2月13日、ときがわ町立萩ヶ丘小学校の6年生が、国際関係学部の民族資料室でガムランの体験学習を行いました。萩ヶ丘小学校は「本物に触れる」をテーマに、スポーツから文化活動にいたるさまざまな取組を精力的に進めている先進校です。音楽の授業の一環として「諸外国の音楽や文化に触れる」ことを目的に企画され、今年度で3回目となります。講師は、小尾淳先生(国際関係学部非常勤講師)です。
まず、5号館の教室で「ガムランの基礎」を学習しました。ガムランは青銅製の大小の銅鑼(どら)、鉄琴(てっきん)などからなる合奏形態です。ジャワ地方、バリ地方のものが代表的で、大東文化大学ではジャワ・ガムランのセットを所有しています。
小学生の皆さんはガムランという名前を聞くのも初めてとのことで、まずはイメージしやすいように動画を見てもらい、楽器の形状や演奏の様子をみんなで観察しました。
次に、民族資料室に移動してまずは世界の衣装や珍しい楽器などを見学しました。いよいよ、本物のガムランにふれていきます。まずは音を鳴らしてみて、それぞれ気に入った楽器を選びました。材質や形、マレット(バチ)によって高い音、低い音、柔らかい音、響く音など様々です。見た目は身近な鉄琴や木琴やと似ているものもありますが、音色はかなり違う印象があったのではないでしょうか。
ガムランには独特の音階があり、本学のガムランは1オクターブをほぼ均等に5分したスレンドロ音階(1,2,3,5,6)に調律してあります。数字で表された譜面と楽器を見比べながら、おそるおそる叩き始めます。皆さん最初は緊張していたようでしたが、すぐにリラックスして思い思いに音を出して楽しんでいました。最初は先生の掛け声に合わせて演奏しましたが、譜面の内容もすぐに覚え、一人一人がしっかり自分のパートをこなしているのに感心しました。
合奏が終わった後も、皆さん楽器への興味は尽きないようでした。この講義がアジアの国々の文化に目を向けるきっかけになると良いですね。