教員紹介/Professor
教員紹介
小尾 孝夫(おび たかお)
【自己紹介】
専門は、中国中世史、とくに六朝史です。六朝とは、3~6世紀に江南の建康(建業とも、現南京)に都を置いた呉、東晋、宋、斉、梁、陳の諸王朝を重視した呼称で、六朝時代は別に魏晋南北朝時代と言ったりもします。書家で有名な王羲之や王献之、『世説新語』を撰述した劉義慶、仏教を崇拝した梁の武帝、『文選』を編纂した昭明太子、こういった人物たちが活躍した時代でもありました。私は、この時代の政治史や政治社会史、都の建康について研究しています。
【学生へのメッセージ】
大学四年間は、自分の興味関心について自由に学ぶことができる貴重な期間です。何であれ、自分がこれだと思ったものに、ぜひチャレンジしてみてください。それが、東アジア、とりわけ中国の歴史や文化であったなら、ともに楽しく勉強してみませんか。
【ゼミのテーマ紹介】
3年生のゼミでは、正史『三国志』の輪読を中心に、三国時代史や『三国志演義』の問題について考察しています。
4年生の卒業論文については、テーマは学生に自由に決めてもらっていますが、やはり三国志のなかからテーマを決める学生が多いです。なかには、中国古代の伝説や、宋代の岳飛、科挙、中国の食文化などをテーマにして卒業論文を書いた学生もいます。