2008年3月に国際関係学部を卒業した和田圭さんは、水産業の商社勤務を経て、2014年12月に、東ジャワ州スラバヤ市内に鮮魚店「さかなや はじめました」をオープンしました。このほど、南ジャカルタ地区でも「お刺し身」の配送サービスをはじめたことが、『じゃかるた新聞』に紹介されました。
「和田さんのようにアジアの国々で現地のことばを使ってバリバリ働く、バイタリティにあふれた人を育てること、それこそまさしく国際関係学部の教育目標だと思います。」(押川典昭教授)。
後輩へのメッセージ
【略歴】
2004年大東文化大学入学
2008年卒業、関西の中堅の水産会社の入社
2008年の6月13日にマレーシアへ出向、以後ベトナム・インドネシアで水産物の買付・輸出を行っておりました。
2014年に退職するまで海外を渡り歩いておりました。
2014年に60万の資本金で株式会社を現地で設立しました。
思うところが有り、2014年にインドネシアで起業し、食品・水産関係の仕事をやらせていただいております。事業は小さいものからまったく利益のでないものまで5~6業種展開しています(笑)。海外で事業を行うというとたいそうな物を連想しますが、実際はたいしたことをしているわけではなく自分にとっての「あったらいいな」をかなえて行った結果でした。
最近大学を卒業したばかりだと思っていたらもう8年がたってしまっています。今こうして曲りなりに事業をやらせていただいておりますが、10年前までは大学の課題に苦しみ、アルバイトのお給料が出るのを楽しみに、友達と遊んでいた学生でした。特に特別なスキルを持っていない自分にとって色々なチャンスを頂け、学ぶことが出来た大学のカリキュラムはとてもありがたかったです。最終的には趣味を通じて一番興味のあった水産という分野を選んだのですが、授業で習った事から話しが弾み、仕事につながった事も多いです。
私が滞在しているインドネシアをはじめとするアジアは、今が成長期です。都市部では大きなビルが立ち並び、沢山の人であふれております。最近では大学卒業後すぐに海外で就職する人も増え、在留邦人もどんどん増えております。その反面インフラの地盤が出来てないのに最新の技術が持ち込まれたのでもろい部分も有り、そういった分野でこれからもっともっとやるべきことが出来て行くと思います(電話が普及する前に携帯電話が入って来たので、ネット回線が弱い等)。
海外で働く事をとても難しいと思っている方も多いようなのですが、日本で働く事と比べると仕事上の難しさはありません。思い切って海外に出てみれば、何とかなってしまうというのが私の今の考えです。もちろん言語が出来るだけではなかなか通用しなくなっています。以前は言語がスキルだったのですが今ではツールになっています。言語というツールを活かし、自分の好きな事や仕事の知識を生かせる場は必ずあります。現地研修や旅行、学んだ言語や文化を通しより楽しい人生を歩めるよう、在校生の皆様がもっと面白い事をおこなってくれる事を祈っております。
PT AJI TAMA
食品・水産部門代表 和田 圭