こんにちは、アメリカ北部、ミネソタ州にあるSt. Cloud State Universityに留学している、外国語学部英語学科4年の栗田健太郎です。1年という長い留学生活も、残り1ヶ月を切りました。帰国できる嬉しい気持ちと、留学終了後の名残を想像し悲しくなる気持ちで溢れる日々を過ごしています。今回最後のレポートは、春セメスターの過ごし方についてと、留学全体の総括を述べていこうと思います。
春セメスターの期間は1月の中旬から5月の上旬までのおよそ4ヶ月間です。私は、現代社会問題や国際政治論など、社会学についての授業をメインに履修しました。世界各地における貧困や宗教問題などを取り上げ、クラスメイトと議論することで、語学能力だけでなく世界全体に対する知識と意識が高まりました。宗教に疎い日本にとって宗教問題は特に興味深く、同じく宗教学も履修しました。各宗教の誓いの意味や神に対する考え方だけでなく、日本独自の宗教「神道」についても深く理解することができました。
この時期は厳しい寒さと雪に襲われるので、キャンパス外に出る機会が少なるかと思います。その気候が授業進行に大きく影響し、教授方の体調が崩れる、または道路が凍り大学に向かえないなどにより、授業がキャンセルされることが多々ありました。寒さに弱い方は念入りな対策が必要です。また、3月に10日間ほどの春休みを設けているので、私はこの期間を使ってマイアミ、そして南アメリカのボリビアに旅行しました。純粋に旅行を楽しむだけでなく、寒さを忘れるいい機会になりました。
留学初めから所属しているSuper Smash Bros Groupでは、大学内での活動だけでなく友人とシティで行われている規模の大きい試合に参加し、腕を磨いています。賞金が出る大会なので、プレイヤーの質はかなり高いです。私も何度か成績を残していますが、負けることの方が多いです。しかし負けた分だけ、次の成長のための努力を促進させ、そして勝てた時の歓喜に浸る瞬間がたまらなく好きなのです。また何よりも、こうして切磋琢磨したプレイヤーと交流の輪を広げられることが、このゲームを続けてよかったと思える理由の1つです。
最後に、ここに来て私はアメリカの文化、他国の文化を知ることができました。その分だけ、日本の良さを再認識する事ができました。グローバル化が進むこの時代に、一人の日本人として、日本人として生きられるよう、私は日本をさらに勉強しようと考えています。そのきっかけとなったこの留学は、今後の私の人生において大きな1ページになりました。留学は語学のためだけではありません。人の価値観とその人自身を大きく変える力を持っています。もし少しでも留学に興味があるのであれば、強くお勧めします。