2月12日、ときがわ町立萩ヶ丘小学校において、民族資料研究班(民研)による「小学生のためのアジア理解講座」が行われました。萩ヶ丘小といえば、民研が初舞台をふんだ思い出の場所。今年も、田中恵子校長先生をはじめとする先生方と児童の歓迎をうけ、古巣に帰ったような懐かしい雰囲気の中で「韓国の文化を知るための授業」が行なわれました。
前半(3時限目)は、1年生から3年生。19名の元気いっぱいの子どもたちが、木の匂いの漂う体育館に勢揃いです。芳村一良教頭先生の挨拶で授業がはじまりました。地図で韓国の場所を確認したあとには、韓国と日本の似ているところと違うところが説明されました。韓国語の挨拶も覚えました。「安心してください。はいてますよ。」低学年のみんなも、韓国語で言えるようになりました。
次は、民族衣装の試着と農楽です。男の子も女の子も、パジチョゴリとチマチョゴリがとてもよく似合います。先生方や見学に来ていた父兄の方たちからも思わず「かわいい」の歓声が。
後半(4時限目)は、6年生の授業です。2月9日に、民族資料室でインドネシアのガムランに触れたばかりの8名の児童。今日は、チン、ケンガリ、チャンゴ、プク、ソゴという韓国は農楽の演奏にチャレンジです。パジチョゴリとチマチョゴリをしっかりと着こなし、男子は、チャンゴという太鼓、女子は、ソゴというかわいらしい小鼓を一生懸命に練習していました。
授業終了後には、校長先生の計らいで、12名の学生が1年生から6年生までのクラスに分かれて、子どもたちといっしょに給食をご馳走になりました。給食の後は、清掃時間をカットし時間を延長しての外遊び。いい腹ごなしになりました。
田中恵子校長先生からは、授業を振りかえり、次のようなお話がありました。「異文化を学ぶことは、児童たちのキャリア形成における選択しを広げることにつながります。選択しは多ければ多いほどよいと思っています。韓国の文化を教えていただけたことで、子どもたちは、いろいろな国の文化を見る『見方』を学ぶことができました。また、本物の衣装を実際に身につけ、本物の楽器に直に触れることで、児童の韓国という国への興味や関心は、これからますます高まっていくことでしょう。」
今回の「出前授業」が、2015年度における民研の最後の活動になります。萩小、高坂小、桜山小、こども大学ひがしまつやま、日本スリーデーマーチと、本当に大活躍の一年でした。
民研は、すでに2016年度の活動に向けて動きはじめてもいるようです。本日、5月に萩小で「世界の遊び」の授業を行う許可を校長先生からいただきました。4月には新入生が入学します。次の萩小の舞台には、どんな顔ぶれで臨むことになるのでしょうか。今からとても楽しみです。民研のみなさん、たいへんお疲れさまでした。