7月2日、韓国慶州市で開催された「韓国国際オープンテコンドー選手権大会」において、鈴木セルヒオさん(国際関係学科4年)が、男子58kg級で、優勝、金メダルを獲得しました。韓国オープン(G2)は、国際オープン大会としては最高ランクの大会で、鈴木さんは2015年大会(春川)でも銅メダルを獲得、韓国勢のメダル独占を阻んでいます。
鈴木さんの競技結果は以下の通り。「韓国の強豪選手を次々と降し、6回戦を勝ち抜いての金メダルはフィジカル、メンタルともに評価に値する」とは、金井洋監督の言です。
1回戦 |
シード |
|
2回戦 |
韓国 |
12-8 |
3回戦 |
米国 |
11-4 |
4回戦 |
韓国 |
14-3 |
準々決勝 |
台湾 |
10-9 |
準決勝 |
韓国 |
19-13 |
決勝 |
韓国 |
1-1 (Golden Point) |
リオ五輪への出場権をあと一歩のところで逃した悔しさが、鈴木さんを大きく成長させたようです。そのことは、鈴木さんが金井洋監督に語った言葉にもはっきりと窺うことができます。
大陸予選で負けてから「このままではダメだと思い、練習量を大幅に増やし、テコンドーと、自分と向き合う時間を増やした」といいます。けれども、思うようには自分の目指すパフォーマンスが出せず「自分は強くなれているのだろうか?」と思い悩む日々が続きました。とにかく、諦めず常に前向きに考えてきたといいます。金メダルを手にして「韓国の選手は強かった。今まで乗り越えることのできなかった準優勝の壁を越え、自分は本当に強くなっている」と実感できたという鈴木さん。「東京五輪に向けて、さらに鍛錬あるのみです」とも。
本大会には、国際関係学部からは、鈴木さんの他に、男子54kg級に竹内一さん(国際関係学科3年)が、男子63kg級に内村嵐さん(国際文化学科1年)がそれぞれ出場し、内村さんは三回戦進出を果たしました(ベスト32)。これからの活躍が楽しみです。
追記
鈴木さんは、本大会最終日の閉会式で「大会MVP」に選出されていました。鈴木さんの出場した男子58㎏級は大会前半に終了したため、後半を見ずに帰国してしまい、MVPの受賞は賞状が届いて知ったそうです。それにしても、これだけ大きな大会での「ベストプレーヤー賞」はすばらしいことですね。
7月19日、鈴木さんが、優勝とMVPの報告に来てくれました。9月のロシアオープンと大学選手権に向けて、練習に余念のないようです。