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国際関係学科国際文化学科

2016年度現地研修−インドネシア

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 2016年度の現地研修は8月19日から9月8日までの約3週間、初日のジャカルタ一泊を除いて、二日目からインドネシア第三の都市バンドゥンで実施されました。バンドゥンは多くの大学があることから「学生の街」と呼ばれ、多くの若者が集まります。研修中、学生はそれぞれホームステイを体験しました。研修先はインドネシアの名門国立大学、パジャジャラン大学です。パジャジャラン大学はインドネシアで初めて日本語学科を創設した大学としても有名です。大学ではインドネシア語の学習と文化の体験をしました。 

通学風景

 インドネシアでは通勤や通学の主な移動手段は車やバイクです。朝や夕方、休日などはあちこちで交通渋滞になります。信号の無い交差点では、交通整理をする人がいて、チップを払うと道を空けてくれます。

国際交流

 パジャジャラン大学の日本語学科の学生たちとインドネシア語と日本語での会話やゲームなどのオリエンテーションを行いました。彼らはとてもフレンドリーで、すぐに仲良くなりました。SNSの交換をしました。インドネシア語の授業は午前中と午後、その後、西ジャワのスンダ人の踊り「ジャイポンガン」を練習しました。振付はプロのダンサーに教えてもらいました。

 ジャワ島やスマトラ島、カリマンタン島などインドネシア各地域の伝統衣装を試着しました。インドネシアの多様性を肌で感じました。

 ホストファミリーの協力でバンドゥンの学生とフットサルをしました。皆で汗を流し、チームとして協力することで連帯感が生まれました。スポーツに国境はありませんでした。

異文化体験

 上の写真はバティック染めを体験したときのものです。「バティック」とはインドネシアの伝統的な染色法で染められた布のことで、ユネスコの無形文化遺産に指定されています。インドネシアでは結婚式などの正装としてバティック柄のシャツを着ます。作り方は、まず布に鉛筆で模様の下書きをし、下書きにロウを塗り、染料に漬けます。するとロウで塗られた部分は水を吸収しないため色が入らずこのような模様になります。

観光、見学

 パジャジャラン大学の先生方と観光や伝統産業の見学にも行きました。馬車に乗って、近くの村を回りました。その村ではクリス(kris)というインドネシア独特の非対称な形をした短剣を作る鍛冶屋や、クルプック(kerupuk)というタピオカや魚のすり身でできたインドネシアのせんべい工場を見学しました。

 アジア・アフリカ会議(バンドン会議)場では、アジアとアフリカ諸国との国交の歴史の理解にも取り組みました。ここで使われている椅子は当時のままの物らしく、実際に座る事が出来、高さも一つ一つ少しずつ異なっており、60年の歴史の重さを感じました。

 カワプティという火山湖での写真です。とても幻想的で美しく、多くの観光客で賑わっていました。

最後に

 現地研修最終日、ホームステイ先のファミリーとパジャジャラン大学の先生たちを招待し、修了式も兼ねたお別れパーティーを行いました。私たちはそれぞれインドネシア語で感謝のスピーチを述べ、二週間練習を重ねたジャイポンガンを披露しました。

                               

文章・写真:丸岡匡