皆さん、こんにちは。今回が最後のレポートとなります、教育学科4年の小池はるきです。今年の3月からアイルランドへ渡り、ここでの生活も9か月間が過ぎようとしています。ここまで来ると、留学生活があっという間だったと感じると同時に来た当初の辛い思い出までも思い出すようになりました。それはさておき、この9か月間で様々な経験を異国の地で経験してきて、成長した自分に巡り会うことができたこと、辛かったことや楽しかったことに巡り会うことができたこと、今となってはこれからの人生を切り開いていく上で貴重な経験をさせて頂いていることに感謝の気持ちでいっぱいです。留学生活を送ることができているのは、色々の人の支えがあったからこそであると実感したとともに、人は、一人では大きな成功を得ることができないと、日本という充実していた環境から離れ、異国の地での一からのスタートをしたからこそ気付けた私なりの大発見でした。以下、留学生活やその他感じたことなどをまとめていきたいと思います。
・留学生活
まず、留学を検討しているみなさんに伝えたいことがあります。人は、大きな成功を成し遂げるまでに、様々な困難や壁に必ずぶち当たると思います。その度に、泣いたり、悔んだりと様々な感情との葛藤があります。特に、大学生で留学に行く人は、まだまだ人生経験も乏しく、大きな壁にぶち当たったときに回避の仕方が分からず、悲観的になったり、逃げ出したりしたくなることでしょう。私もその一人でした。来た当初から、住む場所になかなか恵まれず、常に家にいるときでさえ、緊張したり、怯えて手足が急に震えだしたりと想像もつかないような災難に沢山出会いました。その度に、日本に帰りたいと思い家族や友達のことを思い出し泣いてばかりいました。しかし、留学をすると決心したのは自分であり、他者が強制したわけではありません。もちろん、英語ができなかった私は、泣いてストレスを発散することしか方法がなく、数え切れないほどの涙を流しながら、留学生活に慣れるまで自分と葛藤してきました。今では英語で話しが聞けて、理解できて、英語で笑いを作れるまで成長し、この留学という道を選ぶことができたことに感謝の気持ちでいっぱいであるとともに1年という短い期間ではありますが、人生の1年をこうして海外で英語勉強に捧げることができることに感謝しています。留学を考えいるみなさん、決して自分には無理かもしれないと思わないでください。人は、いくつになっても勉強できますが、「後でいいや」と逃げてしまっては、つかめるチャンスもつかめなくなります。留学は、大きな成長と達成感など日本では、することのできない貴重な経験を与えてくれます。大学生でBe動詞すら分からなかった私が今、こうして海外で生活することができています。こうして、自分の弱みも今では強みに変えることができています。
語学学校でのレベルも上がり現在では、アイルランドの人と出かけることができるくらいに英語も成長しました。(単語力をもっと伸ばさないといけませんが。)
現在は、IETSコースを午後に取っています。夕方まで授業を受けると頭がパンクし、今でも学校から帰った後は、心身共に疲れご飯を食べることで精一杯になることもあります。それだけ、精神を使っているのだと思います。学校では、自分の意見とその理由を求められる機会が多くあります。先生が言ったことに対して反対であっても、意見を言うときには立場は同じです。先生は、常に生徒の上に立ちますが、日本人の先生のように「先生」という上から生徒をみる怖い立場ではなく、常に生徒と同等の態度を取っていることに改めて気付かされ、批判的な意見もしっかり受け入れてくれます。(授業で何も発言しない生徒に対しては、厳しく叱ります)また、学校では、先生を「先生」というとこれは、先生と生徒との間に距離があることを意味します。そのため、先生は、いつも自分の名前を呼ぶように指導します。日本で普通なことも、海外では小さなことでも大きなことを意味するということに気付きました。学校の先生は、常に明るく、授業の中でも友達のように接してくれます。日本との教育の違いには驚きを隠せません。毎日学校に行くのが楽しく英語で笑いあえることが今は何よりも幸せな時間です。また、知識や体験談、冗談を交えながら授業をする先生がたくさんいます。たとえば、心理学を勉強している先生は、心理学の観点から、授業をしてくれます。つまり、知識があり冗談を交えながら授業をする先生の方ほど授業が楽しく、勉強が楽しいという影響を与えてくれています。いかにして、授業を楽しくできる、英語を楽しいと感じさせるかが大きな成長のカギとなることを教育の観点から学びました。
最後に留学は簡単なことではありません。一歩踏み出す勇気が少なからず必要になりますが、その一歩を踏み出せば、今後の人生に影響を与える大きな成長や達成感を得ることができます。信じるのは、自分のみです。褒めるもの自分です。成長させてくれる環境から逃げていては、人間は一生成長できません。苦しい環境に立ち向かった人こそ、大きな成長を成し遂げることができるのです。大学生活を何もしないで終えた人と何かに必死で取り組んだ人では、今後の人生に大きな差がでることでしょう。私は、この留学生活で自分に自信がつきました。