行い苦手科目の補強を行う。さらに国家試験合格者の正答率を出し、模擬試験殿相関性を検討し、今後の国家試験合格率の向上に努める。 今後の課題、計画 模擬試験の点数が低い学生に対し補講を行い、勉強の仕方を指導し、知識の向上に努める
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研究テーマ ・感染症危機管理・パンデミック対策 ・ワクチンの効果と安全性の確保に関する研究 ・感染症危機におけるリスクコミュニケーション ・感染症危機管理における人材育成 具体的な研究活動 ・新型コロナウイルス感染症パンデミック対策における行政との連携と課題の分析(厚生労働省、東京都・名古屋市、沖縄県などの自治体) ・英国におけるパンデミック対応に関する情報収集 ・パンデミック対応を通じた高齢者施設における感染症対策の強化に関する情報収集と分析 ・ワクチンの効果と安全性確保におけるデータベースの活用システムの構築及び新型コロナワクチンの効果と安全性に関する分析 ・危機管理庁が行う感染症危機におけるリスクコミュニケーションガイドライン作成に伴う情報収集と意見交換 ・感染症危機管理における疫学、リスクアセスメントの人材育成にかかる実践的研究 ・感染症関連学会(感染症学会、環境感染学会など)における情報収集・意見交換を通じた感染症対策の強化 今後の課題、計画 ・ポストコロナにおける日本の感染症危機に対する備えの構築に関する研究 ・感染症疫学、リスクアセスメント分野の人材育成 ・ワクチンの有効性と安全性評価の推進に関する研究 ・感染症危機におけるリスク認知とリスクコミュニケーションに関する研究
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研究テーマ 大学生の心電図異常と心臓超音波検査との関連について 具体的な研究活動 本学の学生の健康診断で実施される心電図検査にて再検査となった学生に対し、保健室からの指示のもと心臓超音波検査を行い心臓の形態的評価を行っている。 心臓には4つの機能があり、心電図検査と心臓超音波検査を組み合わせて評価することで心臓の状態を把握することが可能である。 今後の課題、計画 データ解析と結果分析を行う。
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研究テーマ 地球温暖化による気象の変化が冷温帯林の大型土壌動物にもたらす影響 具体的な研究活動 中部地域の冷温帯林に生息する日本固有のヤスデ類には、数年ごとに大発生を繰りかえす種が存在する。冷温帯林では、温帯地域や熱帯地域と比べて、豊かな土壌を形成する働きをする土壌動物が少ないため、本種のような生息数の多い種が存在することにより、土壌形成や物質循環が進み、森林にとって重要な存在である。また、この種の生活史は冷温帯の気候(気温・積雪など)に合わせられており、毎年繰り返される冬季の低温状態が、その成長や産卵に影響していることがわかっている。 しかし近年、この生物種の大発生現象が見られる地域や回数、大発生の規模などがいずれも減少しており、温暖化による影響が考えられることから、現地での生息状況調査や環境変化による影響についての実験を行い、その減少要因を研究している。 今後の課題、計画 本生物種は、長いものでは8年間、短いものでも3年間の生活史を持つ。中部・北陸地方における過去の発生地域での生息状況調査を引き続き行うとともに、2024年度秋には南八ヶ岳山麓で8年ぶりに成虫が発生予定であるため、その個体群を用いて、複数の異なる環境条件での飼育実験を行う計画である。
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研究テーマ 細胞診における迅速で簡便な蛍光プローブ法による甲状腺癌検出法の確立 具体的な研究活動 細胞診で診断困難とされている甲状腺濾胞癌について特異的蛍光プローブ検索を行っている。協力いただいている病院から倫理申請を経て検体を採取して頂き、濾胞癌特異的蛍光プローブを特定する為に、300以上の蛍光プローブが検索できるパネルを用いた検索である。同時進行で、既に見出した甲状腺乳頭癌特異的な蛍光プローブについて、癌特異的分子機構を解明する為に、分子病理学的手法で蛍光プローブ法の肝であるGGTに関する様々な分子発現経路について探索をしている。 今後の課題、計画 甲状腺乳頭癌を通して、癌特異的蛍光プローブおよびGGT発現に関わる分子探索をさらに進める。阻害剤や分子病理学的手法を用いて、GGTにかかわる癌特異的経路の解明を進めていく。
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研究テーマ スポーツ医学, 健康づくりの運動生理学 (キーワード:ゴルフ、健康増進、転倒予防、ロコモ予防) 具体的な研究活動 1. ゴルフによる健康増進効果 2. ダイエットとボディメイク成否に関わる心理的要因と脳波解析 3. 心臓のトレーニング適応と遺伝的要因 4. COVID-19流行中の日本における健康診断控えの要因 5. 医師を対象としたオンラインによる健診に関する意識調査の検討 6. 女性の健診受診行動の関連要因 7. 女性の信念と乳がん検診、子宮頸がん検診における受診行動 8. 高血圧と糖尿病性腎臓病に対する新規アルドステロン拮抗薬 9. 骨髄腫細胞におけるプロテアソーム阻害剤の免疫調節効果 10. 慢性好中球性白血病のクローン進化とAMLへの移行に関する遺伝的要因 11. 日本骨髄腫学会におけるダイバーシティ推進 12. 日本における成人特発性血小板減少性紫斑病の多施設・前向き疾患登録研究 今後の課題、計画 これらの一連の研究により、健常人や傷病者における健康管理のあり方を確立するとともに、スポーツ・運動を通した健康長寿の延伸に役立てる方策を明らかにすることが本研究室の目標である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <英文論文> Maiko Matsushita, Sho Kashiwazaki, Satoshi Kamiko, Michio Kobori, Makoto Osada, Hisako Kunieda, Maki Hirao, Daiju Ichikawa, and Yutaka Hattori. Immunomodulatory Effect of Proteasome Inhibitors via the Induction of Immunogenic Cell Death in Myeloma Cells. Pharmaceuticals (Basel). 2023 Sep 27;16(10):1367. doi: 10.3390/ph16101367. Naoko Ito, Hiroki Sugimori, Takeshi Odajima, Naohito Yoshimura, Shigeki Muto, Maki Hirao, Mika Ninohei and Takeo Nakayama. Healthcare (Basel). Factors Associated with Refraining from Health Checkups during the COVID-19 Pandemic in Japan. 2023 Aug 24;11(17):2385. doi: 10.3390/healthcare11172385. <和文論文> 平尾磨樹、渡辺健太郎、塚田唯子、國枝尚子、長田眞、山崎皓平、傳田竜之介、岡本真一郎、菊池隆秀.慢性好中球性白血病の病態と臨床Pathophysiology and clinical characteristics of chronic neutrophilic leukemia (CNL). 血液内科 2023; 87(5):499-505 栗山 哲、松本 啓、平尾磨樹、川口良人. 高血圧と糖尿病性腎臓病に対する新規アルドステロン拮抗薬Novel Aldosterone Antagonists in Hypertension and Diabetic Kidney Disease. 薬理と治療 2023; 51(7):1071-1087. Jpn Pharmacol Ther 2023; 51(7):1071‒87. 杉森裕樹、塩見美抄、須賀万智、鈴木正人、高谷典秀、立道昌幸、中山健夫、原 聖吾、平尾磨樹、福田 洋、武藤繁貴、村上正巳. 令和4年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)総括報告書「新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究(21FA1005)」 伊藤直子、平尾磨樹、二野瓶美佳、町田美千代、杉森裕樹.令和4年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)「新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究(21FA1005)」. 令和4年度分担報告書「医師を対象としたオンラインによる健診に関する意識調査の検討」
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研究テーマ 1. 大学生の食・生活習慣調査(DB調査) 2. 若年者の肌シミ発生に関する検討 具体的な研究活動 1. 大学生の食生活、生活習慣に関するWEB調査を横断的に実施(DB調査2022)、栄養素やポリフェノールの摂取、運動、睡眠、ストレスなどの実態把握を行った。 2. 肌シミが発生するといわれている18歳前後の若年者を対象に、肌性状について非侵襲的な手法による測定、及び食・生活習慣に関する調査を実施した。 今後の課題、計画 1. 本年実施したDB調査2023の結果を学会にて発表予定。3回目の調査となるDB調査2024をテーマを拡大しながら実施、大学生の食・生活習慣に関する定点調査を継続する。 2.大学生以外にも対象を広げ、また縦断的な観察も実施していく予定。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1. DB調査2022の結果は、第77回日本栄養・食糧学会(札幌)一般演題としてポスター発表を行った。
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研究テーマ 染色体検査の有用性について - 培養方法の違いによる分裂指数の検討 - 具体的な研究活動 近年、次世代シーケンサー(NGS)、マイクロアレイ染色体検査に代表されるゲノム解析技術の進歩は著しく、正確性や網羅性に優れた検査方法として臨床診断に広く活用されてきている。 一方、古典的な染色体分析は、約10Mb以上の断片の過不足でなければ顕微鏡下に観察することは難しく、分染法により出現する濃淡のバンドから構造異常を見出すには、客観性における限界を考慮する必要がある。蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)法は従来の染色体検査に蛍光標識プローブを用いることで客観性に優れた方法であるが、利用したプローブについてのゲノム情報だけを得る方法である1)。優れたゲノム解析技術が隆盛を極める現在でも、分染法による染色体検査が臨床検査の一項目として存在するのには理由がある。染色体末端やセントロメア近傍には繰り返し配列が存在し、これらの部分を含む染色体構造異常の検出にNGSやマイクロアレイ染色体検査が不向きなためである。 染色体検査を実施する多くの検査室では、検体の取り違えを防ぐ目的で採血管から培養容器への移し替えを最小限にしている。このような現状から通常、細胞培養で使用する培養フラスコを用いず、自動化された低張処理-固定装置に適合したチューブを使用した培養を行っているが、使用する容器や、培養条件の違いによる分裂指数の検討を行った報告はほとんど見られない。 そこで、染色体検査の効率化を図る目的で、培養方法の違いによる分裂指数の検討を行った。 染色体検査では、検体の取り違えを防ぐ目的で自動化された低張処理-固定装置に適合したチューブを使用しての細胞培養を行っているが、培養フラスコを用いた場合との間で、分裂指数に有意差は認められず、リンパ球の培養にチューブを用いることに問題はないとものと考えられる。 今後の課題、計画 今後、観察細胞数を増やし、同種間のリンパ球で分裂指数に影響があるのかどうかの検討を加えていきたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 健康科学会雑誌第6号掲載予定
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研究テーマ 17世紀の英語文学および関連文化の研究。 具体的な研究活動 17世紀英国の文筆家であり医師としても活動したサー・トマス・ブラウンの著作の研究。 今後の課題、計画 以前刊行したトマス・ブラウンの全著作の翻訳を最終目標としている。翻訳に際しては、現在刊行が進められている新しい著作集(英国オックスフォード大学出版局刊)を底本とし、最新の研究成果を踏まえたものとしたいと考えている。
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研究テーマ 線虫c. elegansを用いた生物が老化するしくみの研究 具体的な研究活動 線虫C. elegansのmev-1変異体は、ミトコンドリア呼吸鎖複合体IIの変異により活性酸素種(ROS)を過剰に産生し、野生株より寿命が短い。さらに、胚発生時のプゴグラム細胞死がランダムに亢進、その細胞死抑制のために蛋白分解酵素カスパーゼの線虫ホモログをコードするced-3遺伝子に変異を導入すると、孵化後の個体は寿命を回復する。我々は最近、このmev-1;ced-3二重変異体の酸素感受性も部分的に回復していること、および胚発生期に有効なsoaking RNAiでced-3遺伝子を阻害することで、寿命回復には老齢期にも継続してCED-3/カスパーゼの抑制が必要なことを新たに発見した。これらのことは、線虫の老齢期にもプログラム細胞死のカスケードを介した細胞死が起こっており、それが個体の寿命に影響を与えていることを示唆する。 今後の課題、計画 今後は、時期特異的なfeeding RNAiなどを用いることによって老齢期のced-3遺伝子のKO線虫を作製し、老化の表現型が改善されるかどうか調べる。また、プログラム細胞死カスケードの関連遺伝子群の発現量変化の検出を試みるとともに、ミトコンドリア機能を中心とした酸化ストレス状態の解析を行い、線虫における老齢期の体細胞死の実態把握と個体寿命への影響を確認する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 1. Yanase S, Suzuki M, Zhang-Akiyama Q-M, Sakashita T (2023) Short-term -ray irradiation with hyperoxia induces lifespan extension in Caenorhabditis elegans. Biological Sciences in Space 37: 1-8 2. Armstrong S (2019) Borrowed time –The Science of how and why we age. Bloomsbury Publishing Plc, Lomdon, UK (簗瀬澄乃・石井直明・杉森裕樹・安田佳代・宮沢正樹 (監訳・訳) 人はなぜ老いるのか:老化の謎に挑む科学, 大修館書店)(2023)
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研究テーマ 健康科学と理科教育 具体的な研究活動 中学、高校を通して保健及び、生物基礎で公衆衛生の基礎や体を守る仕組みなどを学ぶ。 健康科学と理科と連携させた探究授業の組み立てを検討した。 今後の課題、計画 前年に引き続き、学校現場でも活用可能な生物基礎での免疫や血液に関する教材の開発や研究を行う。
看護学科
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研究テーマ サービス付き高齢者向け住宅入居者の嚥下機能 具体的な研究活動 継続して取り組んでいるサービス付き高齢者向け住宅入居者の嚥下機能についての調査をもとに 分析結果を学会発表および論文として投稿・掲載されることができた。 今後の課題、計画 高齢者のフレイル対策として、栄養について食生活・口腔機能の両側面から検討予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 Factors Associated with the Residents in Serviced Housings for the Elderly Facing the Risk of Dysphagia IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023 サービス付き高齢者向け住宅における入居者に関する研究の動向と課題 日本老年看護学会第28回学術集会 サービス付き高齢者向け住宅における高齢者の嚥下機能低下のリスクに関連する要因 共著 老年学雑誌 (14),60-72頁 2024/03
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研究テーマ 入院環境による子どもと家族への影響についての内容で検討中です。 具体的な研究活動 今年度は1年目であったため、助手業務や学生指導、教育に専念していました。現在は、文献検索、研究計画を思案中です。 今後の課題、計画 研究計画を立て、文献検索から、テーマを搾っていきたい。
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研究テーマ 研究テーマ 1.地域在住高齢者の口腔機能向上を目指した支援の検討 科学研究費助成事業 基盤C課題番号19K11122(研究代表者) 2.新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究 厚生労働科学研究費補助金 令和3~5年度(研究協力者) 3.多職種連携教育におけるSA(Student Assistant)導入の検討 具体的な研究活動 (論文) ・Ito N, Sugimori H, Odajima T, Yoshimura N, Muto S, Hirao M, Ninohei M, Nakayama T. Factors Associated with Refraining from Health Checkups during the COVID-19 Pandemic in Japan. Healthcare. 2023; 11(17):2385. https://doi.org/10.3390/healthcare11172385 ・伊藤直子, 森田恵子, 白戸亮吉, 根岸哲也: 多職種連携教育におけるSA(Student Assistant)が抱いた思い-KJ法による図解. 日本看護学会誌. 2023; 18(2), 18-23. 今後の課題、計画 (学会) ・Yumiko A, Shuichiro W, Naoko I. Factors Associated with the Residents in Serviced Housings for the Elderly Facing the Risk of Dysphagia. IAGG Asia/Oceania Regional Congress, 2023. ・伊藤直子, 荒川武士, 間藤翔悟, 阿部祐美子: 高齢者の口腔関連の機能低下を予防する新しいアプローチ. 第10回予防理学療法学会2023.
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研究テーマ 児の付き添い入院をする家族が看護師に求める支援についての研究を検討しております。 具体的な研究活動 現在育児休業中であるため、復職後研究活動を行えるよう文献検索を行っております。 今後の課題、計画 文献検索を行い、研究内容を明確にしたいと思います。
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研究テーマ 精神科看護師の価値の対立に関する研究 具体的な研究活動 精神科看護師が臨床場面においてどのような価値の対立を感じており、どう対処しているかを調査している。先行研究においては看護師間の価値の対立に着目した研究は見当たらないため事例報告を整理している。 今後の課題、計画 事例報告から価値の対立およびこの対処が整理できたら質問紙を作成してこの程度や頻度を調査する。
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研究テーマ 保育所における母乳育児支援プログラム開発と介入効果の検証(基盤C) 保育所へのアンケート実施をし、母乳育児支援プログラムの開発につなげるための研究を行っている 具体的な研究活動 保育所で勤務する保育士および保育所に児を預けている母親に、母乳育児支援に関する意識調査を行った。 共同研究として産後女性のメンタルヘルス向上を目指したセルフトレーニングに関する研究を進めており、次年度以降も継続していきたいと考えている。 今後の課題、計画 ・保育所における母乳育児支援プログラム開発と実施、介入効果の検証をしていく。 ・産後女性のメンタルヘルス向上を目指したセルフトレーニングについて、さらなる検証を進め、効果の検証を進めていきたいと考えている。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <学会発表> ・寺澤瑛利子,臼井淳美,岡本るみ子,松島みどり,岡山久代.(2023). 4 産後女性における表情筋トレーニングの負荷量の検討. 第11回看護理工学会学術集会,神戸,日本.
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研究テーマ COVID-19パンデミック下の遷延性悲嘆症 具体的な研究活動 海外の論文から文献研究を行い、学会で発表した。論文を投稿し、査読結果待ちである。 今後の課題、計画 同テーマで国内での研究計画を進める。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【学会発表】 「COVID-19パンデミック下における死別経験者の遷延性悲嘆症に関する文献検討」 日本国際看護学会第7回学術集会
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研究テーマ 在宅看護に関する研究 具体的な研究活動 1.共同研究者と認知症在宅ケアに関する研究成果を小冊子にし、訪問看護ステーションなとへ提供している。 2.動画教育資料の企画制作「無理なく、安全に! 在宅での移乗・移動介助 今後の課題、計画 訪問看護のケアリングに関連する研究を進める予定 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 ・介護支援専門員が訪問看護師に期待すること : - 軽度認知症者を担当する介護支援専門員に焦点をあてて - 桑野美夏子、落合佳子、 石澤正彦、王麗華 ・大都市で生活する軽度認知機能低下を認める一人暮らしへの訪問看護利用の効果 、 落合 佳子, 桑野 美夏子, 秋葉 喜美子, 王 麗華、 厚生の指標 70(4): 28-33, 2023. ・訪問看護ステーションにおけるBCPの実践に関する研究-「守り」のBCPから「攻め」のBCPへの転換- 王麗華・磯山優 大東文化大学紀要第62号そ ・「権威受容説に基づいた特定検診受診者の拡大を目指す活動の研究-児童・生徒・学生の働きかけで家族の特定検診受診を後押しする「ボトムアップ型健康啓発活動」を中心に―」 磯山優、寺脇博之、伊藤孝史、天野方一、根本佳和、中村めぐみ、王 麗華、第57巻第1号(通巻 第91号) 総論:リスクコミュニケーションとヘルスリテラシーの関係、杉森 裕樹, 王 麗華, 伊藤 直子, 栗田 順子, 鈴木 桂子, 町田 美千代, 二野屏 美佳, 古屋 龍規 調剤と情報; 日本薬剤師会 監修 29 (5), 680-686, 2023-04 【動画教材制作】 ・編集:「ディアケア 」ー 「無理なく、安全に! 在宅での移乗・移動介助 学会発表
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研究テーマ 看護基礎教育における教授法の検討 具体的な研究活動 日本看護科学学会学術集会における発表 日本シミュレーション医療教育学会学術集会、日本看護シミュレーションラーニング学会学術集会への参加 今後の課題、計画 引き続きアクティブラーニングや教授法を模索していく 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文1本 日本シミュレーション医療教育学会誌
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研究テーマ 「障がいを持ちながら生活する子どもとその家族の支援」 「検査・処置を受ける子どものプレパレーション」 具体的な研究活動 日本小児看護学会において、「子どもの安心・安全な医療を目指して,プレパレーションの実践を考えよう!」というタイトルでテーマセッションを実施した。 今後の課題、計画 研究テーマをもとに、近年の動向や状況について、さらなる調査を行っていく予定。
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研究テーマ 1.在宅医療における精神医学的局面に関する研究(アウトリーチ研究) 2.伝統医学的手法を用いた心身統合的治療に関する研究 3.ヘイトスピーチ研究 具体的な研究活動 1.本学倫理審査を通過し、民間研究助成に応募中。 2.現時点で動いている研究はないが、執筆・講演活動を継続中。 3.同分野の基本的な学術誌Transcultural Psychiatryに論文が掲載された。 今後の課題、計画 1.2の継続。 3.については一段落ついたところであるが、当該テーマの研究会への参加は継続しており、更なる課題を模索中。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 3.について Matsumoto. T, Kitada. S, Suda,S :The association between exposure to hate speech or perceived discrimination and mental health problems among Korean residents in Japan. Transcultural Psychiatry(Online first) 1.について 北田志郎:支援拒否の背景にある精神医学的問題.川越正平編著:医師アウトリーチから学ぶ 地域共生社会実現のための支援困難事例集.長寿社会開発センター,東京,p.24-31,2023 北田志郎:認知症の経過とBPSD.川越正平編著:医師アウトリーチから学ぶ 地域共生社会実現のための支援困難事例集.長寿社会開発センター,東京,p.32-34,2023 北田志郎:高齢者虐待の親子分離にあたり身体科医と精神科医が協働した事例.川越正平編著:医師アウトリーチから学ぶ 地域共生社会実現のための支援困難事例集.長寿社会開発センター,東京,p.128-140,2023
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研究テーマ 看護の職場環境に関する研究 具体的な研究活動 論文作成、投稿 今後の課題、計画 看護管理、職場環境に関する調査 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (論文)特定機能病院に勤務する病棟看護師の日勤帯リーダー役割の認識と職場環境の関係 田中 芳幸, 山口 久美子, 草刈 由美子, 上田 理恵 日本医療経営学会誌, 2023 年 17 巻 1 号 p. 27-35 (論文)特定機能病院に勤務する病棟看護師の日勤帯リーダー役割の認識と職場環境の関係(第2報) ―看護提供方式による比較分析― 山口 久美子, 田中 芳幸, 草刈 由美子, 上田 理恵 日本医療経営学会誌, 2023 年 17 巻 1 号 p. 51-60
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研究テーマ 高齢者施設における感染症対策の体制整備についての検討 具体的な研究活動 高齢者施設内で感染症対策に活用できるシステムの開発 高齢者施設職員が施設内で感染症を早期に探知し、対策への効果を評価 公衆衛生単車が地域の感染症を早期に探知し、対策への効果を評価 今後の課題、計画 参加地域の拡大が課題で、効果を評価し普及に努める
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研究テーマ 地域在住高齢者のアドバンス・ケア・プランニングに関する研究 反転授業による学習効果の検証 具体的な研究活動 地域在住高齢者を対象としたアドバンス・ケア・プランニングに関するプロセスを明らかにするために、インタビュー調査を行った。現在、結果を学会発表および投稿論文としてまとめている段階である。 反転授業における有効な学修教材の検討と評価を行うために、共同研究を行っている。 今後の課題、計画 明らかになったプロセスを実践での応用可能性について検討していく計画を進めている。 共同研究は、2026年度科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)に申請をしている。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会発表:第43回日本看護科学学会学術集会示説「健康教育プログラム(協働ゼミ)の効果検証-社会人基礎力の発達との関係-」 論文:大東文化大学看護学ジャーナル第6巻第1号「地域協働型介護予防・健康教育支援プログラム(協働ゼミ)の効果検証-社会人基礎力の発達との関係-」
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研究テーマ 遺伝性希少難病児(者)の在宅生活と支援の課題 具体的な研究活動 遺伝性希少疾患児(者)の家族を対象に行ったアンケート結果および面接調査を学会発表および論文投稿した。支援者を対象に面接調査を実施し、一部学会発表を行った。 今後の課題、計画 支援者面談を継続して行い、論文投稿につなげる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【国内学会発表】 久保恭子, 坂口由紀子; MECP2症候群児の成長・発達区分からみた身体的な特徴,第70回日本小児保健協会学術集会, 2023年6月 坂口由紀子,久保恭子;重症心身障がい児(者)が地域で「その人らしく生きること」を支える多職種連携とコーディネートの実際と課題~通所・グループホーム・相談支援の専門職の面接調査から~,第28回日本在宅ケア学会学術集会,2023年11月 【国内論文】 久保恭子, 坂口由紀子; ムコ多糖症児(者)の在宅酵素補充療法の可能性と課題,日本在宅医療連合学会誌, 第4巻, 第2号, 16-21, 2023. 坂口由紀子, 久保恭子; 希少難病ムコ多糖症患者の成長・発達による疾患の進行に伴う健康障害と在宅支援の課題, 家族保健研究会誌, Vol2, No.1, 2-11, 2023. 久保恭子, 坂口由紀子; 親の支援なき後,在宅重症心身障害者の居場所の移行を支える専門職の支援プロセス, 日本在宅医療連合学会誌, 第4巻, 第3号, 28-35, 2023. 【海外論文】 Yukiko SAKAGUCHI, Kyoko KUBO: The Experiences and Challenges of Mothers of Adult Patients with Mucopolysaccharidosis; Mothers of Adults with Severe Mucopolysaccharidosis, Asian Journal of Human Services, Vol.25,67-81, 2023.
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研究テーマ 今後の看護教育について 看護教育において『アセスメント力(思考力)』は重要とされる。 昨今AIが台頭し、ICT教育がすすんでいる中、看護師として、今後、どのような能力が必要になるのか、また、それをどのように教育していく必要があるのか、について考えていきたい。 患者の尊厳 在宅移行の障壁 PEGの賛否 病院では、高齢者 例えば誤嚥性肺炎の場合、酸素投与、食止めのため点滴など、安全管理のため、抑制を余儀なくされることもある。また、食事摂取ができない場合PEGの検討もなされる。『患者にとって最善なのか』という患者の尊厳とそれを取り巻く家族について考察していきたい。 具体的な研究活動 以上の内容について、文献研究をすすめている。 多くの先行研究を読み、文献研究を行っていく。その中で研究テーマの絞り込み、研究疑問の明確化をし文献研究→論文へすすめていきたいと考えている。 今後の課題、計画 ・研究を行うための研究法について、学習をすすめているが、実践できる程度の理解ができていない。 教材の自己学習だけでなく、勉強会やセミナー(今年度も数回参加したが、来年度は実践に即したセミナー)にも積極的に参加をしていきたい。 ・文献研究をおこない、その中から、研究課題を抽出し、今年度中には研究計画書の作成、論文作成をすすめていきたい ・大学院進学についても検討をする。
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研究テーマ <競争的研究費獲得> 研究代表者 1.厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金 令和3〜5年度「新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究」 2.日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 令和2〜5年度「子どものヘルスリテラシー(健康リテラシー)とQOL(EQ-5D-Y)の研究」 分担研究者 1. 厚生労働省 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「ニトロソアミン類の体系的リスク評価手法に基づくリスクコミュニケーションガイダンスの研究」 2. 厚生労働省 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「妊産婦のニーズに適合した産科医療機関の選択に必要な情報の内容と提供方法の検討のための研究 3. 厚生労働省 令和5年度厚生労働省厚生労働科学研究費補助金(女性の健康の包括的支援政策研究事業)「若年期から老年期に至るまでの切れ目のない女性の健康支援のための評価手法・健診項目の開発に向けた研究」 具体的な研究活動 研究代表者として行った、研究班拝下の通りである。 1.「新しい生活様式における適切な健診実施と受診に向けた研究」ついては、「指先健診キット」を利用した特定健診受診率向上策のための事前調査行った。また最終年度報告書(総合、総括、分担) 内容および「新しい生活様式における適切な健診のあり方」を検討した。 2.「子どものヘルスリテラシー(健康リテラシー)とQOL(EQ-5D-Y)の研究」については、Macromil社のパネルを使ったインターネット調査を行い、親と子どものヘルスリテラシーの相似性、QOLとの関連性を検討した。 分担研究者として参加した、研究班は以下の通りである。 1. 厚生労働省 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「ニトロソアミン類の体系的リスク評価手法に基づくリスクコミュニケーションガイダンスの研究」については、分担研究者として、厚労省から依頼され抽出された医師および薬剤師に構造化されたアンケート調査を行い、現在、厚労省が検討中のガイダンスで示される「お知らせモデル案(措置あり/措置なし)の評価を行った。 2. 厚生労働省 令和5年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)「妊産婦のニーズに適合した産科医療機関の選択に必要な情報の内容と提供方法の検討のための研究」については 分担研究者として、厚労省が出す妊産婦の「見える化のためのHP」の内容を検討した。 3. 厚生労働省 令和5年度厚生労働省厚生労働科学研究費補助金(女性の健康の包括的支援政策研究事業)「若年期から老年期に至るまでの切れ目のない女性の健康支援のための評価手法・健診項目の開発に向けた研究」については、分担研究者として、女性の健康支援のための評価手法・健診項目について検討した。 今後の課題、計画 今年度の研究活動を継続し、さらに成果発表等にも注力する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 <論 文> ・Naoko Ito, Hiroki Sugimori, Takeshi Odajima, Naohito Yoshimura, Shigeki Muto, Maki Hirao, Mika Ninohei, Takeo Nakayama. Factors Associated with Refraining from Health Checkups during the COVID-19 Pandemic in Japan. Healthcare 2023年8月24日 ・Tomoya Tsuchida, Naohito Yoshimura, Kosuke Ishizuka, Kohta Katayama, Yoko Inoue, Masanori Hirose, Yu Nakagama, Yasutoshi Kido, Hiroki Sugimori, Takahide Matsuda. Five cluster classifications of long COVID and their background factors: A cross-sectional study in Japan. Clinical and Experimental Medicine, 2023;23:3663–3670,
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研究テーマ 1.高齢者施設におけるアドバンスケアプランニングについて 2.地域で生活する高齢者のアドバンスケアプランニングについて 3.看護学生への認知症ケアの教育の効果について 具体的な研究活動 1.高齢者施設におけるアドバンスケアプランニングについて 介護老人保健施設におけるケアマネジャーのアドバンスケアプランニングの実践と阻害要因を 質的研究にて明らかにするために、文献検討を行い、研究計画書を立案している、 2.地域で生活する高齢者のアドバンスケアプランニングについて 共同研究者として、研究データの質的分析及び考察を行っている。 3.看護学生への認知症ケアの教育の効果について 文献検討及び研究方法を検討中 代表的な認知ケアの手法である「ユマニチュード」を研修を受講し 介入方法として検討中である。 今後の課題、計画 1.高齢者施設におけるアドバンスケアプランニングについて 研究計画を立案後、倫理審査を受ける予定。承認されたのち、調査を実施していく予定である。 2.地域で生活する高齢者のアドバンスケアプランニングについて 分析・考察を精査し、学会発表及び学会誌へ投稿予定 3.看護学生への認知症ケアの教育の効果について 研究計画を立案し、代表的な認知ケアの手法である「ユマニチュード」やプロセスレコードなどの活用を検討する。
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研究テーマ 消化器手術後患者における身体機能・QOLに関する研究 具体的な研究活動 消化器手術後患者における身体機能・QOLに関する研究について、その動向を把握するために文献研究を行った。 今後の課題、計画 文献研究の結果から、身体活動とQOLの関係や、患者のセルフマネジメントに関する報告は少ない状況があった。今後は、これらの実態把握、また効果検証を示すような調査・研究を行っていく必要がある。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 結果について、第43回日本看護科学学会学術集会にて発表を行った。
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研究テーマ 農村在住後期高齢者の精神的健康に及ぼす要因 具体的な研究活動 農村において地域活動を担っていた高齢者の人口は、2025年より減少に転じる見通しであることか ら、農地等の資源やコミュニティの維持が困難となることが懸念される。昨今の感染症蔓延や災害時 における、行動や社会参加の制限などが、高齢者の精神的健康に影響を与える恐れがある。 修士課程では、COVID-19の予防のための外出や社会参加などの活動自粛が、農村在住後期高齢者の精神的健康の変化にどう影響するかを検討した。その結果、WHO-5J得点は、COVID-19による外出の減少(2020夏)および、暮らし向きがよくないこと(2019)により有意に低下した.。 【その他の研究活動】 総務省SCOPE研究事業の対象者に対する調査協力 2023.8.21、12.23、12.26 認知機能検査(MOCA-J)、バランステスト、4m歩行時間、椅子立ち上がりテスト 第18回日本応用老年学会大会参加「基礎から応用への架け橋」 2023.10.28、10.29 今後の課題、計画 農村でのCOVID-19感染予防のための活動自粛が、精神的健康度に関連するか分析し研究を発展させていく。
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研究テーマ 1)システムエンジニアのメンタルヘルス不調の予防 2)COVID-19流行下における健診未受診女性の健診選好についての研究 具体的な研究活動 1)メンタルヘルス不調に関連する文献調査と計画書作成中 2)実施した一企業でのアンケート結果の集計と論文化、投稿 今後の課題、計画 1)他機関との連携も行い、調査を計画、年度内に調査を開始予定 2)対象集団を広げて実施した調査の解析、論文化 成果の発表(学会、論文等)、受賞 2)投稿した論文は、2024年5月に厚生の指標に掲載予定
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研究テーマ 「災害支援時の課題について」 具体的な研究活動 文献検索、研究計画書作成、研究について倫理審査、対象者へのインタビュー、データ分析 今後の課題、計画 今後の計画として、対象者へのインタビュー継続、データ分析、論文作成、学会発表を予定している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「東日本大震災後復興におけるまちづくり実行委員の地区再生に臨むプロセスと今後の課題」共同研究者として学会発表.第25回災害看護学会.2023 「東日本大震災被災地の復興に関わった人々の被災後の心理面の変化」共同研究者として学会発表.第82 回日本公衆衛生学会総会.2023
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研究テーマ 青年期のヘルスリテラシーとQoLの関連についての研究 具体的な研究活動 2023年8月にインターネット調査を実施(約1800人の青年期の親子を対象)。データ週収集後、解析し、現在論文を執筆中である。今月中に英文雑誌に投稿する予定である。 また、並行して2本目の論文も執筆中である。 今後の課題、計画 計画的な論文の執筆、投稿を進め、アクセプトされる論文を増やす。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 特になし。
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研究テーマ 教材研究 具体的な研究活動 在宅看護技術(排泄ケア)DVD作成を照林社と共同で実施。 今後の課題、計画 出来上がった動画の修正・解説の見直しを行い出版。
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研究テーマ セクシュアリティ教育における実態とその歴史的構造に関する研究 具体的な研究活動 日本におけるセクシュアリティ教育の現状について調査し,その実態の構造を教育ならびに社会的背景を焦点とした分析および解釈し概念化する. 今後の課題、計画 1)セクシュアリティ教育の歴史的生成過程について,その発想の地である欧米におけるその発展を中心に文献的調査しわが国におけるその普及と現状について対比概観する. 2)日本型包括的セクシュアリティ教育を概念的に検討するために,教育を受ける学習者の特徴と発達段階ならびに発達課題をふまえた教育内容について先行研究を基に次元的に分類及び精整し構成概念化すると共に効果的な教育方法及び評価方法を検討する. 3)2)に加え,指導者教育の観点から指導者が受けた教育に関する実態を先行研究より把握すると共に,認知的バイアスがセクシュアリティならびにジェンダー教育への影響を視点に考察し,指導者としての在り方について検討する. 4)家庭や自治体,民間が実施するセクシュアリティ教育の実態とその効果について調査する.
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研究テーマ 1. 生命の危機につながる状況下で援助要請しない精神障がい者の在宅生活の継続を目指した医療専門職のコンピテンシー・モデルの開発 2. 精神科長期入院患者の退院のきっかけについて 具体的な研究活動 1. 「生命の危機につながる状況下で援助要請しない精神障がい者の在宅生活の継続を目指した医療専門職のコンピテンシー・モデルの開発」については、対象者へのインタビュー調査の準備中である。 2. 「精神科長期入院患者の退院のきっかけ」については、指導を受けながら、データを論文としてまとめている。 今後の課題、計画 1. 「生命の危機につながる状況下で援助要請しない精神障がい者の在宅生活の継続を目指した医療専門職のコンピテンシー・モデルの開発」について、インタビューを開始する。 2. 「精神科長期入院患者の退院のきっかけ」についての論文を投稿する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 特になし
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研究テーマ 地域協働型介護予防・健康教育支援プログラム(協働ゼミ)の効果検証 ‐社会人基礎力の発達との関係‐ 具体的な研究活動 〔目的〕学生と高齢者が共に学ぶ教育プログラムの作成を行い、この介入評価と学生自身の社会人基礎力醸成の関係を探索した。〔方法〕大学生(1~4年18~41名、平均19.7~21歳)と65歳以上5~6名(平均72.2~75.6歳)の少数班編成し、数か月おきにアクションリサーチ介入を実施。定量データは記述統計とMann-Whitiney U検定、定性データはテキストマイニングの共起性と階層的クラスター分析を行った。 〔結果〕クラスター分析は高齢者【老化の自覚】【協働ゼミへの感謝】、学生【老化の身体変化を知る】【老化の進行を防ぐ】、社会人基礎力共起性サブグラフ検出は【チームで働く力】「傾聴力」、【考え抜く力】「創造力」「課題発見力」、【前に踏み出す力】「働きかける力」等が強く共起、定量データ結果「働きかける力」(p<.041)、「課題発見力」(p<.014)、「傾聴力」(p<.028)を支持した。〔考察〕高齢者は学生と共に学ぶ事へのやりがいを実感し、数か月おきの協働ゼミは両者の関係構築、他者理解を進展させた。社会人基礎力能力要素のうち、相手の意見を丁寧に聴く力、現状を分析し課題を明確にする力、他者に働きかける力等の発達に影響を与えた。 今後の課題、計画 科学研究費補助金(基盤C:17k12425)の助成を受けて実施した研究の成果を論文にて報告準備中 成果の発表(学会、論文等)、受賞 第43回日本看護科学学会学術集会にて成果発表
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研究テーマ 看護師の意識レベルスケール(GCS)における思考プロセスに関する研究 具体的な研究活動 科研費(課題番号 19K10961)を取っておいる研究である。意識障害の事例(文章)から看護師のGCS判定を言語化してもらい、思考プロセスを解明するのもである。2023年度は調査協力者を求め7名のデータを得ることができた。 今後の課題、計画 2024年度はデータをもう少し集め、質的分析をおこなう予定である。
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研究テーマ テーマ1「入院・入所の難聴者に職員がきめ細やかに対応するため の研修と VR 教材開発」 テーマ2「多職種連携教育におけるSA(Student Assistant)の思いの本質」 具体的な研究活動 テーマ1については、桜美林大学大学院および他大学の難聴を研究する教授らと共に、継続的に研究会を開催し、テーマ1を検討し、難聴者に対するコミュニケーション方法のチェック項目表を作成できた。これをもとに、VR(Virtual Reality)ゴーグルを装着し難聴者が経験する外来・入院・ 療養場面を体験できる医療・福祉職のためのVR教育教材の開発を行った。具体的にはコミュニケーション場面のシナリオ作成を行い、大東文化大学特別研究費の研究助成を受け、2024年3月14日に映像会社とともにVR教材の撮影を実施した。 テーマ2は、論文化を行い投稿し2023年に採録された。 今後の課題、計画 テーマ1については、保健医療福祉に従事する職員に対する研修教材の開発を2023年度1場面について作成できたが、他の看護場面等のシーンについても継続的に検討する。2024年度は難聴研究会メンバーに耳鼻科医師、難聴の研究者1名が加わり、研究内容の検討がさらに充実される予定であり、研究の発展に向けて継続的に活動する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 伊藤直子,森田恵子,白戸亮吉,根岸哲也:多職種連携教育におけるSA(Student Assistant)が抱いた思い‐KJ法による図解(査読有).日本看護学会誌, vol.18(2);18‐23
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研究テーマ 看護師の規則違反はなぜ繰り返されたのか―夜勤帯における休憩時間超過取得に関する調査― 具体的な研究活動 以前、インタビューを実施した内容を整理して、質的研究論文にした。 今後の課題、計画 内容について再度、見直しが必要となり、今年度は投稿を取り消した。 今後は、倫理的に問題が発生しないような論文を作成したい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 今年度はなし。
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研究テーマ ・「看護学士レベルの英語教育」 ・「看護師の文化コンピテンシーの強化」 具体的な研究活動 「看護学士レベルの英語教育」:昨年度より永続して、臨床現場で看護師として必要な英語インプットとアウトプット力強化に必要な内容と方法を検討した。特に2023年度は、CALL教室更新により導入された授業システムCalaboMXの使用を通じてそれを行っている。 「看護師の文化コンピテンシーの強化」:看護師の対人コミュニケーション力の強化は長年継続して追及しているテーマである。2023年10月に開催されたグローバルヘルス合同大会(日本熱帯医学会、日本国際保健医療学会、日本渡航医学会、国際臨床医学会)の国際看護師部門のシンポジウムで基調講演「文化をつなぐ看護:看護師の文化」を行った。 今後の課題、計画 「看護学士レベルの英語教育」については、日常の教育実践を通じて、継続して研究する。 「看護師の文化コンピテンシーの強化」については、研究を継続するとともに、10月に開催される国際看護学会大会」において、大会テーマを受けた教育講演「イーミックとエティックでつなげる国際看護~多文化理解は看護の発展にどのように寄与するか」を行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 基調講演「文化をつなぐ看護:看護師の文化コンピテンシーの強化」 (グローバルヘルス合同大会2023、日本国際保健医療学会 国際看護師部門)
社会学部
社会学科
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研究テーマ 「職業教育の高度化とその実用性」 具体的な研究活動 本研究は、専門高校における「職業教育の高度化とその実用性」に焦点をあて、専門高校で進められている大学進学に重点化した取り組みについて調査研究を行っている。 これまでは、高校総合学科に焦点を当て、調査研究を行い、その研究の一部を今年度、『民主教育研究所年報』に取りまとめた。 また、今年度は、高等学校卒業後の継続教育機関である専攻科にも焦点を当て、その研究成果の一部を学会報告を行った。 今後の課題、計画 今後の課題として、専攻科で行われている教育内容や進路状況などについて、複数の高校を訪問し、現地調査を行う予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 ・阿部英之助・原健司・林萬太郎「高校総合学科の現状とその果たしてきた役割」『民主教育研究所年報』第22号,p10-43,2023. ・阿部英之助「総合学科の30年と総合学科の今後」全国農業教育研究会『会報』,No.298,p1-2, 2023年7・8月号.2023. ・阿部英之助,「技術・職業教育」『日本の民主教育2022』大月書店,p148-150,p152-153,2023. 【報告】 ・阿部英之助「農業後継者教育機関が果たしてきた役割とその現状」、日本職業教育学会・第4回全国大会(旧・日本産業教育学会・通算第64回)2023年10月8日(札幌医学技術福祉歯科専門学校) ・一盛 真,阿部英之助,山本宏樹,末定整基,佐久間裕斗,前川菜穂,和泉直樹 「社会教育主事講習(2科目)事例報告<大東文化大学>」中央教育審議会生涯学習分科会社会教育人材部会・事例報告,2023年6月28日(会場:文部科学省・オンライン報告) 【講演】 ・比企地区連合社会教育委員会「地域住民と行政・学生が一体となった地域づくり」(埼玉県東松山市)2023年5月25日
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研究テーマ BLがLGBTQ+に与える影響、関連性について 具体的な研究活動 ・BL作家へのインタビュー ・社会学研究所紀要 2024 投稿 「BLにおける結婚に関する表象についての一考察」 今後の課題、計画 ・BL作家、出版社へのインタビュー ・当事者インタビュー ・読者調査 成果の発表(学会、論文等)、受賞 社会学研究所紀要 2024 「BLにおける結婚に関する表象についての一考察」
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研究テーマ 1. 醸造文化と地域連携・振興に関する研究 2. 地域福祉の実践に関する実証研究 3. 公的施設および跡地の利活用に関する研究 具体的な研究活動 1. 醸造文化と地域連携・振興に関する視察とヒアリング調査 2. 福祉向上のために活動するNPOおよび社会福祉法人等へのヒアリング調査 3. 公的施設および跡地の利活用の視察とヒアリング調査 今後の課題、計画 今年度掲げた上記研究テーマについて、ヒアリングを含めたデータの蓄積を継続的に行い、その結果を取りまとめる。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 松原聡・植野一芳・藤井大輔・齊藤由里恵・福田怜,2023,「酒類規制の研究 -ビール系飲料の課税と需要構造の変化の検討を中心に-」『東洋大学経済学部ワーキングペーパー集』40,東洋大学経済学部,pp.1-16 松原聡・竹澤康子・植野一芳・藤井大輔・齊藤由里恵・福田怜,2024,「酒類規制・税制の変更が酒類の需要構造に与える影響 -2003年ビール系飲料の税率改正を中心に-」『経済論集』49(2),東洋大学,pp.85-104 植野一芳・中村年春・山田敏行・塚本正文,2024,「青森酒蔵コラボレーションとは何か -日本酒醸造の現況、構造転換、地域振興の視点から-」『社会学研究所紀要』4,大東文化大学社会学研究所,pp.123-137
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研究テーマ 社会心理学に関わる諸研究を行った。具体例として、以下の研究を行った。 ・社会的ジレンマなど、人々の協力行動に関する研究 ・人間関係やコミュニケーションに関する研究 ・ストレスや幸福感に関する研究 ・メディアやそれに関わる流行と心理に関する研究 ・文化的諸相と心理に関する研究 具体的な研究活動 学生を対象にした心理学調査や心理学実験を行い、学術論文にしてまとめた。また、これまでの先行研究などをまとめた。 それらを実施するにあたり、人権の保護、インフォームド・コンセント、個人情報の守秘、研究倫理に関連する法令や学内規定などの遵守、安全に関連する法令の遵守、倫理審査委員会における承認などを行った。 また、新型コロナウイルスに対する対応も適時行っている。 今後の課題、計画 今後も変わらず、社会心理学に纏わる諸研究を行っていく予定である。具体的には以下の研究を進め、それぞれ、心理学調査や心理学実験を行っていく予定である。 ・社会的ジレンマや間接互恵性など、人々の協力行動や利他行動に関する研究 ・人々の集団行動に関する研究 ・文化の移行に関する研究 ・ヒューリスティック・認知バイアスに関する研究 ・生物学的アプローチに関する研究 ・絵本など社会的表象に関する研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学術論文【査読なし】 小野田竜一「間接互恵状況における感情に駆られた利他主義者のシグナル」『大東文化大学社会学研究所紀要』第4巻, pp. 73-88, 2023 学会発表・研究会発表 小野田竜一 「社会的ジレンマを解決に導く罰行動が引き起こす集団間の代理的報復行動」仁科研究会(オンライン) 2023年2月16日 小野田竜一 「社会的ジレンマの罰行使者に対する集団間代理報復」 日本社会心理学会第64回大会(上智大学) 2023年9月7, 8日. 小野田竜一 「実験的手法で明らかにしたいこと~研究的野望と直近の研究プロジェクトについて~」 大東文化大学社会学研究所第3回ランチタイム・ミーティング(大東文化大学) 2023年10月5日. 小野田竜一 「間接互恵状況における感情的な非合理的利他主義者の評判」 日本人間行動進化学会第16回大会(大阪公立大学) 2023年12月2,3日.
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研究テーマ AI時代のインストラクショナル・スピーチ(教授発話) 具体的な研究活動 ChatGPTに代表される生成AIによる翻訳その他の新しい技術が教育に与える影響を実証的に調べている。これにより、実体としての身体を持つ人間のヒューマンな側面と物理的実体を持たないAIの機械的な機能の双方を共に活かす新しい教育の在り方を追究し、AI時代におけるより効果的な教師の役割を明らかにすることができる。 今後の課題、計画 AIが得意とする翻訳や文法(ルール)機能の多くが教師の授業中の発話の機能や役割と重なっていることから、学習者がより学びやすい環境づくりのためにAIと教師間で互いの役割分担を明らかにしていく必要がある。今後、教師が従来担ってきた役割の幾つかのうち、AIと重複するものをAIへと譲り、AIにはできない教師の機能や役割にフォーカスした、より創造的な教授発話を行使することでAI時代に適合した新しい教育方法の確立を目指す。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『英語教師が知っておきたい授業力アップのための話し方:AI時代のセルフ・エフィカシー』2024年1月新刊,東京:幻冬舎【Amazonサイト】www.amazon.co.jp/dp/4344949560
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研究テーマ (1)新型コロナウイルス感染症の流行が学校現場に与えた影響についての研究 (2)回顧調査データを用いた若年期のライフコースに関する研究 (3)社会階層と社会移動に関する研究 具体的な研究活動 (1)小中学校における学校行事の実施の有無に教育委員会と学校の関係が与える影響を分析し,論文にまとめた.さらに,学校や教育委員会の置かれた状況が休業期間中の学習課題の付与にどう影響したのかをとくにICT課題に焦点化して分析した. (2)若年期の就業経歴と恋愛経験,結婚等の家族形成の関連について系列分析を用いて検討した. (3)2025年「社会階層と社会移動に関する全国調査」の実施に向けて,さまざまな準備を行っている. 今後の課題、計画 回顧調査を含めたライフコースデータへの系列分析(とりわけ編集距離を用いない方法について)の応用可能性について検討する. 成果の発表(学会、論文等)、受賞 香川めい,2023,「ウィズ・コロナの学校生活はどのように構築されたのか――学校行事に注目して」『社会学評論』74(2): 246-261.
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研究テーマ 1) 大学生向けプログラミング教育のコンテンツ研究 2) (主に)外国語教育へのコンピュータ利用 3) 漢字字形処理とその応用 具体的な研究活動 1) 大学生向けプログラミング教育のコンテンツ研究 文系大学生に適したプログラミング教育コンテンツを開発するものである。2023年度は ドリル学習に着目し、どのような出題形式が妥当であるかの検討を行い、その一形態としての 全体でのクイズ問題形式の有効性について確認した。 2) (主に)外国語教育へのコンピュータ利用 コンピュータ・ネットワーク・AI技術を生かした新しい外国語学習コンテンツを開発するものである。 残念ながら2023年度は研究が進まなかった。 3) 漢字字形処理とその応用 大規模漢字集合に対応する新しい漢字フォントの製作を行い、公開した。またその成果を学部研究所紀要に投稿した。 今後の課題、計画 1) 大学生向けプログラミング教育のコンテンツ研究 2024年度は実際に問題コンテンツを作成し、一部を授業で使用することでその効果を検証する予定である。 2) (主に)外国語教育へのコンピュータ利用 2024年度は過去に作成した外国語学習コンテンツを現在の技術レベルに適応させる改造を行い、改めて公開する予定である。 3) 漢字字形処理とその応用 2024年度はゴシック体漢字字形の自動生成について取り組みたい。まず技術的な課題を明確にし、今後の研究計画を練るところから始めるものとする。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 ・『漢字文化事典』日本漢字学会編、丸善出版、2023年11月刊、に項目「髙橋さんと髙橋さん」(漢字異体字のコンピュータ処理について)の記事を執筆した ・『社会学研究所紀要』第5号に「国際標準化文字集合に対応した大規模漢字フォントの制作」が収録予定である
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研究テーマ マジョリティ・マイノリティ関係、エスニシティ、外国人労働者、メディア研究 具体的な研究活動 書籍・論文購入、ダウンロード、その他情報収集 今後の課題、計画 従来の外国人・移民研究と(マンガ・映像作品等の)メディア研究を融合することができるか検討している
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研究テーマ 企業内訓練と処遇――職能給は能力を評価してきたか―― 具体的な研究活動 近年、日本企業の賃金に対しては、ジョブ型雇用や、労働力移動率の向上・グローバル化を背景として、技能向上や成果と結びいた制度への移行の必要性が叫ばれ、とくに職務給の導入が主張されている。目下こうした議論の中身を検証し、その妥当性を研究している。すなわち職務給は、1960・90年代など、歴史的には幾度の導入を経ながら未だに定着をみていないという事実がある。他方“能力に応じた処遇・人事制度”ということであれば、従来から日本で広くみられた職能給が、理念としてはそれに近かったはずである。なぜいま職務給が求められているのか、職能給にいかなる問題があるのか、各社の事例をもとに、職務給・職能給の生成・変容過程を分析している。 今後の課題、計画 近年、日本と同じように職能給が一定の普及をみている米国において、その論理と背景を考察し、日本の職能給の特徴を米国との比較により考察する予定である。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 研究途上の内容を、2023年7月29日に「理論・現状・政策フォーラム」(政治経済学・経済史学会、Zoom開催)にて報告した。
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研究テーマ 1)メルロ=ポンティ哲学研究、および、メルロ=ポンティ哲学の関連領域研究、 2)間文化現象学研究 具体的な研究活動 1)および2)について、共著を刊行した。1)について、日本フランス語フランス文学会秋季大会のワークショップ「アンドレ・マルローの現在性─論集刊行とその後─」にパネリストとして登壇した。また、関西倫理学会では、書評を執筆した。その他の所属学会では、学会員諸氏の発表を拝聴した(学会によっては査読・審査などにも携わった。)。2)について、間文化現象学研究センターの開催するワークショップやシンポジウムにおいて、発表者の発表を拝聴した。 今後の課題、計画 1)メルロ=ポンティ哲学研究、およびメルロ=ポンティ哲学を軸とした関連領域の研究を引き続き行う。 ・ワークショップでの成果は、学会誌にて要旨を発表する。またマルローとメルロ=ポンティに関する研究を継続し、さらに発展させる。 ・積み残しているテーマについて資料収集・研究を行う。とくに共著で扱ったメルロ=ポンティとマルブランシュの関連に関する検討に注力する。 ・関連する領域の研究として、新たに社会学関連研究に着手する。まずは「フランス社会学派と哲学の関係」に関する資料収集から開始する。 2)間文化現象学については、重版予定の共訳書の検討を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 〈共著〉 『視覚と間文化性』、加國尚志・亀井大輔編、法政大学出版局、2023年3月24日(担当箇所:「視覚の狂気とイカロスの眼差しーメルロ=ポンティ、ビュシ=グリュックスマン、マーティン・ジェイにおける視覚体制と間文化性」、203-224頁)。 〈ワークショップ発表〉 佐藤勇一、「メルロ=ポンティ哲学におけるマルローの領域横断的影響」、日本フランス語フランス文学会 2023 年度秋季大会、2023年10月29日、九州大学伊都キャンパスA-117教室。 〈書評〉 佐藤勇一、「書評 川崎唯史『メルロ=ポンティの倫理学-ー誕生・自由・責任』ナカニシヤ出版、2022年」、『倫理学研究』第53号、関西倫理学会編、2023年6月30日、168-172頁。
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研究テーマ AIなどテクノロジーの急速な発展が私たちの生活や意識をどう変えていくか。没入感をキーワードに映像作品や芸術表現を通して変革期にあるメディア状況を分析。 具体的な研究活動 メディアとテクノロジーに関して研究成果を執筆 『放送メディア研究』NHK放送文化研究所,No.17 『社会学研究所紀要』大東文化大学社会学研究所,第5号 生成AIに関する研究を踏まえての活動 オープンキャンパス講義「生成AIの台頭でメディアと社会はどう変わるのか」8月11日_ 講談社シネマクリエイターズラボ企画書コンペに応募11月30日 テクノロジーと芸術表現に関するリサーチ 『第80回ベネチア映画祭・イマーシブ部門』8月28日ー9月8日 今後の課題、計画 引き続き、イマーシブをキーワードに、新しいテクノロジーが、映像メディアと社会に及ぼす影響を多角的に分析したい。今後はアウトプットを増やして行きたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 神部恭久「ディレクターとテクノロジー」放送メディア研究,NHK放送文化研究所,No.17,pp.53-72, 2024. 【研究ノート】 神部恭久「新しいメディアテクノロジーと映画祭の機能」社会学研究所紀要,大東文化大学社会学研究所,第5号,2024. 【シンポジウム登壇】 フリーランスサミット2023基調講演企画「フリーランスと共に切り開く新産業論~クールジャパンのエンジンはフリーランスだ!~」2023年5月19日 【講演】 NHKデジタルセンター「ベネチア映画祭におけるイマーシブな作品の現況とその可能性について」2023年9月29日
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研究テーマ 観光政策・観光税ならびに、現行所得税に代わる税制の模索 具体的な研究活動 ・観光税(宿泊税、入域税)の徴収に関する調査 ・観光税(宿泊税、入域税)の税収の使途に関する分析 ・米国の消費課税に関する議論の整理 今後の課題、計画 各地で検討される観光税の根拠や税率に関する検討と分析を進める 累進的な消費課税の設計や理論に関する考察を進める 成果の発表(学会、論文等)、受賞 塚本正文(2024)「宿泊税の制度と課題 ―東京都の観光政策を事例として―」『大東文化大学紀要』62号. 塚本正文(2024)「観光税 ―観光客が観光地の行政費用を負担する仕組み―」『観光とまちづくり』(554), pp.47-49.
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研究テーマ 企業のサステナビリティマネジメント 具体的な研究活動 企業のサステナビリティマネジメントの中でも、気候変動対策および非財務情報開示について研究を行った。気候変動に関わる自然環境の変化、政府・自治体の政策・制度、企業の対策に関する情報を収集し、整理した。 今後の課題、計画 引き続き、企業のサステナビリティマネジメントの中でも、気候変動対策および非財務情報開示について研究を行う。具体的には、主体間連携による企業の気候変動への戦略的適応についても調査し、それを考察し有効な主体間連携のあり方を提示する。日本企業(プライム市場上場企業)を対象として気候変動への対応状況、達成度、達成計画、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)にもとづいた情報開示に関する調査を行い、海外企業との比較分析を行うことを計画している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (その他) 鶴田佳史「第三者コメント」『スリーハイ アニュアルレポート2022』(株式会社スリーハイ),2023年4月,p.33. (講演等) 鶴田佳史「受賞者講評」eco検定アワード2023表彰式(東京商工会議所),2023年11月17日.
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研究テーマ 生産学校から予備的基礎教育へ : デンマーク「学習福祉」の挑戦 具体的な研究活動 今年度は,2020年度から2022年度にかけて実施した科研費研究課題「デンマークの学習福祉と青年教育政策に関する研究:予備的基礎教育の創設を中心に」(20K02582)の終了を受けて,研究成果報告書を作成・提出するとともに,成果を標記「研究テーマ」の論文にまとめることをめざして,研究活動を実施した。 今後の課題、計画 デンマークにおける予備的基礎教育の制度は,調査を実施した2022年以降も制度改革が続いており,今年度は「研究テーマ」の論文を完成することはできなかった。制度改革の状況を見極めながら,論文を完成させ,同制度の視点からデンマークの「学習福祉」の特徴を描き出すことが今後の課題である。
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研究テーマ 24年度在外研究準備 具体的な研究活動 24年度は、ポルトガル国南部にて、いくつかの案件に参加する。その準備を行った。具体的には、果実の非破壊検査予備試験、現地での熱分布に資する要因の検討などである。 今後の課題、計画 予備試験を発展させる余地が考えられる。また、現地では、その応用を行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 現在データ分析中。
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研究テーマ 災害被災地の生活復興後の現実と新たな課題を明らかにする 具体的な研究活動 被災から10年以上経った地域において、復興の理想と現実のギャップ、新たな課題について、30代、40代の住民を中心に聞き取り調査を実施した。調査地は以下の通りである。 (1)長野県下水内郡栄村(災害被災地/2023年3月) (2)宮城県牡鹿郡女川町(災害被災地/2023年5月・7月) (1)は長野県北部地震(2011年)、(2)は東日本大震災(2011年)の被災地であり、被災から13年が経った地域である。これらの地域が、新たにどのような課題を抱えるのか地域住民から聞き取り調査を行った。栄村では、新しく家族をもった若い住民を中心に話を聞いた。女川町では、伝統行事と地域に根付いたイベントに参加するなかで、10年という時間のなかで起きた住民と外部支援者との関係性の変化を観察することができた。これらのフィールドでの調査は次年度以降も継続予定である。 今後の課題、計画 今後は下記の3点を中心に調査を実施する予定である。 1. 各地域の住民(30代、40代)へのインタビュー調査(継続) 2. 地域住民と外部支援者の関係性の変化とその要因を探る 3. 地域間の共通点と相違点の明確化 成果の発表(学会、論文等)、受賞 中野紀和「災害と暮らし」『新修 小松市史 通史編II』小松市 2023年3月, pp.692-724. 中野紀和 書誌紹介『想像する身体(上)身体イメージの変容』『想像する身体(下)身体の未来へ』(2022 年 安井眞奈美、ローレンス;・マルソー編、臨川書店)『日本民俗学』315, p.92、2023年8月 中野紀和「大学祭は時代を移す鏡-半世紀前の大東祭にみる熱狂と無関心-」『大東文化歴史資料館 ニューズレーターエクス・オリエンテ』vol.34, 2023年7月 中野紀和 「足下から立ち上げる問題意識-『長野県民俗の会通信』にみる倉石忠彦先生-」現在学研 究会『現在学研究』第12号, pp.164-169, 2023年10月
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研究テーマ 「台湾問題」 「サイクルツーリズム」 「戦争とジャーナリズム」 具体的な研究活動 「台湾問題」:2024年1月に総統選挙を迎えた台湾の政治や社会情勢について調査を行い、著書の形で発表を行なった。また「桃園神社保存」問題については経緯を当時の新聞、行政文書、ヒアリングなどを通して資料調査を進めた。 「サイクルツーリズム」: 調査:ナショナルサイクルルートに指定された県の滋賀県、茨城県でヒアリングと実走検証を実施した。 「戦争とジャーナリズム」:朝日新聞の日中戦争期における中国報道を検証するため、朝日新聞の社内報など内部資料を収集する。 今後の課題、計画 「台湾問題」:引き続き新政権の対中政策に関する観察・研究を継続する。そのなかで「桃園神社保存問題」では台湾での資料調査を進つつ、年度内に論考をまとめて発表する。 「サイクルツーリズム研究」:ナショナルサイクルルート自治体への聞き取りを継続する。北海道、愛媛県を予定している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 「台湾問題」: 2023年5月 大阪大学講演「香港、台湾、そして中国から見る東アジアの21世紀」を行なった。 2023年5月 日本台湾学会学術大会で「『桃園神社』をめぐる1985年の保存キャンペーンのプロセス」を発表した。 単著:野嶋剛『日本の台湾人 故郷を失ったタイワニーズの物語』筑摩書房,2023. 単著:野嶋剛『台湾の本音 〝隣国〟を基礎から理解する』光文社,2023. 2023年12月 単著『台湾の本音』(光文社)を刊行。 「自転車問題」: 論文発表:野嶋剛「台湾のシェアサイクルはなぜ成長を続けるのか : 「YouBike」拡大における行政と事業者の関係構築に対する考察」大東文化大学社会学研究所紀要.3号.2023 2023年7月 シンポジウム「日常と非日常の自転車活用」で発表。メディア等で随時、論考・エッセイを発表している。
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研究テーマ 自転車まちづくりの研究、防災教育マトリクスおよび防災教育ルーブリックの研究、洪水による浸水想定区域における住民の防災意識とその啓発 具体的な研究活動 シンポジウム開催、大東文化大学社会学会紀要への論文投稿、日本建築学会大会学術講演会および研究懇談会での研究発表および講演 今後の課題、計画 海外を含む先進事例の収集、企業や自治体との共同研究 成果の発表(学会、論文等)、受賞 自転車とツーリズム・まちづくり研究会キックオフシンポジウム「日常と非日常の自転車活用」司会及びパネルディスカッションのモデレーター,2023年7月8日. 飯塚裕介「防災教育マトリクスにおける学習内容・目標の進展」日本建築学会大会研究懇談会(京都・京都大学),2023年9月12日. 飯塚裕介「浸水想定区域内の住民の防災意識に関するアンケート調査〜その3 住民が洪水から避難しない・できない理由〜」日本建築学会大会学術講演会(京都・京都大学),2023年9月13日. 飯塚裕介「日常と非日常の自転車活用― 宇都宮市における自転車まちづくりの変遷 ―」『社会学研究所紀要』第5号(掲載予定)
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研究テーマ 租税支出分析 具体的な研究活動 現在、各国において財政再建が中心のテーマとなっている。租税支出とは直接補助金とは異なり、実際の支出は無いものの、減税などによって間接的に納税者に対して補助金を支出する概念をいう。2023年度は租税支出のその原典であるスタンレー・サリーの論文を中心に研究を進めた。 今後の課題、計画 今年度は古典的文献の翻訳作業が主であったが、今後は各国の租税支出の開示状況を確認する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『租税支出』スタンリー・S.サリー&パウル・R.マクダニエル 著 八木原 大 訳 2023年12月発行
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研究テーマ イングランド国教会宣教活動とジェンダー;「憧れ」と近代 具体的な研究活動 2023年度の主な研究活動は、1.共編著書『憧れの感情史』(2023年6月刊行)および『論点・ジェンダー史学』(2023年6月刊行)の編集活動、2. 大東文化大学100周年記念多文化共生プロジェクトの責任者として、2024年2月に国際シンポジウム≪ジェンダーと身体―「帝国」を再考する≫を開催 、3. ブックイベント≪『フェミニズムズ』×『憧れの感情史』――“新しい女性たち”をめぐる夢と憧れ≫の開催 である. 今後の課題、計画 上記2の記念事業の一環として、論文集の刊行。女性宣教師を取り巻く感情史研究の深化、19世紀国教会における教会音楽とジェンダー 成果の発表(学会、論文等)、受賞 和書 ・山口みどり・中野嘉子編著『憧れの感情史――アジアの近代と<新しい女性>』作品社,2023. ・山口みどり・弓削尚子・後藤絵美・長志珠絵・石川照子編著『論点・ジェンダー史学』ミネルヴァ,2023. 書評 ・山口みどり「書評 弓削尚子 著 『はじめての西洋ジェンダー史―家 族史からグローバル・ヒストリーまで―』」『女性とジェンダーの歴史』第11号、2024年2月. シンポジウム等 ・山口みどり・弓削尚子・後藤絵美・長志珠絵・石川照子「『論点・ジェンダー史学』が生まれるまで」ジェンダーで歴史を読み解こう!『論点・ジェンダー史学』刊行記念トークイベント、2023年7月7日、於 紀伊國屋書店新宿本店3階アカデミック・ラウンジ. ・山口みどり「趣旨説明」大東文化大学創立100周年記念シンポジウム2 ジェンダーと身体―「帝国」を再考する、2024年2月17日、於 大東文化会館. ・山口みどり「帝国が変える「美」意識――イギリス史の立場からのコメント」大東文化大学創立100周年記念シンポジウム2 ジェンダーと身体―「帝国」を再考する、2024年2月17日、於 大東文化会館. ・山口みどり「憧れが動かす近代」、ブックトーク『フェミニズムズ』×『憧れの感情史』――“新しい女性たち”をめぐる夢と憧れ」、2024年2月21日、於東京理科大学.
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研究テーマ 漫画史、マンガ文化および諷刺漫画 具体的な研究活動 この1年間に次の6つの面で漫画・マンガ関連の研究を進めてきた。 1)北澤楽天を中心としての戦前漫画史の研究。史料の収集、スキャンによるデータ化とその整理をしています。 2)風刺漫画におけるステレオタイプ像(他者の表象)の研究を続けていました。タンペレ大学出版による今年度に出版される予定だったユーモア研究書の中に共著した論文の校正をし、読者向けの音声ファイル(オーディオ体験)の準備もした。 3)ケンブリッジ大学出版によるCambridge Companion to Manga and Animeという本のために単著した4コマまんがについての章は本の構成変更を伴い、大幅に修正しました。出版計画が1年間遅れてきて、来年度に出版される見込みです。 4)代表研究者として社会学部社会学研究所の部会「マンビ研」メンバーと一緒に科研費申請を準備しました。テーマは「まんがにおけるダイバーシティ表象 :LGBTQ+を含む国際比較」でした。残念ながら、申請は不採択となりました。 5)日本の日常生活における「マンガ風景」の研究も続けてきました。近年、マンガ文化が日常生活に広く浸透し、マンガのキャラクターや漫画技法が広告、さまざまな商品、ファション、マンホールなどの町おこし、政府機関の報せなどに見えるようになりました。その意味や影響を研究するために常に写真と撮ったり、史料を集まったりしてみます。 今後の課題、計画 今後も上記の研究を続けていく予定です。 特に次の1年間、海外研究員として、半年ケンブリッジ大学と半年ウーロンゴン大学で北沢楽天中心に戦前日本漫画史とその海外漫画との相互関係を研究する予定です。スキャンしておいた400点以上の史料を整理して分析し海外の史料と比較します。2026年開催される(埼玉県、高知県、熊本県に巡業)予定の北澤楽天生誕150年記念展に貢献するつもりです。そして、7月10〜12日にイーストアングリア大学で開催される第15回 International Graphic Novel and Comics Conference(テーマ:Comics and Technologies)で研究発表をする予定です。 社会学部社会学研究所の部会「マンビ研」メンバーと一緒に今年度採択されていなかった科研費の研究計画を、審査からのフィードバックを元にこれからの進み方について前向きで検討する予定です。 諷刺漫画の研究も続けて、2025年2月にオーストラリア、フリンダース大学の風刺画について国際シンポジウムで研究発表をする予定です。 研究の成果の一部を大東文化大学で担当する「マンガ文化と社会学」の講義などでいかすつもりです。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 学会の研究発表: *2023年11月4日 “Exploring Japan's Manga Landscape” (Virtual Panel (via ZOOM): The World of Manga in Japan: Social, Cultural, and Historical Significance) 、SouthWest Conference on Asian Studies (SWCAS)、ヒューストン大学, アメリカ *2024年3月1日 "Groundbreaking Women: Recovering the history of forgotten prewar female mangaka." (Virtual Session: ZOOM) Association of Asian Studies (アジア研究協会)2024 Conference, シアトル、アメリカ
国際交流センター
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研究テーマ 1.日本語教育における言語教育プログラムについて 2.言語教育における目標としての「できる」とは何か 具体的な研究活動 1.については、言語教育プログラム研究会に所属し、言語教育プログラム可視化テンプレートに関する書籍を今年度中に、共著で出版予定 2.については、環境と認知の相互作用の観点からの基礎的・理論的考察のための文献調査 今後の課題、計画 1.については、出版予定の書籍の反応を見て、必要の応じて対応したい。 2.については、引き続き、文献調査を中心とした基礎的・理論的考察の継続に加えて、今後数年をかけて、実証的研究(日本語教育でどのようにあつわかれているか)、実践的研究(本学での授業実践を通じた)を進めたい。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 特になし
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研究テーマ 1.アスリート留学生のための日本語教育の構築 2. 国際共修授業研究 具体的な研究活動 ・アスリート留学生を抱える他大学の日本語教員と研究会「アスリート留学生研究会」を立ち上げ、月1回のペースで勉強会を行った。 ・日本人アスリート学生にインタビューを行い、アスリート留学生の活動実態、競技力、日本語力を調査し論文にまとめた。 ・山梨学院大学より助成を得て関東圏にある大学に対しアスリート留学生受け入れ状況のアンケート調査およびフォローアップインタビューを行った。 ・アスリート留学生についての知見を広めるため、学会主催で研究会を開催した。 ・本学における国際共修の授業実践報告について口頭発表、論文にまとめた。 今後の課題、計画 ・2023年度に引き続き、「アスリート留学生のための日本語教育」について研究を進める。本学でアスリート留学生を受け入れているバスケットボール部、ラグビー部、陸上部の監督、部員、アスリート留学生で協力してくれる方にインタビューを行い基礎研究を進める。 ・国際共修授業で「異文化意識開発テスト」を実施し、学生の異文化に対する意識の変化を研究する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 【論文】 ・「アスリート留学生のための日本語教育構築に向けてー日本人部員へのインタビュー調査の質的分析からー」『専門日本語教育研究』第25号(2023)、専門日本語教育学会 (単著) 査読あり ・EDFJ(Etudes didactiques du FLE au Japon)第 33 号「意味ある交流とは何か─留学生との共修」(共著) 査読あり 【口頭発表】 ・Peka定例会 (共同発表:姫田麻利子) 「国際共修・交流授業と、エモーション」正宗担当「国際共修授業の実践ー大東文化大学を例にー」2023年12月16日 ・「日本語教育とアスリート留学生の現状ー日本語教員の立場から」アスリート留学生研究会 2024年1月28日 【その他】 ・2023年度日本語教育学会秋季大会「交流ひろば」参加(代表 正宗鈴香)、「アスリート留学生に対する日本語教育の在り方の言考察ー受け入れ大学へのアンケート調査および監督へのインタビュー調査からー」 ・研究会開催 「大学におけるアスリート留学生の支援体制について考える」、スポーツ言語学会主催アスリート留学生研究会開催 【受賞】 「専門日本語教育学会 第25号 論文賞」
東洋研究所
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研究テーマ 東西海上交易史、イエメン史、アラブのインド洋航海技術史 具体的な研究活動 アラビア語文献史料をもとに、13‐17世紀のイエメンから見たインド洋貿易の展開について研究している。また、15‐17世紀にアラブの船乗りたちによって執筆されたアラビア語のインド洋航海技術書を読解し、アラブの船乗りたちの航海技術や航海活動を研究している。 今後の課題、計画 ポルトガル来航期の南アラビア情勢の変容に関する研究を計画している。また、20世紀のペルシア湾における真珠採集地点案内書の分析を通じて、アラブの船乗りたちの海域認識の在り方に関する研究を予定している。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文「インド洋のムアッリム―ポルトガル来航期における船乗りの一類型-」『東洋研究』230号、2023年12月
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研究テーマ 中国政治 具体的な研究活動 中国政治の主要アクターである支配政党、最高指導者、国民集団の3つについて、それぞれ歴史的・今日的観点から政治学的研究を進めている。 今後の課題、計画 2024年度は、個人研究とともに、大東文化大学東洋研究所が主催する共同研究班の活動を推進する。同時に、現在参加中の複数の共同研究プログラムでも、着実な成果を挙げるべく力を尽くす。 また、研究成果を広く社会に還元するため、新聞記事コメントなどの各種メディア対応や、一般雑誌等への寄稿も積極的に行う。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 (論文) 1. 「『お仲間』の政治学:中国のロシア政治研究とロシア・ウクライナ戦争の『教訓』」、川島真・鈴木絢女・小泉悠編『ユーラシアの自画像』PHP研究所、2024年所収 2. 「台湾統一をめぐる習近平の政治論」『東亜』第677号、2023年11月号 3. 「台湾有事と『東アジア近代史の総決算』の可能性」『国際情勢 紀要』第94号、2024年2月近刊予定 (研究報告) 1. 「台湾海峡危機と日本の対応、韓国の協力」、公開シンポジウム「日米韓協力の新たな地平」、慶應義塾大学朝鮮半島研究センター、国立外交院日本研究センター共催、2023年10月 2. 「習近平の台湾認識:台湾政策、政治構想、歴史認識」、第6回猪木正道記念・安全保障研究会、2023年10月
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研究テーマ 東アジアの天文暦算学 具体的な研究活動 中国を中心として、日本(江戸時代)や朝鮮王朝への天文暦算知識の影響、展開について研究した。 (1)宋代の天文書、天文知識を具体的に明らかにするため、『文献通考』に複数引用される『中興四朝国史』の天文志部分の内容を整理し、特徴を検討、論文にまとめた。 (2)朝鮮半島に中国天文知識がどのように受容されたのかを明らかにするため、世宗期の李純之『諸家暦象集』と『天文類抄』を取り上げた。引用文献の検討から朱子学の影響が強いことを明らかにし、論文にまとめた。 (3)これまで参加してきた京都大学人文科学研究所の「仏教天文学説の起源と変容」研究班の成果の一端として、セミナーにて報告を行なった。江戸時代に仏教天文学を提唱した円通の『応天暦』の調査を行い、内容上の特徴、どのような人々が受容したのかについて明らかにした。 今後の課題、計画 来年度より新規研究班を立ち上げ、魏晋南北朝期の暦(改暦議論、礼)について研究する。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 論文 ・「南宋『中興四朝国史』天文志の特徴―『文献通考』象緯考を手掛かりとして」(『東洋研究』231、2024) ・「世宗期の天文暦算学における中国知識の受容」(水口幹記編『東アジア的世界分析の方法』文学通信、2024) 研究報告 ・「円通の暦学とその影響―応天暦を中心として―」(人文研アカデミー2023セミナー「仏教天文学と文化交流」京都大学人文科学研究所、2023年12月3日) その他 ・【学生向け講座】「中国の科学技術から世界を知ろう――J・ニーダム『中国科学の流れ』」(講座「東洋学へのいざない」大東文化大学、2023年11月7日) ・【翻刻】「京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第七翻刻・校注―外官(三)」(『大東文化大学漢学会誌』63、2024) ・【学会展望】「学会展望(哲学)」担当部分:中世(三国~唐)(『日本中国学会報』75、2023)
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研究テーマ 中国天文思想・災異説 具体的な研究活動 1初唐前後に於ける三家簿讃の影響を確認するため当該時期の資料数件の星の相対位置情報を整理中。2天文知識の専門性を確認するため『天地瑞祥志』に於ける星官名に対する音注反切の由来を調査中。3唐代に於ける災異観の変化について経書に記された呪術的災異解消法への解釈とともに検討中。4天文占辞の史的発展・変化を見るために、日蝕・五星占に於ける五行概念の影響を調査中。5魏晋南北朝期の暦学者以外に於ける暦法理解の程度を確認するため特に日蝕に関する資料を調査中。6『天地瑞祥志』第七内官の翻刻・訳注の作成。7中国天文占基礎資料の解題作成。 他に大東文化大学東洋研究所共同研究部会である第2班(課題:類書文化研究―『藝文類聚』を中心にして―)、第4班(課題:唐・李鳳の『天文要録』の研究(訳注作業を中心として))、第9班(課題:明清の文言小説と文人たち―張潮『虞初新志』訳注-)に参加。 なお、公費の関わらない私的な読書会・勉強会については略す。 今後の課題、計画 上記1~3の資料整理及び論文化、並びに6の原稿整理・発表。 成果の発表(学会、論文等)、受賞 上記5について「中国の天文学―太陽の運行と蝕への理解を中心に」(『東アジア的世界分析の方法―〈術数文化〉の可能性』、2024-02)、上記7について「天文占文献二十三種解題」(共著・分担。同上書所収)。他に上記共同研究部会の成果として、第2班共著『藝文類聚巻五十二訓讀附索引』(大東文化大学東洋研究所、2024-02)が有る。
書道研究所
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研究テーマ 楷書の表現様式に関する研究 楷書体による書作品の制作 具体的な研究活動 ・楷書の表現様式に関する文献資料の収集 文献資料収集の一環として「張裕釗書法文化節」(中国・鄂州市、2023年10月18、19日)および全国大学書道学会創立65周年記念他灣研修旅行(台湾・台北市、台南市、2023年12月27~30日)に参加した。 ・書道展での作品発表 第10回日展入選の他、第85回謙慎書道会展、第39回読売書法会展、第48回埼玉書道三十人展などに作品を出品した。 今後の課題、計画 ・楷書の表現様式に関する文献資料の収集、整理および読解。 ・書道展での作品発表
大東文化歴史資料館
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研究テーマ 高等教育史 大学史 具体的な研究活動 大東文化大学史および関係者周辺に関する研究、研究論文の執筆、 今後の課題、計画 思想史、文化史に関係する研究へ広げていく。
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研究テーマ 研究テーマ:大東文化大学史の調査研究を前提としながら、自身のライフワークである地域と学校と教育者との関係史を問う、重層的な研究を行うこと。 具体的な研究活動 ☆1959年の大東文化大学運営で直面する二つの難問(健全財政の維持と教育振興発展への醸成) ☆1960年代前半における大東文化大学運営方針の関係書類についての考察分析 ☆1960年代の大東医学技術専門学校の台頭について(かつて存在した大東文化学園の設置学校) ☆大東文化大学文学部・経済学部の設置認可申請(1961年9月の学部増設設置認可申請書) ☆大東文化大学の教育史担当(1962年着)・樫村勝教授の著作について(『茨城県教育史 下』1980年) ☆大東文化大学大学院文学研究科修士課程の設置認可申請(1963年11月末の設置認可申請書) ☆1970年代の大東文化大学附属盈進幼稚園・小学校・中学校・高等学校 ☆創立100周年を迎える大東文化大学へのメッセージ ☆令和国民会議(令和臨調)による日本社会への未来像の提案 今後の課題、計画 『大東文化大学百年史 中』(2005.03)所収である、1960~80年代までの本大学史の記述(3章分) 成果の発表(学会、論文等)、受賞 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』第100~109号(2023.04~ 2024.01)所収、『大東文化大学史研究紀要』第8号(2024.03)所収。