2006年度イラン現地研修(9月27日〜10月22日・26日間)
テヘラン経由で空路シーラーズに入り、シーラーズ大学にてペルシア語の集中コース(15日間)実施した。その間およびその後に、ペルセポリス遺跡・フィルザバード遺跡(ゾロアスター教神殿)の見学、イスファハンに2泊3日、およびテヘランに2泊3日滞在し、イラン旅行の基本コースをまわった。
今年度特筆すべきことは、あえてラマザンの時期に研修を行い、われわれも食事の確保に苦労しながら、現地の昼間の断食と祈りの現実(シーア派)を体感し、その自己と神との直接の対話を重視するエートス(思想体系と生活態度)に触れることができたことである。さらに、帰国前に、トルコ・イスタンブール(スンナ派、ヨーロッパ文化の影響大の街)に立ち寄り、2泊3日と短い滞在だったが、日常生活や民族舞踊(ベリーダンスを含む)を垣間見て、イスラーム世界のきわめて大きな「多様性」を知ることができたと思われる。
臼杵英一