秋は、高等学校への「出前授業」の季節です。今年も10月21日に日本大学鶴ヶ丘高等学校において、11月5日には、山村学園高等学校において、国際関係学部教員による「出前授業」が行なわれました。授業テーマは「国際関係学へのいざない」。日本大学鶴ヶ丘高校では2年生36名が、山村学園高校では1年生19名が参加しました。両校とも、女子生徒が圧倒的多数を占め、国際系(グローバル系)学部への女子生徒の関心の高さを実感しました。
今後数年にわたって国際系学部の新設ラッシュが続きそうです。「新設学部ができるたびに人が流れ、既存国際系学部は志願者数が減るという、コンビニエンスストアの出店競争にも似たレッドオーシャン市場となりつつある」(『週刊ダイヤモンド』2015年11月7日号、54頁)といった見方もあります。
もちろん、本学部もこうした事態を静観していることはできません。しかし、熾烈化する「英語力トップ競技」(前出『週刊ダイヤモンド』)に安易に流されることなく、英語教育はもちろんのこと「アジアの言語や文化の多様性」に学ぶ「実感と共感、豊かな想像力をともなったアジア理解教育」を推進していきます。