研究班「大豆のアジア学」は、「『鳩山大豆』の栽培・加工・広報による『元気創造』」をテーマに掲げ、「中山間ふるさと支援隊」として、鳩山町をフィールドに活動しています。10月上旬には立派な枝豆に成長した宇宙大豆や鳩山在来も、11月中旬頃になると、少しずつ葉を落としはじめました。今年は例年になく暖かったせいでしょうか、12月に入っても葉が落ちきってはいませんでしたが、莢から豆が撥ねている株もちらほら出てきたので刈り取ることになりました。
日が暮れるのが早い季節。今回は、13時から作業をはじめたため、ほとんどの学生が参加できず、結局、学生の宮村友梨さんと松本怜さん、新里先生、指導者の根岸正樹氏と船橋春雄氏の5人で刈り取ることになりました。
まず、剪定ばさみで、株の根元から刈り取ります。次に10~15株を束ねて、藁縄でしっかりと縛ります。両腕を広げたほどの寸法(150~160cm)に藁縄を切りますが、縄の結び方が肝心です。株がばらばらにならないようにしっかりと縛る一方で、脱穀の際には縄の一端を引くだけで簡単にほどけるように結ばなければなりません。藁縄を結ぶのははじめだった松本さんと宮村さんも、船橋さんと根岸さんの手ほどきをうけ、立派な大豆株の束を次々とつくっていきました。
手際のよい共同作業で、刈り取りは1時間足らずで終了しました。作業中「藁をどうやってこんな縄にするのかな?」という話題になり、次回、近所の農家に藁綯い機の視察に行くことになりました。楽しみです。
刈り取った大豆は、この状態で二週間程度、乾燥させます。脱穀は、年明けの1月15日を予定しています。「くるり棒」や「唐箕」など昔ながらの農具を使用して脱穀を行うことになっています。脱穀が高野倉の畑での最後の作業になります。収穫の喜びを、ふるさと支援隊のみんなで分かち合うことができればと思います。
*おつかれさまでした*
それにしても、今年度の大豆のアジア学の活動を振り返ると、初回の播種の日が大雨だった以外は、本日の作業まですべて気持ちのよい晴天に恵まれました。数日前の天気予報では曇りや雨の予報でも、当日はなぜか必ず晴れてくれました。お天道様に感謝!ですね。晴天の下、土と戯れる農作業の楽しさや喜びを感じた学生も少なくないのではないでしょうか。