Asia education

研究班「大豆のアジア学」の取組が、埼玉県の「中山間ふるさと支援隊」に選定されました。

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 国際関係学部の研究班「大豆のアジア学」の「『鳩山大豆』の栽培・加工・広報による『元気創造』プロジェクト」が、2016年度中山間「ふるさと支援隊」事業(中山間ふるさと事業調査研究業務)に選定されました。
 この事業は、高齢化や過疎化の進行などにより、農林業や地域活動の維持が困難な状況となっている地域で、大学生の持つ行動力、専門技術、知識を結集した「ふるさと支援隊」を組織し、地域や集落を活性化するための取組です。

2016年度の活動計画(活動の三本柱)

 第1の柱は、大豆栽培3畝~5畝の畑を花ノ木営農組合(高野倉)より提供していただけることになっており、地元の方の指導で、畑作り(耕運)から播種、除草、刈り取り、乾燥、脱穀、選別までの一連の作業を、原則として地域在来のやり方で行なう。2015年度の活動をふまえ、以下の3点に留意する。

  ① 高齢者にもできる「負担の軽い」大豆栽培の展開

  ②「身延方式」の試行(収量の拡大のための工夫)

  ③ 集客できる「枝豆」をもとめて(実験栽培)

 アジア理解教育を目標とする本学部にとって、伝統的な農法を体験し農具に触れることは、アジアの農業を理解するためにも有益だからである。年間で、6回前後の農作業を予定している。

 第2の柱は、大豆の加工品開発。2015年度には「飲むえだまめ」(枝豆ジュース)を開発し小学生から成人までを対象に二度の試飲会を行なった。今年度は、材料の最終調整を経て試作品を完成し、栄養成分検査を経て、「飲むえだまめ」の研究成果を刊行し、商品開発段階に発展させたい。

 また、山崎製パンとのコラボで「枝豆パン」を開発する計画もある。2017年度春の販売をめざして準備を進める予定である。

 

 第3の柱は、地域の人々と学生の取組を地域に広め「まちの話題」にするための広報活動。学部のホームページや鳩山町の広報誌による広報活動を継続しながら、鳩山大豆のブランド化のために、2016年度には、以下の新規事業にも着手したい。

 ①「枝豆収穫体験」を通じた小学生交流事業

  (鳩山町立亀井小学校 × ときがわ町立萩ヶ丘小学校)

 比企の小学生に「大豆」の可能性を理解してもらうことを目的とする。

②鳩山(埼玉)・身延(山梨)・東松島(宮城)=H2M枝豆ネット

 日本一の枝豆「曙」の産地である山梨県の身延町、そして「づんだ」の本場、東北は宮城県東松島の枝豆。二つの著名な地域との連携により、鳩山大豆の全国的な知名度を上げていきたいと考えている。