Department

日本文学科

学科の特徴

古事記から現代まで文学世界を網羅。
妖怪やメディア研究、創作も研究対象に。

本学科の教員には、古典から近現代の日本文学だけでなく、外国文学や映画、サブカルチャーなど、いろいろな分野の専門家がそろっているので、日本文学・文化、あるいは比較文学・文化へのさまざまな関心に応えることができます。サブカルチャーを題材に、メディアを横断して多様な文化的視点を読み解く科目も開かれています。また、英米文学、フランス文学、ドイツ文学などと日本文学の関係など、言語圏や時代が異なる作家・作品の共通点や相違点を考察する比較文学の授業が充実しているのも特徴です。小説、詩、エッセイなど、文章制作法の授業も用意されています。

1年次から基礎演習を中心とする少人数制の授業によって段階をふんで各自が力をつけていくカリキュラム体系なので、専門的な力に自信がなくても、日本文学をより深く、多角的に学んでいくことができます。少人数ということもあり、学生一人一人の指導に対応できる学習環境です。

3、4年次になると、卒業論文(=卒論)はゼミと一体化し、3年次からテーマの設定や、論文作成をスタートさせます。卒論を中間発表し、討論する機会ももうけられ、自分とは異なった視点からの意見を聞くことで、思考の幅を広げ、発想の展開力を養うことにもつながります。作家論・作品論のほかに、「小説に現われたランニング・シーン」「物語の中の桃のイメージ」「教科書に使われた文学作品の系譜」「絵本論――絵と言葉のコラボレーション」といったようなテーマで、卒論を完成した人もいました。

日本文学科のゼミは、それぞれの企画で行なわれるレクリエーションも活発です。“平安時代”をテーマにした京都へのゼミ旅行、神田神保町への古書店ツアー、文学者の墓地めぐり、映画鑑賞会など、文学の世界への体感を広げる試みもあり、楽しい学びに寄与しています。

  • 1ゼミの充実

    1年次からゼミ「日本文学基礎演習」がスタート。2年次「日本文学演習」、3・4年次「(分野別)演習」と、年次を追って無理なく専門性が高められます。

  • 2徹底した少人数教育

    ゼミの定員は15名前後。1年次の「日本文学基礎演習」も定員15名の少人数で行うため、きめ細やかな指導が受けられます。

  • 3ユニークな授業

    従来の文学研究をさらに発展させて、呪術や妖怪などの伝承や、映画や漫画、アニメーションなどさまざまな文化的観点を取り入れて学びます。

学ぶ領域

古典文学
物語、随筆、日記、和歌をはじめとして、神話や笑い話まで幅広く学べます。
  • 上代:万葉集、古事記 ほか
  • 中古:源氏物語、枕草子 ほか
  • 中世:平家物語、方丈記 ほか
  • 近世:世間胸算用、東海道中膝栗毛 ほか
近・現代文学
純文学から探偵小説まで

作家研究

  • 夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治、宮沢賢治、安部公房、三島由紀夫 ほか

テーマ研究

  • 国語教科書、出版史、児童文学、幻想文学、 探偵小説(推理小説) ほか
日本語学
日本語の文法規則などを研究します。単語の意味や文の構造から、方言・若者言葉・マンガの言葉の成り立ちなどに至るまで、多様な言葉の仕組みを考えます。
比較文学・文化
日本文学と外国文学の比較や、歴史、文化、翻訳といった切り口から文学を研究する方法を学ぶことができます。小説やエッセイはもちろん、映画、ドラマ、オペラ、ミュージカル、アニメ、マンガなど多彩なジャンルの文学を扱う授業も充実しています。

日本文学科と日本語学科の違い

文学部 日本文学科

日本文学作品や作家、時代背景へ広い視野でアプローチします。古典から現代の作家に至るまで、時代背景の考察、比較文学的探究、都市・メディア・身体論などの文化研究を行うなど、日本文学を固定的にとらえずに広い視野からアプローチします。学生自身による物語の創作も行い、生き生きと文学を学びます。

外国語学部 日本語学科とは

世界の言語としての日本語を客観的に学習・研究します。日本語を客観的に学び、文法、音声、意味など言語学の視点から、その特性を追究します。日本語を外国語として教えたり、日本語のプロを目指す専門知識を持った人材を養成。留学生との日常的な交流から、異なる文化、言語に対する柔軟な思考を身につけます。