Asia education

萩ヶ丘小の6年生が「小学生のためのアジア理解講座」でガムランを体験(2月9日)

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 2月9日、ときがわ町立萩ヶ丘小学校の6年生が、国際関係学部の民族資料室でガムランの体験学習を行いました。萩ヶ丘小学校は「本物に触れる」をテーマに、スポーツから文化活動にいたるさまざまな取組を精力的に進めている先進校です。2014年度に続き、音楽の授業の一環として「諸外国の音楽や文化に触れる」ことを目的に企画されました。講師は、小尾淳先生(国際関係学部非常勤講師)です。







                               


                            ▲参考資料














 まず、5号館の教室で地域連携センターの中野さんからインドネシアの基礎知識についてお話があり、その後「ガムランの基礎」を学習しました。ガムランは青銅製の大小の銅鑼(どら)、鉄琴(てっきん)などからなる合奏形態です。ジャワ地方、バリ地方のものが代表的で、大東文化大学ではジャワ・ガムランのセットを所有しています。
 音楽教諭の島野るみ子先生によると、近年では小学校の教科書でも世界のいろいろな楽器の一つとしてガムランが紹介されているとのことです。簡単な楽器の説明のあと、現地の人々による演奏やジャワ舞踊の伴奏をしている動画を見てイメージをふくらませました。

 いよいよ、民族資料室に移動して本物の楽器にふれていきます。まずは音を鳴らしてみて、それぞれ気に入った楽器を選びました。材質や形、マレット(バチ)によって高い音、低い音、柔らかい音、響く音など様々です。身近にある楽器とはかなり違う印象があったのではないでしょうか。

 数字で表された譜面と楽器を見比べながら、真剣な面持ちで音を鳴らしていきます。今日学んだのはスレンドロ音階(1,2,3,5,6)という日本のわらべ唄にも似た音階です。
 皆さん最初は緊張していたようでしたが、リズム感、集中力ともに抜群で、何回か手拍子に合わせて練習するとすぐに合奏できるようになりました。

 最後に、島野先生の指揮で学校で習った和太鼓のリズムをガムランで演奏しました。合奏後には、授業を振り返りながら、ガムランの個々の楽器の名称を確認しました。

 授業終了後には、民族資料室内を見学し、それぞれが気に入った帽子をかぶり記念撮影をしました。みんなとてもよく似合っていましたよ。

 ガムラン初体験の児童のみなさんからは、こんな感想が聞かれました。「ピアノとは違った音階で楽しかった」「小さな楽器や大きな楽器があり、とてもきれいな音がして楽しかった」「太鼓の音の響きがすごかった」等々。

 田中恵子校長先生も「本日の体験は、子どもたちにとって、将来に向けての貴重な財産になるに違いありません」とおっしゃっていました。

小尾先生より

 皆さん初めてさわったとは思えないほど、演奏する姿が様になっていました。譜面もすぐに理解し、自分のパートをしっかりこなしていました。これをきっかけに他の国々の音楽にも興味をもってくれると嬉しいです。また大東文化大学に遊びにきてください。

 2月12日には、民族資料研究班が萩ヶ丘小学校を訪問し、5年生を除く全校児童に、韓国文化を中心に「アジア理解教育」を行うことになっています。