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ベトナム北部、ハノイにあるベトナム国家大学ハノイ人文社会科学大学に協定校留学制度を利用して留学をしております、国際関係学部国際関係学科4年の佐藤です。卒業との兼ね合いで、約6か月間(半期)の留学を予定しています。現在、ベトナムでの生活1か月目です。ベトナムの朝はとても早く、行き交うバイクやニワトリの声で念願だった朝型にはなれそうで、なかなかなれないですが、新しい価値観の発見や出逢いがある毎日を過ごしています。
《ハノイでの暮らし》
現在、大学まで歩いて15分と少し離れた寮で暮らしています。寮の敷地内には高校があり、バスケットボール、バレーボールなどができる広場があり人も多く活気があります。そのため高校の1時間目が始まる時の太鼓の音が、私の目覚まし時計になっています。同じ寮には日本人やロシア人の留学生がいて、情報を交換できるため、とても心強い仲間に出逢えました。大学へは配車アプリのGrabでバイクをチャーターするか、気分が良ければ歩いて通っています。また外食文化が盛んなベトナムでは朝昼晩すべて外で食べるのも珍しくありません。大学に行く途中でおいしそうなものを見つけては、食べています。頼んでから、1分ほどで料理が出てくるため、手軽に利用できます。ちなみに、私が好きでよく食べるブンチャーは30000ドン(約180円)です。自炊、やめます!
《大学生活》
授業は国際関係学、プロジェクトマネジメント、アジア地域に関する授業の3つ履修しています。9月8日にものすごい脅威の台風がベトナムを襲ったため、留学生向けのベトナム語の授業はこれから始まるとのことでした。初め2週間はなかなか授業が開講されない、手続きが遅く授業情報も分からない状況でした。加えて教室や時間の変更があり、最初の履修計画からかなり変わりましたが、事務室の方のサポートと先生方が快く授業に受け入れてくれたおかげで充実して授業に望めています。履修している授業は、ベトナム語と英語で行われます。1セメスターと留学期間に限りがあるので、とにかくベトナム語を耳にする時間を増やすこと、ベトナム人の友達を沢山作ろうという思いから、間違えてもいいという気持ちで自分から話すことを目標に生活しています。留学が始まってからネイティブの話すベトナム語のスピード感やスラングについていけず、自分の語彙力不足を痛感しています。周りに大学生が多いからか、zalo(日本でいうLINE)の翻訳機能も役に立ちません。未だ、スマホを活用した会話になることもありますが、話がなんとなく理解できるようになり、聞こえる単語も増え、少しづつ耳が慣れてきている実感があります。
またスキマ時間には、日本語教師としてのボランティア経験を活かし、現在ハノイ郊外にある日本語学校での授業を週2回行っています。
《さいごに》
まだハノイでの生活は1か月目ですが、小柄ながら力強く、活気に満ちたベトナムの人々に囲まれて楽しく過ごしています。多くの人から「どうしてここに来たの?」と質問されますが、論理的な説明が苦手な私でも、いつでも答えられるよう目標を設定しています。私の答えは、これからの可能性があるからです。活気あふれるベトナム・ハノイには、成長の余地しかありません。日本にいると情報を得るのが難しいベトナムですが、これから期待できる国であると私は強く感じています。
4年生での留学は、卒論や就活といった大きな壁から目を背けるのが難しいかもしれません。しかし、社会人になってから「時間がないから」「お金を貯めてから」と考える人が多い中で、興味があるのなら「今」行くべきです。私自身、後悔しないために遅いかもしれないと思いつつ行動してよかったと強く感じています。もちろん、私一人の力ではこの留学は実現できませんでした。ご協力いただいた方々には心から感謝しています。このレポートが、ベトナムへの留学や4年生での留学を考えている方々の参考になれば幸いです。