国際関係学部の「教育の4本柱」の一つに「学生のよる企画・参加・実行型の活動」があります。この活動は、学生の手によるイベントと研究活動を通じて積極的・主体的にアジアに関わることを目的としています。毎年「ASIA MIX」「ASIA WEEK」「アジア言語スピーチコンテスト」などの大きなイベントが行われ、すべてのイベントが学生によって企画・運営されます。これらの活動の中心となっているのが、『創造実験集団』としての地域研究学会です。
学部案内/Information
地域研究学会
Ⅰ 地域研究学会の組織およびアクセス
Ⅱ 主な活動
1. ASIA MIX
ASIA MIXは毎年6月の上旬に開かれ、アジア9カ国の料理を提供する料理祭が中心となっています。この料理祭は、東松山校舎周辺の地域住民や近隣の高校生にも開かれ、毎年好評を博しています。食材や香辛料などを通じて「食」という最も身近な文化からアジアを実感することができる絶好の機会であると同時に、レシピの作成・買出し・調理・模擬店などの作業を共同で行うことによって「場」を共有した一体感が生まれる催しでもあります。多くの人で賑わい、 異国的で刺激的な香りが漂う会場は、ともすればアジアのバーザール(市場)にいるかのような錯覚すら覚えるかもしれません。
料理祭の他にも、ガムラン演奏やインドネシア・ジャワの仮面舞踊、ベリーダンスの実演、映画祭、そしてムエタイの実演などの催しものが企画され、誰でも観覧することができます。さらに、アジア雑貨の販売や古書の販売、メヘンディー体験など多様な催しもあります。ASIA MIX は学部創設の1980年代から毎年継続して行われ、良き伝統となって今日にいたっています。この活動の意義は、企画から実行まで、全て学生の手で行われるところにありますが、特に新入生のアジアへのかかわりを促すという点では、重要な導入教育の役目を果たしているともいえます。
2014年度には「DACIX制度」が設けられ、ASIA MIXのコアスタッフには10ポイント、料理班スタッフには5ポイントが、それぞれD-ポイントとして付与されることになりました。
2. ASIA WEEK
ASIA WEEKは、1996年から毎年12月に開催されています。ASIA MIXが新入生の歓迎を兼ねた、主として1、2年生が活躍する前期の一大イベントだとすれば、ASIA WEEKは、3年生の指導のもとに、日頃の活動や研究の成果を、学生や教職員に向けて発表する後期の代表的なイベントです。古書販売や喫茶ASIA WEEKの主役は、研究班の学生たちです。喫茶やアジア雑貨や古書の販売、アジア映画の上映会などの催しもあります。
3. アジア言語スピーチコンテスト (ALSC)
アジア言語スピーチコンテストは、1998年から毎年12月に開催されています。出場者は、300人を超す聴衆の前でアジア言語でのスピーチを披露します。夏休みに現地研修を終えた2年生の活躍が目立ちます。60周年記念講堂のステージに立ち、スポットライトを浴びながら大勢の前でスピーチをすることは、意外と快感を覚える体験のようです。
出場者は、おおよそ次のような流れで準備を進めます。テーマを決め原稿を作成する→先生の添削を受ける→準完成稿を作成→暗誦と練習をする→ネイティブの先生に発音指導を受ける→最終稿を完成させる→舞台で着る衣装を選ぶ→リハーサルをする。
一方、実行委員は、開催日時の決定→出場者の募集→広報活動→パンフレット作成→舞台装置準備…といった流れで昼夜兼行の準備をすすめます。
回を重ねるごとに出場者のレベルも上がり、実行委員やスタッフの手際のよさにも、受け継がれてきた伝統によってますます磨きがかかっています。
「DACIX制度」により、実行委員とスピーカー(出場者)には、それぞれ10ポイントがDポイントとして付与されることになっています。
4. 研究班
地域研究学会には、正課のアジア地域研究から派生したさまざまな研究班があります。現在活動中の研究班は次の通りです。
- ガムラン研究班
- 民族資料研究班
- フェアトレード研究班
- 比較文化研究班