昨年開催された第15回国際シンポジウム(7月)、第16回学術シンポジウム(11月)の成果をまとめた『中国言語文化学研究』第8号が刊行されました。
大学院外国語学研究科中国言語文化学専攻と、外国語学部中国語学科は、海外、国内から第一線で活躍する研究者をお招きし、年2回のシンポジウムを開催しています。講演内容、研究発表をまとめたものが『中国言語文化学研究』です。
本研究誌は国会図書館をはじめ、全国の主要な大学に寄贈されています。
本シンポジウムは、2011年、大学院中国言語文化学専攻に後期博士課程を開設したことを機に実施され、後に学科、語学教育研究所の共催として、昨年2018年で8年目を迎えました。
第8号 目次
(1)第十五回国際シンポジウム「中国語教育と日中翻訳」挨拶
外国語学研究科委員長 大月 実
(2)第十五回国際シンポジウム「中国語教育と日中翻訳」挨拶
語学教育研究所所長 中道知子
シンポジウム基調講演
(3)台灣翻譯系所的學科發展及其趨向(1988-2019) 楊承淑
(4)翻訳で世界につながる中国文学 飯塚 容
(5)日本における中国語通訳の現状 古川典代
通訳翻訳研究
(6)《法律進化論》的翻訳出版以及周辺 吉田慶子
(7)機能主義的アプローチによる翻訳教育 板垣友子
中国語教育史研究
(8)大東文化協会と時文テキスト 石川 薫
(9)『官話指南』における北京官話特徴の再考察―初版と九江書会版の対照研究― 孫雲偉
(10)金国璞『支那交際往来公牘―北京語直譯附』(1902)の原文改編と北京語表現 楊璇
(11)北京語字音における特殊な現象の一考察―張廷彦『支那音速知』を中心に― 許辰晨
中国語学研究
(12)介詞“和”の授益用法について―《容與堂本水滸傳》を中心に― 大島吉郎
(13)晋語霊石方言能性表達形式“V(C)了”考察 趙葵欣・王俊毅
(14)『老残遊記』における“把”構文について 小路口ゆみ
(15)現代中国語における“過”について―“V+過+来/去”と“V+来/去”の対照から― 蘇秋韵
(16)宋元韻圖所見梗曾二攝入聲洪音字的配置和音韻分佈 丁 鋒