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国際関係学科国際文化学科

中野亜里教授の訳書『ベトナム:勝利の裏側』が刊行されました。

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 このたび訳書『ベトナム:勝利の裏側』(フイ・ドゥック著、めこん、2015年)を刊行しました。1975年のベトナム戦争終結から40年以上が経過しました。その間にベトナム国内でいったい何が起こったのか、どのような経緯を経て現在のような姿の国になったのか、ベトナム人自らの手で歴史の見直しがなされようとしています。

 著者はアメリカやベトナムで史料を発掘し、関係者へのインタビューを重ね、国家の公的史観から独立した視点から、これまで知られていなかった歴史的事実に光を当てました。日本の難民政策の端緒となった「ボートピープル」問題や、現在の南シナ海紛争にもつながる中越間の軋轢、ベトナム軍が侵攻した当時のカンボジアの状況などが生々しく描写されています。(写真:左=ベトナム語の原書、右=訳書)

文:中野亜里(国際関係学部教授)