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レポート英語圏

【オーストアリア】グリフィス大学

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こんにちは、今回最後のレポートを書かせていただきます、外国語学部英語学科の蛸嶋亮介と申します。私は現在、オーストラリアのゴールドコーストに位置するグリフィス大学で昨年の7月より留学奨学金を併用しながら交換留学を行っています。このレポートでは語学学校を修了した後に通い始めた大学課程での学びに関して、休暇中の旅行に関して、そして最後にこの留学生活を総括したいと思います。今後留学を検討している方にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。よろしくお願いします。

 

【大学課程での学び】

私は語学学校を修了した後、大学課程に通い始めました。グリフィス大学では3学期制が採用されており私は第3学期から大学に通い始めました。第3学期は殆どの講義でIntensive-Modeという形式が採られており、他の学期の2倍のスピードで講義が進みます。従ってキャンパス内でのレクチャーに加え、オンラインレクチャーを受講しタスクをこなす必要があり、振り返るととても慌ただしい日々であったと思います。第3学期では、社会学をはじめ人文科学を幅広く網羅した講義等を受講しました。中でも社会学では、世界で起こっている社会問題を社会学者がどのような手法を用いて分析しているのか、またそれらの社会学における理論が私たちの生活にどのように関与しているかを学びました。講義では少人数での学びが尊重されており複数の5人から6人の学習グループの中で展開されるディスカッションによって進められ、講師はその間、各グループのディスカッションに参加しながら各生徒の自発性や積極性を評価していました。私が所属していたグループは私を除いてネイティブスピーカーにより構成されており、オーストラリア社会に関する事柄など、その時点であまり精通していない議題に関して議論する際には、議論への参加を躊躇していまいましたが彼らの助けもあり徐々に積極的になることができました。また、グループメンバ―で構成されるオンラインチャットを活用し理解できない点などを質問することでコミュニケーションを図りながら学びを深めることができました。

 語学学校では、ほとんどの学生が英語を母語としない中、共に学びに励むことで切磋琢磨しながら国際語としての英語を学ぶことができました。それに対し、大学コースではほとんどの学生が英語を母語とする環境の中で学ぶことで、実際に現地で頻繁に使用されている表現や語彙を学ぶことができたと共に、自らの意見を持ちそれを主張することを苦手としていた私でしたが、講義内外で議論や会話の回数を重ねるにつれ自分の意見や考えを持ち、主体的に行動することができるようになりました。またそれらの過程の中で「わからないということは恥ずかしいことではない」という気づきを得ることができました。

 

【休暇中の過ごし方】

年末年始に際し約2週間の休暇を手にすることができました。そこで私は南オーストラリア州のアデレードという街へ旅に出掛けました。オーストラリアといえばシドニーやメルボルンが観光地としては有名ですが、アデレードはオーストラリアがまだ植民地であった際に移民が迫害を受けずに一市民として入植することができた最初の街として知られています。また、オーストラリア先住民族に関する資料を多く所有する博物館が数多くあります。現地では、オーストラリアという国を深く知りたいと考えから移民博物館や先住民博物館、その他観光地を巡りました。グリフィス大学があるゴールドコーストとは異なる雰囲気を持ち、目の前に広がる全ての光景が初めてであるアデレードの街を歩くことが楽しくなり気づかぬうちにかなりの距離を歩いていました。街では目的地に辿りつくまでに多くの人に声を掛けたのですが返って来る言葉のほとんどが”Sure!”や”It’s easy, my friend!”などの優しい言葉で、そこでもまたアデレードという街の性格を覗くことができました

 

【終わりに】

2018年7月に開始した交換留学ですが、この8か月間の学びは何気なく生活していたこれまでの8か月間とは明らかに異なる、深い学びと日常の中に潜む小さく大きな感動の連続でした。見知らぬ土地と母語ではない言葉が行き交う留学生活の日々の中では自身の意思を発信し、そして周囲の人々と協働しながら生活することが求められます。加えてそれぞれの人々異なる文化を持っていることから、互いを尊重しながらコミュニケーションを図ることが求められます。物事の捉え方や価値観の相違から意見が食い違ったり、講義が難しく気を落とすことがありましたが多くの方々に支えられながら今日まで至ることができました。もし現在、留学を行いたいと考えていながら心のどこかで躊躇している方がこのレポートを見ているのならば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。数えきれないほどの学びと現地でできる大切な仲間が待っています。多くの方々のお力添えの上に成り立つことができた決して当たり前ではない8か月間の学びの中で得た教訓はこれからの人生において必ず力になると思います。

これまでお世話になった多くの方々に感謝の気持ちを示し、留学体験レポートとさせて頂きます。ありがとうございました。