2024年度外務省「外交講座」（経済学部主催）が12月3日（火）、東松山校舎でおこなわれ、前田和宏氏（外務省北米局北米第一課課長補佐）が「日米関係」と題して講演されました。参加者数は学生・教職員を合わせて約150名でした。

　ご講演ではまず、在ジブチ日本大使館での勤務経験やフランスでの研修について説明がなされた後、大使館および本省それぞれの業務内容について、詳しくご紹介がありました。特に、最近の仕事として、2024年11月14日（現地時間）にペルーで開催されたAPEC（アジア太平洋経済協力会議）において、日米外相会談に同席した様子を写真とともにご紹介頂きました。

　その後、テーマである「日米関係」については、まず第二次世界大戦後、日米関係がどのような経緯をたどり現在に至るのかを振り返るとともに、世界の中での米国の経済的・軍事的プレゼンス、2024年4月11日（現地時間）に米国連邦議会上下両院合同会議においておこなわれた岸田文雄前内閣総理大臣演説の解説、米国大統領選挙の仕組み、そして2025年に発足するトランプ新政権における政策の方向性と今後の日米関係の行方などについて、統計などを用いながらご紹介頂きました。いずれのお話も、日米関係の実務を担っておられるからこそできるお話ばかりで、すべてに説得力と臨場感がありました。

ご講演終了後の質疑応答の時間では学生４名から質問がありましたが、予定していた時間を過ぎても質問が止まらず、学生一人一人にとても丁寧かつ親身になって、すべてご回答を頂きました。