2015年7月21日の「アジア概論」の授業では、国際関係学科と国際文化学科の合同で、元拓殖大学教授の長坂寿久先生をお招きして、フェアトレードについての特別講演を開催しました。
長坂先生は「逗子フェアトレードタウンの会」代表理事も務めておられ、今回の講演は、ぜひ先生のお話を伺いたいという、学生からの要望に沿って実現したものです。
講演では、まず「自分が消費する物は、生産者を搾取して作られているのかも知れない」という意識を持つことの大切さが指摘されました。次に、不平等な世界の構造を少しでも変える方法の一つとしてフェアトレードがあること、さらに具体的に、フェアトレードタウンの活動について説明がありました。実践的な活動に携わっておられる長坂先生ならではの、説得力のあるお話でした。
自分たちがいつも食べている物、着ている服などが、不平等な貿易構造の上に立っているという事実は、ある程度理解していた学生もいたでしょう。長坂先生の
講演は、単に貿易の問題だけでなく、「他者の人権を考える」というレベルにまで、視野を拡大させるものでした。酷暑の中を遠方からお出で下さった先生を囲
んで、一部の学生たちは、授業終了後も熱心に質問や相談をしていました。