埼玉県では子どもの学ぶ力や生きる力を育み、地域ぐるみで地域の子どもを育てる取り組みのひとつとして、県内各地で「子ども大学」事業を推進しており、本学では2014年度から東松山市と協力のうえ「子ども大学ひがしまつやま」を開校しています。
2024年度の「子ども大学ひがしまつやま」は、東松山市内の小学4年生から6年生の40名が、全4回にわたり講義を受け、様々なことを学びました。プログラムと当日の様子は以下の通りです。
第1回「川の水をくらべてみよう」
講義日:2024年9月14日(土) 会場:大東文化大学
講師:埼玉県立川の博物館 藤田 宏之 先生・羽田 武朗 先生
初回はまず入学式が行われ、代表学生からの決意表明で子ども大学への入学に向けて気持ちを新たにしました。
講義では、埼玉県立川の博物館の先生方が汲んできてくれた、埼玉県内を流れる「荒川」、「都幾川」の水質を調べ、汚れ具合を観察し、まとめました。また、東松山市にも生息しているという貴重な生き物である「トウキョウサンショウウオ」など、身近な川に生息している生物についても勉強しました。
第2回「みかんの不思議!大発見!」
講義日:2024年10月13日(日) 会場:東松山市農林公園
講師:東松山市農業公社 須賀 昭雄 先生
東松山市農林公園で、実際に木からみかんを採りながら、どんな条件で育つのか、みかんの実の中はどんな構造になっているか調べました。普段何気なく食べていたみかんに隠されたたくさんの不思議を学びました。
第3回「アジアの国々について知ろう+インドのダンス体験」
講義日:2024年11月9日(土) 会場:大東文化大学
講師:大東文化大学 国際関係学部国際関係学科 小尾 淳 先生
本学国際関係学部国際関係学科の先生と同学科のサポート学生より、アジアの国々(主に東南アジア)の文化や挨拶の仕方を教わりました。また、民俗資料室でアジアの楽器を身近に見て音を鳴らしてみたり、インド舞踊を教わって学生たちと一緒に踊ってみました。
第4回「遊び場から表彰台へ 〜スポーツの歴史とからだの秘密を学んでみよう!〜」
講義日:2024年12月7日(土) 会場:大東文化大学
講師:大東文化大学 スポーツ・健康科学部スポーツ科学科 只隈 伸也 先生・春日 芳美 先生
本学スポーツ・健康科学部スポーツ科学科の先生より、前半の講義では、スポーツという文化がどのようにつくられてきたのか、競技のルールがどのように変化してきたのかなどの歴史を学びました。後半は、同学科のサポート学生とも一緒に実際に身体を動かしながら、どうすれば素早く・長い時間動くことができるのか、どの部分の筋肉を使って動いているのかなど、人のからだのつくりを学びました。
最終回の講義後には修了式が行われ、子ども大学学長の東松山市・森田光一市長より一人ずつ修了証書を受け取り、子ども大学副学長の東松山市・吉澤勲教育長、本学・高橋進学長から修了のお祝いの言葉(本学高橋学長は都合により動画での挨拶)がありました。
全4回の講義を体験し、その間は大学生として様々なことを学び、成長しました。
終了後には、学食でのランチ体験やキャンパス見学も行い、キャンパスの雰囲気を感じ取っていただきました。
本学としても、地域の子供たちへの学びの場の提供、学生と地域の方々との交流の良い機会となりました。
※一部の写真は東松山市よりご提供いただいております。