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経営学科

ANA伊東会長登壇する!

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 5月31日、経営学部の「企業と経営者A」の講義では、ANAホールディングスの伊東信一郎取締役会長を講師としてお迎えした。文系学生の就職先人気ランキングの第一位(日本経済新聞とマイナビ調査)の企業の登壇ということで、キャリアセンターとのコラボ企画とし、全学からの聴講生を求めた。

 講演テーマは「ANAの挑戦」。終戦後、日本人は空の自由を奪われた。ようやく許された1952年、美土路昌一は職を失っていた航空関係者とともにヘリコプター輸送(日本ヘリコプター輸送:日ペリ)を始めた。これがANAの創業となった。航空業界は「アヒルの水かき」と伊東会長はいう。表面は優雅に見えてもその裏側では必死の努力が行われているという意味だ。
 国内の業界1位として君臨するANAであるが、ここに至るまでの道筋は平坦なものではなく、常に挑戦の繰り返しであった。悲しい事故やオイルショック、SARsやリーマンショックなど、数多くの困難に見舞われたが、その度に社員一丸となって乗り越えてきた。現在、国内では勝者となったANAであるが、今度は国際的LCCとの市場競争に立ち向かわなくてはならなくなった。航空業界は常に挑戦し続けていかなければならない。そういう宿命なのだろう。最後に、ANAの未来として、伊東会長は宇宙旅行の夢で講演を締めくくった。
 講演は「企業と経営者A」の聴講生と航空業界に興味を持つキャリアセンターを通じての聴講生が合わせて350人程度集まり、80分の講演と10分の質疑応答は盛況を極めた。講演終了後にも多くの学生が質問のために列を作った。経営学を学ぶ学生にとって、また、就職先として航空業界を希望する学生諸君にとっても有意義な講演であったと確信している。

                                                                             (文:國府俊一郎 経営学部 准教授)