7月8日(日)、大東文化会館を会場に第15回国際シンポジウムが開催されました。「中国語教育と日中翻訳」というテーマを中心に、午前中の発表に引き続き、午後は講演会が行われました。講師には翻訳、通訳の分野において第一線で活躍される著名な先生方をお招きし、それぞれの分野における最前線の状況について刺激に富む有意義なご報告いただき、実り多いシンポジウムとなりました。
楊 承叔(輔仁大学跨文化研究所教授)
「台湾の日中通訳翻訳と最近の動向」
1.台湾における翻訳学科の沿革と発展
2.台湾翻訳教育の概要
3.台湾翻訳市場の概要
4.輔仁大学における翻訳教育の沿革
5.輔仁大学の翻訳教育理念
6.教育課程の内容:MA/OJT/Program
7.専門性の確立:専門試験/実習活動
8.キャリア形成:Job placements
9.今後の課題
飯塚 容(中央大学文学部教授)
「翻訳でつながる中国文学」
1.ノーベル賞と中国、日本、アジア
2.二人のノーベル賞作家
高行健
莫 言
3.受賞候補と言われる二人
余 華
閻連科
4.翻訳をめぐる問題
古川典世(神戸松蔭女子学院大学教授)
「日本における中国語通訳の現状と通訳教育について」
1.通訳の種類
2.通訳トレーニング方法
3.通訳養成機関
4.中国語通訳の需要
5.中国語通訳者の資格・検定試験
6.日本における中国語通訳者の問題
7.日本における中国語通訳者に求められること
ご講演頂きました3名の先生方、ご来聴頂いたみなさまに感謝申し上げます。
今回のシンポジウムの内容は、11月に開催が予定されている第16回学術シンポジウムでの発表と併せて、今年度末に発行される『中国言語文化研究』第8号に詳細が掲載されます。