令和元年12月14日,大東文化大大学板橋校舎3号館において,2019年度経営学会研究報告会・第14回経営シンポジウムが開催され,学生・院生・教員・外部からの社会人,のべ121人が出席した。
午前中の経営学会研究報告会は,学部生と大学院生が日頃の研究の成果を発表する場で,今年から開催されることになった。4つのブースが設けられ,合計23の研究報告がなされた。幅広い研究内容に対し会場では活発な議論がなされ,知の交流の場(クロッシング)が実現した。正午過ぎから経営学会総会が執り行われ,学会費がどのように使用されているのか,学生・院生を含めた会員への説明が行われた。
午後の第14回経営シンポジウムでは「経営学における研究方法の新たな展開」というテーマで,イギリスのマンチェスター・メトロポリタン大学からCathy Urquhart教授を基調講演に,青山学院大学の須田敏子教授をゲスト講演者に迎え,「グランデッドセオリー」を主軸に研究方法に関する議論が行われた。講演終了後にはUrquhart教授に本学教員である木嶋恭一教授,樋渡淳二教授,ダレン・マクドナルド経営研究所所長を加えたパネルディスカッションが行われ,様々な角度から踏み込んだ議論が行われた。
「真ん中に文化がある」。2023年の創立100周年を迎える大東文化大学は学びの中心に「文化」を据え,様々な研究領域や文化の交差点となることを目指す。今回の研究報告会ならびにシンポジウムはその理念を具体的に体現する活動の一つと位置付けられるだろう。