新カリキュラムでは「英語・アジア言語講座」が新設されています。「言語文化講座」に加え、もうひとつの外国語を学びたいという学生の声に応えたものです。「言語文化講座」で英語を履修している学生がアジアの地域言語を学び、アジア地域言語を選択した学生が英語や他のさまざまな地域のアジア言語を自由に学ぶことができるようになっています。
2015年度には、中国語とタミル語の2つのアジア言語が開講されました。今回は、タミル語の授業をレポートします。授業を担当するのは、小尾淳先生。南アジアの地域研究(芸能)がご専門で、今年度は「アジアの身体とパフォーマンス」も担当されています。
タミル語って?
タミル語は、インド南部、タミル・ナードゥ州の公用語。丸みを帯びた可愛らしい文字が特徴です。話者人口は世界で7千万人以上。スリランカとシンガポールで公用語の一つとして採用されているほか、マレーシアでもインド系移民を中心に話されています。近年、タミル・ナードゥ州に日本企業が進出していることや、タミル娯楽映画の人気によって、日本でもタミル語への関心が高まっているようです。語順が日本語と似ていて、日本人には理解しやすい言語かもしれません。
授業の様子
受講者は、言語文化講座でヒンディー語やウルドゥー語を学んでいる学生ばかりではあません。英語を含むほぼ全ての言語文化講座の履修者が受講しており、南アジアの地域言語ははじめてという学生も少なくありません。約30名の学生が、タミル地方の文化や風習への興味を逞しくしながら、「もうひとつの外国語」との出会いを楽しんでいるように見えました。タミル語の授業は、後期に続きます。
2016年度には、中国語とタミル語に加え、新たに「ビルマ語」と「モンゴル語」が開講される予定です。地域言語の基礎を一通り習得した3年生諸君など、ぜひ「もうひとつの言語」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか! もちろん、1、2年生も大歓迎です。