こんにちは。今回が2回目のレポートとなります、文学部教育学科4年の小池はるきです。私は、2019年3月から、ここアイルランドに奨学金留学で長期留学をしています。今月で5か月が経ちます。文化や生活習慣など全てが異なるこの海外生活に慣れ、日々新しいことが学べる環境に充実感を感じているとともに、留学するまでの間、また、留学をしてから支えていただいている方々に感謝の気持でいっぱいです。
初めに、人は、失って初めて気がつくことがたくさんあるということを皆さんに伝えたいと思います。日本の充実した環境、便利さ、家族がいる環境など、当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではないことをここにきて改めてその大切さを実感しました。私は、この長期海外生活において初めて家族と離れて、また、日本という充実した環境か離れ、厳しい環境に飛び込みました。海外生活を送る上で、「何か食べないと、生きないと」という日本では考えられないような感情に初めて出会いました。大げさに思う方もいるかもしれませんが、これは、あくまでも私の感情です。もちろん、最初は、何を買うのにも勇気を振り絞り、緊張との葛藤でした。お店の周りを何週もして英語でのやり取りを頭の中でイメージし、「よし!」と思ったところでやっと食べ物が手に入れました。しかし、食べ物が手に入ったのは、もちろんお金があったからです。世界には、ごみ山から毎日、毎日ごみからお金になるものを探し、数百円というお金でその日を生きる子どもたちがたくさんいるということです。十分な教育を受けられず、生きるために小さいころから命がけで働かなければいけません。つまり、私が置かれているこの環境は、決して当たり前のことではなく、母国語を超えて第二言語が学べていることは、本当に幸せなことであることを実感しました。このように、日本を超えて勉強をさせて頂いていることで、これまでには考えていなかった新しい知識に出会い、考え方に出会い、そして、目を向けることができるようになりました。日本を超えて、5か月留学をしていろんな方々との出会いを通して、本当にたくさんのことを学ぶことができ、複眼的な視野を養えていることは、将来必ず役に立つことでしょう。日々色々な感情の出会いを通す中で、様々な感情の変化が私の中で起こってきました。この感情の変化は、日本にいたら気付かなかった感情でしょう。何事に対しても挑戦し、全てが、真新しい環境に圧倒的された結果、これまでに多くのことに出会うことができました。こちらに来て、今まで以上に、世界に対して目を向けることができ、さらに価値観の変化をもたらし、様々な面から視野を広げることができています。
生活について
交通手段が充実しており、生活面で困ることはありません。市内には、大型スーパーがあったり、薬局があったりと買いたいものはすぐ手に入る環境です。また、様々な国のレストランが立ち並ぶなど、異なる文化をすぐに体験することができるのもこの国の魅力でしょう。私は、現在、シェアハウスに住んでおり、自炊をしています。日本食は、アジアンマーケットで買うことができ、リープカードという日本でいうパスモみたいなカードを提示すると学割が受けられるなど、学生に対しては有り難い環境です。(その他、学割が効くショップあり)アイルランドのスーパーは、比較的に安いと思います。やはり、生活に慣れるまでが大変ですが、なれてしまえば、生活に関しては、困ることなく生活することができます。
私は、現在、語学留学に通っています。朝の9時から夕方の4時半まで授業が行われ、午前が、Grammar, writing , Reading が行われ、午後は、Speaking に焦点があてられています。教科書に沿ってやることもありますが、先生によっては、プリントを使用して授業を進行します。もちろん、語学留学の先生は、比較的簡単な英語を使い、ゆっくり話すので理解できないことはありませんが、語学留学外でネイティブスピーカーと話すときは、英語ができる、できないに関係なく、話しをするので理解するのは大変ですが、実際の英語を使うという場面では、すごく勉強になります。なぜなら、ネイティブスピーカーならではの言い回しがあるからです。日本語と英語は、真逆の文法なので最初話すときは、苦労しますが、次期が経つと慣れます。
休日について
休日は、家にとじ込まれることなく、必ず外に出て、ネイティブスピーカーや学校の友達と必ず出かけて英語を話す習慣をつけています。もちろん、長期の留学では、英語を伸ばすこと以前に生活をしているので、時には休むことも大切です。しかし、英語を使う環境を自ら選んで置きながら海外に来て、英語を使わない環境に甘えてしまっては英語が伸びないと実感しました。毎日英語を使うことでもちろん英語は上達します。学校の先生は、よく英語は“Feeling” であると言います。英語には、確かに文法があって理由が存在しますが、やはり使わないと先生が言うFeelingが養わないと実感しました。なぜなら、使って初めて理解する英語がたくさんあるからです。英語を喋りたくないなと辛いと感じることが何度もありましたが、逃げることなく毎日使い続けいたら先生や周りの人から褒められるこが増えました。この実体験から、何事にも楽な道に逃げていては、せっかくの留学生活に得られるものが得られなくなってしまうということを伝えたいです。最初は、もちろん友達といても自分の言いたことが言えないもどかしさがたくさんあります。自分はだめだ・・・と弱気になり落ち込み、他のヨーロッパの人と比べがちですが、弱気にならずたくさん話しかけてみてください。すべては、挑戦です。しゃべれないことで相手にされないこともたくさん経験してきてそのたびに落ち込みました。しかし、努力すれば時間が解決してくれます。私もまだまだ努力をしないといけませんが、来た当初よりも英語に自信が持てるようになりました。
最後に、留学は、素晴らしい経験をたくさん与えくれます。自分を強くしてくれます。自信をくれます。もちろん、良いことばかりではありません。英語がしゃべれないころは、差別もたくさんされて陰口も言われました。いいように使われました。何をいっているのか分からないからと相手にされないこともあります。しかし、今だから言えるこの経験は、全てが学びであって自分を成長させてくれる糧であると感じています。