7月9日、15時より、60周年記念図書館地下1階AVホールにおいて、「ベトナム研究班ヌクマム」が「映画で学ぶ介護とベトナムー人と人とのつながり」をテーマに、映画「ベトナムの風に吹かれて」を上映しました。
映画の上映に先立って、国際関係学部講師としてベトナム語を指導されている清水英里先生とスポーツ健康科学部看護学科の王麗華先生による対談が行なわれました。
王先生からは、日本と中国の介護の違いや、日本社会における外国人の介護士や看護師の受け入れの問題、さらに、アジア地域と異なり、介護を家族に依存せざるを得ない日本について、これからの介護をどうするべきなのか等、映画を深く理解するための有益な視点をご提供いただきました。
作品紹介
ベトナムで日本語教師として働いていたみさおは、ある日、父がなくなった報せをうけ、故郷の新潟に戻る。そこで見たのは、認知症がひどく進行していた母シズエに姿であった。
父の死さえも理解していない母の状態を見て、みさおはベトナムに母を連れて行き二人で暮らすことを決断する。
二人暮らしはもちろん、シズエはベトナムの地に慣れないものの、ベトナムの人々との交流もあり、みさおとシズエの表情には徐所に笑顔が増えていった。
ところが、ある出来事を境に状況は少しずつ暗転していく。
原作は小松みゆきの小説。監督は大森一樹、2015年に公開された日越合同制作映画。
ヌクマムにとって今回の映画上映会が、初めての活動となります。月曜日の午後ということもあり、来場者は少なめでしたが、全員で準備をし、計画通りに映画上映を行なうことができました。
東松山図書館には、学生には入手しにくいDVDを購入していただき、また、AVホールを利用させていただきました。王麗華先生には、上映会の趣旨をご理解いただき、清水先生との対談をご快諾いただきました。顧問の清水英里先生には、2名の班員が留学する前に活動をはじめたいという学生たちの気持ちを汲んでいただき、授業のたびごとにあたたかいご助言をいただきました。ありがとうございました。