学校のことが好きで好きでたまらない。そんな高校生活を過ごした結果、「学校に関わる仕事がしたい」と思うようになり教員を目指しました。大学を卒業して都立高校に着任し、数校を経験した後、東京都教育委員会や副校長、校長となり定年を迎えました。
その長い教員生活の間、大東文化大学を卒業した先生と一緒に仕事をする機会が二度ありました。一人は自分のことは後回しで、きめ細かく生徒の面倒を見る先生でした。もう一人は何でも一生懸命に取り組み、いろんなアイディアをもつ先生でした。そんな二人に共通するのは「誠実な人物」であったこと。だから生徒からも周囲からも信頼されていました。そんな立派な人材を輩出する大東文化大学に、縁あってお世話になります。学生の皆さんとお会いするのが楽しみでなりません。
さて、教員に一番必要な資質は、先ほどの「誠実」さと「熱意」だと私は考えます。しかし、これらを最初から有している人はいません。まずは目の前のことに全力て取り組む学生生活を送ることが肝要でしょう。そんなことも一緒に考えながら、「よい教員とは」というテーマに、皆さんと取り組んでいきたいと思っています。