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経営学科

「国際マーケティングB」でクルーズ産業に関する専門家講演を実施

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 世界のクルーズ市場は、コロナ禍を経て回復基調にあり、今後さらなる成長が予想されています。Cruise Lines International Associationによると、世界のクルーズ人口は2019年の2,970万人から2023年には3,170万人に達し、コロナ前の水準を上回りました。さらに、2027年には約4,000万人に達すると予測されており、クルーズ産業は拡大が期待される有望な市場であるといえます。
 このようなクルーズ産業の動向を踏まえ、2024年12月13日に「国際マーケティングB」(担当:関口直樹)の授業で特別講演を実施しました。講師として、一般財団法人みなと総合研究財団クルーズ総合研究所の藤田萬世様をお招きしました。藤田様は、日本を代表するクルーズ船「飛鳥」のチーフパーサーや郵船クルーズ株式会社の営業部長を歴任されるなど、豊富な経験をお持ちです。講演では、これらの経験を基に、クルーズ産業の多角的な側面について解説していただきました。
 講演では、「日本及び世界のクルーズ産業について」をテーマに、クルーズの魅力や市場動向が取り上げられました。具体的には、クルーズの基本的な定義から市場の現状、産業の仕組みまで、幅広い内容が解説されました。特に、「クルーズは旅の究極の形」「旅先は地球」「クルーズはグローバル産業」といった表現を通じて、クルーズが持つ特性や魅力が分かりやすく強調されていた点が印象的でした。
 また、講演を通じて日本のクルーズ市場の潜在力についても明らかになりました。現在、日本のクルーズ人口や国際クルーズ船の隻数は全体の約1%にとどまっていますが、今後の成長が期待されています。世界的にクルーズ市場が回復・拡大している中で、日本がこの潮流にどのように対応するかが注目されていることが指摘されました。日本のクルーズ市場の発展の可能性が示唆されるとともに、今後の発展に向けた重要な論点が提示されました。
 今回の講演を通じて、受講生たちはクルーズ産業の現状や課題について深く理解することができました。講演では、クルーズに関する具体的な知識に加え、受講生に向けた「応援メッセージ」もいただきました。この講演は、受講生にとってクルーズ産業の多様な側面を学ぶ貴重な機会となりました。