2015年12月15日、国際関係学部の学生たちが、埼玉県立ひばりヶ丘特別支援学校の芸術鑑賞会へ合奏ボランティアに出かけました。
担当講師の小迫直子先生より
前日から楽器搬入や会場設営を行い、いよいよ本番!
初の学外での演奏で始めは一同緊張していましたが、生徒達の好奇心と期待でキラキラ輝く笑顔に答えるように演奏にも次第に熱が入り、最後は期せずして会場からアンコールの掛け声が沸き起こりました。
ガムランの古典曲に加えて、今回特別に用意していたジングルベルの曲が始まると、車イスに座っている生徒も爪先でリズムを刻んだり顔を揺らしたりと、各人のペースで音楽を楽しんでいる様子が演奏している側にも伝わり、その素直な笑顔とそれを支える先生や職員・保護者の方々の明るい姿が印象的でした。
大東の学生からも、演奏に出かけた自分達こそ生徒さんから大きな力をもらったとか、懸命に毎日を生きている生徒達の姿に、改めて自分の生き方を顧みる契機になったという感想が聞かれました。学生たちにとっても有意義なボランティア経験でした。
演奏の様子
川島ひばりが丘特別支援学校 金子周平先生より
体育館に入ると目に飛び込んできた大規模なガムランのセットに「わあ―」と声を上げて、大喜び。どんな音が鳴るのか、どういうふうに演奏するのか、鑑賞会が始まる前から期待が膨らんでいました。
民族衣装を着た学生さん達が入場すると、お揃いの衣装にまたまた歓声が沸き期待が更に膨らみました。
演奏が始まると、ガムランの響きに体育館が包まれ、児童生徒はすぐに演奏に吸い込まれました。また、体育館の床からもガムランの深い響きが身体に伝わり、身体でも心地良い振動を感じることができました。
小学部・中学部の児童生徒は学生さんたちと「ジングルベル」を合奏できたことが楽しく、リードしてくれる学生に合わせようと、自分なりのペースで頑張って演奏していました。児童生徒が一緒に参加できる場面を設けていただき、感謝しております。
高等部の生徒は、ガムランの意味や材質などに興味を持ち、小迫先生の話に耳を傾けていました。また、それぞれの楽器の音色の違い、音階、配置など、楽器ごとの特徴を楽しんでいました。高等部の生徒にとつては、ガムランの色々な事柄を学べて勉強になりました。
プログラムが終わると自然とアンコールの声がかかり、もう一度全員で「ジングルベノレ」を合奏しました。児童生徒は大喜びで楽器を持ち始め、一度目の時よりも流れにのって楽しく上手に合奏することができました。学生さんたちの表情が和らいだのも印象的でした。
大盛り上がりで、まだまだ演奏を聴きたいという最高の気持ちで鑑賞会が終わりました。
児童生徒の感想
- 「不思議な感覚の音楽」
- 「めったに聴けない音楽を生で聴けて良かった」
職員の感想
- 「静かな音色で、大きな音が苦手な生徒も楽しめた」