東京都内公立中学校において36年間国語科教師として勤務しました。常に子どもたちと関わっていたいという思いから現場にこだわり、教科指導や生徒指導、学年学級経営などに全力で取り組みました。中でも生活指導主任として、長年にわたり子どもたちの健全育成に尽力してきたつもりです。学校現場を離れ、今は立場が変わりましたが、これからも子どもたちの心身の成長を学生の皆さんと共に支えていきたいと思っています。

教師という仕事は、言うまでもなく大変な仕事です。いろいろな意味で『覚悟』を必要とする職業です。でも、経験してきて確かに言えることがあります。それは、自分の行ったことの答えは、必ず目の前の子どもが出すということ。つまり、目の前にいる子どもの見せる姿が、教師としての自分自身の今を映し出します。それだけ責任が重いのです。だからこそ、自分の人生をかけるに値するやりがいのある仕事だともいえます。

教職を志す学生の皆さん、「若さは武器」です。皆さんの若さに子どもたちは引きつけられます。ぜひ、その若さを存分に発揮しながら情熱と愛情あふれる先生になってください。そんな皆さんとの出会いを子どもたちは心静かに待っているのです。