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レポート英語圏

【アメリカ】ウエスタンワシントン大学

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 こんにちは。アメリカのWestern Washington UniversityのIEPで英語を勉強しています、鳥井健登です。第2回目のレポート投稿になりますが、今回は約6ヶ月アメリカで過ごして感じたことを主に話していこうと思います。

 

 

ホームレスの現状
 夏休みの間アメリカ西海岸縦断とアメリカ大陸横断をしました。多くの都市を旅している間、どこの都市を訪れても必ずホームレスの人々を見かけました。一番衝撃的だった都市がロサンゼルスです。そこには30m以上も続くたくさんのテントがありました。地面に敷くものもなく寝ている人、周囲はゴミで散らかり、夜になると何十人ものホームレスの人たちが騒ぎ、「ここにいるのは危険だ」と頭で考える前に肌で感じました。はっきり言って「異常」だと感じざるを得ません。これまでの人生の中でそのような光景は見たことがなかったからです。それはまちがいなく日本ではあり得ない、そんな光景を見てから私は今の生活にどこか危機感を感じていました。もし自分が仕事に就けなかったら、住む場所が無くなったら、満足に食事ができなくなったら。今私のいる環境、また日本という国が最低限の生活をするのにどれだけ簡単な国なのか。自分はまだ家族や国に守られているからこそ生きることができるのだと実感しました。だからこそいずれは自分の力で生きていけるようにならなければと、ホームレスの現状を知りとても重く感じました。

 このことは日本から出たからこそわかった現実であり、もし私が留学をするという決断をしていなければ一生知ることはなかったのかもしれません。悲しい現実ではありますが本当に濃い経験でした。

 

 

私が留学をする理由とは
 留学をする前と今では、なぜ留学をするのかという考えがより深くなります。初めのうちは日本と外国の生活や考え方、人々の暮らし違いを経験したいと思っていました。本当に単純な理由です。しかし今ではそれらを経験した上で「なんで留学をしているんだろう」とさらに考えることがあります。私は「今までの自分を客観的に見つめ直すことができる」ということが一つの理由というか特権なのかなと考えました。

「もし今年も大東で授業を受けていたら自分は何をしているんだろう。」と良く考えることがあります。その度に今までと何も変わらない生活をしているのだろうなと想像します。1時間かけて学校に向かい、授業を2時間ほど受けて帰宅する。家事が終わった後のやることは大概スマホでYouTubeを見て、PS4を数時間プレイする。友達とカラオケやご飯を一緒に行ったりもするでしょう。そんな日常は確かに穏やかで心地のいいものでした。
 しかし今、自分が今年もそんな生活をしていることを想像すると、なんてつまらないのだろうと感じてしまいます。それは留学生活が刺激的というよりは、今までの日本での生活を客観的に比較できるようになったからです。日本から一度離れ新しい環境で生活している今、私は日本での生活がどれだけ怠けていたのかを知ることができます。もし私がこれまでと同じような生活を過ごしていたら比較できていないでしょう。
 環境を変えるということは自分のことを知る上でとても有効であり、自分自身を知るということは新しいことを知ることと同等に大切なことだと思います。私は留学をすることで自分自身についてより深く知ることができました。

 私にとっての留学が意味するのは「成長」です。それが全てです。自分の経験値を上げるために留学を選択しました。まだ留学の途中ではありますがこの道を選んで良かったと確信しています。