8月16日から9月8日までの3週間あまり、国際関係学部の学生12人(男子7人、女子5人)がタイの現地研修に参加しました。研修先は、タイの名門大学の一つ、シンラパーコーン大学の文学部で、首都バンコクの西方近郊に位置するナコーンパトム県にあります。下記は、その研修に参加した学生たちによる簡単な報告と写真です。
▶ナコーンパトムの位置(出所:タイ国政府観光庁)
授業
授業は午前2時間、午後2時間の計4時間。午前はスピーキングの授業が行われ、午後にはタイの文化に関するワークショップが行われました。午後のワークショップでは、タイの伝統的な楽器を演奏したり、ダンスを教えて頂いたり、お菓子や料理を作ったりと、幅広く様々なことを楽しみながらタイ文化について知ることができました。現地ではチューターの補助もあり、時には英語も交えながら、しっかりとタイ語とタイ文化を学んできました。(芦谷萌)
チューター制度
タイ現地研修の最大の魅力は、チューター制度があるところにあります。今年は、シンラパーコーン大学の6人の学生がチューターとして私たちについてくれました。チューターのみんなは、毎日、朝私たちのホテルに迎えに来てくれたり、夕飯を食べに連れてってくれたりして、とても仲良くなりました。現地の、同世代の人たちと仲良くなれるとても良い機会でした。(飯坂珠梨)
生活
ナコーンパトム県で3週間滞在したホテルはとてもきれいで快適でしたが、タイのトイレは日本とは異なり、トイレットペーパーを流せないので少し戸惑いました。ホテルは学生街にあり、コンビニ、レストラン、タイマッサージ店も近くにあるためとても便利でした。タイの料理は安くて美味しいです。代表的なスープであるトムヤムクンを始め、パッタイやカオマンガイもとても美味しかったです。バンコクで宿泊したホテルはとても豪華でプールもありました。朝食はビュッフェで、朝食とは思えないほど種類がとても豊富でした。(富岡大智)
近郊への小旅行
現地研修最初の土日はアユタヤーへ行きました。アユタヤーではお寺をたくさん見たり、車での移動中に観光客を乗せた象を見たりして、これこそ「タイ」というものを感じました。日本のお寺とは全く異なっており、違った美しさがありました。アユタヤーはナコーンパトムよりも暑かったので少し大変でした。お寺の他にも、水牛村で水牛のショーを見たり、日本人村跡に訪れたりしました。最初の旅行は暑さや疲れもあったけれど、タイを感じることができ、非常に充実した体験になりました。(佐藤莉彩)
2度目の週末にはアンパワーへ旅行に行きました。水上マーケットでは舟に乗ってフルーツやお土産品などを売っている店を回りました。その他にも、マングローブを植えに行ったり、夜には舟でホタルを見に行ったりしました。どれも日本ではできない貴重な経験で、とても楽しかったです。(嶋田和季)
プラティープ財団訪問
日本に帰国する前日、有名なドゥアン・プラティープ財団を訪問しました。1978年創設の同財団の前身は、プラティープ・ウンソンタム氏がスラムの子弟教育のために始めた「1日1バーツ学校」です。この貢献により、同氏は1978年にマグサイサイ賞(社会福祉部門)を受賞し、その奨励金2万ドルを基金として同財団を設立しました。「ドゥアン・プラティープ」とは、どんな困難があっても常に明かりが灯されていて、子どもたちは希望を持って発育していくことを意味しています。
主な事業は、教育推進事業・スラム地域開発事業・人材育成事業・緊急支援事業。現在は、クロントイスラムにある本部の他にチュムポーン県とカーンチャナブリー県などに分校があり、生き直しの学校と呼ばれています。財団の運営費は、日本を含む国内外の寄付金・スラムの人々が作った工芸品の売上金・芸能人の衣装がオークションにかけられ、落札金額が寄付金となるなど様々な方法で賄われているそうです。(中村佳偉)