Professor

教員紹介

木村 竜太

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教えている科目とその内容(What do you teach?)

全学共通科目の「西洋史概論」や「イギリス近現代史」、「西洋文化史」等では西洋の歴史、社会史、文化史を、ゼミではイギリスの思想史、文化史を扱っています。

先生の研究テーマ(What are you researching?)

ウィリアム・モリスという人物の思想やアナーキズム思想を中心にイギリスの思想史、文化史を研究しています。

専門のおもしろさを語ってください!

思想史や文化史は、人(他者)の生き方や生きた(生きる)世界を幅広く見ることでもあります。過去に生きた人の有り様を見ながら今を考えることにもつながり得ますし、また西洋の思想や文化、歴史を学ぶこと、考えることは現代の「私」、「私の生きる時代・文化」の有り様とは異なる(かもしれない)世界を学び、考えることにもなるでしょう。今と過去、私(の生きる場)と他者(の生きる場)を横断しながら考えることは学問として対象を考えること、さらには趣味・思考・志向を含めて自分のあり方、立ち位置を考えるということ、全てを対象とし得る、とても刺激的なことだと考えています。

週末は何をしていますか?(What do you do on the weekend?)

最近はバードウォッチングをしています。まだまだ初心者で鳥の鳴き声の区別もあまりつかないのですが、鳥の声を聴きながら自然の中を歩くのはとても気持ちがよいものです。

好きな本や音楽はなんでしょう?

音楽は、ポップスからハードロック、クラシックまで雑多に聴いています。本も様々なものを読みますが、その中で好きな本というか、常に気になる本ということで、プリーモ・レーヴィの一連の著作(『アウシュヴィッツは終わらない -これが人間か-』、『溺れるものと救われるもの』等)を挙げたいと思います。とても素晴らしい本だし、とても怖い本だし、とても悲しい本だと思います。アウシュヴィッツの収容所から生還したユダヤ系イタリア人である作者が、強制収容所での体験を淡々と描き出していきます。彼がどのような経験をしたのかを知るためだけではなく、彼がなぜそのような書き方をしたのかを考えながら、是非読んでもらいたいと思います。

学生に向けてのメッセージをお願いします!

自分のことを振り返ってみると、大学時代は好きなことを一番できる時期ではないかと思います。せっかく学部・学科を選んで入学するチャンスを得るわけですから、その選んだ学部・学科の学問に精一杯取り組んでみるのも良いでしょうし、様々な本を読んで知見を広げても良いと思います。友人と心ゆくまで遊ぶのも良いし、計画を立てたことや目標に向かってひとりでひたすら取り組むのも良いと思います。時にはゆっくりと過ごすことももちろんありだと思います。学問も、遊びも、アルバイトも、ゆっくりと過ごすことも、悔いのないように目一杯してください。