上海師範大学での現地研修は8月3日から8月30日の間に行われた。参加者は14名で、全員男子であった。研修先では、午前は中国語の授業に集中し、午後は太極拳、書道、雑技の鑑賞といった団体活動の他、市内参観、博物館見学など自由に活動していた。
現地研修は語学だけでなく、地域そのものについての研究も大切である。出発前の事前研修で、参加者は中国の文化や日中関係の現状を中心にそれぞれ上海での研究課題を定めた。中国滞在中、多くの参加者は自由活動の時間を活用して、研究調査に励んだ。また、上海で就職している日本人若者を招いて座談会を開いた。
期間、蘇州と南京も旅行し、地元の伝統産業や歴史遺跡を見学した。また、江蘇省の古い町である周荘を訪ね、都市と雰囲気がだいぶ違う農村地帯を歩いた。
いずれの活動にも全員が熱心に取り組み、研修先の先生方に高く評価された。その成果は判定試験の成績や終了式での中国語スピーチにも反映され、関係者から喝采を浴びた。
鹿錫俊