ベトナムの現地研修は8月25日から9月14日の3週間にわたって行われました。最初の2週間はハノイ、残りの1週間はホーチミン市を訪問しました。
参加した12名の学生(男子6名、女子6名)は、ほとんどが海外旅行未経験者。現地到着当初は連日30度をゆうに超える厳しい暑さや日頃の生活とは異なる環境、現地の複雑な交通事情などにとまどいを感じていましたが、現地アシスタントのサポートのおかげで比較的早くそれに慣れ、2週目以降は自分の足で街を歩いたり、市バスで通学・外出したりと、現地での生活を満喫できるようになりました。
ハノイ滞在中は、ベトナム国家大学ハノイ校「ベトナム語・ベトナム学科」において、月曜から金曜までの午前中3時間、言語研修を受けました。授業は平易な単語を用いた会話を中心としたもので、現地での日常生活に役立つ実践的な内容でした。
授業の合間には、ハノイ市内の名所や陶器生産で有名なバッチャン村の見学、水上人形劇の鑑賞、衛生陶器製造企業TOTOベトナムの工場訪問、世界遺産ハロン湾の見学などを行いました。
最後の1週間はホーチミン市に滞在し、市内各名所やミト(メコンクルーズ)、サイゴン川(ナイトクルーズ)等、
定番の観光スポットをまわった他、外国人観光客がほとんど訪れることのないローカル遊園地、スオイティエン公園に行き、日本の遊園地との文化やコンセプトの違いを観察することもできました。
またホーチミン市では、同じベトナムでもハノイとは異なる方言や文化、人情の違いなどを実感しました。
今回の研修の目玉として、現地で活躍する本学卒業生との交流会があげられます。現在、ハノイに3名(大学院生1名、現地法人勤務2名)、ホーチミン市に3名(ともに現地法人勤務)の卒業生がいます。彼らとの交流を通して、海外で働くことの喜びや厳しさ、海外で働くにはどんなスキルが必要で、その際の心構えは何かなど、普段は聞けないような貴重な話を聞くことができました。
加藤 栄