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レポート英語圏

【オーストラリア】グリフィス大学

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 初めまして。現在オーストラリアのゴールドコーストにあるGriffith Universityに留学している外国語学部英語学科4年の蛸嶋亮介と申します。私は国際交流センターの協定校留学制度と英語学科奨学金留学制度を併用して留学をしています。今回はこれまでの約3カ月間の留学生活の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

【学校について】
 私は7月末から10月初旬までの10週間の間、大学付属のGriffith English Language Institute (GELI) に通っていました。GELIはDEPという7クラスによってレベル分けされており、DEP1~4は日常英語、DEP5~7は大学での講義を意識したアカデミック英語を主に学ぶカリキュラムにより構成されていました。私が在籍していたDEP7は10週間の学習が終われば大学コースに申請することが出来ることから、授業の内容は専ら大学の講義に求められる、首尾一貫した客観的且つ分析的な論文の書き方や、根拠に基づいた説得力のあるプレゼンテーションやディスカッションの練習などに重点が置かれていました。GELIは語学学校なので、もちろん英語が母語ではない学生が大半を占めますが、アジアをはじめとした様々な国籍を持つ学生と、それぞれのバックボーンを考慮しつつ外国語としての英語を用いて助け合いながら学ぶ環境はグローバル化が進む今日の世界のミニチュアの様だと感じました。また、DEP7では学士号に加えて、修士号や博士号の取得を目的とした学生と同じ教材を使って一緒に学ぶので、それも留学生として大学に通い始めてからでは得ることが容易ではない体験なのではないかと感じました。
もちろん日本にいる間に大学の要件を満たせばGELIを介する必要はありません。しかし、講義のシステムが日本と大きく異なる海外の大学において語学学校で英語やアカデミックな場におけるマナーを学ぶことは、実際に大学に通い始めた際に大きな力になるのではないかと思いました。

 

 

【生活について】
 私は留学を開始した最初の一か月間、ホームステイをしていました。ステイ先では非常に暖かい家族に受け入れて頂くことができ、時には英語を教える先生となり、時には私をステイ先のお子さんのラグビーの試合の観戦に一緒に連れて行って下さり、家族さながらのとても充実した日々を過ごすことができました。居心地が良いホームステイで留学生活を送るという選択肢もありましたが、出来るだけ多くの生活様式を体験したいという気持ちもあり、その後はシェアハウスに引っ越しをしました。シェアハウスでは様々な国から来ている留学生やニュージーランドから来ているオーナーとお互いを尊重しながら充実した共同生活を送ることができています。

 

 

【交通事情】
 ホームステイをしていた最初の一か月間は大学までバスを使って通学していました。バスは日本と同じようにバス停でバスを待ち、到着したら乗るというシステムですが、オーストラリアのバス停には名前がありません。そのため乗っていても次のバス停が近いことを知らせるアナウンスがないので降りたいバス停が近くなったら丁度いいタイミングでボタンを押すしかありません。最初はこの仕組みを知らず、終点で降りてしまい本来ならば15分で済むホームステイまでの道のりに2時間もかけてしまいました。しかし、全てが初めてのことなので若干の恐怖を覚えながらもワクワクしながら帰路についていたことをよく覚えています。現在はシェアハウスに引っ越し都市部に近づいたということで、交通手段はバスからトラムと呼ばれる路面電車に変わり、以前に比べ格段に大学へのアクセスが良くなりました。

 

 

【おわりに】
 ここまでの三か月間は必ずしも楽しいことだけではありませんでした。物の捉え方や価値観の壁を前に議論を交わしお互いに気を落とすこともありました。しかし現実として、友人をはじめとした様々な方々に助けられながら今日まで生活することができています。今後は大学へ通い始め実際に講義を受けることになりますが、目の前に広がる様々なチャンスを一つ一つ活かすことができるよう積極的に行動し全力で留学生活を謳歌したいと思います。