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英米文学科

網代敦先生による「談話会」が開催されました

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 2023年度末でご退職される網代敦教授による「談話会」が、2024年3月9日(土)13時より板橋校舎3号館(3-0113教室)にて開催されました。

 「我が恩師、そして古英詩Beowulfをめぐって」と題し、学部時代(獨協大学)、大学院時代(上智大学大学院)を通じてのたくさんの「恩師」との出会い、そして古英詩『ベオウルフ』についての先生のご研究の立場について、お話し頂きました。

 網代先生は、恩師の先生方を通じて学ばれたことを、実に豊富な資料(いわゆる「根拠資料」)を用いてお話されました。「英語学」という分野に初めて出会ったこと。『ベオウルフ』のような古英語詩は一点しか残されていない写本から、様々な研究者が独自の解釈によってテキスト(エディション)が作られていることを踏まえて研究しなければならないこと。そして何よりも、研究というものがいかに面白いものであるか、等など。市河三喜先生が『古代・中世英語初歩』(研究社,1955年)の中で言われる「古代および中世英語の研究は労多」きことは全くその通りだが、それが「効少ないものである」とは、全く思いません!と力説されていたのが、大変印象的でした。

 そして、恩師の先生方から教わったこれらのことを、今度は先生ご自身が学生・院生たちに伝えてこられたことを、お話しくださいました。

 この談話会には、英米文学科専任教員、研究補助員だけでなく、今年度卒論生、大学院生、文学部事務室英米担当職員(現役・OB・OG)さらに、網代ゼミ卒業生(現在大東職員)や、かつての英米文学科事務室職員など、多くの方々がご参加されました。

 最後に、学科から花束が贈呈され、集合写真を撮り、談話会は終了しました。

 網代敦先生、39年間に渡る文学部英米文学科でのお勤め、本当にお疲れ様でした。そして、有難うございました!

 サンキュウ(39)・ヴェリマッチ!