8月18日~9月7日までの約3週間、インドネシアのバンドゥンにあるパジャジャラン大学で研修を行いました。男子7名、女子5名が参加しました。現地研修のようすをレポートします。
ホームステイ
研修中は、初日のジャカルタと最終日のバンドゥンでのホテル泊を除き、学生1人1家庭でホームステイを行います。日本語が話せる家庭もあれば、インドネシア語のみという家庭もありました。ホームステイ先は当日まで発表されなかったので、みんな不安でいっぱいでした。大学に行くときは、毎日送り迎えをしてもらい、放課後や休日はショッピングモールやプール、結婚式などいろいろなところに連れて行ってもらい充実した体験をすることができました。
学生との交流
パジャジャラン大学はインドネシアの名門国立大学で、インドネシアで初めて日本語学科を創設した大学としても有名です。日本のアニメに影響をうけた多くの学生が日本語を学んでいます。最初の2日間は、日本語学科の入学式に参加したり、日本語学科の学生に大学内を案内してもらいました。また、日本のことについてインドネシア語や日本語で会話する交流会も行なわれました。
緊張していた私たちに、パジャジャランの学生がたくさん話しかけてくれたおかげですぐに仲良くなりました。最初の2日間だけでなく、もう少しパジャジャラン大学の学生と交流できればよかったと思います。
大学での生活、体験
平日は午前9時~12時すぎまでインドネシア語の授業を受け、午後は2時間ほど西ジャワのスンダ人の伝統的な踊り「ジャイポンガン」の練習をしました。授業は日替わりで日本語学科の先生にご担当いただき、「ジャイポンガン」はプロのダンスの先生が基礎からしっかり教えてくださいました。
研修プログラムの中には、バティック染めやインドネシアの伝統衣装の着付けなどの体験もありました。バティックは、世界無形文化遺産にも登録されている伝統的な布製品(ろうけつ染めの布)で、バンドゥンにはたくさんのバティック柄の服や雑貨のお店がありました。伝統衣装の着付けでは、ジャワ島、カリマンタン島、バリ島などの地域のものを着ました。どの地域の衣装も色鮮やかで貴重な体験ができました。
観光
パジャジャラン大学の先生方や学生とバンドゥン市内の観光や市外の湖に行きました。バンドゥン市内の観光はオープンバスに乗り博物館や公園、ウジョ竹楽器小屋などに行きました。ウジョ竹楽器小屋ではゴレック人形操りのデモ、アンクルンの演奏などを鑑賞しました。実際にアンクルンが1つずつ渡されて、司会者の合図で、みんなで演奏を行いました。会場が一体となりとても楽しかったです。
別の日には2つの湖に行き、船の形をしたレストランで昼食をとりました。カワプティという火山湖では、硫黄の匂いがしました。晴れていたこともあり眺めはとてもよかったです。どちらもインドネシア人だけでなく、多くの外国人観光客で賑わっていました。
最後に
最終日には修了式を兼ねた送別会が行われました。インドネシア語でスピーチを行い、今まで練習してきた「ジャイポンガン」をホストファミリーやパジャジャラン大学の先生方の前で披露しました。
今回の現地研修では、ホームスティのため不安も多くあり、インドネシアの生活に慣れるまで苦労しました。また、慣れない生活や食事の影響で体調を崩す学生も少なくありませんでした。しかし、パジャジャラン大学の先生やホームステイ先の家族、留学中の大東大の先輩のおかげで、インドネシア語だけではなく多くのことを学ぶことができ、貴重な体験となりました。この経験をこれからの大学生活に生かして勉学に励みたいと思います。