4月20・21日、一泊二日の日程で、大東文化大学国際関係学部では1年生を対象にしたチュートリアル合宿を行いました。今回の合宿は1年生同士の親睦を深めることを主な目的としていました。
大東文化大学国際関係学部で近年懸念されているのは、学生同士のヨコのつながりが希薄になっているのではないかということ。学生が各々の興味に従って履修をする関係上、同じ講義を履修していなければ互いに顔を合わせることもなく、また同じ講義で顔を合わせはしても、講義と講義の間の僅かな休憩時間ではゆっくり話す時間もありません。そうして卒業してみれば1学年に250人ほどいる国際関係学部のうちの、ほんの数人としか話すことがなかった、などという話も耳にします。そこで、1年生には合宿という形で「きっかけ」を提供することになりました。
合宿には長野県諏訪郡にある少年自然の家八ヶ岳荘(板橋区社会教育宿泊施設)を利用し、到着日の夕食は野外炊飯場での飯盒炊爨、メニューはカレーライスでした。教職員は一切手を貸さず、班ごとに協力して作業にあたります。
難関は薪割りと火おこしで、多くの班が苦戦を強いられていたようです。ナタを扱う手つきも危なっかしく、これでいいやと板状の薪をかまどにくべて火をおこそうとする姿もみられました。当然それでは焚き付けることもままならず、いたずらに新聞紙などを加えて火勢を得ようとしますが、それも一瞬のこと。そしてそれを何度も繰り返すうちに、野外炊飯場は一時、舞い上がる灰と煙に息もできないほどになってしまいました。
最終的には全ての班がカレーを作ることができ、皆が食事にありつけましたが、中にはスープカレー、カレー雑炊、カレーおじやなどのバリエーションが存在したようです。それでも皆で協力して作った食事ですから、おいしかったはずです。
宿舎に戻ってからは、プレーイングホールで共に汗を流す学生や、部屋で一晩中語り明かしていた学生もいたようです。過ごし方は様々だったようですが、学生それぞれのスタイルで互いに時間を共有することができ、彼らの交流に一役かうことができたのなら今回の合宿は万々歳です。
今回は地域研究学会に所属する3年生にも協力を仰ぎ、彼らの活躍もあって無事に合宿を終えることができました。